2026年08月01日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 16


「技術士試験に役立つ、読むべき本」
これまで毎日受験学習に明け暮れた皆さんは、ひょっとしたら試験完了後、時間を持て余している状況かもしれませんね。まずは、試験で記述した答案再現に取り組んで下さい。記憶が新しいうちに再現、口頭試問への重要な準備作業です。とにかく早く完了させておいて下さい。
今回は、口頭試問のスタ-トのきっかけとなるよう頭を休ませながらも、徐々に始動させるためのウオームアップとして、本を読むことをきっかけとして始めてみませんか。 技術士合格に向け、読むべき本について私見を織り込みながら、いくつかご紹介しますので、この夏休み、是非、手に取ってみて下さい。
1. 国土の変貌と人々の暮らし(:教材)
これは、日本の国土が時代とともにどのように変化し、人々の生活や産業にどのような影響を与えてきたかを紹介しています。主に中学生や高校生向けの社会科、地理の学習の教材として利用されています。 この本では、建設部門の必須課題を解説するような「国土が変わることで、人々の仕事や生活がどう変わったのか?」という視点が特徴的です。まさに、建設部門必須問題Ⅰのような、以下のテーマが取り扱われています。
・都市化や人口集中による国土の変化
・道路・鉄道・ダムなどの開発と暮らしの変化
・農村や山村、漁村の変化
・自然災害と防災への取り組み
・環境問題や持続可能な国土づくり
2.歴史を紀行する(著:司馬遼太郎氏)
この本の著者は司馬遼太郎氏であり、歴史紀行・エッセイです。私が学生の頃、当時、地質学教授の授業で、是非、読むべき本の一つとして紹介されました。紹介理由は、以下であったと回想します。
・諸君は将来、全国各地の色々な人々と出会い、仲間として仕事を共にすることになる。
・全国各地の人々には、その地域や風土に培われた気質が生きづいている。
・これを理解しておくことは仕事や私生活の対人関係において、必ず諸君の役にたつことであろう。
著者が日本各地を訪ね歩き、その土地の風土・歴史・人物・文化を結びつけながら、日本という国を考察した作品です。この本では、高知、会津若松、佐賀、金沢、京都、鹿児島、岡山、盛岡、三河など12の地域を取り上げています。
例えば、以下の地域の歴史・風土とそこで培われた人々の気質が描かれています。
・高知:坂本龍馬と黒潮、自由な気風
・会津:戊辰戦争と会津の人々が受けた影響
・鹿児島:薩摩藩の独立心や外交感覚
・京都:長く都であり続けた歴史と政治との関わり
この本の大きな特徴は、「歴史は人物だけでなく、その土地の風土によっても形づくられる」という視点です。著者は、山や川、海、気候といった自然環境が、その地域の人々の性格や文化、さらには歴史にも影響を与えていると指摘、その関係性を解説しています。
私もこれまで仕事上で九州、四国、大阪、盛岡の方と仕事をご一緒させていただきましたが、地域固有の気質の面では、納得したことが多かったと思います。
3.高熱隧道(著:吉村昭氏)
この本も前述した教授の紹介の小説です。著者、吉村昭氏による記録文学(実話)です。昭和初期、黒部第三発電所建設のためのトンネル工事が題材です。綿密な取材をもとに、極限状態で危難に立ち向かう人々の姿を描いた代表作です。
舞台は、富山県の険しい黒部峡谷、発電所を造るためのトンネル(隧道)工事が始まりますが、以下のような想像を絶する過酷な環境であった事実が描かれています。
・岩盤の温度は最高約165℃にも達する。
・ダイナマイト自体が、高熱により自然発火する危険がある。
・工事中に斜面崩落や雪崩、洪水などの自然災害が相次いで発生した。
想像を絶する現場でありながらも、それでも工事を完成させようとする技術者や作業員の方々の葛藤や使命感、そして人間の力では克服することができない自然の圧倒的な力が克明に描かれています。実際の工事では300人を超える犠牲者が出たとされています。
この本の魅力は単なる建設工事の物語ではなく、事実に基づいた冷静で迫力ある描写にあると思います。「夢やロマン」だけでは、語ることができない自然に立ち向かう偉大な勇気を痛感する一冊であり、現在も高く評価されている理由は以下と考えます。
・人間の技術と自然の力との対決
・極限状態における人間の責任感と勇気
・大規模開発の裏側にあった多大なる犠牲
4.失敗百選(著:中尾政之氏)
著者は東京大学教授(当時)の中尾政之氏であり、「失敗学」の考え方をわかりやすくまとめた本です。工学書でありながら、技術者だけでなく、企業の管理者や学生、一般の読者にも広く読まれています。 この本の中心となる考え方は、「失敗には共通するパターンがあり、その原因を知れば未来の失敗を防げる。」というものです。
著者は、さまざまな事故やトラブルを分析し、失敗の原因を41種類に分類しました。 それぞれの原因がどのように重大事故につながるのかを詳しく解説しています。本書では世界的にも有名なタイタニック号の沈没 、コンコルド墜落事故、スペースシャトル・チャレンジャー号爆破事故等、178件もの実例が取り上げられ、失敗の要因について以下に言及しています。
・「誰が悪かったか」ではなく、なぜ失敗が起きたのかの考察
・技術に限らず、思い込みやコミュニケーション不足、組織文化などが原因
・過去の失敗から共通点を学び、将来の事故やミスを防ぐ方法
事例が豊富であり、仕事や組織運営、日常業務にも応用できる内容です。特に総合技術監理部門、リスクマネジメント、技術者倫理の観点では絶好の参考図書と思います。 今回紹介した著書は、技術士二次試験の論述に必要な防災、地域活性化、持続可能性、合意形成などに対し、こうした幅広い知識・教養・歴史観が、記述文の説得力へつながると考えます。 さらには技術士試験で評価される「技術者の人格・使命感」を養う読書という観点で倫理性と人間性の両面を磨く参考書として役立つと思います。技術者視点を広げる意味でも、是非、読んでいただければと思います。
次回はこれらの著書や資料を読む解く力(:読解力)について、ご紹介したいと思います。(以上)
2026年07月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 15


「令和8年度 建設部門 必須科目Ⅰ」
今回は、私なりに過去問題を分析、整理した結果により、令和8年度の技術士第二次試験・建設部門「必須科目Ⅰ」について、考えたものを一例として、ご紹介します。 但し、無責任ですが、あくまで私的なものです。何の裏付け、根拠に基づいてはいませんので、責任を負いかねますことをご容赦の上、単なる参考としてご覧下さい。 私は、「複数課題を統合的に解決する論文」になるのではないかと考えています。単独テーマではなく、DX、防災、担い手不足、脱炭素などを「組み合わせて論述する力」を評価、総合的に訴追する設問に注視する必要があると考えます。 それに対し記述で留意すべき事項を、以下に示します。
1.留意事項
(1)コンピテンシー改訂初年度
令和8年度試験から令和5年1年に改定された「改定版コンピテンシ-」が適用されることが示されています。既にご承知と思いますが、改めて以下の項目に対する言及が記述内容評価となります。
・数値データ活用
・最新情報技術の活用
・多様な関係者との合意形成 (ステ-クホルダ-の意見収集)
・包摂的コミュニケーション ・社会持続性 ・倫理・説明責任
(2)第6次社会資本整備重点計画
令和8年1月16日に第6次社会資本整備重点計画が閣議決定されました。これはかなりの確率で出題される可能性があると想定されます。ポイントは以下のとおりです。
1)期間:令和7年度から令和12年度まで
2)見直しのポイント:社会資本整備重点計画と交通政策基本計画一体的な策定と推進
3)共通ゴール:「人口減少という危機を好機に変え、一人ひとりが豊かさと安心を実 感できる持続可能な活力ある経済・社会を実現」
4)主要ポイント :出題の背景や社会情勢の記述では、以下のポイントを示すことを考慮下さい。
➀ 持続的な地域社会の形成(生活サービスの維持)
➁ インフラ老朽化対策(まちづくりとの連携、取り組み状況の見える化)
➂ 社会資本整備を支える基盤の強化(地方自治体、地域建設業の健全化と人材育成)
(3)最近改定された法令等
次に、建設部門では最近、以下の法令等が改定されています。その内容も必ず、チェックしておいて下さい。
① 都市再生特別措置法(改正):災害対応、用地規制緩和
② 河川法・土砂災害防止法(改正):ハザ-ドマップ活用義務 ③ 国土交通省インフラ老朽化対策:橋梁、道路の重点改修と計画
④ 道路交通法(自動運転関連):レベル4自動運転実証
⑤製造業DX・スマート工場推進施策:中小企業向け補助制度
2.想定設問
私が個人的に思う想定設問を以下に列挙します。あえて、「複数課題を統合的に解決させる設題」を想定しました。但し、特に目新しい訳ではありません。ここ数年出題されている傾向であり、これの統合版と考えていただき有力予想というより、予め準備すべきテーマであると考えて下さい。
1)防災×減災×DX
「気候変動下における災害激甚化への対応として、DX技術を活用したインフラ整備と維持管理の課題とその解決策について」
2)担い手不足×生産性向上×品質確保
「最近の担い手不足の課題と生産性の向上と品質確保の両立する解決策について」
3)カーボンニュートラル×インフラ整備
「防災、地域経済の活性化、脱炭素社会の両立するための課題と解決について、トレードオフの観点も含め論ぜよ」
4)インフラ老朽化×予防保全
「限定予算や人材資源制約条件下、上記を推進に対する課題と実現する解決策について」
5)地方創生×コンパクトシティ×インフラ再編
「地方活性化に向けたコンパクトシティ構築やインフラの維持管理と再編に対する解決策について」
これは「社会的受容」「住民合意形成」と複合課題としての相性が良く、求められる新コンピテンシー(必須科目Ⅰ評価項目:専門知識、問題解決、評価、技術者倫理、コミュニケ-ション)とも合致すると考えます。
3.万能ストックカード
「テーマ暗記」だけでは危険です。どんな設問でも対応できるよう以下の「万能ストックカード」が重宝します。これを準備下さい。これがあれば、記述対応に安心感がプラスされます。各テーマに対し相互に接続できるように、各対策が接続できそうな「ストックカード文例」を以下に整理します。
1)気候変動対策
気候変動に伴う災害の激甚化・頻発化に対応するため、流域全体で治水対策を行う「流域治水」の考え方に基づき、河川整備だけでなく土地利用規制や避難体制強化を含めた総合的な対策を推進する必要がある。
2)防災DX
インフラレジリエンス向上のためには、IoTセンサーやAI解析を活用したリアルタイム監視を導入し、異常兆候を早期把握することで、事後対応型から事前防災型への転換を図ることが重要である。
3)BIM/CIM・i-Construction
BIM/CIMにより設計・施工・維持管理段階の3次元データを一元管理することで、施工効率化だけでなく視覚化による情報共有、維持管理の高度化や技術継承に繋げる。
4)インフラ老朽化対策
高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進行しているため、限られた予算・人材の中で効率的な維持管理を行う必要がある。そのため、予防保全型メンテナンスへ転換し、ライフサイクルコスト縮減を図ることが重要である。
5)カーボンニュートラル
2050年カーボンニュートラル実現に向け、建設副産物の有効利用や低炭素型材料の採用を推進し、ライフサイクル全体でのCO₂排出量削減を図る必要がある。グリーンインフラ等の機能活用により、防災・環境保全・景観形成など多面的効果を発揮する。
6)地方創生・人口減少
人口減少が進行する地域では、「コンパクト+ネットワーク」の考え方に基づき、都市機能を集約しつつ、公共交通との連携を図ることで、持続可能な地域社会を形成する。
7)地域住民との合意形成
インフラ整備を推進する際には、多様なステークホルダーとの合意形成を図り、地域特性を踏まえた丁寧な説明を行うことが重要である。
8)技術者倫理
技術者として、安全性・経済性・環境性を総合的に勘案し、社会的影響を十分考慮した上で、説明責任を果たす技術者としての倫理観が必要である。
9)論述締めのセンテンス
DX技術を活用しつつ、防災・環境・地域活性化を総合的に推進することが重要である。持続可能な社会資本整備を実現するためには、多面的視点から施策を積極推進することが肝要と考える。 私的なもので何の根拠はありませんが、参考になれば幸いです。次回は本番に備え、「合格するための心の準備!」についてご紹介します。
(以上)
2026年04月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 12


