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特許を出願したことありますか

2017年09月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 2,024

口頭試験では、特許について聞かれることがあります。

私は、機械部門の時も電気電子部門の時も聞かれました。

・特許を出願したことはありますか?
・特許は何件くらい出願しましたか?
・特許はどのような内容ですか?
・あなたが筆頭発明者として出願しましたか?

などなど、いろいろな質問の仕方で特許に関して聞かれた実績があるようです。

これは、「特許」を出願することが、「技術士」としてふさわしい業務のうちの一つと
考えられているからだと思います。

この「ふさわしい」には、以下の2つの側面が考えられます。

1.技術的側面

特許を出願されたことがある方はご存じでしょうが、特許の明細書には、
「こういう課題があり、その課題を解決するためにこのような発明をし、
このような効果があることが確認できた」ということを書きます。
これは、技術士第二次試験の内容である「課題解決能力」が求められるもので、
「課題解決能力」があるかどうかの判断の一部として使われるのかと思います。


2.法律的(精神的)側面

口頭試験で「特許法」について聞かれることはないと思いますが、その精神は
理解しておく方がよいと思います。
「特許」は、一般的には「発明を独占して使用できる権利を与えるためのシステム」という
イメージだと思いますが、それは、「特許」の片面だけしか見ていません。
「特許法」的には、「産業の発展のために発明を公開してもらい、その代償として
一定期間独占して使用する権利を与えるためのシステム」という感じだと思います。
特許法第一条にある「産業の発達に寄与することを目的とする」は、技術士法第一条にある
「科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする」に通ずるところがあると思いませんか。


以上の二つの側面が把握できれば、おのずと、どのように回答したらよいかご理解いただけると思います。

<参考>
特許法 第一条
この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。

技術士法 第一条
この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
 

技術士試験に出る BCP(事業継続計画)

2018年03月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 211

東日本大震災や熊本地震など、事業の継続を脅かす災害が近年多く発生しています。

そうした災害が発生した場合にも、企業が事業を継続できるような非常時の危機管理の計画がBCP(事業継続計画)です。

 

技術士の専門分野では経営工学部門などでよく出題されます。例えば、生産管理システムでも災害などで生産ラインが破損してしまった場合の対策や流通ルートの変更など、災害が発生した場合にも早期に事業が再開できるような計画のことを言います。

 

経営工学部門だけではなく、電気設備などの設計分野でも、災害発生時の非常用発電機の設計などやバックアップ系統の構築といった内容もBCPの一部になります。

 

東日本大震災発生以降、災害発生した場合の社員の安否確認や、建物が破損した場合でもいかに早く事業再開ができるかを検討した計画の策定が一つのトレンドとなりました。

技術士試験でも、設計の立場からこうした災害発生時の対応に関する問題が多く出されました。特に口頭試験などでは、経営工学部門や総合技術監理部門以外の部門でも出題されたと言われています。

 

東日本大震災以前の日本は、それまでの好景気からリーマンショックなどの恐慌が発生し、経費を削減して生き残るという風潮があふれていました。

そこに東日本大震災が発生し、今までの経費削減の風潮から無駄だとみられていたいつか起こる災害に対しての備えが必要であることを認識させられました。

 

技術士試験では、絶対的な答えのない口頭試験の質問、論説問題などがよく出題されます。

BCPについても、ある条件下での災害であれば対応できるが、大規模災害になってしまうとなかなかそこまでの対策を取ることは難しくなります。

技術士として設計案件のBCPにどこまで対応するのかという問題に当たります。

あまりに災害時の対策を取りすぎると余剰設備を構築することにもなります。かといって何もしない状態であれば、災害時のBCPを満足できない結果となってしまいます。

 

技術士試験はこうしたある意味「設計者としてのセンス」を問う問題がよく出題されます。

部門違いは命取り

2019年01月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 135

一次試験は、どの部門で受けてもかまいません。合格した部門と、二次試験の受験科目を一致させる必要はないからです。

 

たとえば、一次試験を水産部門で受験・合格して、二次試験を環境部門で狙うことができます。

大学で水産学を修めた人が、環境コンサル会社に勤めた場合に、この手段は有効です。

 

一方、二次試験で、畑違いの部門を選択すると命取りになってしまいます。

なぜなら、口頭試験で、試験官に、「あなたの業務は、この部門ではないですよねぇ」と言われてしまいます。

質疑応答の土俵にも上げてもらえません。

 

つぎのような話があります。

 

彼は、生物多様性に配慮した水路を設計・施工しました。

その結果、貴重なカエル類の保全に寄与しました。それを全面にアピールして、ある年に、環境部門の技術士になりました。

口頭試験では、試験官に、その技術力をたいへん評価されました。

 

彼は、同じ業務を題材に、建設部門を受験しました。

環境に配慮した技術力を、建設環境の領域でも評価してもらえると考えたからです。

口頭試験では、試験官に、「あなたは多くの税金を使ってカエルを助けたのですね」と呆れられて不合格になりました。

 

このように、同じ業務でも、部門によって評価のされ方が異なることがあります。

 

初受験の方は、口頭試験で「部門違い」の大ヤケドしないために、十分に検討してください。

できれば、技術士になられている先輩か、受験対策会社でアドバイスを受けるようにするとよいでしょう。

 

すでに、技術士になっていて、2部門目を狙う場合は、1部門目とは異なる業務で勝負するのが得策です。

同じ業務で受験する場合には、受験する部門に合った業務を、実際にできたかどうかをチェックして、書き方を工夫するとよいでしょう。

「令和8年度 建設部門 必須科目Ⅰ」

2026年07月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 124

「令和8年度 建設部門 必須科目Ⅰ」

 今回は、私なりに過去問題を分析、整理した結果により、令和8年度の技術士第二次試験・建設部門「必須科目Ⅰ」について、考えたものを一例として、ご紹介します。 但し、無責任ですが、あくまで私的なものです。何の裏付け、根拠に基づいてはいませんので、責任を負いかねますことをご容赦の上、単なる参考としてご覧下さい。 私は、「複数課題を統合的に解決する論文」になるのではないかと考えています。単独テーマではなく、DX、防災、担い手不足、脱炭素などを「組み合わせて論述する力」を評価、総合的に訴追する設問に注視する必要があると考えます。 それに対し記述で留意すべき事項を、以下に示します。

1.留意事項

(1)コンピテンシー改訂初年度

  令和8年度試験から令和5年1年に改定された「改定版コンピテンシ-」が適用されることが示されています。既にご承知と思いますが、改めて以下の項目に対する言及が記述内容評価となります。

・数値データ活用

・最新情報技術の活用

・多様な関係者との合意形成 (ステ-クホルダ-の意見収集)

・包摂的コミュニケーション ・社会持続性 ・倫理・説明責任

(2)第6次社会資本整備重点計画

 令和8年1月16日に第6次社会資本整備重点計画が閣議決定されました。これはかなりの確率で出題される可能性があると想定されます。ポイントは以下のとおりです。  

1)期間:令和7年度から令和12年度まで  

2)見直しのポイント:社会資本整備重点計画と交通政策基本計画一体的な策定と推進  

3)共通ゴール:「人口減少という危機を好機に変え、一人ひとりが豊かさと安心を実  感できる持続可能な活力ある経済・社会を実現」  

4)主要ポイント :出題の背景や社会情勢の記述では、以下のポイントを示すことを考慮下さい。  

➀ 持続的な地域社会の形成(生活サービスの維持)

➁ インフラ老朽化対策(まちづくりとの連携、取り組み状況の見える化)  

➂ 社会資本整備を支える基盤の強化(地方自治体、地域建設業の健全化と人材育成) 

(3)最近改定された法令等   

 次に、建設部門では最近、以下の法令等が改定されています。その内容も必ず、チェックしておいて下さい。

① 都市再生特別措置法(改正):災害対応、用地規制緩和

② 河川法・土砂災害防止法(改正):ハザ-ドマップ活用義務 ③ 国土交通省インフラ老朽化対策:橋梁、道路の重点改修と計画

 ④ 道路交通法(自動運転関連):レベル4自動運転実証

 ⑤製造業DX・スマート工場推進施策:中小企業向け補助制度

 2.想定設問

 私が個人的に思う想定設問を以下に列挙します。あえて、「複数課題を統合的に解決させる設題」を想定しました。但し、特に目新しい訳ではありません。ここ数年出題されている傾向であり、これの統合版と考えていただき有力予想というより、予め準備すべきテーマであると考えて下さい。

 1)防災×減災×DX

「気候変動下における災害激甚化への対応として、DX技術を活用したインフラ整備と維持管理の課題とその解決策について」

 2)担い手不足×生産性向上×品質確保

 「最近の担い手不足の課題と生産性の向上と品質確保の両立する解決策について」

 3)カーボンニュートラル×インフラ整備  

「防災、地域経済の活性化、脱炭素社会の両立するための課題と解決について、トレードオフの観点も含め論ぜよ」

 4)インフラ老朽化×予防保全  

「限定予算や人材資源制約条件下、上記を推進に対する課題と実現する解決策について」

 5)地方創生×コンパクトシティ×インフラ再編  

「地方活性化に向けたコンパクトシティ構築やインフラの維持管理と再編に対する解決策について」

 これは「社会的受容」「住民合意形成」と複合課題としての相性が良く、求められる新コンピテンシー(必須科目Ⅰ評価項目:専門知識、問題解決、評価、技術者倫理、コミュニケ-ション)とも合致すると考えます。

 3.万能ストックカード

「テーマ暗記」だけでは危険です。どんな設問でも対応できるよう以下の「万能ストックカード」が重宝します。これを準備下さい。これがあれば、記述対応に安心感がプラスされます。各テーマに対し相互に接続できるように、各対策が接続できそうな「ストックカード文例」を以下に整理します。  

1)気候変動対策

 気候変動に伴う災害の激甚化・頻発化に対応するため、流域全体で治水対策を行う「流域治水」の考え方に基づき、河川整備だけでなく土地利用規制や避難体制強化を含めた総合的な対策を推進する必要がある。  

2)防災DX

 インフラレジリエンス向上のためには、IoTセンサーやAI解析を活用したリアルタイム監視を導入し、異常兆候を早期把握することで、事後対応型から事前防災型への転換を図ることが重要である。

 3)BIM/CIM・i-Construction

 BIM/CIMにより設計・施工・維持管理段階の3次元データを一元管理することで、施工効率化だけでなく視覚化による情報共有、維持管理の高度化や技術継承に繋げる。

 4)インフラ老朽化対策

 高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進行しているため、限られた予算・人材の中で効率的な維持管理を行う必要がある。そのため、予防保全型メンテナンスへ転換し、ライフサイクルコスト縮減を図ることが重要である。

 5)カーボンニュートラル

 2050年カーボンニュートラル実現に向け、建設副産物の有効利用や低炭素型材料の採用を推進し、ライフサイクル全体でのCO₂排出量削減を図る必要がある。グリーンインフラ等の機能活用により、防災・環境保全・景観形成など多面的効果を発揮する。

 6)地方創生・人口減少

 人口減少が進行する地域では、「コンパクト+ネットワーク」の考え方に基づき、都市機能を集約しつつ、公共交通との連携を図ることで、持続可能な地域社会を形成する。 

7)地域住民との合意形成

インフラ整備を推進する際には、多様なステークホルダーとの合意形成を図り、地域特性を踏まえた丁寧な説明を行うことが重要である。

 8)技術者倫理

 技術者として、安全性・経済性・環境性を総合的に勘案し、社会的影響を十分考慮した上で、説明責任を果たす技術者としての倫理観が必要である。

 9)論述締めのセンテンス

 DX技術を活用しつつ、防災・環境・地域活性化を総合的に推進することが重要である。持続可能な社会資本整備を実現するためには、多面的視点から施策を積極推進することが肝要と考える。 私的なもので何の根拠はありませんが、参考になれば幸いです。次回は本番に備え、「合格するための心の準備!」についてご紹介します。

(以上)

「Ⅴ.控室を楽しもう:衛生工学部門」

2025年10月25日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 114

「Ⅴ.控室を楽しもう:衛生工学部門」  

 今回は、私が体験した「衛生工学部門」の口頭試験の準備についてご紹介いたします。私は学生時代に「衛生工学」と言う学科を履修しましたが、水道、下水の水質や処理技術などの分野であり、正直なところあまり関心が深くなく、当時はこの分野は将来、無縁であろうとも考えておりました。しかし、人生とは不思議なものです。まさか、私がこの分野の技術士試験を使命として、受験しなければならないことになったのです。

 1. 受験使命   

 私が所属する部署では廃棄物処理関連業務を担当していました。部員の一人が数年前にこの分野で技術士試験に合格、彼は、技術士取得を契機に独立開業することになりました。会社として衛生工学の部門のコンサルタント登録ができなくなり、当時、私は部門長であり、経営層からその是正を命ぜられました。しかし、そう簡単に人材が存在している訳ではなく、また、人材が短期間で育成できるはずもありません。やむなく自分で、受験を宣言せざるを得ない状況なりました。私はけっして「資格マニア」ではなく、必然として受験が必要であったことを、補足説明させていただきます。

 2. 広範知識の必要性  

 私は退職した彼の技術士添削指導をしてきましたので、この分野の概略的なアウトラインは理解していました。また、立場的にも業務に関与しておりましたし、これまでの経験として汚水処理等業務にも従事してきましたので、比較的なじみ安かったと思います。筆記試験の準備については、これまで私が実践して方法を貫きました。 廃棄物管理での勉強を進めるにつれ、専門分野では浸出水処理、破砕機、焼却炉、汚泥脱水機等設備機器、機械・電気、化学的な要素が濃く、関連する技術知識、設備機器の機能や特徴等について、広範知識の必要性を痛感しました。

 3. 再生エネルギ-との関連性  

 過去問題等を整理準備して行く過程で、衛生工学部門はこの分野として、水質、大気、廃棄物、空気調和、建築環境等があります。私が受験した廃棄物管理は処理・処分に加え、再生エネルギ-への展開性、関連性が強いことがしだいに見えてきました。いわゆる再循環社会システムの構築が切望されていることを、強く認識するに至りました。

4. 控室を楽しもう

 記述試験は再生エネルギ-関連の問題が出題され、お蔭様で無事通過することができました。口頭試験はいつも渋谷会場。年齢も56歳になっており、口頭試験5回目にもなると余裕はこそありませんが、初回の時とは心境的にも相当、負担は軽減されていました。 控室はいつもの静寂。「この先、技術士試験を二度と、受験することはないだろう。」と思い、この異様な控室の雰囲気を是非この際、「自分史として、脳裏に刻み、焼き付け、異様なこの空気感を楽しもう。」と勝手に暗示にかけ、受験者個々の「人間ウオッチング」を試みました。控え室内の受験者を見渡すと、やはり、以下のような人ばかりで、余裕のある人は誰一人、発見することができませんでした。

・必死にQ&Aを見返し、記憶する人

 ・技術士倫理を繰り返し暗唱する人

 ・白書等をチェックする人

・願書や再現記述をチェックする人

・自作資料を携帯で確認する人  

 予定の時刻がきて、部屋のドアの前で待機しました。前の受験者が、口頭試験を終了し、退室してきました。なんと額から吹き出るほどの汗。「どんなことを聞かれたのだろう?」「自分も聞かれるのであろうか?」先ほどまでの余裕感はどこへやら、血圧急上昇、不安な気持ちに一転しました。  

 口頭試問がはじまりました。技術士受験は何回目?、と聞かれたので、事実として、建設(施工計画、建設環境、河川)総監を取得していることを返答しました。私の年齢的な事も起因してか専門技術的なこと、政策的なこと、意地悪な質問は一切なく、無事、終了、合格することができました。

5.想定質問例

  衛生工学部門(廃棄物管理分野に特化)の口頭試験で、想定される質問を私なりに以下に整理します。口頭試験受験者の方のQ&A作成のお役に立てば幸いです。

 1) 実務経験(経歴票からの深掘り)

・あなたが担当した廃棄物関連の業務で最も課題となった点は?

・廃棄物処理施設の設計/運営で工夫した点の具体的な説明?

・地域住民や行政と調整が必要だった事例は?合意形成の方法は?

・廃棄物の発生抑制や資源循環に関して、あなたが提案・改善した具体例は?

