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部門違いは命取り

2019年01月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 22

一次試験は、どの部門で受けてもかまいません。合格した部門と、二次試験の受験科目を一致させる必要はないからです。

 

たとえば、一次試験を水産部門で受験・合格して、二次試験を環境部門で狙うことができます。

大学で水産学を修めた人が、環境コンサル会社に勤めた場合に、この手段は有効です。

 

一方、二次試験で、畑違いの部門を選択すると命取りになってしまいます。

なぜなら、口頭試験で、試験官に、「あなたの業務は、この部門ではないですよねぇ」と言われてしまいます。

質疑応答の土俵にも上げてもらえません。

 

つぎのような話があります。

 

彼は、生物多様性に配慮した水路を設計・施工しました。

その結果、貴重なカエル類の保全に寄与しました。それを全面にアピールして、ある年に、環境部門の技術士になりました。

口頭試験では、試験官に、その技術力をたいへん評価されました。

 

彼は、同じ業務を題材に、建設部門を受験しました。

環境に配慮した技術力を、建設環境の領域でも評価してもらえると考えたからです。

口頭試験では、試験官に、「あなたは多くの税金を使ってカエルを助けたのですね」と呆れられて不合格になりました。

 

このように、同じ業務でも、部門によって評価のされ方が異なることがあります。

 

初受験の方は、口頭試験で「部門違い」の大ヤケドしないために、十分に検討してください。

できれば、技術士になられている先輩か、受験対策会社でアドバイスを受けるようにするとよいでしょう。

 

すでに、技術士になっていて、2部門目を狙う場合は、1部門目とは異なる業務で勝負するのが得策です。

同じ業務で受験する場合には、受験する部門に合った業務を、実際にできたかどうかをチェックして、書き方を工夫するとよいでしょう。

「技術士試験の高速記述方法」

2026年05月30日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 21

「技術士試験の高速記述方法」  

 まもなく6月になります。6月は実践能力向上の月間と位置付け、試験本番に備え記述能力のトレ-ニングに取り組んでいただきたいと思います。今回は試験答案を速く書く、「高速記述方法」をご紹介します。

 1.書くトレ-ニング  

 技術士試験は記述試験です。パソコンではなく全て自分の手で記述しなければなりません。このため単純に「書くトレ-ニング」が必要なのです。加えて制限時間内に記述する必要性があるため、高速記述が求められます。これを鍛えるには以下を実践下さい。理屈ではなく身体で体得する以外にその方法はありません。

1)グリップハンドで握力を鍛える。

 1日で600字×記述用紙9枚=5,400字の記述は、相当握力を消耗します。実際、私は試験本番で一時的に書くことができなくなった経験があります。利き手以外で書けたらどれだけ楽かと本当に思ったぐらい握力を消耗します。是非、無駄なことと思わず、隙間時間でハンドグリップ等で握力強化を継続して下さい。本番での強い味方になるでしょう。

 2)早く書くノウハウ  

 早く書くためにはいくつかのノウハウがあり、それには次のようなものがあります。

 ・筆記用具にこだわる。(えんぴつ、メカニカルペンシルの種類や、芯の太さと濃さ、指や手の保護グリップ、消しゴムの種類)

 ・ペンを軽く握り、筆圧を下げて書く。 ・指ではなく腕で書き、握力消耗を軽減する。

 ・「丁寧きれいな文字」ではなく、無理なく読める、減点されない高速化レベルを維持する。

 ・5分間で何文字書けるか時間を図り、徐々にスピ-ドを加速する訓練を行う。

  ・過去問模範解答や自身の準備解答文の書き写しトレ-ニングを行う。

  ・わかり易く・整理された箇条書きは、字数の削減と記述時間の省エネ対策となる。

 2.構想と構成が全て(設問は3回読む)  

 設問文は丁寧に3回読みましょう。題意は何か、その背景としているもの何か、どのような記述項目がマストであり、技術士らしさを示すには何が必要か等を探りましょう。設問文は要所であえて区切り、頭の中を整理しながら読んで下さい。題意と一致した記述項目を明確にしましょう。この整理と構想による骨子構成の作成が合否を決定します。