「技術士解答文は骨子法で書く」
骨子法(こっしほう)とは、技術士試験の解答文やレポ-ト、ビジネス文書等を論理的記述の1手法です。記述する前に「骨子(アウトライン)」を作り、その骨子に沿って本文を書く方法であり、論述構成に極めて有効です。今回はこの方法をご紹介し、準備解答文の作成の参考にいただければと思います。
1. 骨子法とは
骨子とは、準備する答案の設計図(骨組み)です。いきなり本文を書かず、事前に構想してから書き出す脳内整理カード(メモ)と言っても良いかもしれません。その手順は以下の通りです。
・設問の題意要求項目を確認する。
・何を書く必要があるかについて、論点整理を行う。
・項目毎に「見出し+要点」による骨子を作る。
・骨子に肉付けをしながら、本文を記述する。
2. 設問の基本パターン
技術士試験の課題Ⅱ、Ⅲの設問は以下のとおりです。設問内容は異なりますが、ほぼ、基本パタ-ンは同様です。
①現状・背景
②課題抽出
③課題の解決策
④リスクとその留意点
⑤技術者倫理及び社会の持続性
3.骨子法の作成例
例えば、「今後のインフラメンテナンス対応」を設問想定した場合の、骨子法の作成例を以下に示します。
1) 背景と現状
・我が国の経済、社会情勢
・ストックインフラの増加、老朽化と進展
・頻発する自然災害、巨大地震の切迫
・強靭な国土基盤形成、戦略的メンテナンス切望
2) 課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策
骨子は課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策が横方向に一列に繋がるよう表により、骨子とその記述すべき事項を順に例えば、以下のようにメモする方法をお勧めします。記述する項目とその内容を整理することができます。
・点検技術者不足⇒ICT技術活用による省力化⇒投資負担増大⇒補助優遇制度導入
・維持管理費用の増大⇒アセットマネジメント⇒予算確保と平準化⇒効果の可視化
・膨大量インフラ情報の管理⇒データベース整備⇒技術者教育不足⇒リテラシ-向上
4. 骨子作成の時間配分
技術士試験では記述に要する時間配分と管理が重要です。書き出す前の構想が合格に至る全てであり、短時間でそれを組み立てることが極めて重要です。骨子の構成の出来は評価点に直結することを意識し、短時間で骨子作成訓練が必要です。
5. 骨子法活用のメリット
骨子法を活用するメリットを以下に整理します。
1) 論理展開の一貫性確保
予め構想した骨子により構成された文章を記述するので、論理展開の一貫性を確保できます。試験官は見やすさと素早く理解するための「論理構成」を重視しており、これに的確に応えることができます。
2) 記述内容決定の頭出し
解答文に何を書くかは、記述内容が全てです。記述内容の選択に迷いや不透明な部分があれば、それは貴重な時間の浪費と記述内容の曖昧さにつながります。骨子を構想、キーワ-ドの頭出しを行うことで、迷うことがない記述作業に専念できます。
3) 記述速度が速くなる
600字の解答用紙を記述するには約1枚、約20分程度の時間が必要です。(皆さん是非、実際に書いてみて、事前に時間的感覚を体得下さい。)このため、考えながら記述していては、制限時間のタイムオーバ-が予想されます。 従って、「迷わず記述するガイド」として骨子メモが必須であり、この存在は書き続けることができる安心感や、本番試験の精神的な支えとなります。
4)書き忘れがない
骨子を準備することで、書くべき事項は決定されており、書き忘れや漏れがありません。特に倫理やリスクなどは、技術的側面を支える考慮すべき重要事項でもあり、これらの記述ミスを防止でき、記述内容の充実と確保に繋がります。
6.キーワ-ドノートによる訓練成果
技術士解答文は「文章力試験ではなく、論理構成の試験」と言っても良いでしょう。骨子法はそのためのテクニックと考えます。以前、ご紹介したキーワ-ドノートを作成することは、言わばこの「骨子」を構想するトレ-ニングなのです。たくさんのキーワ-ドノートを作る訓練により、想定した多数のキーワ-ドを、骨子法により短時間で論理構成することができる成果となるのです。
7.イメ-ジトレ-ニング
骨子を素早く構成するには、日常的にこれに対する思考訓練の継続が肝要です。通勤、散歩、休憩等のすきま時間を活用し、あるキーワ-ドを自ら設定し、「○○現状」⇒「○○課題」⇒「○○対策」⇒「○○リスク」⇒「○○」対策の一連プロセスを常にこれが構想できるようトレ-ニングを積み重ねて下さい。
これの実践は試験本番で必ず、強力な味方になります。記述すべき項目が仮に思い浮かばない場合であっても、数個のキーワ-ドを長期記憶から引き出し、これをつなぎ合わせることで「小見出し+説明内容2~3行の文章」を書き連ねることが可能です。
また、的はずれでなければ、字数が埋まらない場合の回避テクニックとして減点を防ぐことができる有効な手段と考えます。 これらは、準備解答文のアウトプットの量の裏付けであり、記述練習量の多さによるものと考えます。どうか皆さん、骨子作成訓練を積み重ね、論述文章作成を体得下さい。
次回は技術士試験解答文に最も重要な「ロジカルライティング」についてご紹介したいと思います。(以上)
2026年07月25日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 11


「技術士試験のクールダウン雑学」
受験者の皆様、令和8年度技術士試験お疲れさまでした。技術士試験後は、頭がまだフル回転モードなので、少しク-ルダウンが必要かと思います。それには普段あまり考えない雑学に少し触れてみるのはいかがでしょうか。 今回はクールダウンできる工学系雑学について、私的勝手に、しかもランダムに、いくつかご紹介しますので、気楽に読んでいただければ幸いです。
1)エッフェル塔は身長が伸びる。
エッフェル塔は夏になると約15cmほど、身長が高くなります。これは皆さんよくご存じの金属の熱膨張ですね。鉄は温まるとわずかに伸びるため、高さ約330mの塔全体では人の身長ほどではありませんが、目に見える変化となります。 ⇒東京タワ-もスカイツリ-も同様ですね。そういえばコンクリ-トやPC橋もそうでしたね。暑い夏、いろんなものが伸びています。
2)タコには心臓が3つある。
マダコなどのタコ類には、合計3つの心臓があります。 ・体全体へ血液を送る心臓が1つ ・エラへ血液を送る心臓が2つ それぞれの役割が異なっており、専門分野の方でなければ知ることがない知識だと思います。 ⇒エー、そんなことあるの?人類も2つの心臓が相互補完し、それぞれの異なった役割があるのですね。不思議です。何故を知りたくなります。
3)人間の脳は、約20Wで動いている。
成人の人間の脳は約20W程度の電力で働いているそうです。これは小さなLED電球1個相当の消費電力です。そのエネルギーで記憶、判断、言語、創造性など、膨大な処理を同時に行っています。 ⇒スゲ-、ビックデータ扱うスパコンみたいですね。発電用新エネルギ-として、有効活用する方法があればいいのですが。
4)宇宙は無音である。
宇宙空間では音は伝わりません。音の伝達には空気や水などの媒体が必要です。宇宙空間は、ほぼ真空なので、映画のような大爆発も実際には「無音」なのです。 ⇒へ~、不思議な感じ。SF映画等の宇宙では、隕石、人工衛星や最近問題の宇宙ゴミ等、多くの複雑音が聞こえているイメ-ジがあります。
5)蜂蜜は腐敗しない。
蜂蜜は、以下の条件と理由からほとんど、腐敗しないと言われています。 ・糖度が非常に高い。 ・水分が極めて少ない。 ・酸性である。 適切に保存すれば非常に長期間品質を維持できます。古代遺跡から見つかった蜂蜜が食べることができる状態だったという報告があるそうです。 ⇒高濃度、水分の有無、酸性が、長期保存には不可欠と言うことなのでしょうね。食べ物、飲み物のほか、塩、醤油、砂糖、酢等同様な例がありますね。
6)ペンギンは「空を飛ぶ鳥」より、速く泳ぐ。
ジェンツーペンギンは、水中泳力は時速30km以上に達するそうです。翼は飛行ではなく、水中では非常に高性能な「水中の翼」として機能します。 ⇒けっこうなスピ-ドですね。一方、海面を飛ぶトビウオは、海面に出るときの速さは時速40~60km、マグロは通常15~20kmで、最高速度は70~80kmで泳ぐとのことです。 ⇒はや!現有能力を上手にコントロ-ル、これにより最大能力を発揮するのですね。
7)GPSは相対性理論を毎日使っている。
特殊相対性理論では、速く動く時計は遅れます。一方、一般相対性理論では、重力が弱い場所ほど時計は速く進みます。GPS衛星は高速で飛び、地上より重力も弱い場所にあるため、この2つの効果が同時に起こります。
・特殊相対論:約7マイクロ秒/日、遅れる。
・一般相対論:約45マイクロ秒/日、進む。
差し引き約38マイクロ秒/日進むため、この補正をしないと位置は1日で約10km以上ずれてしまいます。 ⇒位置関係及び時間のスケ-ル感覚が複雑すぎて、かえって頭の中が混乱します。
8)雷は地面から空へ向かう!
雷は「空の雲から落ちる」と思われがちです。実際には地面から上向きに伸びる放電がその要因となっています。 雷が電気へと変換する瞬間、非常に大きな電流が流れる「帰還雷撃」が発生、超高層建築物等では、地上から上向きに始まる雷が観測されることがあるそうです。 ⇒全く、想像していませんでした。気候変動、集中豪雨が多発化、激化しています。耐雷対策も必要になっています。
9)飛行機は「吸い上げられて飛ぶ」訳ではない。
旅客機の翼は、上下面の圧力差、翼が空気を下向きに曲げることによる反作用の両方により揚力が生まれます。これを受けて飛行機は飛ぶことができます。 「ベルヌーイの定理だけで飛ぶ」という説明だけでは不十分であり、圧力差と揚力の両方を流体力学として合わせて理解するのが一般的です。 ⇒「ダニエル・ベルヌ‐イ」は18世紀を代表する世界的科学者であり、流体力学の創始者の一人と言われています。
10)世界一、滑らかな鏡
レーザー干渉計重力波天文台で使われる鏡は、表面の凹凸が原子数個分程度しかないと言われています。すなわち、鏡の表面に「でこぼこ」がほとんどない状態です。 極めて高い平滑性によって、時空のわずかなゆがみである重力波を観測できるのです。 ⇒どのようにして平滑性を作るのかな?これも実際に見てみたい気がしますね。昨今不足が著しい熟練工の技なのでしょうか。
「日常意識しないで当たり前に使っているものほど、実は高度な科学や工学の上に成り立っている。」という事実は私達が知らないだけで、他にももっとたくさんありそうですね。 蜂蜜、GPS、雷、飛行機、鏡など、身近な技術の背景を知ると、普段の景色が少し違って見えてきて、改めて新鮮な気持ちになってきます。
11)再スタ-トの準備
少しは過酷な技術士試験後のクールダウンになったでしょうか?心新たに、試験後を各自、冷静に振り返ってみて下さい。成果があった点、不満足な点。こうすれば良かった点等一度整理して見て下さい。これからやるべき点が見えてきます。徐々に再スタ-トに向け始動して行きましょう。 次回は私が考える技術士として読むべき著書についてお伝えしたいと思います。(以上)
2017年03月19日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 10

今回は受験申込みにおける「業務内容の詳細」について、総合技術監理部門(以下、総監とします)を受験する時に注意すべき点を述べたいと思います。
総監は、機械・電子電気・建設などの20部門(以下、20部門とします)とは全く異なる視点で業務内容の詳細を作成する必要があります。
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」(以下、青本とします)には以下のような記載があります。
『技術士総合技術監理部門では、企業などの組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理を行うことが可能な技術者を育成、 認定することを目的としている。
総合技術監理の範囲としては、主として経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理であり、その他に社会的規範や国際的ルールを包括した倫理観や国際的視点なども範囲として含まれる。』
つまり総監における業務内容の詳細は、青本に書かれているようなことを意識して作成することが重要です。
ここでは特に注意すべき点を2つ述べたいと思います。
まず、20部門の専門技術は忘れましょう。上記の青本引用にも書かれている通り、『組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理』が求められた、という切り口で記述することが大切です。
具体的な例を挙げてみます。
「道路工事をしていた時に、想定していなかった軟弱地盤が出現した」という場合に、軟弱地盤の問題を地盤改良で解決した・施工方法を工夫することで解決した、というような切り口では専門技術(この場合は建設部門)の視点です。
同じ工事であっても、想定していなかった軟弱地盤出現で、工期に間に合わない懸念があった・予定していなかった技術者の投入が必要になったがマネジメント能力を駆使して解決した、というような切り口が総監では求められます。
つまりは「経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理(5つの管理)」の視点で課題や問題点、解決策を書くことが大切です。
もう1点の「5つの管理のトレードオフを意識する」については、稿を改めて書かせていただきます。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年11月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士倫理綱領には、次のように書かれています。
「有能性の重視
3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。」
自分の技術部門を超えた業務は行ってはならないということです。
例えば、「発電機の発電効率を向上させる」という課題に対して、
機械部門の技術士では、機械的な観点からしか解決案を出せないし、
また、電気電子部門の技術士では、電気的な観点からしか解決案を
出せないということになります。
しかし、機械部門と電気電子部門の両方持った技術士であれば、どちらの観点からでも
アプローチできますし、どちらがより効果的かの評価もできます。
また、機械的な方法と電気的な方法を合わせた提案ができます。
マネジメントの部門である総合技術監理部門を取得することも重要だとは
思いますが、複数の一般部門を持つ技術士の方が顧客からのニーズに応える
ことができるということもあると思います。
再来年度からの第二次試験制度の変更は総合技術監理部門以外の一般部門
だけですので、総合技術監理部門か2部門目、3部門目の一般部門のどちらを
受験しようか迷われている方は、一般部門を受験されることを強くお勧めします。
多くの方が、一般部門を取得し、その一般部門を専門科目とする総合技術監理部門を
取得することがゴールであると思われているようですが、ぜひとも、一般部門の2部門目、
3部門目にチャレンジしてみて下さい。
継続研鑽は技術士の責務です。
私も3部門目に挑戦したいと思います。
一緒に頑張りましょう。
2017年12月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 10


3枚モノ(1800字論文)の攻略は、大切です。
課題解決能力をいちばん試せるのが、この3枚モノだからです。
口頭試験でも、筆記答案について問われることがあります。
3枚モノの基本構成は、つぎの3パターンです。
口頭試験の前にも、7月に書いた筆記答案を見直し、準備しておくと安心できます。
パターン1
1.背景
2.課題と問題点
3.対応策
4.期待される効果
パターン2
1.背景・課題
2.問題点
3.対応策
4.期待される効果と想定されるリスク
パターン3
1.背景・課題
2.問題点・対応策
3.期待される効果
4.想定されるリスクとその低減策
各用語の説明を以下にします。
『背景』とは、現状にある困りごとのことです。
現状にある「問題」をあぶりだします。
問題とは、「現状とあるべき姿の差」と定義されています。
式で表すと、「問題=あるべき姿(目標値)-現状」です。
『課題』とは、達成すべき目標のことです。
問題と課題はまったく違います。
問題は、必ずネガティブな表現となります。
課題は、必ずポジティブな表現となります。目標なのですから。
『問題点』とは、技術的障壁であり、難所であり、それが解決されれば一気に課題解決・目標達成できるボトルネックのことです。
壁にぶちあたったというときの「壁」のことです。
「問題<点>」は、ちいさな「点」です。
「問題<点>」は、「現状とあるべき姿の差」の「問題」とは、まったく違います。
この問題点を、いかに的確に見抜くかが、技術士業務での知性の見せ所です。
『対応策』は、問題点を克服するための技術的解決法のことです。
難所を乗り越える方法です。
壁をぶち破る方法です。
対応策は3つ程度提示して、その中から、最適な対応策を選択します。
ここは、論理的思考力があることを見せるところです。
つまり、思いつきで対応策と選択をしたのではないことを示します。
前提条件や制約条件を示し、何に着目して、最適解を導き出したかを表現します。
『期待される効果』は、対応策を講じた際に、想定されるプラスの効果のことです。
『リスク』は、対応策を講じた際に、想定されるマイナスの効果のことです。
『リスクの低減策」とは、想定されるマイナスの事象に対する対応策のことです。
リスクは、まだ生じていない課題と言えます。
2026年06月27日 作成 / 執筆:アニ-講師