 2) 専門知識・技術

 ・最終処分場の安定型・管理型の違いと、理想とする処分場のイメ-ジは?

 ・廃棄物処理法に基づくマニフェスト制度の課題は?

・廃棄物の発生抑制(3RのうちReduce)を推進する上での社会的課題は?

 ・マイクロプラスチック等廃棄物問題に今後、どう対応すべきか?

・廃棄物エネルギー回収(RDF、RPF、バイオガスなど)のメリット・デメリットは?

3) 安全・倫理

・廃棄物処理場内管理上での労働安全上注意すべき点は? 

・不適正処理を発見した場合、技術者としてどう行動しますか?

・廃棄物処理のコストと環境保全のバランスをどう考えるか?

・外部とのコミュニュケ-ションの在り方は?

4) 時事・政策 

・プラスチック資源循環促進法のポイントは?

 ・カーボンニュートラル実現に向けた廃棄物管理の役割は?

・循環型社会形成推進基本法の基本原則?

・災害廃棄物に備えた対策とその在り方は?

5)全般

・技術士としてどのように社会貢献していきたいですか?

 ・あなたが目指す衛生工学分野での将来課題は?

・廃棄物分野における技術士しての役割は?

 次回からは口頭試験準備に向け、特に重要な事項と判断される問題解決能力、コミュニケ-ション、リーダ-シップ、リスクマネジメント、自己研鑽、技術士倫理、新技術・技術開発等について、私が考える準備すべきポイントを順を追ってご紹介して行きたいと思います。(以上)

技術士の部門紹介:船舶・海洋部門

2018年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 109

技術士の専門部門の中でも、造船や海洋開発に関する技術部門としてあるのが船舶・海洋部門です。

この部門は、技術士の中でも特に受験者が少ない部門です。

 

技術士 船舶・海洋部門の概要

船舶の設計や、油田や海洋資源の開発と言った海洋開発の技術部門を担当しているのが、船舶・海洋部門です。

専門分野も船舶の構造設計や船舶動力やエンジンの構造などを専門とする船舶と船用機器、海洋パイプラインや油田用の浮島などを設計することが出題される海洋空間利用に別れています。海洋大学や商船大学などを卒業した方にとっては馴染みの深い内容になると思います。

 

技術士 船舶・海洋部門取得後の活躍

船舶の設計や海洋開発などを行う会社に設計職として活躍することが可能です。

しかし、内容が専門的なことと、海洋開発などは海外となることが多く、日本の技術士資格と合わせてプロフェッショナルエンジニアなども取得している必要があると考えられます、

 

技術士 船舶・海洋部門の問題点

船舶・海洋部門は他の技術部門と比較しても特に受験者数が少ないことで有名です。

平成29年度の二次試験受験者数は15人でした。これは日本の造船事業が最盛期から大きく衰退していることや、海洋開発などでパイプラインを敷設するというような機会がほとんどないためと思われます。

沿岸の工事などであれば、技術士の建設部門での需要となりますので、技術的に専門分野を活用する機会が少ないというのが原因ではないかと思われます。

船の操縦であれば航海士などの資格が必要となるため、技術士として活躍できる分野が限られてしまっているということが原因と考えられます。

 

船舶・海洋部門は商船大学や海洋大学を卒業しても異分野の業種の会社に就職する人も多いように、専門性を活かして活躍するには、非常に狭き門をくぐる必要があります。

設計職として造船会社などの特殊な会社に就職する必要があります。現在、造船会社は大手企業しか残っていないため、非常に需要が限られています。

また、海洋開発を行う場合でも、日本国内の油田などがない限り需要を作るのが難しいと言えます。

 

 

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-2-2)

2018年07月30日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 88

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-2―2に関する記述です。

 

Ⅱ-2-2は総合土砂管理計画について問う内容です。

 

総合土砂管理計画については、河川砂防技術基準(調査偏)の第16章に「総合的な土砂管理のための調査」が

ありますので、この内容に準拠していることが必要です。

また問題文に『総合土砂管理計画の策定が各地で進められてきていることを踏まえ』とありますので、具体的な

流域(相模川、安倍川、日野川など)の事例を挙げつつ記述することが高得点に繋がると考えます。

 

問われているのは以下の3点です。

①総合土砂管理の検討が必要な流砂系の特徴と課題

②総合土砂管理計画策定において通常検討すべき事項

③①で述べた課題に対する具体の土砂管理対策を3つ挙げて、それぞれの概要と実施時の留意点

 

まず①についてです。

課題の数は指定されていませんが、③で課題に対する具体の対策を3つ挙げる必要があるので、課題も3つ

挙げておくことが望ましいです。

また総合土砂管理が問われているのですから、山地部、平野部、河口・海岸部それぞれ1つずつで合計3つに

ついて、特徴と課題を述べるとバランスが良いです。

山地部であればダム堆砂の影響、平野部であれば河床低下、海岸部であれば海岸侵食等がテーマの内容として

それぞれ考えられます。

 

次に②についてです。

総合土砂管理計画策定において通常検討すべき事項は、河川砂防技術基準(調査偏)の第16章第2節に「調査の

基本的組み立て方」がありますので、この内容に準拠していれば題意を外すことは無いと考えます。

 

最後に③についてです。

①で挙げた課題3つについて、それぞれ具体的な対策を挙げて、概要と実施時の留意点を述べます。

例えばダム堆砂を課題として挙げたのであれば、具体の対策としては「土砂バイパスによる土砂の下流還元」等

があります。「土砂バイパスによる土砂の下流還元」実施時の留意点としては、下流環境への配慮や還元土砂の質

に関すること等が考えられます。

 

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

複数部門の技術士を目指そう

2017年11月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 86

技術士倫理綱領には、次のように書かれています。

「有能性の重視
 3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。」

自分の技術部門を超えた業務は行ってはならないということです。

例えば、「発電機の発電効率を向上させる」という課題に対して、
機械部門の技術士では、機械的な観点からしか解決案を出せないし、
また、電気電子部門の技術士では、電気的な観点からしか解決案を
出せないということになります。

しかし、機械部門と電気電子部門の両方持った技術士であれば、どちらの観点からでも
アプローチできますし、どちらがより効果的かの評価もできます。

また、機械的な方法と電気的な方法を合わせた提案ができます。


マネジメントの部門である総合技術監理部門を取得することも重要だとは
思いますが、複数の一般部門を持つ技術士の方が顧客からのニーズに応える
ことができるということもあると思います。

再来年度からの第二次試験制度の変更は総合技術監理部門以外の一般部門
だけですので、総合技術監理部門か2部門目、3部門目の一般部門のどちらを
受験しようか迷われている方は、一般部門を受験されることを強くお勧めします。

多くの方が、一般部門を取得し、その一般部門を専門科目とする総合技術監理部門を
取得することがゴールであると思われているようですが、ぜひとも、一般部門の2部門目、
3部門目にチャレンジしてみて下さい。

継続研鑽は技術士の責務です。

私も3部門目に挑戦したいと思います。

一緒に頑張りましょう。

問題と問題点の使い分け

2018年07月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 86

試験直前期に、問題と問題点の違いがわかっている人は合格の可能性がぐっと高まっています。

 

問題と問題点は違います。

 

問題とは、「現状」と「あるべき姿」のギャップです。

 

問題とは、困っている現時点と、目標値との差です。
模擬試験で55点しか取れなかったけども、合格には60点が必要なので、5点足りないことが問題なのです。

 

一方、問題点とは、問題を引き起こしている「点」です。
小さなポイントです。

 

問題点とは、「原因」であり、「技術的障壁」であり、乗り越えるべき「壁」であり、「真因」であり、「本質的問題」であり、そこさえクリアしたら万事がうまくいく「ボトルネック」です。

 

「5点足りない問題」では、5点を上げることが課題になります。
そして、5点足りない問題の原因は、分野Aが準備不足であるとか、知っておくべき公式Bが覚えられていないとか、そのような小さな小さなポイントとなります。

 

そのポイントが、「問題点」(とそれに準じる用語)といえます。

 

技術士試験のⅢでは、課題解決能力が問われています。

課題解決をするには、課題を適切に設定し、「問題点」をしっかり絞り込み、そして、その問題点をクリアするために、効果的かつ効率的な対策をうちます。

 

技術士試験のⅢでは、このストーリーを示せているかが確かめられています。

「問題」と「問題点」の区別ができているか、いま一度、チェックしてみてください。

「合格する To Do リスト」

2026年07月04日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 72

「合格する To Do リスト」

 技術士試験本番までのこり約2週となりました。合格を目指して、これまで受験者の皆さんは努力を継続していると思います。これから試験当日までの期間にやるべきことは、知識を増やすことではなく、いかに「合格答案を記述できるか」を念頭にすることです。自身の頭の中に解答文の素材カード(キ-ワ-ド等を蓄積したもの)を思い浮かべ、骨子によりこれを瞬時につなぎ合わせる反復練習が重要です。

  知識・情報を増やすのではなく、「準備答案の再現可能」に集中することが合格の条件です。今回は、これから試験当日まで残り期間の「合格するTo Doリスト」についてご紹介したいと思います。

1. 合格条件:再整理

 技術士試験は「優れた専門性を有した人」のみが合格できる試験ではなく、以下のことを試験本番で準備したことを「確実に再現できる人である。」と私は思います。すなわち、以下を達成できる人と考えます。

 ・制限時間内で、

・専門技術者として、

・論理的、体系的に、

・どんな問題に対しても、

・安定して相手にわかり易い説明文で

・記述できる人。

2. 解答文の原点回帰

  今まで紹介した内容の踏襲となりますが、今一度、以下の原点を再確認しましょう。

・見やすい文字で書く。

・報告文の記述ルールを遵守する。

 ・試験官に無駄な思考回路を使わせない。

・見出し、小見出しで試験官に斜めよみをさせる(ゴシック体太字や下線表示で強調)

・文章の長さは最大3行以内で、句読点で句切る。

・最初から、最後まで、スラスラ読める文章とする。

・見出しや箇条書き等を利用、空白部分作り、試験官の読みやすさに配慮する。

・解答用紙の末尾は2~3行程度、余白を残し完了させる。

・必ず最後は見直し、見やすい文字、誤字等は修正する。

・技術トレンドキーワ-ドを要所に散りばめる。

 3.型へ落とし込む

  誰でも、本番では緊張等により思考力が落ちます。「考えて書く」ではなく、極端な言い方をすれば、あえて「固定した型」に流し込むことです。 題意に対する思考プロセスを瞬時に想起するには、同じ順番、同じ型での反復練習が、その実現とスピ-ドアップトに繋がります。

4.型から骨子へ

 自分で課題を想定しましょう。想定課題を見て、以下の手順に基づき表形式等により、型から骨子メモを作成するトレ-ニングを徹底下さい。

導入⇒現状⇒課題⇒解決策⇒効果⇒リスク⇒方策、これらの骨子が頭の中に浮かぶことが、理想的な状態です。このイメ-ジ・トレ-ニングは、本番で効果を発揮します。

 5.制限時間の体得

 合格者と不合格者の差は、「制限時間内に書き切れるか否か」にあると思います。恐らく不合格の大半は時間的余裕なく、不十分な状態で制限時間を迎えると推測します。この対策として以下をトレ-ニング下さい。答案作成速度を上げ、制限時間内に書き上げることができます。

 ① 休日:本番想定による時間計測により、本番試験と同様の演習課題を行う。

② 毎日:骨子メモ(15〜20分)の作成により、速記力を上げ、想定課題を増やす。

 ③ 隙間時間:想定問題に対するキーワ-ド文の反復

6.自己チェックの習慣化

 試験本番試験までの残り期間は、受験準備の仕上げ時期でもあり、「自信の弱点を判定できる力」能力も併せて必要です。作成したメモや解答文は必ず、自己チェックして下さい。このチェックの習慣化こそが、解答文の安定記述につながります。

 7.仕上げのTo Do リスト

  私が考える試験本番まで2週におけるラストスパ-トのTo Do を示します。

 1)1週目

 合格する準備スタイルとして、以下を徹底的に繰り返して下さい。

 ・準備解答文は書かないで、ひたすら音読して読み続ける。

・準備キーワ-ド等は自分の声でICレコダ-に録音、3倍速等で聞き続ける。

 ・「模範合格答案の構成」をとにかく反復、頭に叩き込む。

・多数素材カードから、骨子メモ作成を繰り返す。

 ・時間を計測、準備解答文、キーワ-ド文を記述する。

・書き上げたら、自分でチェック、自己添削する。

・添削後は再修正、ブラッシュアップへ繋げる。

 ・土日の休日は、実際に時間を図り、本番同様の記述を行う。

2)2週目

・とにかく「解答文メモ」作る。

・「解答文メモ」に合った小見出しを考える。

・スピ-ディに書く、訓練を徹底する。  

 これまでの努力を一気に開花させる時です。細かな情報に対するや迷いや心配は、あえて排除しましょう。どっしりと構えて、事前に準備した「固定した型」へ流し込む手法に専念下さい。

 8.私の経験  

 私の経験について紹介します。最初に建設部門-施工計画で合格した時、私は通信土木工事の施工管理業務に従事していました。施工現場まで車での約片道40分程度の通勤時間でした。その間、ひたすら、自身で準備した解答文を自身の声でICレコ-ダ-に録音、3倍速でひたすら聞き続けました。

「バカの一つ覚え」とでも言いましょうか?、単純なことですが、論述の展開フロ-が叩き込まれ、目をつぶると「キーワ-ドカード」の文字が次から次へと頭の中を流れるようになっていました。

 それ以降の他分野の技術士及び他の試験では、会社まであえて徒歩通勤として、歩きながら同じ方法で聞き続ける方法を継続しました。 技術士試験は現在、出題方法も変更され、応用能力が求められるようになりましたが、作成したキーワ-ド文等の暗記には有効な方法と考えます。 但し、これは個人差があります。自分に合った方法を試しながら実践することをお勧めします。

 9.最度決意

 みなさん今が一番、大変な時期ではありますが、難関である技術士試験受験の受験を決意した場面を思い出して下さい。「合格後の先にいる自分」を実現できるのは、あなた自身以外に存在しないのです。部下や家族に誇れる技術者アスリ-トの実現を期待しています。 次回は、本番まで残り少ないですが「今年の建設部門必須課題Ⅰ」への取り組みについてご紹介したいと思います。(以上)

論文を書く、決まりを守る

2019年05月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 69

採点官も人間ですから、読みやすい文章と読みにくい文章では、どちらに加点しやすいかは明白です。

論文を書く際の決まりについて今一度確認してください。

 

(1)句読点

句読点については、以下の決まりを守ってください。

① 句読点は、(、)(。)もしくは(,)(.)の組み合わせで使う。

② 句点(。)またはピリオド(.)、読点(、)またはコンマ(,)、カギ「」、カッコ( )は1字として1マスを使う。

③ 読点(、)は列挙する際の区切り、中点(・)は一つのグループに属する意味で用いる。

例:「本文、図・表および写真」

④ 句読点は40 字(約1.7 行程度)程度以内にして読みやすくする。

⑤ 句読点は行頭に置かない。

行の頭に句読点がくる場合には、前行の最後のマスの外に付けるか、

最後のマスの文字とともに書き入れる。

 

(2)英数字

英数字についても以下の決まりがあります。

① 英数字については、半角扱いが可能です。

② ICTといった略語については、それぞれ1マスを使う。

③ 桁数の多い数字はマス目にとらわれず書いてよい。

④ 1個の数字は分断しないようにしてください。行末で分断される場合は、行の末尾が1~2 コマ空欄でもよい。

⑤ 単位はSI 単位を使う。

 

(3)カタカナ

カタカナは半角で書かれている人をよく見かけますが、1マス1文字が原則です。

外国語はカタカナで表記してください。

英語の単語を日本語の文章の一部としては使用しません。

また、技術用語は学術用語を使うこと。

機械や材料等の名称は正しい名称(一般名)を使用し、メーカ名や商品名は使わないこと。

例(商品名) (一般名)

(例)ユンボ ➔ 油圧バックホウ

(例)P&H ➔ トラッククレーン

 

(4)箇条書き

箇条書きする場合は、いきなり箇条書きにするのではなくて、

必ず何の箇条書きなのかがわかるように記述してください(わかりやすいタイトルを付ける)。

(例)

1.財源不足に伴う問題点

財源不足に伴う問題点として、以下の3点が挙げられる。

① 高度経済成長期に大量に整備された社会資本が一斉に更新期を迎える。

② 財源不足により、災害対策や渋滞対策などの真に必要な社会資本整備に遅れが出る。

③ 公共工事の単価が下がることにより、品質低下の危険性が考えられる。

「技術士解答文は骨子法で書く」

2026年04月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 66

「技術士解答文は骨子法で書く」

 骨子法(こっしほう)とは、技術士試験の解答文やレポ-ト、ビジネス文書等を論理的記述の1手法です。記述する前に「骨子(アウトライン)」を作り、その骨子に沿って本文を書く方法であり、論述構成に極めて有効です。今回はこの方法をご紹介し、準備解答文の作成の参考にいただければと思います。

1. 骨子法とは

 骨子とは、準備する答案の設計図(骨組み)です。いきなり本文を書かず、事前に構想してから書き出す脳内整理カード(メモ)と言っても良いかもしれません。その手順は以下の通りです。 

・設問の題意要求項目を確認する。

・何を書く必要があるかについて、論点整理を行う。

・項目毎に「見出し+要点」による骨子を作る。  

・骨子に肉付けをしながら、本文を記述する。

2. 設問の基本パターン

 技術士試験の課題Ⅱ、Ⅲの設問は以下のとおりです。設問内容は異なりますが、ほぼ、基本パタ-ンは同様です。

 ①現状・背景

②課題抽出

 ③課題の解決策

 ④リスクとその留意点

 ⑤技術者倫理及び社会の持続性

 3.骨子法の作成例  

 例えば、「今後のインフラメンテナンス対応」を設問想定した場合の、骨子法の作成例を以下に示します。 

1) 背景と現状

 ・我が国の経済、社会情勢

・ストックインフラの増加、老朽化と進展

・頻発する自然災害、巨大地震の切迫

・強靭な国土基盤形成、戦略的メンテナンス切望

2) 課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策

 骨子は課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策が横方向に一列に繋がるよう表により、骨子とその記述すべき事項を順に例えば、以下のようにメモする方法をお勧めします。記述する項目とその内容を整理することができます。 

・点検技術者不足⇒ICT技術活用による省力化⇒投資負担増大⇒補助優遇制度導入

・維持管理費用の増大⇒アセットマネジメント⇒予算確保と平準化⇒効果の可視化

・膨大量インフラ情報の管理⇒データベース整備⇒技術者教育不足⇒リテラシ-向上

4. 骨子作成の時間配分

 技術士試験では記述に要する時間配分と管理が重要です。書き出す前の構想が合格に至る全てであり、短時間でそれを組み立てることが極めて重要です。骨子の構成の出来は評価点に直結することを意識し、短時間で骨子作成訓練が必要です。

 5. 骨子法活用のメリット  

 骨子法を活用するメリットを以下に整理します。

 1) 論理展開の一貫性確保

 予め構想した骨子により構成された文章を記述するので、論理展開の一貫性を確保できます。試験官は見やすさと素早く理解するための「論理構成」を重視しており、これに的確に応えることができます。

 2) 記述内容決定の頭出し

 解答文に何を書くかは、記述内容が全てです。記述内容の選択に迷いや不透明な部分があれば、それは貴重な時間の浪費と記述内容の曖昧さにつながります。骨子を構想、キーワ-ドの頭出しを行うことで、迷うことがない記述作業に専念できます。

 3) 記述速度が速くなる

 600字の解答用紙を記述するには約1枚、約20分程度の時間が必要です。(皆さん是非、実際に書いてみて、事前に時間的感覚を体得下さい。)このため、考えながら記述していては、制限時間のタイムオーバ-が予想されます。 従って、「迷わず記述するガイド」として骨子メモが必須であり、この存在は書き続けることができる安心感や、本番試験の精神的な支えとなります。

 4)書き忘れがない

 骨子を準備することで、書くべき事項は決定されており、書き忘れや漏れがありません。特に倫理やリスクなどは、技術的側面を支える考慮すべき重要事項でもあり、これらの記述ミスを防止でき、記述内容の充実と確保に繋がります。

 6.キーワ-ドノートによる訓練成果

  技術士解答文は「文章力試験ではなく、論理構成の試験」と言っても良いでしょう。骨子法はそのためのテクニックと考えます。以前、ご紹介したキーワ-ドノートを作成することは、言わばこの「骨子」を構想するトレ-ニングなのです。たくさんのキーワ-ドノートを作る訓練により、想定した多数のキーワ-ドを、骨子法により短時間で論理構成することができる成果となるのです。

 7.イメ-ジトレ-ニング  

 骨子を素早く構成するには、日常的にこれに対する思考訓練の継続が肝要です。通勤、散歩、休憩等のすきま時間を活用し、あるキーワ-ドを自ら設定し、「○○現状」⇒「○○課題」⇒「○○対策」⇒「○○リスク」⇒「○○」対策の一連プロセスを常にこれが構想できるようトレ-ニングを積み重ねて下さい。

 これの実践は試験本番で必ず、強力な味方になります。記述すべき項目が仮に思い浮かばない場合であっても、数個のキーワ-ドを長期記憶から引き出し、これをつなぎ合わせることで「小見出し+説明内容2~3行の文章」を書き連ねることが可能です。

 また、的はずれでなければ、字数が埋まらない場合の回避テクニックとして減点を防ぐことができる有効な手段と考えます。 これらは、準備解答文のアウトプットの量の裏付けであり、記述練習量の多さによるものと考えます。どうか皆さん、骨子作成訓練を積み重ね、論述文章作成を体得下さい。

 次回は技術士試験解答文に最も重要な「ロジカルライティング」についてご紹介したいと思います。(以上)

修士・博士(理学)は苦労する

2018年02月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 64

一般に、学理を開発した学者には「博士」という称号が与えられます。
一方、技術を産業界に応用する能力を有すると認められた技術者には「技術士」の資格が与えられます。

 

ここで、修士や博士は、技術士試験に有利か、について考えてみます。

 

ふつうに考えれば、修士は、有利でしょう。
業務経歴において、2年の実務経験と同等とカウントできるためです。

 

しかし、博士であっても、5年とカウントされず、2年のままとなります。
この点から、技術士の受験資格という点のみで言えば、博士のメリットはありません。

 

さて、専門領域について、有利か不利かですが、きっと、自然現象を理論的に解明し、それを証明する「理学」は苦労します。

 

なぜなら、技術士法の第1条に、「(略)国民経済の発展に資することを目的とする。」と書かれているためです。
また、第2条に、「技術士とは、(略)高等の専門的応用能力を必要とする事項についての(略)」と書かれているためです。

 

これらは、典型的な理学部が、得意とする領域ではありません。

 

これらは、工学、農学、水産学といった、モノづくりなどのためのより実践的な知識や技術を扱う学部が、得意とする領域です。

 

ですから、工学系の修士や博士の研究者が、難なく技術士にもなってしまうことが多い反面、理学系の研究者が技術士試験に苦戦するということがよくあります。

 

研究者出身の方は、ご自身の専門領域と技術士試験の相性をチェックすることが、早期合格の近道でしょう。

そして、必要に応じて、技術士に求められる論文作法を、教えてもらうことが、効率的だと私は考えます。

「技術士試験は能力ではなく、コツで合格する!」

2026年06月27日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 60

「技術士試験に合格には、コツがある!」

  技術士試験は、「頭脳が明晰」「専門知識や経験が豊富」だけでは私は、合格することはできないと考えています。何故なら、技術士試験そのものが「能力だけではない要素、資質」を重視しているからです。すなわち、その「コツ」を掴むことが重要であると、合格まで苦節10年を要した私は強く、そのことを思います。 技術士試験は例え、博士であっても合格がかなわない人がいることを、良く耳にします。確かに個々の高い能力は重要な要素ではあります。但し、技術士試験の合格はむしろ、訓練により磨かれた能力と「コツ」が支配的であると私は考えています。すなわち、アスリ-ト技術者のみが合格できる試験であると思います。

 1.技術士試験合格に必要な要素

 なぜ技術士試験は「能力だけでは合格できない」のか、その点を掘り下げてみると、以下ように整理できそうです。

 1)「知識量」ではなく「表現力」「使い方」

技術士試験は、単なる専門的技術知識の暗記ではなく、以下のように「実務的な思考力」が問われます。すなわち、「知識量」を活用した「実践的対応能力」が求められます。

 ・課題をどう抽出し、整理するか。

・限定された情報で、どう最適判断をするか。

・そのために必要な課題解決の思考プロセスはどうすべきか。

・社会の安全、公共の福祉、技術者倫理を踏まえ、具体に提案ができるか。

 2)記述試験の合否は「わかり易さ」

 ある程度マス目が埋められた記述であったとしても、以下のような解答文は、試験官に読んでもらえていなく、評価されていないと私は、推測しています。 試験官は短時間で内容を把握したいです。従って「伝わらない」ことは、「評価されない」ことに直結します。このため、「伝わらない。」要素である以下を排除した記述が必要です。 

・記述構成がバラバラで整理されていなく、整然としていない。

・設問題意と一致せず、的確な応答になっていない。  

・文字が乱雑で読めない、判読できない。  

・批判的、第三者的、自己責任による解決姿勢が感じられない。

 3)技術者としての信頼性表現

 「この人に業務を任せても大丈夫か?」という観点から、試験官は記述解答文を読んでいます。これは知識ではなく、まさに技術者としての「コンピテンシ-」に対する資質が求められています。従って以下を的確に表現できなければ、その要求に応えることができません。

・簡単でわかり易く、誰でもが理解できる説明力

 ・一貫した論理性と説得力

・実務経験に基づく対応力、問題解決能力、提案力

・遵守すべき行動規範と社会的価値観、技術者としての倫理観

 2.合格する記述テク

1)技術士試験特有の「型:スタイル」の理解

 技術士試験には明確な「合格答案の型:スタイル」があると私は考えます。そのスタイルと流れを押さえていないと、記述内容が素晴らしくとも高評価は望めません。これはスポーツの例えでいうところの美しいフォームや姿勢のようなものであり、自分なりの洗練され「型・スタイル」を訓練により身に付けることが重要です。試験本番までの残り期間、以下について重点的に取り組んで下さい。

 2)徹底的に自分スタイルの「合格文」を作る。

 解答文記述は基本的に「どうすれば読んで貰えるか」「どのようなスタイルが評価されるか」を理解することが最も重要なポイントです。多くの受験者の解答文は見た瞬間で、試験官に読んで貰えていない可能性が高いです。試験官に読んで貰うための記述すべき合格スタイルを身に付けるため、以下を徹底下さい。

 ・各問題過去の出題傾向分析の再点検

・作成済想定課題テンプレ-トのブラッシュアップ

・合格答案の模倣による自己スタイル化

・自己添削によるスパイラルアップ 

3)実務経験に基づく説明

 自身の経験に裏付けされた記述は、説得力に繋がります。論述では実務経験のアピ-ルの方法として、以下を織り込むことを考慮下さい。 

・自身の経験に基づく、問題解決の思考プロセスの回想とその内容記述

・判断に至った論拠、実施結果、分析と現時点評価、独自性や工夫点の記述

・リスク想定に対する複眼的、実現性が高い対処方策の記述 (回避、抑止、緩和、代替)

4)タイムマネジメントの体得

 技術士試験は、本番におけるは時間との戦いが全てと言っても良いでしょう。「書き切れない」「途中で論点がずれる」などは、実践を想定したタイムマネジメントの訓練により、補えるものと考えます。予め対処方法を意識してリスクを許容しておきましょう。 相当数の字数を記述、解答用紙を埋める必要があるため、予め時間配分は計画しておかなければなりません。「満点をとる記述を目指す」のではなく、「時間内に80点の答案を書く」練習により、記述時間に余裕を持つための自己コントロ-ルが必要です。

 5)合格答案作成トレ-ニング

  技術士試験は「優秀な技術者」を選抜するのではなく、社会が求める「信頼できるプロ」を認定する試験と考えます。

「合格ラインに乗る」ことは個人の資質能力ではなく、鍛え抜かれた「記述トレ-ニング」の結果であり、この点はスポ-ツ・アスリ-トとの類似性が高いかもしれません。  やるべきことは極めてシンプルです。個々の知識・能力を基礎体力として、自己管理により準備した合格答案を、本番で再現する鍛錬による体力強化であると考えます。  

6)モチベ-ションを持ち上げる  

 この時期、受験者は不安や焦り等で複雑な心境であると推察します。また、試験準備の進捗状況によっては、モチベ-ションの停滞の可能性も否定できない時期でもあります。 皆さん。以下の自己暗示により「モチベ-ション」を自分で持ち上げ、難関である技術士試験を突破して下さい。

・「その先に何を得たいか」合格後の姿を具体的に描く。

 ・1日単位の達成しやすい小さな目標を作る。

・ここまで積み上げた知識や経験、努力を無駄にしない。

・合格者が乗り越えた体験記を自分にあてはめて読む。

・苦しい時を思い出し、自分の夢へ繋げる。

 次回は試験までやるべきこと:To・Do・リストとその調整方法についてご紹介したいと思います。(以上)

試験当日の準備と注意点など

2018年07月10日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 60

①まずは試験に必要なもの(人によっては必要なものも含む)

○受験票

忘れても当日、試験本部で身分証明書を提示すれば受験が可能だが時間を要する。忘れずに持参することがベスト。

○筆記用具

鉛筆、またはシャープペンシル 2本以上(書きやすく使い慣れたものがベストなのはご存知だと思いますが)

○消しゴム 2個以上

人によっては字消し板を用いてキレイに部分消しにこだわる人もいる。細長い消しゴムを使う人もいる

○定規

必要なら持参、使う人は多いと思うが

○時計

会場によっては時計がない。ごく普通の腕時計がベスト。機能がたくさんあるデジタル時計などは試験官に疑われるかも

○飲み物

水筒などは不可。一般的なペットボトルなら可。緊張で喉が渇くのであったほうがよいかと

○タオル

汗をかくと答案用紙に記入しにくい。首に巻くか膝の上に置く。机上には置けない

○昼食

昼休みに外食したり買いに行く人などそれぞれ。朝のうちにおにぎりやサンドイッチなどを購入し保冷バックで保存しておくと精神的に安心、集中できる

○上着など

会場、座る場所によっては冷房が強すぎて試験に集中できない可能性あり。寒さ対策も必要かも

○不可と思われるもの

電卓、耳栓、色鉛筆は基本的に禁止と聞いています

 

②試験当日の注意点

○失格だけは絶対に避けよう

回答用紙に「氏名」「受験番号」「選択科目など」の記入を忘れると採点もしてくれません

択一問題は記入ズレ、回答数オーバーしていないか何度も確認しましょう

○択一問題の正答が試験1週間後くらいに発表されます。自分が選択した答えをメモし答え合わせができる状況にしておきましょう

○選択Ⅲは復元できるよう問題用紙にメモを残してしっかり持ち帰りましょう

○最後まであきらめず、ねばってねばってあがきましょう。その最後の努力が実るかもしれません

 

③試験後

○択一の採点をしましょう。合格点に届いたなら口頭試験の準備を始めましょう

○選択Ⅲ論文の復元をしましょう。時間が経つとどんどん忘れてしまいます。早めに取り掛かりましょう。思うように記述できなかったとしても何が起こるかわかりません。自分勝手な思い込みで復元を怠らないでください

 

今までの自分のやってきた事を信じ、最後まであきらめない受験生が合格に近づくと私は信じています!