「技術士試験に合格には、コツがある!」
技術士試験は、「頭脳が明晰」「専門知識や経験が豊富」だけでは私は、合格することはできないと考えています。何故なら、技術士試験そのものが「能力だけではない要素、資質」を重視しているからです。すなわち、その「コツ」を掴むことが重要であると、合格まで苦節10年を要した私は強く、そのことを思います。 技術士試験は例え、博士であっても合格がかなわない人がいることを、良く耳にします。確かに個々の高い能力は重要な要素ではあります。但し、技術士試験の合格はむしろ、訓練により磨かれた能力と「コツ」が支配的であると私は考えています。すなわち、アスリ-ト技術者のみが合格できる試験であると思います。
1.技術士試験合格に必要な要素
なぜ技術士試験は「能力だけでは合格できない」のか、その点を掘り下げてみると、以下ように整理できそうです。
1)「知識量」ではなく「表現力」「使い方」
技術士試験は、単なる専門的技術知識の暗記ではなく、以下のように「実務的な思考力」が問われます。すなわち、「知識量」を活用した「実践的対応能力」が求められます。
・課題をどう抽出し、整理するか。
・限定された情報で、どう最適判断をするか。
・そのために必要な課題解決の思考プロセスはどうすべきか。
・社会の安全、公共の福祉、技術者倫理を踏まえ、具体に提案ができるか。
2)記述試験の合否は「わかり易さ」
ある程度マス目が埋められた記述であったとしても、以下のような解答文は、試験官に読んでもらえていなく、評価されていないと私は、推測しています。 試験官は短時間で内容を把握したいです。従って「伝わらない」ことは、「評価されない」ことに直結します。このため、「伝わらない。」要素である以下を排除した記述が必要です。
・記述構成がバラバラで整理されていなく、整然としていない。
・設問題意と一致せず、的確な応答になっていない。
・文字が乱雑で読めない、判読できない。
・批判的、第三者的、自己責任による解決姿勢が感じられない。
3)技術者としての信頼性表現
「この人に業務を任せても大丈夫か?」という観点から、試験官は記述解答文を読んでいます。これは知識ではなく、まさに技術者としての「コンピテンシ-」に対する資質が求められています。従って以下を的確に表現できなければ、その要求に応えることができません。
・簡単でわかり易く、誰でもが理解できる説明力
・一貫した論理性と説得力
・実務経験に基づく対応力、問題解決能力、提案力
・遵守すべき行動規範と社会的価値観、技術者としての倫理観
2.合格する記述テク
1)技術士試験特有の「型:スタイル」の理解
技術士試験には明確な「合格答案の型:スタイル」があると私は考えます。そのスタイルと流れを押さえていないと、記述内容が素晴らしくとも高評価は望めません。これはスポーツの例えでいうところの美しいフォームや姿勢のようなものであり、自分なりの洗練され「型・スタイル」を訓練により身に付けることが重要です。試験本番までの残り期間、以下について重点的に取り組んで下さい。
2)徹底的に自分スタイルの「合格文」を作る。
解答文記述は基本的に「どうすれば読んで貰えるか」「どのようなスタイルが評価されるか」を理解することが最も重要なポイントです。多くの受験者の解答文は見た瞬間で、試験官に読んで貰えていない可能性が高いです。試験官に読んで貰うための記述すべき合格スタイルを身に付けるため、以下を徹底下さい。
・各問題過去の出題傾向分析の再点検
・作成済想定課題テンプレ-トのブラッシュアップ
・合格答案の模倣による自己スタイル化
・自己添削によるスパイラルアップ
3)実務経験に基づく説明
自身の経験に裏付けされた記述は、説得力に繋がります。論述では実務経験のアピ-ルの方法として、以下を織り込むことを考慮下さい。
・自身の経験に基づく、問題解決の思考プロセスの回想とその内容記述
・判断に至った論拠、実施結果、分析と現時点評価、独自性や工夫点の記述
・リスク想定に対する複眼的、実現性が高い対処方策の記述 (回避、抑止、緩和、代替)
4)タイムマネジメントの体得
技術士試験は、本番におけるは時間との戦いが全てと言っても良いでしょう。「書き切れない」「途中で論点がずれる」などは、実践を想定したタイムマネジメントの訓練により、補えるものと考えます。予め対処方法を意識してリスクを許容しておきましょう。 相当数の字数を記述、解答用紙を埋める必要があるため、予め時間配分は計画しておかなければなりません。「満点をとる記述を目指す」のではなく、「時間内に80点の答案を書く」練習により、記述時間に余裕を持つための自己コントロ-ルが必要です。
5)合格答案作成トレ-ニング
技術士試験は「優秀な技術者」を選抜するのではなく、社会が求める「信頼できるプロ」を認定する試験と考えます。
「合格ラインに乗る」ことは個人の資質能力ではなく、鍛え抜かれた「記述トレ-ニング」の結果であり、この点はスポ-ツ・アスリ-トとの類似性が高いかもしれません。 やるべきことは極めてシンプルです。個々の知識・能力を基礎体力として、自己管理により準備した合格答案を、本番で再現する鍛錬による体力強化であると考えます。
6)モチベ-ションを持ち上げる
この時期、受験者は不安や焦り等で複雑な心境であると推察します。また、試験準備の進捗状況によっては、モチベ-ションの停滞の可能性も否定できない時期でもあります。 皆さん。以下の自己暗示により「モチベ-ション」を自分で持ち上げ、難関である技術士試験を突破して下さい。
・「その先に何を得たいか」合格後の姿を具体的に描く。
・1日単位の達成しやすい小さな目標を作る。
・ここまで積み上げた知識や経験、努力を無駄にしない。
・合格者が乗り越えた体験記を自分にあてはめて読む。
・苦しい時を思い出し、自分の夢へ繋げる。
次回は試験までやるべきこと:To・Do・リストとその調整方法についてご紹介したいと思います。(以上)
2026年07月18日 作成 / 執筆:アニ-講師


「技術士試験に合格する心の準備」
受験者の皆様、いよいよ試験本番直前となりました。あせりや不安があるのは当然、項目整理や暗記の状態も気になっていることと推察します。本番記述で最も重要なことは、気持ちの余裕であり、セルフコントロ-ルが全てと思います。今回は、本番に備え、余裕ある心境を維持する「合格する心の準備」についてご紹介したいと思います。
1.「完璧」は敵
技術士試験は、満点を取る試験ではありません。概ね70点の点数を獲得できれば合格ラインです。限られた時間で、論理的に解答文をまとめる力が評価されます。このため、「知っていることを確実に、わかり易く記述する。」という基本的意識が重要なのです。完璧を目指す故の過度な緊張や不安は、逆に敵となります。ある種の自己暗示や精神統一により、気持ちに余裕を持って下さい。
2.睡眠が最優先
試験直前に夜更かしをして詰め込むよりも、頭がよく働く状態で本番を迎えるほうが良い結果につながります。試験前日はゆったりと休息をとり、準備学習は以下の軽めのストレッチに心がけて下さい。
・骨子作成を1~2問だけ確認する。
・キーワード集を軽く再チェックする。
・受験票、筆記用具、時計などを準備、再確認する。
・とにかく、早めに就寝する。
3.本番までのスケジュ-ル確認
試験当日の行動を、事前に頭の中で一度シミュレーションしてみましょう。これをしておくとことで、いざ本番では、慌てなくてすみます。以下を実践下さい。
・できるだけ楽な服装で身支度をする。
・時間的余裕を持って、自宅又はホテルを出発する。
・会場までの利用交通機関は、経路、所要時間は事前に入念に調べておく。
・会場には交通機関の遅延等を考慮、1時間前ぐらい前到着を予定する。
・会場のトイレ等は、一度利用し予め場所を確認する。
・受験番号を確認、自席に着席、会場の雰囲気を確認、落ち着く時間を確保する。
・準備したメモ等を肩の力を抜き、読み返す。
4.全て想定内
予め、「知らない設問が出るのは当たり前」と想定して下さい。技術士試験では、予想外のテーマが出題されることは想定内と考えましょう。他の受験者も同じ条件なので、「自分だけが知らない」と考える必要は全くありません。 特に必須問題Ⅰ&専門Ⅲは、このパタ-ンが想定され、どんな設問でも思考プロセスはほぼ同様であり、慌てる必要はありません。この余裕、安心感が重要です。知らないテーマでも、これまで蓄積したキーワ-ド等により、論理的に整理、記述することを念頭としましょう。論述展開はいつもの現状⇒課題⇒解決策⇒波及効果⇒リスクと対応策です。
5.自分を信頼する。
これまで、皆さんは十分な努力を積み重ねてきました。継続した実力は、短期間で実力は大きく変わることはありません。とにかく自分を信頼し、「能力を上げる」より「自己能力を最大限発揮する。」ことに集中しましょう。
6.自己暗示
試験本番は自己暗示が重要です。試験が始まったら、是非、自分にこう言い聞かせてみましょう。
・全問完璧でなくていい、70点で良い。
・一問一問、自分が今書ける最高の答案を書こう。
・焦らなくて良い。自分は必ずできることを信じる。
・自分は既に技術士のスタ-トラインに立っている。
技術士試験は、冷静さを維持することが答案の質につながる試験です。落ち着いて自分の思考力を最大限発揮できる状態を整えましょう。 ここまでの学習の積み重ねは、必ず合格答案を再現できます。焦りは誰にでもありますが、冷静な心境維持こそが、最も重要と考えます。
7.余裕をつくる
私の受験体験から受験者の皆さんへ、試験当日の余裕をつくる対策について、以下にアドバイスさせて頂きます。
・何でも、プラス思考で考える。(今日は最高、全てが私の見方、必ずうまく行く!)
・筆記用具(えんぴつ、メカニカルペンシル、消しゴム)は予備を含め複数用意する。
・室内空調の寒暖状況も予想外の場合を想定、ハンカチ、タオルは必ず用意する。
・受験会場室内の時計の位置は、必ず確認しておく。
・机の隣人の癖(咳払い、貧乏ゆすり、固有のしぐさ等)は想定内と許容、余裕感を出す。
・骨子をメモする余白箇所、表形式等は、試験本番前に予め決めておく。
・予定した記述時間配分に従い、タイムマネジメントにより計画的に行う。
・必ず、解答文の誤字やミスの箇所があることを想定、チェック、修正時間を確保する。
8.受験者各位へのエール
皆さんが挑む、難易度高い技術士第2次試験に対し、私から以下のエールお送りしたいと思います。
・難しい問題に出会っても慌てる必要はありません。あなたは必ずできます。
・設問を確実に読み解き、問われていることに的確に応えることを意識して下さい。
・冷静さを維持できた人が、合格を手中にします。
・冷静維持が、必ず自分の最大限の実力を発揮します。
・最後まで諦めず、自分を信じてください。
・「やるべきことは、すべてやってきた。」その自信を力に変えてください。 試験会場では、周りの受験者が優秀に見えるかもしれません。しかし、本当に比べるべき相手は、昨日まで、そして今の自分です。多くを学び、多くを考え、多くを積み重ねてきた自分の努力を信じ、誇りに変えましょう。
9.必ず夢は叶う
努力する人は、どんな形であれ必ず、その成果を上げられると、私は信じています。私がこれまで支援してきた受験者各位も、個々の力で夢を叶えてきました。そしてそこから更に、新しい自分の世界を切り開き続けています。それを実現できるのが技術士なのです。 皆さんの健闘と、努力が最高の形で実を結ぶことを心から祈っています。 さあ、技術士への扉を、自らの力で開いてください。「健闘あれ!」 次回は、試験後のクールダウンの観点から「幅広い能力人材である技術士雑学」についてご紹介します。(以上)
2017年05月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

技術士第二次試験筆記試験まであと2ヶ月弱となりましたが、
勉強は順調に進んでいますか?
技術士試験を受験される方のほとんどが、普段の仕事では
パソコンで文章を作成されていることと思いますが、
ご存じの通り、筆記試験は全て手書きです。
以下の3つの目的で、手書きの練習をされることをお勧めいたします。
その1.漢字が出て来ない
パソコンでは、仮名で入力すれば漢字の候補が出てきて、その中から
選択するだけですが、手書きでは自分の手を動かして書く必要があります。
いざ、手書きで文章を書いてみると、簡単な漢字でも書けないことが
よくあります。
私もそうでした。
でも、手書きの練習をしていくうちに、だんだん書けるようになって
きます。
その2.考えてから書く必要がある
パソコンで文章を作成する場合、一旦、ざっと書いてから、前後を
入れ替えたりすることもできますが、手書きではそれができません。
筆記試験対策で、文章の構成を考えてから文章を作成する練習を
きっちりされている方は問題ないと思いますが、そのような練習を
されていない方は、ぜひ一度手書きで文章を書いてみて下さい。
「論文を書くのはお手のもの」と思っておられる方もご注意を。
その3.手書きの速度を把握する
600文字の論文を書くのに何分くらいかかるか把握できていますか?
文章の構成を考えるのにじっくり時間をかけたために、時間内に
最後まで書けなかったということが無いように、原稿用紙1枚を
手書きで書くのに必要な時間を把握しておくべきだと思います。
筆記試験まで、知識を蓄積することも重要ですが、ぜひ
手書きの練習もして、筆記試験合格を掴んで下さい。
2018年03月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
これまでに第二次試験を受験されたことがある方はご存じだと思いますが、業務経歴票には、
勤務先から公印を捺印してもらう必要があります。
「平成29年度技術士第二次試験受験申込み案内」には、以下のように記されています。
業務経験〔上記の2つ以外〕 の場合(前頁参照)
* 勤務先から、代表者権限を持つ証明権者(代表者)による証明【印鑑;公印】を受ける。
⇒ 所属部課の代表者による印【会社の角印・代表者印(会社実印)《社名と役職者名の
入っているもの》の丸印又はそれに代わる署名】
⇒ 代表者権限を持つ証明権者(代表者)とは、業務経歴を証明できる役職者
(社長、所長、局長、所属部課長、証明権限を委任されている役員、総務・人事部長等)を指す。
* 受験に必要な業務経歴の年数内に勤務先が変わっている場合、現在又は以前の勤務先のうち、
いずれか1つの勤務先(原則、現在の勤務先から)から証明を受ける。
社印(角印)、社長印(丸印)でなくても、例えば事業部印(角印)、事業部長印(丸印)でも大丈夫です。
もし、この部署の印で大丈夫かどうか不安な場合は、早めに日本技術士会にお問い合わせされることを
お勧め致します。
技術士が多く在席している会社・部署なら手続きがすぐ分かると思いますが、技術士が少ない
(もしくはいない)会社にお勤めの方は要注意です。
社印・社長印を貰うために、稟議書に大勢の管理職・役員の捺印が必要であったり、
役員に「技術士とは何ぞや」の説明からしなければならなかったり、予想以上に時間が掛かる
場合があります。
業務経歴票を作成する前に、事前に総務担当などに、「技術士第二次試験受験申込書類に
社員・社長印が必要になるが、どういう手続きが必要か」ということを問い合わせしておいた方が
よいと思います。
「公印が間に合わなかったので受験できない」という最悪の事態とならないよう、ご注意下さい。
2025年08月02日 作成 / 執筆:アニ-講師