 

「技術士記述試験合格!合理的にマス目を埋めるテク」

2026年06月20日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 58

「技術士記述試験合格!合理的にマス目を埋めるテク」

  技術士の記述試験本番では「記述することが思い浮かばない!マス目が埋まらない!」など、多くの受験者が直面する問題です。単純に何かを書いて、単にマス目や行の水増しするだけでは、逆に評価が下がる要因となります。記述原則に従い、自然に字数を増やす技術を理解し、それを身に付けることが、合格の鍵となります。

  今回は試験本番に備え、実践的かつ合理的にマス目を埋めるテクニックについて、私の経験から得たテクニックをご紹介いたします。

 1. 記述の基本原則を遵守

  技術士試験は記述試験であり、技術論文の記述原則に沿っていなければ、ルール違反とみなされ、減点対象となります。以下の記述の基本ルールを遵守して下さい。

 ① 1行目書き出しは、1マスあけて記述。(2行目以降は先頭のますから記述する。)

② 符号(。 、かっこ、数字、アルファベット)は原則に従う

 ③ 見出し、小見出しは、それぞれ1行を使用、あえて余白部を作る。

 ④ 章や節は、統一した表示方法で示す。

⑤ 読みやすさを優先、適度に区切りの良い箇所で改行する。

 2. 記述文の工夫

 記述文では、以下のように合理的に余白箇所を創ることを工夫下さい。

 ① 簡潔で文章にリズムが生まれやすいように一文を、短文とする。

 ② 文章は2~3行であえて区切る。それ以上は逆に読みにくいことを理解する。

 ③ 複雑な内容はわかり易く、あえて意図的に分解して記述する。

 ④ 一文一意を徹底する。

 ⑤ 5W1Hに原則に従う。

 ⑥ 箇条書きは多面的記述に有効、体言止めによる余韻によりイメ-ジ領域を広げる。

 3.「理由+具体例+効果」で説得力を示す  

 例えば「安全対策が重要である。」などに代表されるような一般的な短い文は「結論文」で止まり、理由やその効果が示さないことが多いです。 以下のような表現や文章の繋げ方により、ある程度の字数を増加することが可能となります。  

例:「○○は安全対策が最重要である。その理由は〇〇のリスクが存在するためである。例えば△△の事例では□□が改善されることが立証され、適切な対策を講ずることによりこれを防止できる。結果(効果)として、信頼性向上及びコスト低減につながる。」 結論文の後に、理由、事例、効果を追記することで、同じ内容の言及であるにもかかわらず。自然に字数を増やすことができます。但し、文章が無駄に冗長的にならないことに留意が必要です。

 4.切り口を増し、技術士視点を表現

 技術士試験では多面的視点表現が評価されますので、これを意図的に応用しマス目の増加の工夫に繋げます。

例えば、1つの設問テーマに対しては以下のような様々な観点(視点)から記述することが必要です。

・技術的観点:○○○(新素材等の技術研究開発)

・経済的観点:△△△(AI等先端技術を活用したコスト縮減、省人化、)

 ・環境的観点:□□□ (地球環境保全対策の推進と持続可能な社会の実現)

 ・社会的観点:××× (国民同意と社会受容の拡大)

・安全・リスク観点:◎◎◎ (回避、抑制、代替)

 それぞれ要求される観点に対し、対応した内容を短文箇条書きで示します。記述内容に漏れがなく、それを満足する内容とします。結果として、マス目を埋めることができます。  私は、技術士試験合格までに約10年間を要した劣等生でした。この「合理的な記述方法」を先輩技術士から教示して頂き、この手法に出会えたお陰で、今の私があると確信しています。合理的かつ実用的な手法により内容が評価され、字数が増え、紙面が埋まり、しかも読み手が見やすい。まさに「王道テク」とも言えると思います。受験者各位は是非、参考にして下さい。

 5.「新たなリスクと対応策」を有効利用

  技術士試験はリスク意識とコンピテンシ-能力を示さなければなりません。また、設問の題意に応答する内容でなければ、評価されません。 但し、事前にテンプレ-ト(定型文)にしておけば、異なる設問であっても要求部分のみを入れ替えるだけで、どんな課題へも適用が可能です。テンプレ-トはマス目量も事前に把握でき、都度記述するのではなく、事前に準備できる部分です。 記述しながら「あと何行、どれぐらいの紙面が必要か」を確実に計算、制御でき、準備することで意図的な戦略となります。是非、コンピテンシ-能力表現を意識したテンプレ-トを準備して下さい。

 6.技術者倫理は「接続語でつなげる!」

  自然に文章を長くするには接続語が有効です。特に技術士倫理は多様な以下の要素を「技術士倫理要綱」では、求めていますので有効に活用しましょう。

・安全・健康・福利の優先

・持続可能な社会の実現

・信用の保持

・有能性の重視

・真実性の確保

 ・公正かつ誠実な履行

・秘密情報の保護

・法令等の遵守

・相互の尊重

・継続研鑽と人材育成  

これら全てを記述する必要はありませんが、上記の倫理項目の2~3要素を次の例のような接続詞を使い、文章をつなぎ合わせて下さい。無理にマス目を増やすのではなく、論理を見せて、アピ-ル、技術者倫理に求められる見識の高さを示して下さい。

 ・したがって、・一方で、・さらに、・このため、・具体的には、など

例:我々建設部門の技術者は、国民生活の安全・健康・福利を最優先し、安心できる国土基盤の確立と維持を担う必要がある。 このため、法令等の遵守はもとより、公正かつ誠実な履行により、社会への貢献を意識した行動規範に基づき、自然及び地球環境保全施策の積極展開により、持続可能な社会を実現する使命がある。

 したがって、業務上で関連するステ-クホルダ-に対する相互の尊重により、合意形成及び円滑調整には、プロジェクトを先導する強いリーダ-シップが重要であると考える。

7.何よりも大切なこと 

 マス目を埋める本質は情報量を増やすことです。どんな場面に遭遇しても情報量、引き出しの多さ(:準備したキーワ-ドカードの絶対量)が最も大切です。この事前準備こそが合格するテクニックなのです。試験本番まで、時間は残されています。引き出しと、ファイルを準備、増加しましょう。  

次回は、「技術士試験は能力を評価する試験ではない」ことについて、ご紹介したいと思います。(以上)

3義務・2責務で最も優先すべきもの(公益、倫理)

2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 58

さて、2018年度の口頭試験もそろそろ終了します。2019年度以降の技術士試験の概要・変更点も公開され、次回受験予定の方々も準備をし始めるころだと思います。

 

 口頭試験において、必ず聞かれる質問があります。

「3義務2責務とは何ですか?」

この質問には、臆することなく以下の5つを答えてください。

・信用失墜行為の禁止義務(44条)

・秘密保持の義務(45条)

・名称表示の場合の義務(46条)、

・公益確保の責務(45条の二)

・資質向上の責務(47条の二)

 

さらに深く突っ込んだ質問をされることがあります。

「その5つの中で最も優先するものは何ですか?」

この質問で、グッと黙って考え込んでしまう受験生が少なからず居ます。

 

回答は、「公益確保」です。

その理由としては、技術士倫理綱領に公衆の安全、健康、福利を最優先とすると明記されているからです。公益とは、公共の安全、環境の保全、その他の公益などを指します。

 

また、「あなたの職務上、公益確保に反することはどのようなことがありますか?」という質問もされることがあります。自分の仕事の中で公益(公共の安全、環境の保全、その他の公益)に該当するものは何なのか?そしてそれらを確保できない状況とは何があり、確保できない状況をどのように打破していくのか?ここまでを一連として考え、まとめてみて下さい。

2019年度以降も、技術士法、技術者倫理については、必ず質問されます。暗記するぐらいに何度も暗唱しておきましょう。

 

以下、参考です。

技術士倫理綱領

【基本綱領】

(公衆の利益の優先)

 1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。

筆記で一発で失格になる行為

2018年06月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 52

選択した問題番号を書かなかった場合、容赦なく失格になります。
救済、温情はありません。
一発で失格になります。

 

失格になった受験生を、実際、2名知っています。

 

平成30年度の試験では、総合技術監理部門以外の部門では、
Ⅱ-1は4問中、2問を選択します。
Ⅱ-2は2問中、1問を選択します。
Ⅲは2問中、1問を選択します。

 

ですから、問題文を見て、できそうな問題を選択して、そこで、必ず一息つく、こと。
「必ず」です。
そして、その番号を、すべての答案用紙に書いてしまいます。

 

さらに、できることなら、
Ⅱ-1の1つ目
→Ⅱ-1の2つ目
→Ⅱ-2
→Ⅲ
と順番を変えることなく、解答していきます。

 

番号違いを防ぐためです。

 

試験当日は、非日常の出来事の連続です。
そんなときには、思わぬミスをしてしまうものです。

 

問題番号を書き忘れるなんて、と思われるかもしれませんが、ふだん注意深い人が、忘れてしまう現実があるのです。

 

さて、つぎに挙げるものは、一発失格にはなりません。

 

・答案中の誤字(致命的ではない)
・専門用語の誤字(致命的になるときがある)
・汚い字、下手な字、雑な字、略字

 

これらのミスは、若干であれば、許されます。
なぜなら、技術士試験は、限られた時間で手書きをするためです。

 

しかし、それが度重なると、「この人は、こんなにケアレスミスをして、技術士に相応しい人物とは言えない。」と判断されます。

 

答案の内容以外で、不合格にならないようにしてください。

技術士試験に合格する速攻骨子の作成

2026年06月06日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 47

「技術士試験に合格する速攻骨子の作成」  

 技術士試験当日まで約1ケ月と少しになりました。皆さん、試験準備の方はいかがでしょうか。前回は解答文を速く記述する訓練方法についてご紹介しましたが、今回はそれを試験本番で素早くシナリオ化する速攻骨子の作成方法について、ご紹介したいと思います。

 1.題意の把握  

 骨子作成では、設問に対する題意を確実に読み取り、的確に捉えることが重要です。設問を読んで、思いついたキーワ-ドはただちにメモして下さい。メモする用紙は、配布された問題用紙の空白欄を利用して下さい。この作業も本番で再現できるよう、事前に訓練しておきましょう。設問文は、以下に留意して読みましょう。  

・題意は何か。どんな背景記述が必要か。

 ・解答として、何を訴求できるか。

・主要な記述メッセ-ジは何か。  

・題意の解答として、的確な技術トレンドキーワ-ドは何か。

・準備した頭の中のテンプレ-トはどれとどれか、組み合わせと順番は。

 2.メモの構成  

1)構成アウトラインの作成

論述項目のフロ-を矢印か表で示し、項目構成をメモしましょう。視覚化することで、抜けや重複を発見しやすくなり、記述すべき事項が明確となりので、以下のようにメモを作成下さい。

 例:導入部(題意背景) → 課題 →重要課題として取り上げた理由 → 複数解決策 →  新たなリスク→その対応策→(コンピテンシ-:技術者倫理視点、社会持続性視点)

 2) 主要ポイントは箇条書き

各項目で何を記述するかは、順序や配列を考慮し、素早くメモしましょう。本文の主要項目となるポイントをメモで示すと時間的制約にも有効となります。

3. 骨子構成の訓練法  

1)速攻骨子  

 約5分間で素早く構成アウトラインを作成する訓練方法を以下に示します。時間制限で頭の中の「取捨選択力」と「論理整理力」が鍛えられます。試験本番に備えたトレ-ニングの一つの手法であり、繰り返すことで骨子の構成力と速さを鍛えることができます。

 ① タイマーを5分に設定。

 ② 「導入→課題→解決策→新たなリスク→対応策」の順、最低1行ずつ書く。

 ③ 頭の中を構造整理、知識記憶から速攻文字化。

 ④ 5分経過後内容を見直し、論理性をチェック。

 ⑤ 想定課題を変え、これを繰り返す。

2)模写法 

この方法は模範論文や過去問題解答例を模写し、そのモデル例を自身の解答文の形とする練習方法です。実際の設問課題として思考することが重要であり、既存モデル例文の型を以下のようにくり返し模写、自分の記述方法へとアレンジ下さい。 

① 参考文を選び、章、節、箇条書きの構成だけを写す。

 ② 自分の答案文のテーマに置き換え、書き直す。

③ 「論述構造のパターン」を体得する。(背景、原因、課題、解決策、リスク、対応)

 3) カード視覚化法

これはカードやテンプレ-ト等の視覚ツールを活用し構成を行う方法である。いわゆる頭の中の引き出しです。但し、相当数の準備課題に対応する必要性から、それぞれのカードを思い起こし整理し、完璧を目指さず「頭の中の引き出しファイルの構造化」以下のように活用下さい。

 ① 主要ポイントを頭の中で1枚のカードに描き整理、記憶する。

 ② 設問に合わせ、カード内項目の相互の出し入れにより、最適構成を作る。

 ③ 視覚化、イメ-ジトレ-ニングにより、構成作業を高速化する。  

4)Q&A法   

これは、想定課題を自らに問いかけ、これに対する解答を口から骨子内容を以下のように発生する練習方法です。

 ① 「何を解決するのか?」「その理由は?」「どんな効果があるか?」「残る課題は?」等の自問自答による反復練習を行う。

 ② 章ごとの見出しを、技術トレンドキーワ-ド表現する訓練を行う。

 ③ 設問「Q」を解答「A」へ骨子として落とし込み、論述の筋道を明確とする。

 4.能力向上の訓練ポイント   

速攻骨子の作成術を自分のものとするための以下のトレ-ニングを継続下さい。

① 毎日1課題、5分間アウトライン作成:テーマは過去問題 + それの拡大想定版

② 準備した解答文を短時間で要約:1枚、5分程度

③ 参考解答文の要約:記述内容の見だし化、要約化、技術トレンドキーワ-ド化。

 5.要約メモ作成の訓練  

骨子作成の速攻化は、トレ-ニングで克服できるものと考えます。例えば新聞の社説、専門技術雑誌の特集記事等、普段目にする情報媒体利用し、概要と構成項目となるよう要約する訓練を継続下さい。  古い話で恐縮ですが私は、新聞の社説欄を切り抜き、その内容を要約することを繰り返し練習しました。のちに「元新聞記者の方」と、文章の記述の仕方についてお話しする機会があり、ご自身の経験でもこの方法で訓練されたそうです。極めて有効な方法であることを改めて認識しました。

6.妥当性と多面性を表現  

 速攻で記述項目を構成したあとは、それを確実に網羅しながらスピ-ド速く記述して行く必要があります。構成段階ではじっくり構想する時間はありませんので、表現等は粗削り状態です。このため、メモを記述へと変換する場合は、その表現が適切か否か妥当性を確認しながら記述する必要があります。

 また、メモの記述を書き連ねた場合、途中で記述が不十分であることに気付き、その追記が必要な場面があります。この場合は、同じ項目や内容、重複しないようあえて多面性を考慮した記述表現に工夫下さい。

 次回は試験官に今回ご紹介した骨子作成メモから、「わかり易さを伝える」記述方法について、ご紹介したいと思います。(以上)

「骨子メモから、合格する技術士試験解答文」

2026年06月13日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 44

「骨子メモから、合格する技術士試験解答文」

 これまで本コラムでは、解答文に有効と思う記述ポイントについてご紹介してきました。今回はその総括的とも言うべき、骨子メモから、わかり易い合格答案の記述方法について、私の元職場の元新聞記者の方の経験談を踏まえ、ご紹介したいと思います。

 1.元スポ-ツ新聞記者  

 この方は、某スポ-ツ紙の元記者の方でした。縁あって同じ職場となり、若手技術者に対する文章記述方法等の指導を、ご支援をいただきました。  記者としてのスタ-トはプロ野球の新聞記事となる場面を現場から、本社へ伝達する役割だったそうです。今から約50数年前当時は特に、ファーム等の試合はTV中継等がないので、試合現場の先輩記者から渡される伝達メモから、現地の電話から本社キャップへ情報伝達する方法が主流だったそうです。

 2.メモの繋ぎ合せ  

 先輩から言い渡される断片的な試合の場面をメモし、瞬時につなぎ合わせ、即座に文章を構成、それを本社へ伝えることが新人の役割だったそうです。報道という他社よりも速いスピ-ドが求められる勝負の世界ですから、新人が通る道と言え、ハードルが高い状況であったと推測されます。まさに骨子メモから技術士試験解答文に繋げる能力が求められることが容易に想像できます。

 3.わかり易いことの重要性

 1)3秒で印象付ける

  試験官は、解答文をじっくりとは読んではくれません。見た目の数秒間で評価が決まると言っても過言ではないと思います。人の第一印象と同様に、解答文は見た目で判断されます。パットみて読みたくなるような意図的な記述が必要です。 さらに最初の1文で結論を言い切り、試験官へインパクトを与え、「何の話か」を瞬時に伝えることが重要です。3秒で論旨を伝えることを意識する必要があります。特に、導入文は解答文の全体像を印象付ける要素であり、重要な役割を果たします。

 2)「型」に押し込む

 技術士試験はじっくり考えながら書く記述時間はありません。このため、タイムマネジメントの点から、その「型」に押し込んで、時間配分の効率化を図り「結論→課題→原因→対策→効果」に落とし込むことが必要です。 この順に構成するだけで、記述文は論理的になり、試験官から安定した一定の評価が得ることができます。

 3)シンプル文を徹底

 記述文は情報が多ければ多いほど、理解が困難となる可能性があります。「一文一意」を基本とし、「~は〜である。」「〜であるため、〜とである。」など、シンプル文で簡単に読むことができ、読み手の負担軽減に配慮しましょう。とにかく、試験官がスラスラと読めることを第一優先と考えて下さい。

 4.メモから解答文へ  

 想定課題を仮に設定した場合の記述例として、骨子メモからわかり易い解答文へ繋げる方法を以下に紹介します。参考になれば幸いです。

 ●想定課題例:「激甚化・頻発化する自然災害に対し、防災・減災の観点から技術者としての課題と解決策を述べよ。」を設定します。以下のように骨子メモから解答文へと肉付けし、解答文へと繋げていきましょう。

 5.解答文の構成メモ  

1)背景  

◆メモ:自然災害/ハード&ソフト/総合/防災対策

⇒激甚化する自然災害に対しては、従来の設定基準を超過することに備え、ハード・ソフトを組み合わせた総合的な防災・減災対策の強化が重要である。

 2)課題(複数案)

◆メモ:インフラ耐災害/避難伝達/防災意識

⇒その主な技術的課題として、以下が挙げられる。

①既存インフラの耐災害性能が不足している。(既存性能の観点)

②災害情報の伝達が遅れ、避難行動に結びつかない。(情報伝達の観点)

 ③地域住民の防災意識に、個人差がある。(住民意識の観点)

 3)要因

 ◆メモ:想定外/情報共有/防災教育

これらの課題は近年の気象環境の変化に伴う想定外豪雨の頻発や、これによる外力増大に対する既設インフラの剛性及び耐震性の不足、情報共有体制の未整備、防災意識の希薄性がその要因として考えられる。

 4)対策案と有効性

◆メモ:強靭化/弱部/制約/被害最小化/防災情報/避難/社会システム/地域防災力/防災意識/地域コア活動/広域連携

上記課題の解決策として以下の施策を展開する。

 ① 河川堤防の強化等インフラ強靭化と戦略的メンテナンスマネジメント

・災害時の弱部が整備強化されることで、住民生活の安心感が向上する。

・限定財源や人材制約のもと、着実かつ効率的メンテナンスを継続できる。

 ② ICT等情報コミュニティ-ツールの活用と被害最小化社会システムの実装

 ・災害情報のAI等先端技術活用により、平時からの情報共有が可能となる。

・災害予測から避難へ繋げ、社会システムとして国民生活の安全度を向上できる。

 ③ 防災訓練や地域の防災教育の継続による地域防災力の強化

・訓練や教育により防災に関する平時からの危機意識が醸造される。

・地域のコア活動を水平展開することで、広域連携の促進と防災力強化に繋がる。

 6.「キーワ-ドカード」の準備  

 事前に準備するキーワ-ドカード:「ハード&ソフト防災対策」としての例として以下に示します。

数多くのキーワ-ドカードを作成、準備、頭の中の引き出しとして活用下さい。

作成したキーワ-ドは、諸設問への対応と応用が可能です。是非、準備して下さい。 

 ◆ 「ソフト&ハード防災対策」キーワ-ドカード◆

  本課題に対しては、ハード・ソフトを組み合わせた防災・減災対策が重要である。

  主な課題は、構造物の性能不足、情報伝達の遅れ、住民意識の不足である。

 これは、外力増大への対応不足や情報基盤の未整備に起因する。

  したがって、構造対策、ICT活用、教育強化を推進する。

 これにより、被害軽減と迅速な避難が可能、社会の防災力強化となる。

7.技術士らしさの重要視点  

 解答文を、試験官に技術士としてふさわしいと思わせるには、それを感じさせることが重要であり、以下のポイントを重視、記述表現に工夫、技術士らしさをアピ-ル下さい。

・安全、安心の最優先:国民生活の安全、安心や「人命」の最優先を入れる。

・避難行動:予測、情報発信から「避難行動」へつながる社会構築について訴求する。

・事前対策:「備え:事前対策」と「機動:発災時対応」を分けて論述する。

先端技術:先端技術の活用後の効果と残るリスク課題と対策を言及する。

 今回は骨子メモから、わかり易い論述へ繋げることについて紹介しました。次回は試験本番で役立つ、「解答文字マスを埋めるテクニック」について、ご紹介します。(以上)

技術士倫理を考える シティコープビルの設計変更(1977年アメリカ)

2018年03月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 43

建物の設計となりますので、技術士というよりは建築士のほうで取り上げた方がよいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、設計変更に至る経緯が非常に参考となったため取り上げさせていただきました。

 

50階建ての高層ビルの建設が決定されていたニューヨークのシティコープビルですが、用地に当たる教会が立ち退きに応じなかったため、低層階に教会の建物を残した特殊な形の高層ビルとなりました。

そのため、建物の耐震強度を検討する構造計算がとても複雑となりましたが、当時の最先端の建築として、世界から注目されることになります。

そんなシティコープビルですが、ある学生が建築上の設計ミスを発見し、設計者に直談判をします。その内容はとても大きなハリケーンによる強風にあおられた場合に、建物が倒壊する恐れがあるというものでした。

シティコープビルの設計を担当した建築士は、再計算を行ったところ、倒壊の恐れがあるということが分かりました。

 

通常であれば、地震や強風などの天災であり、できてしまっている建物の設計ミスを認め、補強工事を行うということは、建築士としてのプライドや費用などから見送られてしまうことも多く、実際に災害が起きて倒壊するというシナリオが多いでしょう。

 

しかし、シティコープビルの設計者は、関係者に設計ミスがあったことを説明し、費用負担を求め、補強工事を行ったところに違いがあります。

このおかげで、シティコープビルは数年ごとにニューヨークに来る嵐にも耐えうる建造物となったのです。

 

通常と形状が異なり、困難な設計となる建築物を設計できるというだけでも一流の設計者ですが、さらに自分の設計ミスを認めて関係者に説明を行い、補強工事を行うという行為は技術者倫理の理想を行くものです。

 

これを実現するためには、まずは学生の直談判による再検討を行う謙虚さが重要です。完璧な設計など存在しないからです。

さらに、設計ミスを専門家以外の人にもわかりやすく説明できる能力なども挙げられます。ミスがあったのだから費用は出せないと言われてしまうことがほとんどではないかと思います。補強工事を行わなかった場合のリスクなども説明しなければ費用を捻出されることはないでしょう。

 

この事例はよく技術者倫理で取り上げられています。

技術士2次試験_C判定の要因

2019年06月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 38

受験生の皆さん、こんにちは。

試験勉強は順調に進んでいるでしょうか?

 

勉強をバッチリ進めて、自信を持って受けた試験。

受けた手ごたえも上々で、口頭試験の準備をしていた受験生。

しかし、届いた合格通知書には、C判定の文字。

 

このような受験生は、過去に数人見たことがあります。

 

C判定が出される場合とは、論文内容に十分な知識が見られない、というだけではないのです。

 

以下の2つは、一発不合格。いわば、論文を読んでもらえません。

①受験番号を書き忘れる

②問題番号を書き忘れる

 

こんなことする受験生なんていないだろう、と思いますよね?

実際、これら一発不合格の方は、全体の3~5%います。

 

なぜこのようなことが起こるのか?

それは、全ての解答用紙に受験番号と回答する問題番号を記入する必要があるから、です。

例えば、選択Ⅲの問題は、解答用紙が3枚あり、左上にホチキス止めされた状態で配られます。

そのため、「一番上の用紙にだけ」受験番号と問題番号を記入し、

満足して回答を始めてしまう受験生がいるのです。

「全て」の解答用紙に「まず最初に」記入すべきです。

 

どんなにたくさん勉強し、どんなに素晴らしい論文を書いたとしても

採点者に読まれなければ意味がありません。

 

マーク用紙で回答するセンター試験なども、

問題と解答が1つズレているだけで不合格となります。

それと同じことです。

私は、受験時、何度も何度も受験番号と問題番号を確認したことを覚えています。

とても基本的な事ではありますが、合否を大きく左右する事項でもあります。

 

誤字、脱字を気にするよりも、確認すべきことを頭に入れておいてください。

第二次試験受験申込みには公印が必要です

2018年03月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 35

これまでに第二次試験を受験されたことがある方はご存じだと思いますが、業務経歴票には、
勤務先から公印を捺印してもらう必要があります。

「平成29年度技術士第二次試験受験申込み案内」には、以下のように記されています。

業務経験〔上記の2つ以外〕 の場合(前頁参照)
* 勤務先から、代表者権限を持つ証明権者(代表者)による証明【印鑑;公印】を受ける。
 ⇒ 所属部課の代表者による印【会社の角印・代表者印(会社実印)《社名と役職者名の
   入っているもの》の丸印又はそれに代わる署名】


 ⇒ 代表者権限を持つ証明権者(代表者)とは、業務経歴を証明できる役職者
   (社長、所長、局長、所属部課長、証明権限を委任されている役員、総務・人事部長等)を指す。
* 受験に必要な業務経歴の年数内に勤務先が変わっている場合、現在又は以前の勤務先のうち、
いずれか1つの勤務先(原則、現在の勤務先から)から証明を受ける。


社印(角印)、社長印(丸印)でなくても、例えば事業部印(角印)、事業部長印(丸印)でも大丈夫です。
もし、この部署の印で大丈夫かどうか不安な場合は、早めに日本技術士会にお問い合わせされることを
お勧め致します。


技術士が多く在席している会社・部署なら手続きがすぐ分かると思いますが、技術士が少ない
(もしくはいない)会社にお勤めの方は要注意です。

社印・社長印を貰うために、稟議書に大勢の管理職・役員の捺印が必要であったり、
役員に「技術士とは何ぞや」の説明からしなければならなかったり、予想以上に時間が掛かる
場合があります。

業務経歴票を作成する前に、事前に総務担当などに、「技術士第二次試験受験申込書類に
社員・社長印が必要になるが、どういう手続きが必要か」ということを問い合わせしておいた方が
よいと思います。

「公印が間に合わなかったので受験できない」という最悪の事態とならないよう、ご注意下さい。
 

「技術士試験の高速記述方法」

2026年05月30日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 34

「技術士試験の高速記述方法」  

 まもなく6月になります。6月は実践能力向上の月間と位置付け、試験本番に備え記述能力のトレ-ニングに取り組んでいただきたいと思います。今回は試験答案を速く書く、「高速記述方法」をご紹介します。

 1.書くトレ-ニング  

 技術士試験は記述試験です。パソコンではなく全て自分の手で記述しなければなりません。このため単純に「書くトレ-ニング」が必要なのです。加えて制限時間内に記述する必要性があるため、高速記述が求められます。これを鍛えるには以下を実践下さい。理屈ではなく身体で体得する以外にその方法はありません。

1)グリップハンドで握力を鍛える。

 1日で600字×記述用紙9枚=5,400字の記述は、相当握力を消耗します。実際、私は試験本番で一時的に書くことができなくなった経験があります。利き手以外で書けたらどれだけ楽かと本当に思ったぐらい握力を消耗します。是非、無駄なことと思わず、隙間時間でハンドグリップ等で握力強化を継続して下さい。本番での強い味方になるでしょう。

 2)早く書くノウハウ  

 早く書くためにはいくつかのノウハウがあり、それには次のようなものがあります。

 ・筆記用具にこだわる。(えんぴつ、メカニカルペンシルの種類や、芯の太さと濃さ、指や手の保護グリップ、消しゴムの種類)

 ・ペンを軽く握り、筆圧を下げて書く。 ・指ではなく腕で書き、握力消耗を軽減する。

 ・「丁寧きれいな文字」ではなく、無理なく読める、減点されない高速化レベルを維持する。

 ・5分間で何文字書けるか時間を図り、徐々にスピ-ドを加速する訓練を行う。

  ・過去問模範解答や自身の準備解答文の書き写しトレ-ニングを行う。

  ・わかり易く・整理された箇条書きは、字数の削減と記述時間の省エネ対策となる。

 2.構想と構成が全て(設問は3回読む)  

 設問文は丁寧に3回読みましょう。題意は何か、その背景としているもの何か、どのような記述項目がマストであり、技術士らしさを示すには何が必要か等を探りましょう。設問文は要所であえて区切り、頭の中を整理しながら読んで下さい。題意と一致した記述項目を明確にしましょう。この整理と構想による骨子構成の作成が合否を決定します。

 3.題意を見出しに反映  

 上記2で整理した題意を確実に見出しへ反映、例えば以下のようにメモしましょう。 重要なのは題意に沿った確実な構成力です。

 例1.○○に対する多面的観点からの技術課題

(1)財政的観点 

(2)技術的観点

(3)地域社会的観点 

 例2.最も重要と考える課題とその複数解決策

(1)最も重要と考える課題とその理由

(2)複数の解決策

例3.解決策による想定される新たなリスクとその対策  

 (1)想定される新なリスク  

 (2)対策

4.骨子法による記述項目の構想  

 上記3.で題意に沿った見出しが構成されました。次はこの見出しに対し骨子法を活用、その論述軸を構想します。これまで訓練・蓄積してきた多数の技術キーワードを、即時に想起、どのような施策を展開すべきか、どんな効果をアピ-ルすべきかを、思いついた順にメモして行きます。

 5.多面的表現の工夫  

 多面的表現は、①「人、物、資源、環境、社会要求等」の側面で示す場合と、②例えばハード&ソフト対策のそれぞれに対し、緩和対策と適応対策を区分して示す場合が想定されます。どちらが題意に対して効果的であるかを瞬時に判断して、有効な方で記述下さい。箇条書きで示すことで試験官は視覚的に見やすく、理解しやすいです。

6.タイム&メンタルマネジメン

 記述はタイムマネジメントが全てです。最終的な確認、修正時間も予め、考慮しておく必要があります。このため構想及び記述は、制限時間の80%で終えることを想定した訓練が必要です。この際、小見出し等が記述解答文へインパクト効果を発揮できているかを見直して下さい。不足の場合はインパクトある、小見出しに工夫下さい。 本番では想定外、イレギュラ-なリスクも想定しておかなければなりません。(例えば隣席の受験者の貧乏ゆすりや、ちょっとしたしぐさが気になる等)さらに本番はことのほか、自宅とは違い予定どおりにことが進まないことが想定されます。従って、予め精神面でも余裕が必要であり、試験本番におけるタイム&メンタルマネジメントが必須です。

7.合格するための重点トレ-ニング  

 合格するために、以下を重点的にトレ-ニング下さい。

 ① どのテーマが出題されて、3課題は必ず抽出できる。

 ② 問題を見た瞬間に構成をつくる訓練を反復する。

③ 解決策は具体性(工法・数値・管理手法)を示す。

 ④ リスク・倫理・安全まで触れる。

 ⑤ 「技術者視点」と「自分の意見」を明確に示す。

 ⑥最重要ポイントは思考スピードと高速記述しながら次の展開を思考する。

 8.合格を確信する高速化練習  

 私は、初回合格の施工計画分野以降、その後の技術士試験(総合監理、建設環境、河川・砂防、衛生工学)では、いずれも設問を見た瞬間に「書き続けることができる」と確信し、結果として合格できました。その理由は以下にあったと回想します。

 ① 相当数の準備課題を準備したこと。

 ② キ-ワ-ドや準備解答文を、ICレコ-ダ-により3倍速で聞き続けたこと。

③ 業務や技術士受験学習以外でも、速く記述するトレ-ニングを継続したこと。

④ 速攻記述イメ-ジトレ-ニング(骨子法メモ作成)を徹底したこと。

 ⑤ 新しい技術トレンドキーワードを自ら探し集め、解答文に盛り込んだこと。

 どうぞ、受験者の皆さんは自分にあった記述高速化のための方法を見つけて下さい。そして速く記述することを訓練下さい。実際に時間を計測し、1枚解答用紙600字を約20分で書けるよう計画的なトレ-ニングを継続下さい。実際にできないことは本番では決して、達成することはありません。次回は「骨子の速攻作成方法」について、私の経験を踏まえご紹介したいと思います。(以上)