「コンピテンシ-」
改訂版「コンピテンシー」という言葉を最近、良く耳にするようになりました。(令和5年1月、「技術士に求められる資質(コンピテンシー)」(以下、「改訂版コンピテンシー」という。)技術士試験では、今後もこれへの対策が必要であると考えます。今回はこの改訂版「コンピテンシ-」について、口頭試問準備の助走期間として、徐々に認識を深めていく必要性から、以下にその改定ポイントを概説したいと思います。
1.コンピテンシ-とは
コンピテンシーとは、組織環境や職務上の要請に対し、備えるべき個々の資質・能力及びそれに対する実践行動のことであると、私は認識しています。 すなわち技術士にとって最低限備えるべき資質・能力のことであり、業務の遂行の上では絶えず必要な知見を深め、技術を修得し、資質向上ができるように十分な継続研鑽(CPD)を行うことを示唆しているものと思います。
2.改訂版コンピテンシ-に対する理解
改訂版コンピテンシ-に基づき技術士として要求される資質・能力について、簡単でわかり易い表現でタイトル化し、R5年度の主な改定点は次の内容であると考えます。 (1)専門知識と技術:「専門技術を有し、それを業務上で応用・展開できる。」
・具体的な専門分野に関する深い知識と技術
・最新技術や研究に対する理解力を有し、それに対する適応力
(2) 問題解決能力:「問題解決プロセス思考に基づき、必要ツールを活用できる。」
・複雑な技術的課題の原因把握、分析、検討、解決策を導く能力
・問題解決に必要な手法やツールを効果的に活用するスキル
【改定点】
・複合的な問題に対して、必要に応じてデータ
・情報技術を活用
・多角的な視点、ステークホルダーの意見を考慮すること
(3)コミュニケーション能力:「関係者にわかり易く、円滑である。」
・技術的な内容をわかりやすい説明能力(文書作成、プレゼン等)
・他の技術者や関係者と連携し、意見交換が円滑にできるスキル 【改定点】
・クライアント等多様な関係者間で、明確、包摂的な意思疎通を図る、協働すること
・ステークホルダー等とのコミュニケーションにより、相互リスク認識を共有すること
(4) 倫理観と社会的責任:「技術者倫理による行動である。」
・技術者としての倫理規定に基づき、社会的責任を果たす姿勢
・環境問題、安全性、法的規制を遵守する姿勢と実践行動の継続
【改定点】
・経済、社会、環境的影響を認識し、持続可能なアウトカムが得られる業務活動
・文化価値を尊重し、SDGsに基づく多様性・包摂性の尊重
(5) プロジェクトマネジメント能力:「PDCAマネジメントによるリーダ-行動」
・プロジェクトの計画、実行、管理、監視など、適切なマネジメントスキル
・チームのリーダーシップを発揮し、目標達成に導く能力
(6)持続的学習:「自己研鑽により、技術を実務へ反映する。」
・技術の進化に対応できるように、継続的に学び、自己改善を行う姿勢 ・最新技術や理論を習得し、実務に反映させる能力
【改定点】
・絶えず変化し続ける仕事の性質に適応する能力を高めること
3.予想される設問内容
主に、技術士第二次試験の口頭試問での確認事項となると思います。技術士としての実務能力の確認では、業務詳細について利害関係調整やリスク評価への質問が必須であり、コンピテンシ-に関し、次のような設問が予想されます。
1) 業務詳細において、関係者とどのような方法で利害調整を行いましたか?(:コミュニケーションとリーダーシップ)
2)業務詳細で検討した複数選択肢に共通するリスクは何ですか?(:リスク評価)
3)業務詳細において、業務遂行上の留意点と資源配分で工夫した点はどこですか?(:マネジメント)
4)トレ-ドオフの関係を解消するために必要なことは?(相互調整による最適化)
5)技術士を取得後は、どのように成長していこうと考えているか?(:自己研鑽)
4.自身を第3者視点で見る。
口頭試問はそれなりに緊張感やプレ-シャ-があります。これが過度になると本来の実力を伝えられないことも想定されます。これに対応するには本番を想定した模擬的な練習を欠かせません。先輩技術士や同僚にお願いし、あえてきつい模擬口頭試問をしてもらうことをおすすめします。
また、自分の話し方の癖や表情については、以外に本人は自覚していないものです。模擬試験の状況を録画して後に再生し、自己評価につなげたり、鏡の前で自問自答する訓練を行い、自分自身を第3者視点で見ることがその気づきにつながると思います。 次回は、コンピテンシ-の認識に基づく口頭試問への準備についてお知らせしたいと思います。(以上)
2026年07月04日 作成 / 執筆:アニ-講師

「合格する To Do リスト」
技術士試験本番までのこり約2週となりました。合格を目指して、これまで受験者の皆さんは努力を継続していると思います。これから試験当日までの期間にやるべきことは、知識を増やすことではなく、いかに「合格答案を記述できるか」を念頭にすることです。自身の頭の中に解答文の素材カード(キ-ワ-ド等を蓄積したもの)を思い浮かべ、骨子によりこれを瞬時につなぎ合わせる反復練習が重要です。
知識・情報を増やすのではなく、「準備答案の再現可能」に集中することが合格の条件です。今回は、これから試験当日まで残り期間の「合格するTo Doリスト」についてご紹介したいと思います。
1. 合格条件:再整理
技術士試験は「優れた専門性を有した人」のみが合格できる試験ではなく、以下のことを試験本番で準備したことを「確実に再現できる人である。」と私は思います。すなわち、以下を達成できる人と考えます。
・制限時間内で、
・専門技術者として、
・論理的、体系的に、
・どんな問題に対しても、
・安定して相手にわかり易い説明文で
・記述できる人。
2. 解答文の原点回帰
今まで紹介した内容の踏襲となりますが、今一度、以下の原点を再確認しましょう。
・見やすい文字で書く。
・報告文の記述ルールを遵守する。
・試験官に無駄な思考回路を使わせない。
・見出し、小見出しで試験官に斜めよみをさせる(ゴシック体太字や下線表示で強調)
・文章の長さは最大3行以内で、句読点で句切る。
・最初から、最後まで、スラスラ読める文章とする。
・見出しや箇条書き等を利用、空白部分作り、試験官の読みやすさに配慮する。
・解答用紙の末尾は2~3行程度、余白を残し完了させる。
・必ず最後は見直し、見やすい文字、誤字等は修正する。
・技術トレンドキーワ-ドを要所に散りばめる。
3.型へ落とし込む
誰でも、本番では緊張等により思考力が落ちます。「考えて書く」ではなく、極端な言い方をすれば、あえて「固定した型」に流し込むことです。 題意に対する思考プロセスを瞬時に想起するには、同じ順番、同じ型での反復練習が、その実現とスピ-ドアップトに繋がります。
4.型から骨子へ
自分で課題を想定しましょう。想定課題を見て、以下の手順に基づき表形式等により、型から骨子メモを作成するトレ-ニングを徹底下さい。
導入⇒現状⇒課題⇒解決策⇒効果⇒リスク⇒方策、これらの骨子が頭の中に浮かぶことが、理想的な状態です。このイメ-ジ・トレ-ニングは、本番で効果を発揮します。
5.制限時間の体得
合格者と不合格者の差は、「制限時間内に書き切れるか否か」にあると思います。恐らく不合格の大半は時間的余裕なく、不十分な状態で制限時間を迎えると推測します。この対策として以下をトレ-ニング下さい。答案作成速度を上げ、制限時間内に書き上げることができます。
① 休日:本番想定による時間計測により、本番試験と同様の演習課題を行う。
② 毎日:骨子メモ(15〜20分)の作成により、速記力を上げ、想定課題を増やす。
③ 隙間時間:想定問題に対するキーワ-ド文の反復
6.自己チェックの習慣化
試験本番試験までの残り期間は、受験準備の仕上げ時期でもあり、「自信の弱点を判定できる力」能力も併せて必要です。作成したメモや解答文は必ず、自己チェックして下さい。このチェックの習慣化こそが、解答文の安定記述につながります。
7.仕上げのTo Do リスト
私が考える試験本番まで2週におけるラストスパ-トのTo Do を示します。
1)1週目
合格する準備スタイルとして、以下を徹底的に繰り返して下さい。
・準備解答文は書かないで、ひたすら音読して読み続ける。
・準備キーワ-ド等は自分の声でICレコダ-に録音、3倍速等で聞き続ける。
・「模範合格答案の構成」をとにかく反復、頭に叩き込む。
・多数素材カードから、骨子メモ作成を繰り返す。
・時間を計測、準備解答文、キーワ-ド文を記述する。
・書き上げたら、自分でチェック、自己添削する。
・添削後は再修正、ブラッシュアップへ繋げる。
・土日の休日は、実際に時間を図り、本番同様の記述を行う。
2)2週目
・とにかく「解答文メモ」作る。
・「解答文メモ」に合った小見出しを考える。
・スピ-ディに書く、訓練を徹底する。
これまでの努力を一気に開花させる時です。細かな情報に対するや迷いや心配は、あえて排除しましょう。どっしりと構えて、事前に準備した「固定した型」へ流し込む手法に専念下さい。
8.私の経験
私の経験について紹介します。最初に建設部門-施工計画で合格した時、私は通信土木工事の施工管理業務に従事していました。施工現場まで車での約片道40分程度の通勤時間でした。その間、ひたすら、自身で準備した解答文を自身の声でICレコ-ダ-に録音、3倍速でひたすら聞き続けました。
「バカの一つ覚え」とでも言いましょうか?、単純なことですが、論述の展開フロ-が叩き込まれ、目をつぶると「キーワ-ドカード」の文字が次から次へと頭の中を流れるようになっていました。
それ以降の他分野の技術士及び他の試験では、会社まであえて徒歩通勤として、歩きながら同じ方法で聞き続ける方法を継続しました。 技術士試験は現在、出題方法も変更され、応用能力が求められるようになりましたが、作成したキーワ-ド文等の暗記には有効な方法と考えます。 但し、これは個人差があります。自分に合った方法を試しながら実践することをお勧めします。
9.最度決意
みなさん今が一番、大変な時期ではありますが、難関である技術士試験受験の受験を決意した場面を思い出して下さい。「合格後の先にいる自分」を実現できるのは、あなた自身以外に存在しないのです。部下や家族に誇れる技術者アスリ-トの実現を期待しています。 次回は、本番まで残り少ないですが「今年の建設部門必須課題Ⅰ」への取り組みについてご紹介したいと思います。(以上)
2017年03月07日 作成 / 執筆:タートル講師
受験申込の書類は大きく2つの内容に分かれています。
1つ目は、1枚目の「技術士第二次試験受験申込書」です。これは氏名、住所、受験部門・科目、勤務先、
技術士補となる資格を有していることの証明等を記入します。
2つ目は、2枚目の「業務経歴票[証明書]」です。これは大学院における研究経歴、勤務先における業務
経歴、業務内容の詳細等を記入します。
1枚目については、全く事務的な内容なので、受験申込み案内に従って記入すれば問題ありません。
重要なのは2枚目の内容です。勤務先における業務経歴や業務内容の詳細の出来が、口頭試験に大きな影響
を与えるので、事務的に間違いがないことは当然として、「技術士にふさわしい」内容になっていることが
大切です。
今回は勤務先における業務経歴のうち、「業務内容」の部分にテーマを絞って、注意点を2つアドバイスしたい
と思います。なお、ここでは「技術士補としての経験」以外の受験資格で受験される方を対象としています。
まず1つ目は、割と事務的なことです。業務内容として書くべき仕事は、どのようなものが適切でしょうか?
受験申込み案内には、「科学技術に関する業務」が業務の経歴になると書かれていて、かつ注釈として以下の文章
があります。
『科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、
設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務』
嚙み砕いて言えば、技術系の仕事で、計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)どれかに当てはま
っていることが大切です。
例えば、
○○○の計画
○○○の設計及び指導
のように、文末が「計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)」で終わっていれば、少なくとも事務的
には経歴としてカウントされると考えて間違いありません。ここまでは、最低限クリアすべきレベルだと考えてください。
2つ目の注意点は、口頭試験対策として大変重要なことです。これに関しては稿を改めて書かせていただきます。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2018年02月22日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
第二次試験の受験申込書の際に、「業務経歴票」というものを書く必要があります。
(平成29年度の「業務経歴票」はこちらからDL)
この「業務経歴書」の一番の目的は、受験資格があるかどうかの確認です。
受験資格のある方は、従事期間の誤記さえなければ、何も問題ありません。
この目的以外に、皆さんの技術者としての進歩を見るということもあるのではないかと思います。
「地位・職名」欄と「業務内容」欄の記載には、工夫をすることで皆さんの技術士としての適性を
アピールすることができると思います。
この書き方が絶対という訳ではなく、私はこういう風に考え、こういう風に書いたというご紹介です。
★地位・職名
もちろん、「会社での肩書」を書いても問題ありませんが、それでは、どんな業務をしているのかが分かりません。
「課長」であっても、会社によって業務は違うと思います。
会社によっては、「課長」が設計の実務をしている場合もあると思いますし、また、会社によっては、
設計の実務に直接関与せずに、承認だけということもあると思います。
ですから、この欄には、プロジェクトに対してどういう役割であったかを書く方が、試験官にはイメージしやすいと思います。
例えば、「設計主担当」とか、「設計責任者」みたいな感じです。
一方、会社での役職は、エンジニアとして成長し、応用能力・解決課題能力が認められ、役職が上がっていくという
成長の過程を説明する材料であるということも言えると思います。
そこで、私の場合は、プロジェクトでの役割と、会社の役職を以下のような感じで併記しました。
「設計担当/グループ員」
「設計主担当/技師」
「設計責任者/主任技師」
「プロジェクト責任者/グループ長」
「技術指導者/参事」
★業務内容
「業務内容」を書くのに気を付けたことは、この内容が技術士としてふさわしい業務であるということが判るようにすることです。
この「技術士としてふさわしい業務」というのは、技術士法第二条に書かれている「業務」を行っていることが判るように書きました。
「検査」や「製図」などの「業務」を書くと、試験官に「技術士としてふさわしい業務ではない」と思われるかもしれません。
「設計」して「製図」しているのであれば、「設計」と書いた方が良いと思います。
「検査」してそのデータを基に「分析」や「評価」をしているのであれば、「分析」や「評価」と書くべきだと思います。
また、業務の内容を具体的にイメージしやすいように、「○○装置の設計」ではなく、
「○○装置の設計のうち、特に△△に関わる部分の設計」などと書く方が良いかもしれません。
技術士法
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
2018年07月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