技術士2次試験_試験委員の意見

2019年06月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 34

私は技術士となったあと技術士会に入会したり、

本業で色々な場において、技術士の方と会う機会があります。

その際に、試験委員をしていた方ともお会いし、

試験の採点に関する話を聞いたことがあります。

 

試験委員の経験上、一番強く仰っていたことが、

「論文」について、採点官も「人間」ですから、

どうしても「人間らしい採点となってしまう」という事です。

 

つまり、読みやすいor読みにくい、字がきれいor字が汚い、では評価は異なるし、

消しゴムでの消し跡で読めない、文章が長くて内容が入ってこない、

という印象の悪い論文では、なかなか加点できないというのです。

 

試験当日、初見の出題文から解答を記述するのですから、

完璧な文章を書くというのは難しいでしょう。

しかしながら、採点官の印象を良くするために、少しでも丁寧に書くことや、

主語述語を明確にして、伝わりやすい文章とするなどの基本は実践すべきです。

 

もう1つ、非常に多くの「白紙解答がある」ということを仰っていました。

白紙解答の場合は加点することができないため、必然的に不合格となってしまいます。

全体の60%以上で合格となります。

例え1つの論文で100点を取れたとしても、

もう1つの論文で0点の場合、平均は50点となり不合格となってしまいます。

しかし、全く解答が分からない場合でも、

何かしら記述がされている場合は、部分点として加点できる可能性があるのです。

 

以下に示すのは、解答できない場合、苦しくとも何かを書く!というレベルの例です。

白紙よりは、少しでも合格の可能性があるので書きますが、

当然、望ましいのは聞かれていることに端的に解答することです。

 

1.問われている事には、全て解答する事(義務)。

2.出題に関する背景や時事ネタを記述する(一般知識)。

3.技術士として今後勉強すべき事項であることを意思表示する(継続研鑚)。

非常に苦しく、問題文で問われている事ではないですが、

もしかしたら加点の可能性がある、という程度で覚えておいてください。

白紙解答よりは良いはずです。

平成29年度は、途中退室できなくなります

2017年06月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 32

平成28年度までは、試験開始から60分経過したら、答案用紙を提出して退室することができましたが、平成29年度は、途中退室ができません。
「Ⅰ 必須科目(択一式)」を途中で退室して、「Ⅱ 選択科目(記述式)」に備えようと考えていた方は、平成29年度はそれができませんので、ご注意下さい。

また、手洗いのための一時退室は従来通り認められますが、携帯電話などの持ち出し禁止が明言されていますので、こちらも合わせてご注意下さい。

以下に、「技術士第二次試験 受験申込案内」の記載事項を記しますので、ご自身で確認しておいて下さい。

 

平成28年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)各試験科目の試験開始後60分間及び試験終了前の10分間は、退室を認めません。無断で退室した場合は、「失格」となります。
(18)各試験科目の試験開始後60分を経過してからの退室や手洗いのための一時退室を認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。

 

平成29年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)試験時間終了前に答案用紙を提出して受験を終了することはできません。
(18)各試験科目の試験開始60分を経過してから、手洗いのための一時退室、又は棄権による退室は認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。なお、一時退室の際、携帯電話(スマートフォン、PHS含む。)、パソコン、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)、タブレット端末等の通信機器・電子機器を持ち出すことは禁止します。

技術士2次試験の最強の装備(シャープペン)

2019年03月01日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 29

技術士2次試験では、3時間半の時間内に3000字もの論文を書き上げなければなりません。

経験者ならわかると思いますが、時間が足りないと思う方が多いでしょう。

さらに大きな疲労感も感じます。

 

私自身、単純に筆記具が好きなのでよく文房具店に行くのですが、

そこでとても良いシャープペンシルを発見しましたので、ご紹介させて頂きます。

 

ペンてる「オレンズネロ」です。

 

芯が折れないシャープペンは以前にもご紹介しましたが、各社から出されていますし、

ペンてるにも「オレンズ」があります。

しかし、「オレンズネロ」は芯が折れないだけではありません。

芯を出すときのノックが必要なく、『自動芯送りシステム』があるのです。

 

ペン先のパイプが紙面から離れるたびに、自動で芯が出てくる仕組みで、

わずか1回のノックで極細の文字を書き続けることが可能になっています。

しかも、芯の細さが0.2mmのモデルがあるのも世界初となります。

 

大量の文字を書く必要がある技術士の2次試験において、

非常に受験者の負担を楽にできるシステムだと思います。

発売は2017年2月なのに、なぜ今更?と思うかもしれませんが、

このシャープペンは発売当時から非常に人気となり、各店舗で売り切れ。

ネット販売でも、正規価格よりも高い金額で売買されていた商品です。

ようやく、地元の文房具店にも置かれるようになってきました。

 

芯の細さが0.2mmと0.3mmがあります。

どちらが良いかは好みですので、店頭で実際に触ってみて下さい。

 

値段は3000円です。

シャープペンにしては、とても高価な商品ですが、

安いからといって鉛筆で論文は書きませんよね?

どんどん丸まり、太い文字となるからです。

本製品はノック無しで常に細い文字が書けるので、おすすめです。

2部門目で他部門を狙うときの注意点

2018年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 27

3月に技術士試験に合格したとき、あるいは口頭試験が終わり、合格発表を待つ悶々とした期間に、2部門目、3部門目へのチャレンジを検討している方は、その部門に求めれらていることを十分に理解することが必要です。

 

なぜなら、各部門の試験にかかわる主体が異なるためです。

主体が違うと、自ずと考え方が違って、その部門の技術士に要求するスキルも変わってきます。

 

たとえば、農村部の水路を改修する際の工法をテーマに詳細論文を書いたとしましょう。

 

国土交通省の影響を強く受ける建設部門では、大雨のときに、水を速やかに下流に流し、浸水被害が出ないことを重視します。

農林水産省の影響を強く受ける農業部門では、水路の泥上げなどで農業従事者の負担が少なくなるようにして、かつ農作物の収量が増える工法が評価されます。

環境省の影響を強く受ける環境部門では、在来種の生息・繁殖の場として、生物多様性が維持される改修である必要があります。

 

同じ「ネタ」で2部門目、3部門目を狙うときに、もともと、異なる部門の視点も持って、業務にあたっていた場合には、難なく「2匹目のドジョウ」を得ることができます。

 

そうではないときには、とくに口頭試験の際に、試験官に厳しい質問をされて困りますので、2部門目、3部門目の考え方の違いを、よく研究しておくことが重要になってきます。

 

なお、2部門目に、総合技術監理部門を選ばれた場合には、よりいっそう要求されていることが異なっていますので、頭をガラリと変えることが大切です。

「技術士試験に合格する心の準備」

2026年07月18日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 26

「技術士試験に合格する心の準備」

  受験者の皆様、いよいよ試験本番直前となりました。あせりや不安があるのは当然、項目整理や暗記の状態も気になっていることと推察します。本番記述で最も重要なことは、気持ちの余裕であり、セルフコントロ-ルが全てと思います。今回は、本番に備え、余裕ある心境を維持する「合格する心の準備」についてご紹介したいと思います。

 1.「完璧」は敵

 技術士試験は、満点を取る試験ではありません。概ね70点の点数を獲得できれば合格ラインです。限られた時間で、論理的に解答文をまとめる力が評価されます。このため、「知っていることを確実に、わかり易く記述する。」という基本的意識が重要なのです。完璧を目指す故の過度な緊張や不安は、逆に敵となります。ある種の自己暗示や精神統一により、気持ちに余裕を持って下さい。

 2.睡眠が最優先

 試験直前に夜更かしをして詰め込むよりも、頭がよく働く状態で本番を迎えるほうが良い結果につながります。試験前日はゆったりと休息をとり、準備学習は以下の軽めのストレッチに心がけて下さい。

 ・骨子作成を1~2問だけ確認する。

 ・キーワード集を軽く再チェックする。

 ・受験票、筆記用具、時計などを準備、再確認する。

・とにかく、早めに就寝する。

3.本番までのスケジュ-ル確認

 試験当日の行動を、事前に頭の中で一度シミュレーションしてみましょう。これをしておくとことで、いざ本番では、慌てなくてすみます。以下を実践下さい。

・できるだけ楽な服装で身支度をする。

・時間的余裕を持って、自宅又はホテルを出発する。

・会場までの利用交通機関は、経路、所要時間は事前に入念に調べておく。

 ・会場には交通機関の遅延等を考慮、1時間前ぐらい前到着を予定する。

・会場のトイレ等は、一度利用し予め場所を確認する。

・受験番号を確認、自席に着席、会場の雰囲気を確認、落ち着く時間を確保する。

・準備したメモ等を肩の力を抜き、読み返す。

4.全て想定内

 予め、「知らない設問が出るのは当たり前」と想定して下さい。技術士試験では、予想外のテーマが出題されることは想定内と考えましょう。他の受験者も同じ条件なので、「自分だけが知らない」と考える必要は全くありません。 特に必須問題Ⅰ&専門Ⅲは、このパタ-ンが想定され、どんな設問でも思考プロセスはほぼ同様であり、慌てる必要はありません。この余裕、安心感が重要です。知らないテーマでも、これまで蓄積したキーワ-ド等により、論理的に整理、記述することを念頭としましょう。論述展開はいつもの現状⇒課題⇒解決策⇒波及効果⇒リスクと対応策です。

 5.自分を信頼する。

 これまで、皆さんは十分な努力を積み重ねてきました。継続した実力は、短期間で実力は大きく変わることはありません。とにかく自分を信頼し、「能力を上げる」より「自己能力を最大限発揮する。」ことに集中しましょう。

6.自己暗示

 試験本番は自己暗示が重要です。試験が始まったら、是非、自分にこう言い聞かせてみましょう。

・全問完璧でなくていい、70点で良い。

・一問一問、自分が今書ける最高の答案を書こう。

・焦らなくて良い。自分は必ずできることを信じる。

・自分は既に技術士のスタ-トラインに立っている。

  技術士試験は、冷静さを維持することが答案の質につながる試験です。落ち着いて自分の思考力を最大限発揮できる状態を整えましょう。 ここまでの学習の積み重ねは、必ず合格答案を再現できます。焦りは誰にでもありますが、冷静な心境維持こそが、最も重要と考えます。

 7.余裕をつくる

 私の受験体験から受験者の皆さんへ、試験当日の余裕をつくる対策について、以下にアドバイスさせて頂きます。  

・何でも、プラス思考で考える。(今日は最高、全てが私の見方、必ずうまく行く!)

・筆記用具(えんぴつ、メカニカルペンシル、消しゴム)は予備を含め複数用意する。  

・室内空調の寒暖状況も予想外の場合を想定、ハンカチ、タオルは必ず用意する。  

・受験会場室内の時計の位置は、必ず確認しておく。  

・机の隣人の癖(咳払い、貧乏ゆすり、固有のしぐさ等)は想定内と許容、余裕感を出す。

・骨子をメモする余白箇所、表形式等は、試験本番前に予め決めておく。  

・予定した記述時間配分に従い、タイムマネジメントにより計画的に行う。  

・必ず、解答文の誤字やミスの箇所があることを想定、チェック、修正時間を確保する。

8.受験者各位へのエール  

 皆さんが挑む、難易度高い技術士第2次試験に対し、私から以下のエールお送りしたいと思います。  

・難しい問題に出会っても慌てる必要はありません。あなたは必ずできます。

・設問を確実に読み解き、問われていることに的確に応えることを意識して下さい。

・冷静さを維持できた人が、合格を手中にします。

・冷静維持が、必ず自分の最大限の実力を発揮します。

・最後まで諦めず、自分を信じてください。

 ・「やるべきことは、すべてやってきた。」その自信を力に変えてください。 試験会場では、周りの受験者が優秀に見えるかもしれません。しかし、本当に比べるべき相手は、昨日まで、そして今の自分です。多くを学び、多くを考え、多くを積み重ねてきた自分の努力を信じ、誇りに変えましょう。 

 9.必ず夢は叶う

 努力する人は、どんな形であれ必ず、その成果を上げられると、私は信じています。私がこれまで支援してきた受験者各位も、個々の力で夢を叶えてきました。そしてそこから更に、新しい自分の世界を切り開き続けています。それを実現できるのが技術士なのです。 皆さんの健闘と、努力が最高の形で実を結ぶことを心から祈っています。 さあ、技術士への扉を、自らの力で開いてください。「健闘あれ!」  次回は、試験後のクールダウンの観点から「幅広い能力人材である技術士雑学」についてご紹介します。(以上)

技術士の部門紹介:衛生工学部門

2018年11月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 26

技術士 衛生工学部門の概要

空調機の設置や台数などの検討する建築設備の設計分野では、快適なビル環境の構築や産業廃棄物の処理に関する分野での専門家となっています。

ビルの空調も適当に置かれているわけでなく、熱源などを考慮し、適正な台数が設置されています。

また、河川や大気にビルなどからの有害物質が放出されないよう考慮し環境を考えた設計としなければなりません。

技術士衛生工学部門ではそんな建築設計における設備構築にかんする専門分野があります。

大気汚染を防止する大気管理、水環境を守る水質管理、産業廃棄物を管理する廃棄物管理、建築設備設計として活躍できる空気調和、建築環境などの分野があります。

 

技術士 衛生工学部門取得後の活躍

ビル建設を行う建築事務所や、大気汚染や水質汚染の状態を管理する環境コンサル会社などが主な活躍できるフィールドとなります。

また、空調メーカーや産業廃棄物処理業者などでも技術士の専門分野としての資格を活かすことが可能と言えるでしょう。

 

技術士 衛生工学部門の問題点

専門分野としての比率が廃棄物管理と空気調和、建築環境に偏っており、水質管理と大気管理については、受験者数が少ない傾向にあります。

また、ビルの建設やメンテナンスでも、建築士の知名度や権限も強く、空気調和の分野で行う空調設計なども建築設備士などの別資格の存在が大きく受験動機をそぐことになっております。

技術士がその道の専門家ということは疑いのないものではありますが、建築業界では他の資格の法的な立場や権限、知名度も上位となっているのが現状です。

廃棄物の最終処分場も多くは地方自治体などで運営されており、廃棄物の管理に技術士資格が必ず必要というわけではないということが受験者数の伸びない根本的な原因となっています。

しかし、技術士を受けることで建築分野やリサイクル分野の専門知識が身に着きますので是非とも受験しましょう。

 

「洗練性を示す技術士解答文とは」

2026年05月23日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 26

「洗練性を示す技術士解答文とは」

 技術士試験で「技術的に洗練された論述」と評価されるためには、単に専門用語を並べるだけでは十分ではありません。論理の一貫性、具体性、再現性、客観性が伝わる表現が重要です。今回は、洗練性を示す解答文記述についてご紹介します。

 1.何故の明確化

 人間の思考として、「何故、そうなるか」を説明されると、より理解が深まります。 例:「荷重増加に伴い応力集中が生じ、部材の疲労寿命が低下する。」のように、何故に対する因果関係の明確化は、洗練性の高い表現の基本です。 

2.定量的、客観的根拠

  次に、具体的、定量的指標や数値により、その客観性を強調することは、洗練性を引き立てます。感覚だけではなく、根拠で示すことが説得力に繋がります。 例:「本提案対策を実施した結果、従前の処理工程時間を約30%短縮、予定原価を5%削減し目標利益を確保できた。」

 3.明確な比較、評価

 複数案の比較による明確な評価は、結果として洗練性の要素となります。その理由は、最適案を総合的観点から導き出し、それを証明するからです。 例:「本工法は従来工法と比較し、○○工程を省略でき、安全性能を向上、施工期間を○○日間短縮、施工の全体最適化を図ることができると判断された。」などの表現は、その典型的例と思います。 4.技術的根拠

 洗練性の高い記述は端的に、その原理と理由を説明することで、より説得力アップに繋がります。 例:「熱伝導率の高い○○材料を用いることで、効率的放熱が可能となり、これまでの問題点を解決できることを証明できた。」

 5.現実課題の提示

 現実的技術者視点や課題を示すことは、事実や真正性を裏付けることになります。 例:「この方法は~の点で有利である。一方で、~の課題があり、新たに~のリスクが想定された。この対策コスト増の懸念対策として、~を段階的に導入、初期投資を抑制、計画の着実な遂行を成し遂げた。」

 6.構造化による論理展開

 構造化された記述文の流れは「洗練性」と明らかに直結します。以下の構成例のように構造化された論理展開は洗練性の「型」とになります。

 1) 課題の明確化

2) 原因分析

 3) 解決策の提示

 4) 効果・検証

5) 残る今後の課題展望と対応

7.技術士らしい締めの表現 

 技術士試験の解答文では「技術士らしさ」の締めの表現が重要です。特に、結論部分では以下の表現で締めくくると、洗練性をさらに強調できます。

・「~の結果から、本手法は○○の効果を発揮でき、対策として有利であると判断された。」

・「~の分析及び検証から、○○が有効対策であることを証明できた。

・「~対策の相乗効果として○○を発揮し、その有用性を立証できた。」

8.洗練性強調の訓練 

 技術士試験の記述は、「構成力+技術キーワード+記述タイムマネジメント」が必須です。そのためには以下の要素を、総合力として鍛える記述訓練が不可欠です。

 

・技術キーワ-ドの早期想起と組合せ

・思考スピ-ドの高速化

・これまでの努力と知識蓄積による迷わない自信

・減点されない「型」による高速記述

・作文ではない定型技術報告文  

・キーワード即答訓練

9.参考文例

 「CO₂削減に資する建設活動のあり方」を例として、記述項目の内容についてキーフレ-ズを箇条書き表現例を以下に列挙しますので、参照下さい。

 (1)背景と課題

  建設業界におけるCO₂削減は、単なる技術的な問題にとどまらず、社会全体の持続可能性を支えるための克服すべき技術課題である。設計から施工、運用、解体に至るまで、全ての建設プロセスで低炭素化を実現する取り組みが切望されている。今後の建設活動のあり方と具体的施策を以下に列挙する。

( 2)建設活動のあり方

 1)低炭素設計の推進

 ・設計段階における低炭素化

 ・建物やインフラの設計時のエネルギー効率の高い断熱性建材の選定

 ・自然採光や風通しを最大限に活かす省エネルギー型建築構造の採用

  ・再生可能エネルギー利用による消費の最適化

 ・設計段階での「ライフサイクルアセスメント(LCA)」の実施

  2)グリーン建材の活用

 ・セメントや鉄鋼などの代替材料や環境負荷低減資材の選択

  ・再生材やバイオマス由来の材料、CO₂吸収性素材の積極採用

  3)建設プロセスの効率化

 ・施工段階におけるプロジェクト全体の効率化追求

 ・建設機械、設備等エネルギー効率の良い最新技術機械の導入

 ・輸送を含む精密な資材調達計画や現場のCO₂削減マネジメント

 4)運用段階での省エネ化

 ・リアルタイム監視によるスマートビルディング技術の導入

 ・地域エネルギーの効率的管理

 ・制御と循環化の促進

 ・ヒートポンプ、地熱利用等廃熱エネルギーの再利用

 5)解体と再利用の促進

 ・解体リサイクル等再資源化の促進 

 ・分別解体の徹底と、資材の回収率の向上

 ・解体後遊休地等の再生可能エネルギー供給の拠点化利用  

 (3)上記の促進方策   

 ・低炭素建設活動に向けた法規制の整備

 ・省エネ認定等インセンティブ制度の導入

 ・革新的技術開発への支援策の充実

  ・企業と業界及びサプライチェーン全体の連携・強化

  ・環境意識教育と消費者への啓発活動の推進 ・国際的技術コラボレーションの促進  

 次回は、技術士記述試験合格に絶対必要な能力、「スピ-ド記述の訓練」についてご紹介したいと思います。(以上)

「試験官に魅せる技術士解答文の書き方」

2026年04月04日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「試験官に魅せる技術士解答文の書き方」  

 今回は、採点者がパットみて読みたくなる解答文の書き方についてご紹介します。私はこのことを先輩技術士から教わった時は、正に「目からうろこ」が落ちる思いでした。今まで努力してきたことを根底から払拭されたぐらいの衝撃があり、結果として技術士試験取組みのターニングポイントとなりました。  施工計画分野の技術士取得後の総監、建設環境、河川砂防、衛生工学のほか「コンクリ-ト診断士」や「河川維持管理技術者」等の験を受験しましたが、すべてこの方法で合格できました。是非、皆さんにも参考にしていただければと思います。 この技術士試験は試験官に評価してもらうための試験であり、主人公は実は試験官なのです。この点を十分認識し、内容を確実に「読んでもらうコツ」を理解下さい。

 1. 読んでもらう解答文の基本条件

 技術士解答文は単なる知識の羅列ではなく、「あなたが技術者として問題を発見し、解決できる能力を保有している」ことを示すための文章です。読んでもらう解答文には次の要素が必須です。

 (1)見出しによるビジュアル化  

 読んでもらうためには要求項目に対し、見出し、小見出しにより、試験官の視点をここへ誘導するようにして下さい。また、設問項目に対し、解答が確実になされていることを必ず見出し、小見出しで対応させ示すことを意識して下さい。 その準備として設問文は、設問文をあえて区切って線引きして少し時間をかけ確認して下さい。何に対する解答が求められているか、どのようなプロセス展開で記述すれば良いかが明確になります。

 例えば、昨年度の課題Ⅰの設問を例にとると(/部が区切りの箇所)以下のように区切ることができ、⇒以降の何を最低限記述する必要があるかを明確にします。

・高齢化、担い手不足から /⇒社会背景・現状

・担い手3法の改正の状況を踏まえ /⇒改定内容とその理由

・持続可能な建設業実現のため /⇒課題対応方策 の以下の問いに答えよ。

 1) 建設業の役割の持続に対する3つの課題/と技術課題内容 

 2) 最も重要と考える技術課題/と複数の解決策 

 3) 新たな将来的な懸念事項と/その対策 

 4) 技術者倫理、社会の持続性の観点からの上記の必要要件

(2)意図的な視線誘導  

 設問文の大項目は(1)~(4)は見出し文として、これに確実に解答していることを示しましょう。この際、小項目は小見出しで設問の課題や解答を具体的にわかり易く整理しましょう。見出し、小見出しを採点者に斜め読みさせ、何が書かれているか、全体像を把握してもらうようにする「意図的な視点誘導」が重要ポイントです。「この論文は何について書かれているのか」を見出し、小見出しにより、一目で理解できるように、内容理解の前に、短時間で魅せるテクニックが重要です。できれば「ゴシック字体」のように濃いえんぴつ芯の使用やアンダ-ラインを活用することをお勧めします。  

 2.ビジュアル化の記述例と字数配分

 上記を設問とした場合のビジュアル化の記述例を以下に示します。

 (1) 建設業の役割持続の課題とその内容  

 タイトル1行、その内容説明は2~3行程度で記述します。但し、これはあくまで目安です。説明が必要な項目は、長くてもかまいませんが、バランス良く文章の長さを調整下さい。各課題タイトルと内容の間隔は概ね、同じ長さになるよう記述することは、整理された文章のアピ-ルにつながります。

 1)○○○(課題:1) 

  (見出し内容の説明2~3行、以降同様)

 2)○○○(課題:2)

 3)○○○(課題:3)  

(2)最も重要な技術課題と解決策   

 上記のうち、○○の観点と理由(重要と考えた理由を示し)から、○○を技術課題として取り上げ、以下にその解決策を記述する。

 1)○○○(解決策:1)

2)○○○(解決策:2)

 3)○○○(解決策:3)

3)新たな将来的な懸念事項とその解決策

 1)新たな懸念事項  

 2)懸念事項に対する解決策

(4)技術者倫理、社会の持続性からの解決のため必要要件

 技術者倫理及び社会の持続性が重要なことを示し、自身が考える解決に必要な要件を示す。(この点は今年度試験での評価ポイントが変更になっており、コンピテンシ-を示すことを意識して下さい。)

 3.読みやすく、早期に理解させる文章  

 読みやすく、わかり易い文章とは「結論を先に示し、内容を後述、説明する。」手法が有効です。例えば、以下のように結論を先行し、箇条書き(内容)に落とし込むことで、試験官の労力を軽減でき、理解速度を速くすることができます。  

 例えば、この課題解決に対し、以下を検討、関係者調整の上、合意を得た。(結論先行)  

・○○の方法を見直し、新たなシステムを改善(内容)  

・従来素材の代替材料として○○採用を、LCCの低減(内容)  

・○○工程は機械による自動化により、安全性を向上(内容)

 4.採点者に響くポイント

 1)独自性のある工夫

誰でもできる方法ではなく、あなた自身が考え実施した独自の工夫を明確に示すことは加点ポイントに繋がります。

 2) 定量的成果

 結果として得られた成果は、数値で示すと良いでしょう。(例:不良率10%低減、コスト5%削減、○○工程を約1週間程度短縮)これは、今年から採点基準が変更になっていますので、十分理解のうえ、得られた成果や効果は定量的に示して下さい。

 3) 実務経験の深さ

現場施工やプロジェクト業務においては、具体的経験をもとに実際に生じた事象や問題、苦心した点をクロ-ズアップすると説得力に繋がります。

 4) 問題解決のプロセス

 課題に対し、単に「改善した」ではなく、なぜその方法を選んだか、その結論に至った思考プロセスと、自分の独自アイディアによる試行錯誤により、解決できた結果は高く評価されます。 上記を意識され、準備解答文を数多く準備下さい。必ず、合格に近ずくことができると確信します。 次回は解答文の論述に有効な骨子法について紹介したいと思います。(以上)

「技術士試験 目を引く見出しとは」

2026年05月09日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「技術士試験 目を引く見出しとは」

1.解答文は読んでもらえていない

 私は技術士解答文の最も重要な記述ポイントは、文章を書き過ぎず、紙面に適度な空白があり、整理され余裕を与えられる紙面であることと考えています。

今回は整理された印象の文章、試験官の目を引く見出しの記述テクニックをご紹介したいと思います。 私もかつてそうであったように、技術士試験受験者の大半の解答文は、以下の理由から、試験官にじっくりとは、読んでもらえていないのではないかと考えます。試験官の立場、視点で考えてみると、その心情が良く理解できると思います。  

・文字が乱雑で(濃淡も含め)読めない。文字として認識できない。  

・解答文が、論文等の記述ルールに沿っていない。  

・内容が整理されていなく文章が冗長、結論を瞬時に把握できない。  

・解答文の構成及び内容が、題意と一致していない。  

・余白が全くなく読むことに息苦しさを感じ、読んでみたい心境にならない。

2.見出しによる記述戦略

 試験官は心理的に、見た目で瞬間的にNO!と思われる解答文は、最初から読みたくないのです。乱雑で整理されていない記述意図が不明な文章は、読むこと自体が精神的に苦痛なのです。 従って、記述内容を早期に把握できるように、試験官の視点を見出しへ誘導し、見出し箇所をあえて連続的に斜め読みできるよう意図的にすることが重要です。試験官の負担を軽減する記述戦略であり、これが極めて重要な意味を持つことを理解下さい。

3.第1、第2次選抜に残る 

 多数の解答文の中から、一目見て読んで採点してもらうためには、まず、最終的に読んで貰う前に、第1次、第2次選抜に残こる必要があります。残念ながら、選抜もれの解答文は評価は付きますが、憶測ですが恐らくは、最後まで読んでもらえていないと思います。

4.トレンドキーワ-ドで示す見出し  

 一瞬で読んで、記述文の概要を理解してもらうためには、見出しが目に留まる工夫が必要です。「見出し」「小見出し」は、構成項目を示すものですが、本文記述内容の概説する極めて重要な役割があることを意識して下さい。 このため、「見出しのクロ-ズアップ」がポイントです。単なる派手さではなく、採点者が一瞬で内容と価値を理解させるため、工夫が必要であり参考例等を以下に示します。

5.視点誘導の基本原則 

1)一目で分かる

 例:「老朽化インフラの維持管理における予防保全の導入」 見出しだけで「どんな課題か、どのような解決策か」が伝わり、それ以降の文章を読まなくて済み、試験官の負担を軽減します。特に強調したいことは、太字で濃いえんぴつ芯により、ゴシック字体イメ-ジで見出しをビジュアル的に強調して下さい。私は極論的に技術士試験は記述内容は2の次、最も重要な点は見出しにあると考えています。

 2)専門的技術キーワードの活用

 試験官は受験者の専門技術の素養を見ています。見出しから伝えるイメ-ジは、例えば以下のような専門的技術キ-ワ-ドを見出し文に活用、何を伝えたいかを、素早く試験官にイメ-ジさせることに配慮下さい。

・カーボンニュートラルの実現

・防災への備えはレジリエンス機能

・賢く・安全・持続可能な社会実現

・クラウド情報共有化汎用性の向上

・ナレッジと判断技術の融合

 ・陸・海・空による防災ネットワ-ク連携

 3)差をつけるトレンドキーワード

 見出しへの視点誘導には、課題やその解決技術及び方向性を示すことが効果的です。例えば以下のように、「先端技術を駆使し、積極的な技術開発により、新時代に対応した果敢な取り組みにより、社会へ浸透、定着させる」ことを伝えたい場合、以下のようなトレンドキーワ-ドを見出しに使用することで、説明を加える必要なく、イメ-ジを伝えることができます。

 例1:「危険・苦渋作業解消するロボティクスの導入」

例2:「革新的イノベ-ションの社会実装」

 例3:「雨量等情報のリアルタイム分析による避難誘導システム開発」

6.使い方のコツ 

 小見出しは「結論の要約」に考えると理解しやすいです。抽象的ワードと具体的ワードを組み合わせることで、より説得力が出てきます。一文で何を主張するかを題意に合わせ選択することが重要です。 また、見出し文の体言止めは、その余韻から受けるイメ-ジから、記述内容の幅を広げる効果を発揮することができます。広範、多様な技術知識のアピ-ルにつながります。

 例:「ビックデータ活用とAI技術融合による判断効率、信頼性の向上」

 7.汎用型で目を引く見出し  

見出し、小見出しは解答文の論述構成に不可欠です。一様ではなく、ある程度変化に富んだ多様性を意識する必要があります。一方、どのテ-マにでも使えるように「汎用型」を意識、準備にしておくと解答文の省エネ記述に繋がります。  

例:「△△の発想転換による施策展開」

 「リスク最小化と価値最大化の両立」

 「戦略かつ柔軟な短期及び中長期対策」

8.使える選抜見出し 

 以下に課題分析、解決策提示、技術者倫理、持続可能性、リスク・マネジメント等の観点から、「目を引く」見出しの選抜例を以下に示します。

1)課題分析  

「顕在、潜在するボトルネック」

「〇〇依存体質からの脱却」

「方針と実態の乖離」

 2)解決策提示

「段階的、順応的手法によるリスク低減」

「既存資源有効活用による低コスト化」

「他技術分野の連携による相乗効果の創出」

3)技術者倫理・持続可能社会

「安全性最優先による公益確保」

「透明性確保による社会受容と理解」

「環境負荷低減と経済活動の最適化」

4)リスク・マネジメント

「想定外を減らす仕組みづくり」

「フェイルセーフ設計の徹底」

「多層防御によるリスク分散」

 5)差別化表現

「利便に潜むリスクの抽出」

「複眼的視点に基づく最適方法」

「代替施策によるリスク回避」   

 準備解答文の作成の参考になれば幸いです。次回は作成した解答文の添削効果とそのブラッシュアップの方法について、ご紹介したいと思います。(以上)

汎化と特化を繰り返す

2018年06月17日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 25

抽象度を高めることと、具体性を高めることは相反することのように見えますが、これを繰り返すことで課題の構造が明確になります。


また、汎化と特化の両方がバランスよく盛り込まれていると読者(=記述試験では試験官)は理解しやすくなる(=合格)。


記述問題において抽象度を上げるということは、タイトルやサブタイトルを的確につけるということです。


記述問題において具体性を高めるということは、このサブタイトルのもとで伝えるべきキーワードやその意味、意義、問題、課題などを示すことです。
 

人は、抽象的なことばかりを聞いていると漠然として訳が分からなくなります。逆に具体的なことばかりを聞いていても細かいなあと嫌になります。
このため、人に話をしたり、文章を書くときには、まず抽象的なことを言って、どういう意味だろうと読者や視聴者に考えさせ、その意味を読者の
理解のテンポに合わせて解説して行くのです。具体的な話をしたり、エピソードを加えたり、そして理解してもらったら、次のトピックに移るので
すが、注意すべきは、その時も一度抽象度を上げることで話の全体を理解しやすくなります。