試験直前期に、問題と問題点の違いがわかっている人は合格の可能性がぐっと高まっています。
問題と問題点は違います。
問題とは、「現状」と「あるべき姿」のギャップです。
問題とは、困っている現時点と、目標値との差です。
模擬試験で55点しか取れなかったけども、合格には60点が必要なので、5点足りないことが問題なのです。
一方、問題点とは、問題を引き起こしている「点」です。
小さなポイントです。
問題点とは、「原因」であり、「技術的障壁」であり、乗り越えるべき「壁」であり、「真因」であり、「本質的問題」であり、そこさえクリアしたら万事がうまくいく「ボトルネック」です。
「5点足りない問題」では、5点を上げることが課題になります。
そして、5点足りない問題の原因は、分野Aが準備不足であるとか、知っておくべき公式Bが覚えられていないとか、そのような小さな小さなポイントとなります。
そのポイントが、「問題点」(とそれに準じる用語)といえます。
技術士試験のⅢでは、課題解決能力が問われています。
課題解決をするには、課題を適切に設定し、「問題点」をしっかり絞り込み、そして、その問題点をクリアするために、効果的かつ効率的な対策をうちます。
技術士試験のⅢでは、このストーリーを示せているかが確かめられています。
「問題」と「問題点」の区別ができているか、いま一度、チェックしてみてください。
2017年02月01日 作成 / 執筆:タートル講師
受験申込書を提出する時には、「業務内容の詳細」として720字以内で小論文を書くことが求められています。
この小論文は、口頭試験の諮問材料に使われるものですから、しっかりとした題材を選んで記載することが重要です。
さて、皆さんは小論文の題材をどのように選んでいるでしょうか。
内容が大切なのは当然ですが、いつの業務を選んでいますか?
あまり古い業務だと口頭試験で不利になる・たとえ古い業務でも技術士らしい工夫があれば大丈夫だ、等々、
色々なことが書籍やインターネットに書かれています。
そこで、私がこの数年間で社内・社外含めてアドバイスをさせていただいた受験申込書について
・5つの業務経歴のうち、何番目の業務を小論文に取り上げているか
・受験時点から何年くらい前の業務を小論文に取り上げているか
の2点を調べてみました。
まずは1点目の、何番目の業務を小論文に取り上げているかについては、以下のようになりました。
1つ目の業務:ゼロ
2つ目の業務:約1割
3つ目の業務:約3割
4つ目の業務:約4割
5つ目の業務:約2割
さすがに1つ目の業務を小論文に取り上げている人はいませんでした。
意外と最新の業務である5つ目が少ないのですが、これについては業務が終わったばかり(あるいは継続中)で、
工事であるとか製品改良の結果がまだ明確になっていないので、成果の部分を書きにくいようなケースもあるため
ではないかと考えています。
2つ目の業務を小論文に取り上げている人は1割程度いましたが、どちらかというと経験年数が短い若年受験者で、
業務経歴が3つしかない中での2つ目というようなケースでした。
以上、何番目の業務を小論文に取り上げているか、についてでした。
受験時点から何年くらい前の業務を小論文に取り上げているかについては、全体のまとめとともに稿を改めて
書かせていただきます。
2017年03月13日 作成 / 執筆:タートル講師
前回に引き続き、勤務先における業務経歴のうち、「業務内容」の部分にテーマを絞って、注意点をアドバイスしたいと思います。
1つ目の注意点として、「計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)」という表現を入れ込みましょう、ということを書きました。
2つ目の注意点は、「仕事の特徴がわかるような記述」を心掛けましょう、ということです。
業務経歴は、受験要件を満たしているかを確認する事務的な資料でもありますが、大切なのは口頭試験の参考資料となるという点です。
筆記試験に合格したら口頭試験を受けるわけですが、試験官は業務経歴の業務内容の記載事項を見て、「この受験生はこういうキャリアを積んできたんだな」と情報を得たいはずです。
その時に、例えば
道路構造物の設計
コンクリート構造物の強度分析
という感じで、具体的な仕事の中身がわからない記述があったら、試験官はどのように思うでしょうか。
1つ目の注意点で書いた点はクリアしていますから、事務的には経歴としてカウントされるのは間違いありません。
しかし「技術士にふさわしい」業務なのかどうか、皆目見当がつきませんから、おそらく試験官は口頭試験で仕事の内容を逐一質問するのではないでしょうか。
口頭試験は原則20分間です。しっかりと受験申込段階で書いておけば受ける必要がない質問で時間を使うのは、大変に不利なことです。
例えば道路構造物の設計をしたのであれば、どのような構造物なのか、どのような道路種類だったのか、周辺状況はどのような所だったのか、技術的に課題となったことはどのようなことだったのか、等がイメージできるような記述をすることが大切です。
以上、2回に渡って「業務内容」をテーマに注意点を述べました。
事務的に問題ないのは当然として、口頭試験を意識して「技術士らしさ」が伝わるような書き方を心掛けましょう。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2018年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士の専門部門の中でも、造船や海洋開発に関する技術部門としてあるのが船舶・海洋部門です。
この部門は、技術士の中でも特に受験者が少ない部門です。
技術士 船舶・海洋部門の概要
船舶の設計や、油田や海洋資源の開発と言った海洋開発の技術部門を担当しているのが、船舶・海洋部門です。
専門分野も船舶の構造設計や船舶動力やエンジンの構造などを専門とする船舶と船用機器、海洋パイプラインや油田用の浮島などを設計することが出題される海洋空間利用に別れています。海洋大学や商船大学などを卒業した方にとっては馴染みの深い内容になると思います。
技術士 船舶・海洋部門取得後の活躍
船舶の設計や海洋開発などを行う会社に設計職として活躍することが可能です。
しかし、内容が専門的なことと、海洋開発などは海外となることが多く、日本の技術士資格と合わせてプロフェッショナルエンジニアなども取得している必要があると考えられます、
技術士 船舶・海洋部門の問題点
船舶・海洋部門は他の技術部門と比較しても特に受験者数が少ないことで有名です。
平成29年度の二次試験受験者数は15人でした。これは日本の造船事業が最盛期から大きく衰退していることや、海洋開発などでパイプラインを敷設するというような機会がほとんどないためと思われます。
沿岸の工事などであれば、技術士の建設部門での需要となりますので、技術的に専門分野を活用する機会が少ないというのが原因ではないかと思われます。
船の操縦であれば航海士などの資格が必要となるため、技術士として活躍できる分野が限られてしまっているということが原因と考えられます。
船舶・海洋部門は商船大学や海洋大学を卒業しても異分野の業種の会社に就職する人も多いように、専門性を活かして活躍するには、非常に狭き門をくぐる必要があります。
設計職として造船会社などの特殊な会社に就職する必要があります。現在、造船会社は大手企業しか残っていないため、非常に需要が限られています。
また、海洋開発を行う場合でも、日本国内の油田などがない限り需要を作るのが難しいと言えます。
2017年02月24日 作成 / 執筆:タートル講師

受験申込書の「業務内容の詳細」について、今回は『部門や科目のミスマッチ』をテーマに述べたいと思います。
業務内容の詳細では、立場・役割・成果に加え、その業務の課題や問題点・解決策等を記述する方が多いと思います。
このうち課題や問題点・解決策の内容が、自分の受験する部門や科目に合致していることが大切です。添削をしていると
時々、この部分が『この部門(科目)の視点になっていない』と感じる場合があります。具体的に例を挙げてみます。
建設部門の建設環境科目の受験生が、貴重種の保全の話に終始していて、建設事業のことにほとんど触れていない。
これでは口頭試験で試験官に環境部門と判断される可能性大です。
建設部門の鋼構造及びコンクリート科目の受験生が、課題や問題点・解決策の内容として施工計画や施工設備に関する内容
を記述している。たとえ鋼構造物やコンクリート構造物を扱っていても、課題や問題点・解決策(つまり技術士としてふさ
わしいポイントになるところ)が施工関連の内容だと、口頭試験で『それは施工計画ではないでしょうか』と問われる可能性
大です。
もし、これらの例のように『部門(科目)違い』と思われてしまうような文章を書いて提出しても、これが原因で受験申込みが
不受理になることはありません。
しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験の時に厳しい質問を受ける可能性は非常に高まります。
受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受けることが大切です。
*業務内容の詳細に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年03月02日 作成 / 執筆:タートル講師
3月1日に、技術士二次試験の合格発表がありました。
合格された方、本当におめでとうございます。
残念ながら口頭試験で不合格となった方もいらっしゃいます。
部門や科目により差はあるかと思いますが、建設部門のように受験者が多いところでは、
口頭試験の合格率は毎年90%前後だと思います。
つまり10名に1人くらいの割合で、口頭試験で不合格になる方がいるということです。
残念ながら口頭試験で不合格となった方から連絡をいただきました。
差支えのない範囲で、不合格となった主な原因について記します。
一言でいうと、『受験申込書の失敗』です。
受験申込書には、部門、科目、専門とする事項、業務経歴、業務内容の詳細等を記載します。
この方は,科目と専門とする事項にミスマッチはありませんでした。しかし、業務内容の詳細
で取り上げた業務は、専門とする事項とマッチしていませんでした。
つまり、こういうことです。
例えば○○部門A科目の内容が、a、b、cに分類できると考えてください。この方は専門とする事項
としてaに関することを書いているのに、業務内容の詳細ではcに関する業務を取り上げていました。
ちなみに業務経歴は、4つはaに関する業務を挙げているのに、1つだけcに関する業務を挙げていて、
その業務を業務内容の詳細に取り上げていました。
私自身の受験経験、また他の受験生の話から考えると、口頭試験の試験官は専門とする事項によって
決まるようです。
例えば建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目であれば、受験時に河川に関連する内容を専門とする
事項にしていれば、口頭試験の試験官は河川分野が専門の方になるという具合です。
ですから、専門とする事項を河川に関連する内容にしているのに、業務内容の詳細で海岸に関する業務を
取り上げていたら、河川分野が専門の試験官が海岸のことについて口頭試験で聞く、という事態が生じます。
先に挙げた不合格となった方は、このパターンになってしまい、最初から最後まで口頭試験で話が嚙み合
わなかったということでした。
受験申し込み時点からアドバイスできていれば、と思いましたが、後の祭りです。
もし、専門とする事項と業務内容の詳細が一致していない受験申込書を提出しても、これが原因で受験申込み
が不受理になることはありません。
しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験が残念な結果になる可能性は非常に高まります。
受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受ける
ことが大切です。
*受験申込書に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士倫理網領について解説を行っていますが、3項には前回からガラッと趣旨が変わります。技術士にとって必要なものは誠実さであるということを述べております。
条文:技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。
有能性の重視という項目を技術士倫理網領でうたっております。
これは、技術士としての専門分野を明記し、自分の専門外の分野への開発にはかかわらないということを明記された条文となります。
技術士と名乗って技術開発を行う場合は、必ず専門分野を明記し、専門分野以外の専門的な業務にあたることを禁止しております。
技術士は専門的な資格です。これは、技術部門の専門知識がない人は技術士として説明をしたことを専門家が言った内容と受け取ります。
その場合、嘘や詐欺的な内容の説明があっても、素人ではその是非を判断することが難しく、気づかれずに内容が受け入れられてしまうことがあります。
エネルギー分野への投資案件への投資勧誘などで、専門知識を持った人がもっともらしく説明するとその内容が正しいことのように思えてしまいます。
しかし、その内容は詐欺的なものであったとしても、実際に刑事告発されなければ専門知識のない人に気づくことが難しいというような例がそれを示しています。
技術士はその専門性の高さから、簡単に素人を騙すことができてしまいます。
また、受注が欲しいからと言って自分の専門外の分野の案件にも手を出すような行為は技術士倫理網領に反する内容と言えます。
2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
第1回、第2回に引き続き、口答試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。
第3回・最終回は、「説明した業務の振り返り」についてです。
★説明した業務の振り返り
第2回で、「業務内容の詳細」について説明させられることについて紹介しましたが、その次にあるのが、説明した業務に関する質問です。
これには、大きく分けて、「その業務が技術士としてふさわしいかどうかの確認」と「あなたがどのようにその業務に関与したかの確認」になります。
前者は、第2回で説明した「技術士としてふさわしい業務」であることをきっちり理解しておけば回答は難しくないと思います。
後者については、説明した業務の細かい内容を思い出しておかなければ回答できないものがあると思います。
説明した業務が1年くらい前のものでしたら、細かいことも覚えているでしょうが、3年も4年も前の業務でしたら、きっと細かいことは忘れていると思います。
ですから、図面、計算書、報告書など、その時の業務に関する資料をチェックして、当時の記憶を鮮明に取り戻しておく必要があります。
ど忘れして、「えーっと...」と言っていると、「この人は、実際には深く業務に関わっていなかったのではないか」などと勘繰られる恐れがあります。
どんな質問がきても、ぱっぱと答えられるようにしておきましょう。
具体的には、以下のような質問が考えられます。
・このプロジェクトには、何名くらいいましたか?
・このプロジェクトの中で、あなたの役割は?
・このプロジェクトのどこが技術士としてふさわしいと思いますか?
・どんなところに苦労しましたか?
・失敗事例があれば紹介して下さい。
・このプロジェクトに関して、学会発表はしましたか?
・このプロジェクトに関して、特許は出願しましたか?
その他、業務の細かいところまで聞かれることもあります。私の場合、部品の形状の標準化について説明しましたが、「その部品の材質は何ですか?」という本論とは違うところで質問されたことがあります。
可能な限り、業務の細かいところまで思い出せるように資料のチェックをして下さい。
「備えあれば憂いなし」です。
皆さん、頑張って下さい。応援しています。
10月31日に、筆記試験が合格していたら、この3回分の内容をすぐに実施して下さい。
「口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」もご参照下さい。
2018年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
施設の設計には、様々な危険性を検討してその対策を行わなければなりません。
特に爆発性のガスが噴出と同時に発生する温泉施設では、対策を怠るととんでもない事故につながってしまうという事例を紹介いたします。
2007年に開業した渋谷区の温泉施設において、温泉が湧き出ると同時に出てしまうメタンガスが施設内に溜まってしまい、あるタイミングで引火し爆発し死傷者が出てしまったという事故がありました。
爆発の規模はすさまじく、建物の壁が全て吹き飛ばされ、骨組みだけになってしまうというほどの威力でした。
この爆発事故の原因が、メタンガス除去装置が結露によりガスが抜けなくなってしまったというものでした。そのためガスが施設内に溜まってしまい爆発を引き起こしたというものでした。
問題は、その可能性を施設設計時に知っていながら、保守の必要性を伝えなかった施設設計者に最高裁で有罪判決が出たという事です。
技術士を目指す方々の中にも、設計業務を行っている人が多いと思いますが、自分の業務が原因で死亡事故が起きてしまうと逮捕される可能性があるということを十分に認識した方がよいということです。
設計業務は常にコストを抑え、利益を出さなければならないという経営側の要求と、安全安心高品質のものを作らなければならないという、相反する要求に対してどちらにもよく映るような答えを出さなければならないという状況がよく出てきます。
つい、利益を出す経営側の顔色をうかがって、安全を度外視してしまうことがありますが、これが大問題になってしまうということが、約10年前という最近でも起こってしまっていると言えます。
いくら技術が進んでも、安全と利益を比較すれば安全を取らなければならないという当たり前のことがなかなかできないと言えます。
この事故が発生した後も、ガス除去装置の運用をめぐって、施設設計、施工を行った会社と施設管理会社と施設のオーナー会社との間で責任のなすりつけ合いがあったということもあり、事故の心象を悪くしています。
結局この事故が原因で、施設のオーナー企業は温泉施設運営事業から撤退しています。
2018年07月10日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

①まずは試験に必要なもの(人によっては必要なものも含む)
○受験票
忘れても当日、試験本部で身分証明書を提示すれば受験が可能だが時間を要する。忘れずに持参することがベスト。
○筆記用具
鉛筆、またはシャープペンシル 2本以上(書きやすく使い慣れたものがベストなのはご存知だと思いますが)
○消しゴム 2個以上
人によっては字消し板を用いてキレイに部分消しにこだわる人もいる。細長い消しゴムを使う人もいる
○定規
必要なら持参、使う人は多いと思うが
○時計
会場によっては時計がない。ごく普通の腕時計がベスト。機能がたくさんあるデジタル時計などは試験官に疑われるかも
○飲み物
水筒などは不可。一般的なペットボトルなら可。緊張で喉が渇くのであったほうがよいかと
○タオル
汗をかくと答案用紙に記入しにくい。首に巻くか膝の上に置く。机上には置けない
○昼食
昼休みに外食したり買いに行く人などそれぞれ。朝のうちにおにぎりやサンドイッチなどを購入し保冷バックで保存しておくと精神的に安心、集中できる
○上着など
会場、座る場所によっては冷房が強すぎて試験に集中できない可能性あり。寒さ対策も必要かも
○不可と思われるもの
電卓、耳栓、色鉛筆は基本的に禁止と聞いています
②試験当日の注意点
○失格だけは絶対に避けよう
回答用紙に「氏名」「受験番号」「選択科目など」の記入を忘れると採点もしてくれません
択一問題は記入ズレ、回答数オーバーしていないか何度も確認しましょう
○択一問題の正答が試験1週間後くらいに発表されます。自分が選択した答えをメモし答え合わせができる状況にしておきましょう
○選択Ⅲは復元できるよう問題用紙にメモを残してしっかり持ち帰りましょう
○最後まであきらめず、ねばってねばってあがきましょう。その最後の努力が実るかもしれません
③試験後
○択一の採点をしましょう。合格点に届いたなら口頭試験の準備を始めましょう
○選択Ⅲ論文の復元をしましょう。時間が経つとどんどん忘れてしまいます。早めに取り掛かりましょう。思うように記述できなかったとしても何が起こるかわかりません。自分勝手な思い込みで復元を怠らないでください
今までの自分のやってきた事を信じ、最後まであきらめない受験生が合格に近づくと私は信じています!
2018年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士の航空・宇宙部門は、航空機の設計や空港の管制システムなど航空に関する機器やシステムの設計や、宇宙ステーションなどの開発やロケットなどに関する分野の技術士となります。
技術士 航空・宇宙部門の概要
航空機の設計や、空港の管制塔や航空機を着陸させるための無線機器などをシステム的に設計する場合に該当する技術部門です。宇宙関連では、人口衛星システムや宇宙ステーションなどの設計が該当します。
技術士 航空・宇宙部門取得後の活躍
航空機メーカや空港システムを設計する会社、宇宙開発を行う会社などで設計や技術コンサルなどの業務に当たることができます。
航空・宇宙部門のJAXAなどの公共機関や、大手メーカなどが該当します。航空機については、国産型の航空機なども製造を行っているようなメーカもあり、将来的には需要もあるとも考えられます。宇宙に関しても、民間の衛星による運用や、民間宇宙開発なども近年多くなってきており、今後の成長に期待ができる分野です。
技術士 航空・宇宙部門の問題点
航空・宇宙分野においては、大型プロジェクトを担当することが多く、公共事業として技術士の人数など技術コンサル分野においての受注条件となっている場合が多いです。
しかし、宇宙事業などは専門性が高く、工学博士などを取得しなければならないような場合もあります。航空分野においても、空港に関する設計についても無線技術士などの他の資格で管制システムの設計を行う専門性を求められることもあります。
また、空港などの大きな建設工事であれば、土木工事なども大きな割合を占めるため、技術士建設部門の範囲も大きな内容となります。
将来性のある分野ではあると感じるのですが、その専門性が限定されてしまっているため、毎年の二次試験の受験者数は100人以下というのが現状です。
近年、こうした高い専門性を有しながら、受験者数が少ない部門の統廃合が積極的に議論されています。
技術士取得後に定期会議などを開催する技術士会の部会も前回紹介した船舶・海洋部門との合同部会となっており、技術士数の少なさが課題となっております。
2019年01月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

一次試験は、どの部門で受けてもかまいません。合格した部門と、二次試験の受験科目を一致させる必要はないからです。
たとえば、一次試験を水産部門で受験・合格して、二次試験を環境部門で狙うことができます。
大学で水産学を修めた人が、環境コンサル会社に勤めた場合に、この手段は有効です。
一方、二次試験で、畑違いの部門を選択すると命取りになってしまいます。
なぜなら、口頭試験で、試験官に、「あなたの業務は、この部門ではないですよねぇ」と言われてしまいます。
質疑応答の土俵にも上げてもらえません。
つぎのような話があります。
彼は、生物多様性に配慮した水路を設計・施工しました。
その結果、貴重なカエル類の保全に寄与しました。それを全面にアピールして、ある年に、環境部門の技術士になりました。
口頭試験では、試験官に、その技術力をたいへん評価されました。
彼は、同じ業務を題材に、建設部門を受験しました。
環境に配慮した技術力を、建設環境の領域でも評価してもらえると考えたからです。
口頭試験では、試験官に、「あなたは多くの税金を使ってカエルを助けたのですね」と呆れられて不合格になりました。
このように、同じ業務でも、部門によって評価のされ方が異なることがあります。
初受験の方は、口頭試験で「部門違い」の大ヤケドしないために、十分に検討してください。
できれば、技術士になられている先輩か、受験対策会社でアドバイスを受けるようにするとよいでしょう。
すでに、技術士になっていて、2部門目を狙う場合は、1部門目とは異なる業務で勝負するのが得策です。
同じ業務で受験する場合には、受験する部門に合った業務を、実際にできたかどうかをチェックして、書き方を工夫するとよいでしょう。
2019年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

総合技術監理部門は、他の技術士部門とはまったく別物です。総合技術監理では、目標を成し遂げる際の「リスク」を抽出し、「5つの管理技術」によって、そのリスクを低減させます。
5つの管理技術とは、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。
これらの各管理技術は、その一つを手厚くやれば、他の管理がおろそかになってしまうトレードオフ関係にあります。
ですから、そのバランスをうまく取るのが、総監技術士の腕の見せ所になります。
極端に言えば、総監の試験と相性がよい資格は、その技術部門の技術士試験ではありません。
具体的に言えば、技術士(総合技術監理部門―建設部門)と相性がよい資格は、技術士(建設部門)ではありません。
総監の試験に相性が良い資格は、国家資格では、公認会計士、社会保険労務士、弁理士試験、中小企業診断士といった士業の資格です。
また、情報セキュリティマネジメント試験などです。
なぜなら、経済性管理の領域には、原価管理が含まれます。
このなかには、「原価計算と標準原価」や「財務会計と財務諸表」などがあります。これらは、公認会計士が得意とする内容です。
人的資源管理の領域には、労働関係法が含まれます。労働基準法や労働契約法、労働組合法といった法規は、社会保険労務士の土俵です。
また、安全管理の領域には、安全衛生管理法が含まれます。これも、社労士の守備範囲です。
情報管理の領域には、知的財産権やIT技術の知識が必要です。
これら内容は、弁理士や情報セキュリティマネジメントの試験範囲に含まれます。
とりわけ、中小企業診断士の試験内容と、総合技術監理部門の試験内容では、重複箇所が多いです。
言い換えれば、それだけ、総監と、他の技術部門とは別物だ、ということを強く認識して勉強することが大切です。
2019年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 情報工学部門の概要
GoogleやAmazonなどのIT企業が活躍できるのもコンピュータや情報ネットワークが基幹にあることが大前提となります。
コンピュータやネットはスマートフォンなどの普及により、今まで以上に身近なものとなりました。そんな情報化社会を支えているコンピュータ工学やプログラミングやネットワークの技術部門の内容を専門分野とする部門が、技術士情報工学部門です。
専門分野としては、コンピュータの構造や組み込みシステムの内容を問うコンピュータ工学、プログラミングやソフトウエアの安定性検証などの内容を問うソフトウエア工学、情報システムを使ったシステム構築に関する内容を問う情報システム・データ工学、ネットワークのセキュリティやネットワーク構築に関する内容を問う情報ネットワークの4分野があります。
技術士 情報工学部門取得後の活躍
技術士 情報工学部門を取得すると、情報系部門の専門家として、システムインテグレーションを行う会社や、情報システムを構築する会社に就職し活躍することができます。
NTTやKDDIといった電話会社も、現在は、自社設備としてサーバーを構築することが多いため、IT分野の業務に力を入れております。こうした会社でも活用できる可能性もあります。
情報工学部門は、今後5Gネットワークの開発など、多くの広がりが期待できる部門ということができます。
技術士 情報工学部門の問題点
他の分野と比較しても、受験者数も安定しており、一定の需要があります。
情報処理技術者やシステムアドミニストレータなど、他の知名度のある情報関連の資格もありますが、やはりそうした資格と比較しても難易度が高く、取得することで一定の技術水準をクリアしているとみてもらえることが多いようです。
プログラミングなどを行うのに許可が必要な資格はなく、誰でも仕事に従事することができますが、そういった仕事だからこそ、対外的に技術があることを証明する資格として技術士情報工学部門が活用されています。
2019年05月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

採点官も人間ですから、読みやすい文章と読みにくい文章では、どちらに加点しやすいかは明白です。
論文を書く際の決まりについて今一度確認してください。
(1)句読点
句読点については、以下の決まりを守ってください。
① 句読点は、(、)(。)もしくは(,)(.)の組み合わせで使う。
② 句点(。)またはピリオド(.)、読点(、)またはコンマ(,)、カギ「」、カッコ( )は1字として1マスを使う。
③ 読点(、)は列挙する際の区切り、中点(・)は一つのグループに属する意味で用いる。
例:「本文、図・表および写真」
④ 句読点は40 字(約1.7 行程度)程度以内にして読みやすくする。
⑤ 句読点は行頭に置かない。
行の頭に句読点がくる場合には、前行の最後のマスの外に付けるか、
最後のマスの文字とともに書き入れる。
(2)英数字
英数字についても以下の決まりがあります。
① 英数字については、半角扱いが可能です。
② ICTといった略語については、それぞれ1マスを使う。
③ 桁数の多い数字はマス目にとらわれず書いてよい。
④ 1個の数字は分断しないようにしてください。行末で分断される場合は、行の末尾が1~2 コマ空欄でもよい。
⑤ 単位はSI 単位を使う。
(3)カタカナ
カタカナは半角で書かれている人をよく見かけますが、1マス1文字が原則です。
外国語はカタカナで表記してください。
英語の単語を日本語の文章の一部としては使用しません。
また、技術用語は学術用語を使うこと。
機械や材料等の名称は正しい名称(一般名)を使用し、メーカ名や商品名は使わないこと。
例(商品名) (一般名)
(例)ユンボ ➔ 油圧バックホウ
(例)P&H ➔ トラッククレーン
(4)箇条書き
箇条書きする場合は、いきなり箇条書きにするのではなくて、
必ず何の箇条書きなのかがわかるように記述してください(わかりやすいタイトルを付ける)。
(例)
1.財源不足に伴う問題点
財源不足に伴う問題点として、以下の3点が挙げられる。
① 高度経済成長期に大量に整備された社会資本が一斉に更新期を迎える。
② 財源不足により、災害対策や渋滞対策などの真に必要な社会資本整備に遅れが出る。
③ 公共工事の単価が下がることにより、品質低下の危険性が考えられる。
2019年06月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