この汎化と特化を繰り返す技術は、技術士の記述問題だけではなく、口頭試験でも使えるし、日常のビジネスでも、プレゼンでも使えます。
抽象度を高めるということは、その課題を俯瞰的に客観的に見ることが必要です。そして、その上で、鷹が獲物を捕獲するようにターゲットを
決めて一気に成果をあげるのです。
 

コンピュータの世界でもこの汎化と特化という技術はモデリング言語で活用されています。アクターを定義しますが、抽象度をあげたものを
スーパークラス、具体化したものをサブクラスと言います。例えば、小学生と中学生と高校生をまとめて学生と呼びますが、この学生という
定義がスーパークラス、小学生や中学生などがサブクラスとなります。スーパーというとオールマイティのようなニュアンスを感じますが、
英語でのスーパは上位、つまり抽象度をあげる意味です。サブというと補欠とか、予備をイメージしますが、英語では下位、つまり抽象度を
下げたものという意味です。そして、スーパークラスに対して、アクティビティを定義します。学生は勉強する。学生は学校に行くと言ったもの
です。でも、小学生と大学生では行動パターンが大きく異なるので、このような抽象化の定義は無理があるかもしれない(笑)。


技術士を目指す人は、この抽象度を上げる努力と、具体化する努力の両方をバランスよく進めて是非合格してほしいと思います。

以上

 

 

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-1-1)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 25

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-1-1に関する記述です。

 

Ⅱ-1-1は河川に関する問題で、河川砂防技術基準の改定を踏まえた問いとなっています。

「河道計画」に特化した設問なので、河道計画に関わる節の内容を知らなければ、適切な内容の論文を記述する

ことは困難だったのではないかと考えます。

 

問われているのは以下の2点です。

①河道計画策定にあたり検討すべき事項を4つ以上挙げて、計画策定の基本的流れを概説する。

②検討すべき事項の中から2つを選定して、治水の観点から配慮すべき事項を述べる。

 

まず①についてです。

検討すべき事項と基本的な流れは、河川砂防技術基準『1.2.2河道計画検討の基本的な流れ』に記載されています。

すなわち、

1)計画高水位の設定

2)改修を必要とする理由に応じた計画区間の設定

3)河道の平面形、縦横断形等について複数の検討ケースの設定

4)河川構造物などの設定

5)治水・利水・環境への効果及び影響について総合的な評価

です。個別の設定内容である1)から4)と、総合的な評価である5)で、『4つ以上』という設問の要求事項を満たす

ことが求められています。つまり1)から4)の4つは必須事項と考えます。

 

次に②については、①で挙げた「検討すべき事項」の中から2つを選定して、それぞれの検討事項について「治水」の観点

から配慮すべき事項を説明することが求められています。「利水」や「環境」の観点で配慮事項を記述しても、題意に沿っ

た内容とは言えません。

例えば「計画高水位の設定」であれば、『計画高水位を以前よりも高くすることは河川を大幅に再改修するに等しいことに

なり、部分的な場合を除き現実的ではないばかりでなく、洪水をできるだけ低い水位で流すという治水の大原則に反するもの

であるため、既往の計画高水位を踏襲する』というように、河川砂防技術基準の「考え方」を踏まえた治水上の配慮事項を

記述することが必要です。

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

技術士の部門紹介:応用理学部門

2019年03月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 25

技術士 応用理学部門の概要

近年、地震による甚大な被害が起こっていることは言うまでもなく、その被害を最小限に抑えるためにはどのような地盤改良を行ったらいいか、また地震の発生するメカニズムを理解し、免震構造の建物を建設するのも重要ですが、建物が建っている地面がどのような状態かを解析し、必要な策を講じることができるような技術士が技術士応用理学部門です。

専門分野は応用理学部門という名称からイメージしにくいですが、主に地質系の分野となります。

専門分野は物理及び化学、地球物理及び地球化学、地質の3分野になります。

 

技術士 応用理学部門取得後の活躍

地質調査に関する専門知識があると見なされますので、建設コンサルタント会社の地質調査を行う部署などで活躍することができます。

求人の多くは地質調査に関するものです。

地質系ですので、各地方自治体や国交省の土木工事専門職としての活躍もできるでしょう。

また、近年の地球規模での災害の防止のために、地質や物理、化学といった専門知識を活かす場も増えていくものと考えらえます。

 

技術士 応用理学部門の問題点

技術士の応用理学部門は技術士部門の中では比較的受験者数が安定している部門です。そのため、今後統廃合という動きは見られません。

現在、専門分野は3分野ありますが、受験者は地質の選択者に偏っています。

これは、技術士建設部門と同様で、地質調査を行うための必要資格と見られているためと考えらえます。

そのため、技術士応用理学部門の求人も地質調査に関するものが大半を占めています。

地質調査に関する資格の役割を技術士が代わっているような状況であると言えます。

 

こうした状況にある技術士の技術部門が安定した受験者数があると、他の部門もこうした流れにすると受験者数が増えるのかどうかという議論もありますが、現状の大きな流れにはなっていません。

「技術士合格の近道は、添削」

2026年05月16日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「技術士合格の近道は、添削」  

 技術士試験の合格は、「添削を受けること」につきると、私は考えています。そして最も合格への近道であると考えます。何故なら、自分の書いた解答文は第三者である試験官が採点するものであり、合否のジャッジは自分ではなく、試験官が握っているからです。 自分が書く文章は、つい独りよがりになりがちです。第三者から評価されなければ何の意味もありません。今回は解答文の添削により、合格に繋げる効果と方法についてご紹介したいと思います。

 1.添削の必要性

 論述型試験では、「記述→添削→改善」のサイクルで、どれだけ数多くも添削を行ったかが、合否を分けると思います。単に添削を受けるだけではなく、自身の弱点を把握し、自分の癖や思考パタ-ンを認識し、ブラッシュアップへとつなげることが重要です。 私はこれまで自分の部下や同僚、他社の知人への添削指導を相当数、行ってきました。結果として、ほとんどの人の合格を支援してきました。 最初は読むに耐えない解答文が添削の都度、どんどん改善され、読みやすいシンプルな文になります。最終的には1文字も訂正箇所がなくなります。この状態になれば、ほぼ合格できる状態であると考えます。添削は、文字を削ることであり、言い換えれば自己を見つめ直し、鍛錬する絶好の機会なのです。

 2.添削の効果

 では添削の効果はどんなことがあるか、以下に整理してみましょう。

① 客観視:自分では気付かない論理の飛躍や、表現の不足・過剰箇所が明確になる。

② 採点基準とのズレ:評価される「観点」により、ズレを解消し採点基準に近付く。

 ③ 再現性:良い解答文のスタイルを学び、記述能力を向上できる。

3.自分の弱点把握

 自分の弱点を正しく把握することは重要です。添削結果はそのまま受け取るのではなく、自己分析が大切であり、添削により以下の弱点を把握、確認下さい。

 ・論理構成(:結論が示されていない、因果関係が分かりにくい。)

 ・専門技術(:専門的な具体例がなく、技術的裏付けが不足している。)

・読みやすさ(:冗長、主語が不明、抽象的である。)

・設問に対し解答が不一致(:解答文が設問に対し、論点が一致していない。)

・一般論(:解答が一般的で、経験に基づく説明が不足、現実性に乏しい。)

 4.ブラッシュアップ

 添削は、結果をいかにブラッシュアップにつなげ、改善することが最も重要です。添削結果を効果へと繋げている人は、必ず以下を実践しています。

① 客観視:自分の解答文を、冷静に客観的評価を受け止める。

 ② 展開:添削後に必ず、書き直す。添削を読んで終わりではなく次へ展開する。

 ③ 再構成:時間を置いて再構成し、改めてフィ-ドバックする。

④ 良い記述例を参照:良い事例答案を参照、ステップアップへ繋げる。

 5.自分の弱点把握とチェック

 誰しも文章の書き方や論述方法については、好みや癖があります。一方でこれは潜在的なミスを誘発する可能性があり、答案の記述後は、必ず以下をチェックして下さい。チェックすることで記述内容の不足や漏れを防ぎ、解答文の質を安定させることができます。

 【チェックポイント例】

・結論は最初に書いたか?

・課題は広い視野で論述されているか?

 ・技術的裏付けや根拠を示しているか?

・自分の経験に基づき現実性が表現されているか?

 6.差別化戦略

 合格答案や他の受験者の答案を比較・参照し、自分の解答文へ応用して取り入れ、戦略的に差別化を図りましょう。自分と参考文例の差を補填・埋めることで、より見識の高い論述となりよう以下を考慮下さい。

・情報量ではなく論述構造と、質を重視する。

・専門技術の表現に工夫し実用の可能性を示す。

 ・題意にマッチする技術キーワ-ドを選択する。

 7.添削指導と意義

 効果がある添削とは、「正解を教える」ものではなく、「再現できる考え方を導く」ことが重要です。技術士試験の添削で個々の能力が伸びるかどうかは、「どこが悪いか」よりも弱点の切り出し方の精度と改善の具体性と考えます。ここを曖昧にするといくら書き直しても、改善につながりません。 但し、ここに至るには、一定レベルで文章を一般的に表現・記述できることが基本であり、その上でどうすれば洗練された記述能力を身に付けることができるか大切なのです。 このため、自身に対する謙虚かつ前向きな姿勢により、客観的指摘を受け入れ、今日より明日の成果向上(:「1+α」)を指導することが、添削指導の意義であると思います。

8.添削後の変化  

 添削を重ねることで、間違いなく誰にでもスラスラ読める文章に変化します。また、無駄な修飾語や接続詞がなくなり、シンプルで速く、読み手に伝わる文章となります。この1文字をなくすと、文章として成立しないレベルとなれば、文の完成度は高いでしょう。  添削を繰り返すと、最初に書いた文章と添削後の文章では、各段のレベル差が明確になります。添削の重要性や指導による効果をより実感できるようになります。 どうぞ皆さん、積極的に添削を受け、指摘を得て下さい。添削は必ず、技術士試験の処方箋であり、合格への近道であると私は確信しています。

9.記述のプロになるには鍛錬

 新聞のコラムや社説欄はプロの記者や論説委員によって書かれています。上記で示した視線で是非、皆さん改めて新聞を読んでみて下さい。起承転結による構成、リズム感があり読みやすく、1文字も削るところがない文章を実感できることでしょう。それはプロとして活躍するための記述の鍛錬により成し得たものであり、洗練された文章力に対する追求の結果であると考えます。技術士試験も同様に、合格を成し得るためには添削による記述力(:技)の追求が必要と考えます。 次回は、洗練された文章の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)

技術士の基本を押さえる③ どんな業務が実務経験になるの?

2017年02月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 24

技術士2次試験を受験するには、所定の期間の実務経験が必要になります。

実務経験は、「科学技術に関する実務経験」としか記載がなく、どういったものが実務経験にあたるのかがとても曖昧です。

今回は、技術士受験資格の実務経験に関する例について解説します。

 

そもそも実務経験って?

技術士の実務経験ってどのようなものなのでしょうか?

技術士法の中では「科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」とあります。

漠然としすぎていてどのようなものかが思い浮かばないかと思いますが、例としては以下のようなものが挙げられます。

 

・新製品の開発、設計、検査

・道路建設の計画、検討、設計

・建物を建設する際の受変電設備建設の計画、設計、運用後の評価

 

科学技術に関する新たな挑戦を行った時に技術士の実務経験になるのではないでしょうか?

通常であれば、困難で導入不能となるような事案でも、工夫を重ねてうまく製品化や工事であれば竣工したというような事例を実務経験の中で入れなければなりません。

設計や計画といっても、誰でもできるようなルーチンで流せる業務(決まりきった設計業務など)は、実務経験としては不適当であると思われます。

 

日々の業務の細かい点に注目

技術士を目指す方の中には、こんなことは、自分の業界にいる人であれば誰でも気が付くと思っていて、小さな工夫を見逃している可能性もあります。

技術に関する創意工夫はとても小さなことが大きな効果を発揮したりすることがあります。

そうしたものを見逃さず、実務経験としてうまくプレゼンができれば、十分実務経験になると言えます。

 

技術士二次試験の最初の難関でもある実務経験は、日ごろの業務をよく観察することで乗り切ることができます。

当日の持ち物の注意点

2018年07月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 24

当日の持ち物についての注意点は、「受験申込み案内」に書かれていますが、
緊張のあまり、「ついうっかり」をしてしまうことがあります.。

また、私は、このようにしたということも併せて書きたいと思いますので、ご参考に。

★電卓
技術士試験を受験するエンジニアの方なら、普段業務では関数電卓を使うことが
多いと思いますが、技術士試験では関数電卓は禁止です。
実際に試験会場で、「関数電卓は使用禁止なので鞄に入れておいて下さい」と
注意されているのを見たことがあります。ご注意下さい。

★時計
デジタルの腕時計は禁止されていませんが、知らない人が見るとウェアラブル端末に
見えるようなものもあります。
禁止されているものでなくても、試験官の方に声をかけられると、それでなくても
緊張しているのに、もっと緊張してしまうと思います。
試験官の方からいらない質問されないように、アナログの腕時計をお持ちなら、
アナログの腕時計を持って行かれた方がよいのではないでしょうか。

★鉛筆・シャーペン
マークシート式と記述式で同じ筆記用具を使用する必要はありません。
私は、マークシートは鉛筆、記述式ではシャーペンを使いました。
シャーペンは、0.5mmが主流ですが、製図用などで0.7mmとか0.9mmというものもあります。
どの筆記用具を使うかまだ決めておられないかたは、こんな選択肢もあります。

★消しゴム
消しやすいものを選ぶのは当然ですが、細かいところを消しやすいように新品を
持って行くことをお勧めします。「カドケシ」という、角がいっぱいある消しゴムも
よいかもしれません。
また、落としてしまうこともあるので、必ず2個以上持って行くことをお勧めします。

★雨具
少し重いかもしれませんが、折り畳み傘などの雨具を持って行くことをお勧めします。
雨が降りそうな天気になったらどうしようと要らない心配をしなくてよいようにするのが
肝要かと思います。
 

総監部門は他の技術士部門とは別物

2019年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 24

総合技術監理部門は、他の技術士部門とはまったく別物です。総合技術監理では、目標を成し遂げる際の「リスク」を抽出し、「5つの管理技術」によって、そのリスクを低減させます。

 

5つの管理技術とは、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。

 

これらの各管理技術は、その一つを手厚くやれば、他の管理がおろそかになってしまうトレードオフ関係にあります。

ですから、そのバランスをうまく取るのが、総監技術士の腕の見せ所になります。

 

極端に言えば、総監の試験と相性がよい資格は、その技術部門の技術士試験ではありません。

具体的に言えば、技術士(総合技術監理部門―建設部門)と相性がよい資格は、技術士(建設部門)ではありません。

 

総監の試験に相性が良い資格は、国家資格では、公認会計士、社会保険労務士、弁理士試験、中小企業診断士といった士業の資格です。

また、情報セキュリティマネジメント試験などです。

 

なぜなら、経済性管理の領域には、原価管理が含まれます。

このなかには、「原価計算と標準原価」や「財務会計と財務諸表」などがあります。これらは、公認会計士が得意とする内容です。

 

人的資源管理の領域には、労働関係法が含まれます。労働基準法や労働契約法、労働組合法といった法規は、社会保険労務士の土俵です。

また、安全管理の領域には、安全衛生管理法が含まれます。これも、社労士の守備範囲です。

 

情報管理の領域には、知的財産権やIT技術の知識が必要です。

これら内容は、弁理士や情報セキュリティマネジメントの試験範囲に含まれます。

 

とりわけ、中小企業診断士の試験内容と、総合技術監理部門の試験内容では、重複箇所が多いです。


言い換えれば、それだけ、総監と、他の技術部門とは別物だ、ということを強く認識して勉強することが大切です。

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