私は技術士となったあと技術士会に入会したり、
本業で色々な場において、技術士の方と会う機会があります。
その際に、試験委員をしていた方ともお会いし、
試験の採点に関する話を聞いたことがあります。
試験委員の経験上、一番強く仰っていたことが、
「論文」について、採点官も「人間」ですから、
どうしても「人間らしい採点となってしまう」という事です。
つまり、読みやすいor読みにくい、字がきれいor字が汚い、では評価は異なるし、
消しゴムでの消し跡で読めない、文章が長くて内容が入ってこない、
という印象の悪い論文では、なかなか加点できないというのです。
試験当日、初見の出題文から解答を記述するのですから、
完璧な文章を書くというのは難しいでしょう。
しかしながら、採点官の印象を良くするために、少しでも丁寧に書くことや、
主語述語を明確にして、伝わりやすい文章とするなどの基本は実践すべきです。
もう1つ、非常に多くの「白紙解答がある」ということを仰っていました。
白紙解答の場合は加点することができないため、必然的に不合格となってしまいます。
全体の60%以上で合格となります。
例え1つの論文で100点を取れたとしても、
もう1つの論文で0点の場合、平均は50点となり不合格となってしまいます。
しかし、全く解答が分からない場合でも、
何かしら記述がされている場合は、部分点として加点できる可能性があるのです。
以下に示すのは、解答できない場合、苦しくとも何かを書く!というレベルの例です。
白紙よりは、少しでも合格の可能性があるので書きますが、
当然、望ましいのは聞かれていることに端的に解答することです。
1.問われている事には、全て解答する事(義務)。
2.出題に関する背景や時事ネタを記述する(一般知識)。
3.技術士として今後勉強すべき事項であることを意思表示する(継続研鑚)。
非常に苦しく、問題文で問われている事ではないですが、
もしかしたら加点の可能性がある、という程度で覚えておいてください。
白紙解答よりは良いはずです。
2025年10月25日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Ⅴ.控室を楽しもう:衛生工学部門」
今回は、私が体験した「衛生工学部門」の口頭試験の準備についてご紹介いたします。私は学生時代に「衛生工学」と言う学科を履修しましたが、水道、下水の水質や処理技術などの分野であり、正直なところあまり関心が深くなく、当時はこの分野は将来、無縁であろうとも考えておりました。しかし、人生とは不思議なものです。まさか、私がこの分野の技術士試験を使命として、受験しなければならないことになったのです。
1. 受験使命
私が所属する部署では廃棄物処理関連業務を担当していました。部員の一人が数年前にこの分野で技術士試験に合格、彼は、技術士取得を契機に独立開業することになりました。会社として衛生工学の部門のコンサルタント登録ができなくなり、当時、私は部門長であり、経営層からその是正を命ぜられました。しかし、そう簡単に人材が存在している訳ではなく、また、人材が短期間で育成できるはずもありません。やむなく自分で、受験を宣言せざるを得ない状況なりました。私はけっして「資格マニア」ではなく、必然として受験が必要であったことを、補足説明させていただきます。
2. 広範知識の必要性
私は退職した彼の技術士添削指導をしてきましたので、この分野の概略的なアウトラインは理解していました。また、立場的にも業務に関与しておりましたし、これまでの経験として汚水処理等業務にも従事してきましたので、比較的なじみ安かったと思います。筆記試験の準備については、これまで私が実践して方法を貫きました。 廃棄物管理での勉強を進めるにつれ、専門分野では浸出水処理、破砕機、焼却炉、汚泥脱水機等設備機器、機械・電気、化学的な要素が濃く、関連する技術知識、設備機器の機能や特徴等について、広範知識の必要性を痛感しました。
3. 再生エネルギ-との関連性
過去問題等を整理準備して行く過程で、衛生工学部門はこの分野として、水質、大気、廃棄物、空気調和、建築環境等があります。私が受験した廃棄物管理は処理・処分に加え、再生エネルギ-への展開性、関連性が強いことがしだいに見えてきました。いわゆる再循環社会システムの構築が切望されていることを、強く認識するに至りました。
4. 控室を楽しもう
記述試験は再生エネルギ-関連の問題が出題され、お蔭様で無事通過することができました。口頭試験はいつも渋谷会場。年齢も56歳になっており、口頭試験5回目にもなると余裕はこそありませんが、初回の時とは心境的にも相当、負担は軽減されていました。 控室はいつもの静寂。「この先、技術士試験を二度と、受験することはないだろう。」と思い、この異様な控室の雰囲気を是非この際、「自分史として、脳裏に刻み、焼き付け、異様なこの空気感を楽しもう。」と勝手に暗示にかけ、受験者個々の「人間ウオッチング」を試みました。控え室内の受験者を見渡すと、やはり、以下のような人ばかりで、余裕のある人は誰一人、発見することができませんでした。
・必死にQ&Aを見返し、記憶する人
・技術士倫理を繰り返し暗唱する人
・白書等をチェックする人
・願書や再現記述をチェックする人
・自作資料を携帯で確認する人
予定の時刻がきて、部屋のドアの前で待機しました。前の受験者が、口頭試験を終了し、退室してきました。なんと額から吹き出るほどの汗。「どんなことを聞かれたのだろう?」「自分も聞かれるのであろうか?」先ほどまでの余裕感はどこへやら、血圧急上昇、不安な気持ちに一転しました。
口頭試問がはじまりました。技術士受験は何回目?、と聞かれたので、事実として、建設(施工計画、建設環境、河川)総監を取得していることを返答しました。私の年齢的な事も起因してか専門技術的なこと、政策的なこと、意地悪な質問は一切なく、無事、終了、合格することができました。
5.想定質問例
衛生工学部門(廃棄物管理分野に特化)の口頭試験で、想定される質問を私なりに以下に整理します。口頭試験受験者の方のQ&A作成のお役に立てば幸いです。
1) 実務経験(経歴票からの深掘り)
・あなたが担当した廃棄物関連の業務で最も課題となった点は?
・廃棄物処理施設の設計/運営で工夫した点の具体的な説明?
・地域住民や行政と調整が必要だった事例は?合意形成の方法は?
・廃棄物の発生抑制や資源循環に関して、あなたが提案・改善した具体例は?
2) 専門知識・技術
・最終処分場の安定型・管理型の違いと、理想とする処分場のイメ-ジは?
・廃棄物処理法に基づくマニフェスト制度の課題は?
・廃棄物の発生抑制(3RのうちReduce)を推進する上での社会的課題は?
・マイクロプラスチック等廃棄物問題に今後、どう対応すべきか?
・廃棄物エネルギー回収(RDF、RPF、バイオガスなど)のメリット・デメリットは?
3) 安全・倫理
・廃棄物処理場内管理上での労働安全上注意すべき点は?
・不適正処理を発見した場合、技術者としてどう行動しますか?
・廃棄物処理のコストと環境保全のバランスをどう考えるか?
・外部とのコミュニュケ-ションの在り方は?
4) 時事・政策
・プラスチック資源循環促進法のポイントは?
・カーボンニュートラル実現に向けた廃棄物管理の役割は?
・循環型社会形成推進基本法の基本原則?
・災害廃棄物に備えた対策とその在り方は?
5)全般
・技術士としてどのように社会貢献していきたいですか?
・あなたが目指す衛生工学分野での将来課題は?
・廃棄物分野における技術士しての役割は?
次回からは口頭試験準備に向け、特に重要な事項と判断される問題解決能力、コミュニケ-ション、リーダ-シップ、リスクマネジメント、自己研鑽、技術士倫理、新技術・技術開発等について、私が考える準備すべきポイントを順を追ってご紹介して行きたいと思います。(以上)
2026年05月16日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士合格の近道は、添削」
技術士試験の合格は、「添削を受けること」につきると、私は考えています。そして最も合格への近道であると考えます。何故なら、自分の書いた解答文は第三者である試験官が採点するものであり、合否のジャッジは自分ではなく、試験官が握っているからです。 自分が書く文章は、つい独りよがりになりがちです。第三者から評価されなければ何の意味もありません。今回は解答文の添削により、合格に繋げる効果と方法についてご紹介したいと思います。
1.添削の必要性
論述型試験では、「記述→添削→改善」のサイクルで、どれだけ数多くも添削を行ったかが、合否を分けると思います。単に添削を受けるだけではなく、自身の弱点を把握し、自分の癖や思考パタ-ンを認識し、ブラッシュアップへとつなげることが重要です。 私はこれまで自分の部下や同僚、他社の知人への添削指導を相当数、行ってきました。結果として、ほとんどの人の合格を支援してきました。 最初は読むに耐えない解答文が添削の都度、どんどん改善され、読みやすいシンプルな文になります。最終的には1文字も訂正箇所がなくなります。この状態になれば、ほぼ合格できる状態であると考えます。添削は、文字を削ることであり、言い換えれば自己を見つめ直し、鍛錬する絶好の機会なのです。
2.添削の効果
では添削の効果はどんなことがあるか、以下に整理してみましょう。
① 客観視:自分では気付かない論理の飛躍や、表現の不足・過剰箇所が明確になる。
② 採点基準とのズレ:評価される「観点」により、ズレを解消し採点基準に近付く。
③ 再現性:良い解答文のスタイルを学び、記述能力を向上できる。
3.自分の弱点把握
自分の弱点を正しく把握することは重要です。添削結果はそのまま受け取るのではなく、自己分析が大切であり、添削により以下の弱点を把握、確認下さい。
・論理構成(:結論が示されていない、因果関係が分かりにくい。)
・専門技術(:専門的な具体例がなく、技術的裏付けが不足している。)
・読みやすさ(:冗長、主語が不明、抽象的である。)
・設問に対し解答が不一致(:解答文が設問に対し、論点が一致していない。)
・一般論(:解答が一般的で、経験に基づく説明が不足、現実性に乏しい。)
4.ブラッシュアップ
添削は、結果をいかにブラッシュアップにつなげ、改善することが最も重要です。添削結果を効果へと繋げている人は、必ず以下を実践しています。
① 客観視:自分の解答文を、冷静に客観的評価を受け止める。
② 展開:添削後に必ず、書き直す。添削を読んで終わりではなく次へ展開する。
③ 再構成:時間を置いて再構成し、改めてフィ-ドバックする。
④ 良い記述例を参照:良い事例答案を参照、ステップアップへ繋げる。
5.自分の弱点把握とチェック
誰しも文章の書き方や論述方法については、好みや癖があります。一方でこれは潜在的なミスを誘発する可能性があり、答案の記述後は、必ず以下をチェックして下さい。チェックすることで記述内容の不足や漏れを防ぎ、解答文の質を安定させることができます。
【チェックポイント例】
・結論は最初に書いたか?
・課題は広い視野で論述されているか?
・技術的裏付けや根拠を示しているか?
・自分の経験に基づき現実性が表現されているか?
6.差別化戦略
合格答案や他の受験者の答案を比較・参照し、自分の解答文へ応用して取り入れ、戦略的に差別化を図りましょう。自分と参考文例の差を補填・埋めることで、より見識の高い論述となりよう以下を考慮下さい。
・情報量ではなく論述構造と、質を重視する。
・専門技術の表現に工夫し実用の可能性を示す。
・題意にマッチする技術キーワ-ドを選択する。
7.添削指導と意義
効果がある添削とは、「正解を教える」ものではなく、「再現できる考え方を導く」ことが重要です。技術士試験の添削で個々の能力が伸びるかどうかは、「どこが悪いか」よりも弱点の切り出し方の精度と改善の具体性と考えます。ここを曖昧にするといくら書き直しても、改善につながりません。 但し、ここに至るには、一定レベルで文章を一般的に表現・記述できることが基本であり、その上でどうすれば洗練された記述能力を身に付けることができるか大切なのです。 このため、自身に対する謙虚かつ前向きな姿勢により、客観的指摘を受け入れ、今日より明日の成果向上(:「1+α」)を指導することが、添削指導の意義であると思います。
8.添削後の変化
添削を重ねることで、間違いなく誰にでもスラスラ読める文章に変化します。また、無駄な修飾語や接続詞がなくなり、シンプルで速く、読み手に伝わる文章となります。この1文字をなくすと、文章として成立しないレベルとなれば、文の完成度は高いでしょう。 添削を繰り返すと、最初に書いた文章と添削後の文章では、各段のレベル差が明確になります。添削の重要性や指導による効果をより実感できるようになります。 どうぞ皆さん、積極的に添削を受け、指摘を得て下さい。添削は必ず、技術士試験の処方箋であり、合格への近道であると私は確信しています。
9.記述のプロになるには鍛錬
新聞のコラムや社説欄はプロの記者や論説委員によって書かれています。上記で示した視線で是非、皆さん改めて新聞を読んでみて下さい。起承転結による構成、リズム感があり読みやすく、1文字も削るところがない文章を実感できることでしょう。それはプロとして活躍するための記述の鍛錬により成し得たものであり、洗練された文章力に対する追求の結果であると考えます。技術士試験も同様に、合格を成し得るためには添削による記述力(:技)の追求が必要と考えます。 次回は、洗練された文章の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)
2016年11月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

わたしは、環境省の請負業務を行う組織に勤務しています。農林水産省など他の省庁では、技術士が、入札要件になることが多く、組織の受注力を上げるために、会社指示で受験することにしました。
職場には技術士はいません。
情報が限られていたため、受験対策会社のセミナー付き通信添削講座を活用しました。
二次の筆記試験では、環境部門(自然環境保全)で受験しました。前年の一次試験に続き、1度で合格しました。対策会社の、手厚いサポート講座を受け、直前模試も受けました。技術士に求められている要件は何かを、徹底的に理解するようにしました。講師の先生がアドバイスをくださったことを、何回も確認しました。
択一問題対策では、過去問とその類題を、繰り返し、解いて、訓練をしました。過去問は、平成13年以降の全問を対象にしました。1問あたりの解く回数は、少ししつこいですが、10回を目安としました。勉強場所は、平日には、通勤に使うバスと電車のなかで、休日には、問題集を持ち歩き、少しでも時間があれば、たとえ2、3問でも確認するように心がました。
論文問題対策では、基本方針の理解を重視しました。あらゆることを「現状把握→課題・問題点の抽出→解決策立案→期待される効果」の4つのステップで、考えることにしました。
また、近年の出題傾向として、リスクマネジメントに関する出題が増えています。そこで、「解決策立案→業務実施手順と留意事項→想定されるリスク→その低減策」の4ステップでも考えるようにした。これらの考え方を、自分のアタマのなかに定着させるために、書籍やインターネットで情報をこまめに収集しました。
このように技術士の試験制度を通して、自分の業務を振り返り、自分のスキルを高めることができました。驚くことは、業務が充実することが多くなったことです。それは、問題解決、課題遂行のやり方が、正しく身についたからだと思います。
これから受験される皆さんのご健闘を応援いたします。
2026年06月13日 作成 / 執筆:アニ-講師

「骨子メモから、合格する技術士試験解答文」
これまで本コラムでは、解答文に有効と思う記述ポイントについてご紹介してきました。今回はその総括的とも言うべき、骨子メモから、わかり易い合格答案の記述方法について、私の元職場の元新聞記者の方の経験談を踏まえ、ご紹介したいと思います。
1.元スポ-ツ新聞記者
この方は、某スポ-ツ紙の元記者の方でした。縁あって同じ職場となり、若手技術者に対する文章記述方法等の指導を、ご支援をいただきました。 記者としてのスタ-トはプロ野球の新聞記事となる場面を現場から、本社へ伝達する役割だったそうです。今から約50数年前当時は特に、ファーム等の試合はTV中継等がないので、試合現場の先輩記者から渡される伝達メモから、現地の電話から本社キャップへ情報伝達する方法が主流だったそうです。
2.メモの繋ぎ合せ
先輩から言い渡される断片的な試合の場面をメモし、瞬時につなぎ合わせ、即座に文章を構成、それを本社へ伝えることが新人の役割だったそうです。報道という他社よりも速いスピ-ドが求められる勝負の世界ですから、新人が通る道と言え、ハードルが高い状況であったと推測されます。まさに骨子メモから技術士試験解答文に繋げる能力が求められることが容易に想像できます。
3.わかり易いことの重要性
1)3秒で印象付ける
試験官は、解答文をじっくりとは読んではくれません。見た目の数秒間で評価が決まると言っても過言ではないと思います。人の第一印象と同様に、解答文は見た目で判断されます。パットみて読みたくなるような意図的な記述が必要です。 さらに最初の1文で結論を言い切り、試験官へインパクトを与え、「何の話か」を瞬時に伝えることが重要です。3秒で論旨を伝えることを意識する必要があります。特に、導入文は解答文の全体像を印象付ける要素であり、重要な役割を果たします。
2)「型」に押し込む
技術士試験はじっくり考えながら書く記述時間はありません。このため、タイムマネジメントの点から、その「型」に押し込んで、時間配分の効率化を図り「結論→課題→原因→対策→効果」に落とし込むことが必要です。 この順に構成するだけで、記述文は論理的になり、試験官から安定した一定の評価が得ることができます。
3)シンプル文を徹底
記述文は情報が多ければ多いほど、理解が困難となる可能性があります。「一文一意」を基本とし、「~は〜である。」「〜であるため、〜とである。」など、シンプル文で簡単に読むことができ、読み手の負担軽減に配慮しましょう。とにかく、試験官がスラスラと読めることを第一優先と考えて下さい。
4.メモから解答文へ
想定課題を仮に設定した場合の記述例として、骨子メモからわかり易い解答文へ繋げる方法を以下に紹介します。参考になれば幸いです。
●想定課題例:「激甚化・頻発化する自然災害に対し、防災・減災の観点から技術者としての課題と解決策を述べよ。」を設定します。以下のように骨子メモから解答文へと肉付けし、解答文へと繋げていきましょう。
5.解答文の構成メモ
1)背景
◆メモ:自然災害/ハード&ソフト/総合/防災対策
⇒激甚化する自然災害に対しては、従来の設定基準を超過することに備え、ハード・ソフトを組み合わせた総合的な防災・減災対策の強化が重要である。
2)課題(複数案)
◆メモ:インフラ耐災害/避難伝達/防災意識
⇒その主な技術的課題として、以下が挙げられる。
①既存インフラの耐災害性能が不足している。(既存性能の観点)
②災害情報の伝達が遅れ、避難行動に結びつかない。(情報伝達の観点)
③地域住民の防災意識に、個人差がある。(住民意識の観点)
3)要因
◆メモ:想定外/情報共有/防災教育
これらの課題は近年の気象環境の変化に伴う想定外豪雨の頻発や、これによる外力増大に対する既設インフラの剛性及び耐震性の不足、情報共有体制の未整備、防災意識の希薄性がその要因として考えられる。
4)対策案と有効性
◆メモ:強靭化/弱部/制約/被害最小化/防災情報/避難/社会システム/地域防災力/防災意識/地域コア活動/広域連携
上記課題の解決策として以下の施策を展開する。
① 河川堤防の強化等インフラ強靭化と戦略的メンテナンスマネジメント
・災害時の弱部が整備強化されることで、住民生活の安心感が向上する。
・限定財源や人材制約のもと、着実かつ効率的メンテナンスを継続できる。
② ICT等情報コミュニティ-ツールの活用と被害最小化社会システムの実装
・災害情報のAI等先端技術活用により、平時からの情報共有が可能となる。
・災害予測から避難へ繋げ、社会システムとして国民生活の安全度を向上できる。
③ 防災訓練や地域の防災教育の継続による地域防災力の強化
・訓練や教育により防災に関する平時からの危機意識が醸造される。
・地域のコア活動を水平展開することで、広域連携の促進と防災力強化に繋がる。
6.「キーワ-ドカード」の準備
事前に準備するキーワ-ドカード:「ハード&ソフト防災対策」としての例として以下に示します。
数多くのキーワ-ドカードを作成、準備、頭の中の引き出しとして活用下さい。
作成したキーワ-ドは、諸設問への対応と応用が可能です。是非、準備して下さい。
◆ 「ソフト&ハード防災対策」キーワ-ドカード◆
本課題に対しては、ハード・ソフトを組み合わせた防災・減災対策が重要である。
主な課題は、構造物の性能不足、情報伝達の遅れ、住民意識の不足である。
これは、外力増大への対応不足や情報基盤の未整備に起因する。
したがって、構造対策、ICT活用、教育強化を推進する。
これにより、被害軽減と迅速な避難が可能、社会の防災力強化となる。
7.技術士らしさの重要視点
解答文を、試験官に技術士としてふさわしいと思わせるには、それを感じさせることが重要であり、以下のポイントを重視、記述表現に工夫、技術士らしさをアピ-ル下さい。
・安全、安心の最優先:国民生活の安全、安心や「人命」の最優先を入れる。
・避難行動:予測、情報発信から「避難行動」へつながる社会構築について訴求する。
・事前対策:「備え:事前対策」と「機動:発災時対応」を分けて論述する。
・先端技術:先端技術の活用後の効果と残るリスク課題と対策を言及する。
今回は骨子メモから、わかり易い論述へ繋げることについて紹介しました。次回は試験本番で役立つ、「解答文字マスを埋めるテクニック」について、ご紹介します。(以上)
2017年02月12日 作成 / 執筆:タートル講師

前回は、受験申込時の小論文として、5つの業務経歴のうち、何番目の業務を取り上げているかについて述べました。
今回は、受験申込時の小論文として、受験時点から何年くらい前の業務を取り上げているかについて記載します。
結果は以下の通りです。
10年以上前:1割未満(1例のみでした)
5~10年以内:約3割
5年以内:約7割
何番目の業務を小論文に取り上げているか、とは異なり、かなり明確な傾向がありました。
10年以上前の業務を取り上げていた方は1例だけでした。分類上10年以上前としていますが、平成初期頃の業務でしたので
20年以上前の題材を取り上げていたことになります。さすがに古過ぎると思いましたので題材見直しをアドバイスしましたが、
最終的にどうされたのかは追跡できていません。
大半に相当する7割程度の方が、ここ5年以内の業務を小論文に取り上げていました。
クロス集計をしているわけではありませんが、
『(業務経歴を5つ書いたうちの)3つ目以降で、かつ5年以内の業務』
を小論文の題材として取り上げている方が多かった、というのが今回の結論です。
私の手持ち資料の分析結果ですので、受験者全体の傾向と一致するとは限りません。また小論文そのものの出来が最も重要なことですから、
古い業務は一律に良くないと言う事でもありません。
しかし私が試験官であれば、最近の業務があるにも関わらず10年以上前の業務を小論文の題材に取り上げていたら、資質向上を問う意味でも
「最近の業務の中で、技術士にふさわしいものはありませんか?」と質問したくなります。
以上、どの業務を小論文の題材にしようか、と迷った時などに参考の一つとして考えていただければ幸いです。
*出願対策講座を行っていますので、講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年08月17日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
口頭試験では、
・技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力
・技術士としての適格性及び一般的知識(技術者倫理)
・技術士としての適格性及び一般的知識(技術士制度の認識その他)
が問われます。
「技術者倫理」は、「技術士」になるために必要な資質ですが、「技術士」でなくとも、「技術者」であれば理解し、実行できなければならないことです。
口頭試験を受けるために勉強して覚えるものではなく、「技術者」として業務を行うには知っておかなければならないことです。
以下は、日本技術士会が制定した「技術士倫理綱領」です。
「技術士」を「技術者」と読み替えてみて下さい。
「技術士」である以前に、「技術者」としてのあるべき姿が書かれていると思います。
今、受験生の皆さんが、そのように行動できているかどうか確かめて頂きたいと思います。
(公衆の利益の優先)
1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。
(持続可能性の確保)
2.技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたる社会の持続可能性の確保に努める。
(有能性の重視)
3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。
(真実性の確保)
4.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。
(公正かつ誠実な履行)
5.技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。
(秘密の保持)
6.技術士は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。
(信用の保持)
7.技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。
(相互の協力)
8.技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。
(法規の遵守等)
9.技術士は、業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。
(継続研鑚)
10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。
2017年09月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
体を動かさないで、仕事と勉強だけしていれば十分だと考えていませんか?
運動をしないと大きな病気や、認知症などの脳のトラブルにつながる場合があります。
"Journal of Applied Physiology"(邦題で『応用生理学ジャーナル』)にミズーリ大学のフランク・W・ブース博士たちが発表した、ある研究結果があります。その研究結果では、運動しないことで、たくさんの病気にかかるということが発表されています。たとえば、心不全や高血圧、脳卒中や前立腺ガン、膵臓ガン、関節リウマチなど、20以上の病気が紹介されており、そのすべてに直結する原因として、運動不足が原因とされています。
ほとんどの人が「運動が健康のために大切だ」ということは知っているでしょう。しかし、運動不足による病気のリスクを、病名をあげて指摘しているケースはあまり多くありません。実際、運動をしないのが当たり前となっている人の方が多いはずですし、お腹が少し出てきたから「メタボ体型になってきたな」と見た目を気にする程度でしょう。ですが、運動不足は小太りになるだけではなく、死に直結する大きな病気と関係していることを知っておくべきです。
また、運動不足によって引き起こされる病気は、内臓疾患や心疾患だけではありません。脳の機能も衰えます。冒頭で紹介した研究結果で、ブース博士は運動不足が認知機能の低下につながると言及しています。つまり、認知症やアルツハイマーの原因は運動不足によるものだと考えられます。もちろん、運動不足意外にも、食事や睡眠などの生活習慣全体を見ることが大切です。ですが、運動をするだけで、病気や脳のトラブルを防ぐことができるわけですから、積極的に体を動かした方がよいでしょう。
実際のところ、ブース博士の研究では、運動することでアルツハイマーの症状が改善するとわかっています。技術士試験の勉強をしている場合でも、同じことが言えます。運動することで、脳が健康的になり、記憶力が向上する。この研究結果を利用しない手はありません。少しずつでもよいので、運動を取り入れてみましょう。
2017年10月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

記憶は忘却するものです。有名なエビングハウスの実験によると、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%そして1ケ月後にはなんと79%が忘れてしまうという結果が出た。7月の技術士試験二次試験(筆記試験)が終わってから3ケ月近く経過している。エビングハウスの実験には含まれていないが、8割は忘れているでしょう!合格発表を受けてから回答を再現しようとしても、2割ぐらいしか覚えていないということでしょう(涙)。
試験直後に再現論文を作成した皆様は、もう一度読み返して、記憶を呼び返しましょう。もし、もし、もし、まだ再現論文を作成していない人は頑張りましょう。今回、伝えたいことは、二次試験(筆記試験)に向けて作成した技術ノートも有効だということです。これを読み返すと、多くのことを忘れてしまっていることにびっくりする方もいるかもしれない。正直、私も読み返して、どんだけ忘れているのかと驚きました。
また、スマホ等に技術ノートの内容を録音した人がいたら素晴らしい!これって効果的なのよね。私も、自慢ではないが、スマホに録音した技術ノートの内容を聞き返すと、綺麗に忘れていることばかりなので、逆に新鮮でした。脳は、不要な知識は忘れようとします。でも、一回忘れたものをもう一度思い出すと、脳はこれは覚えておかないといけないものと判断して、再現しやすいような領域に保存します。何度も何度も聞いていると、すぐに再現できるところに上書きしてくれます。つまり、これが記憶の定着ということなのです。
忘れた今がチャンスです。12月上旬が口頭試験だとすると、10月末に記憶を再現させた上で、11月末にも再度集中的に記憶を再現すると、12月の上旬には自信と余裕を持って口頭試験に臨めるようになります。試験は、残念ながら他人との比較の試験です。みんながまだスタートしていないこの時期に、半歩でも良いので、12月の口頭試験に向けて前進しよう!
そうすることで、一歩も二歩も人の先を行くことができます。10月31日の合格発表で、幸運にも合格だったけど、論文判定がBの人は要注意です。つまり、通常ならB判定は不合格だけど、論文判定は合計点なのでかろうじて合格した人です。口頭試験で狙われるはまずこの受験生です。そして、論文に対して何か補足はありますか?と聞いてくる可能性が高い。最後のこのチャンスをしっかりと活用して挽回してください。間違っても、「特にありません」とか、「忘れた」とか、「無言。。。」はダメです。不合格確定です。部門によって異なりますが、不合格の目安は2割です。この2割に入らないようにすることが重要です。
つまり、筆記試験がAA判定の人は、守りの戦略です。取りこぼしがないように入念に準備しましょう。筆記試験がAB判定やBA判定の人は攻めの戦略です。助け舟を見逃さず、リカバリーして合格の栄冠を手中にしましょう。
以上
2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
前回に引き続き、口頭試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。
第2回は、「業務内容の詳細の見直し」についてです。
★業務内容の詳細の見直し
このサイトをご覧の方は、皆さんいろんなところから口答試験の情報を入手していて、受験申込の時に提出した「業務内容の詳細」について説明させられることはご存知のことと思います。
しかし、初めて二次試験を受ける方の中には、受験申込時に、口頭試験のことまで考えて書かなかったという方も居られるのではないでしょうか。私が初めて二次試験を受けた時もそうでした。
口頭試験では、「自分は技術士としてふさわしい業務を行ってきた」ということをアピールしなければなりません。
では、「技術士としてふさわしい業務」とはどういうことでしょうか。
「技術士」は国家資格なので、その答えは、法律、つまり、技術士の資格について定めた「技術士法」に書かれています。
「技術士としてふさわしい業務」とは、第一条、第二条の条文より、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務であり、科学技術の向上と国民経済の発展に資するもの」ということになろうかと思います。
受験申込の際に作成した「業務内容の詳細」に、このような観点が抜けていれば、口頭試験の際に、それを補うような説明をする必要があります。
「業務内容の詳細」に書いたことは変えずに、「技術士としてふさわしい業務」であることをアピールできるような説明ができるようにしておいて下さい。
皆さん、頑張って下さい。応援しています。
「口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回) 説明した業務の振り返り」、もご参照下さい。
<ご参考>
技術士法
(目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。