 3.題意を見出しに反映  

 上記2で整理した題意を確実に見出しへ反映、例えば以下のようにメモしましょう。 重要なのは題意に沿った確実な構成力です。

 例1.○○に対する多面的観点からの技術課題

(1)財政的観点 

(2)技術的観点

(3)地域社会的観点 

 例2.最も重要と考える課題とその複数解決策

(1)最も重要と考える課題とその理由

(2)複数の解決策

例3.解決策による想定される新たなリスクとその対策  

 (1)想定される新なリスク  

 (2)対策

4.骨子法による記述項目の構想  

 上記3.で題意に沿った見出しが構成されました。次はこの見出しに対し骨子法を活用、その論述軸を構想します。これまで訓練・蓄積してきた多数の技術キーワードを、即時に想起、どのような施策を展開すべきか、どんな効果をアピ-ルすべきかを、思いついた順にメモして行きます。

 5.多面的表現の工夫  

 多面的表現は、①「人、物、資源、環境、社会要求等」の側面で示す場合と、②例えばハード&ソフト対策のそれぞれに対し、緩和対策と適応対策を区分して示す場合が想定されます。どちらが題意に対して効果的であるかを瞬時に判断して、有効な方で記述下さい。箇条書きで示すことで試験官は視覚的に見やすく、理解しやすいです。

6.タイム&メンタルマネジメン

 記述はタイムマネジメントが全てです。最終的な確認、修正時間も予め、考慮しておく必要があります。このため構想及び記述は、制限時間の80%で終えることを想定した訓練が必要です。この際、小見出し等が記述解答文へインパクト効果を発揮できているかを見直して下さい。不足の場合はインパクトある、小見出しに工夫下さい。 本番では想定外、イレギュラ-なリスクも想定しておかなければなりません。(例えば隣席の受験者の貧乏ゆすりや、ちょっとしたしぐさが気になる等)さらに本番はことのほか、自宅とは違い予定どおりにことが進まないことが想定されます。従って、予め精神面でも余裕が必要であり、試験本番におけるタイム&メンタルマネジメントが必須です。

7.合格するための重点トレ-ニング  

 合格するために、以下を重点的にトレ-ニング下さい。

 ① どのテーマが出題されて、3課題は必ず抽出できる。

 ② 問題を見た瞬間に構成をつくる訓練を反復する。

③ 解決策は具体性(工法・数値・管理手法)を示す。

 ④ リスク・倫理・安全まで触れる。

 ⑤ 「技術者視点」と「自分の意見」を明確に示す。

 ⑥最重要ポイントは思考スピードと高速記述しながら次の展開を思考する。

 8.合格を確信する高速化練習  

 私は、初回合格の施工計画分野以降、その後の技術士試験(総合監理、建設環境、河川・砂防、衛生工学)では、いずれも設問を見た瞬間に「書き続けることができる」と確信し、結果として合格できました。その理由は以下にあったと回想します。

 ① 相当数の準備課題を準備したこと。

 ② キ-ワ-ドや準備解答文を、ICレコ-ダ-により3倍速で聞き続けたこと。

③ 業務や技術士受験学習以外でも、速く記述するトレ-ニングを継続したこと。

④ 速攻記述イメ-ジトレ-ニング(骨子法メモ作成)を徹底したこと。

 ⑤ 新しい技術トレンドキーワードを自ら探し集め、解答文に盛り込んだこと。

 どうぞ、受験者の皆さんは自分にあった記述高速化のための方法を見つけて下さい。そして速く記述することを訓練下さい。実際に時間を計測し、1枚解答用紙600字を約20分で書けるよう計画的なトレ-ニングを継続下さい。実際にできないことは本番では決して、達成することはありません。次回は「骨子の速攻作成方法」について、私の経験を踏まえご紹介したいと思います。(以上)

問題と問題点の使い分け

2018年07月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 15

試験直前期に、問題と問題点の違いがわかっている人は合格の可能性がぐっと高まっています。

 

問題と問題点は違います。

 

問題とは、「現状」と「あるべき姿」のギャップです。

 

問題とは、困っている現時点と、目標値との差です。
模擬試験で55点しか取れなかったけども、合格には60点が必要なので、5点足りないことが問題なのです。

 

一方、問題点とは、問題を引き起こしている「点」です。
小さなポイントです。

 

問題点とは、「原因」であり、「技術的障壁」であり、乗り越えるべき「壁」であり、「真因」であり、「本質的問題」であり、そこさえクリアしたら万事がうまくいく「ボトルネック」です。

 

「5点足りない問題」では、5点を上げることが課題になります。
そして、5点足りない問題の原因は、分野Aが準備不足であるとか、知っておくべき公式Bが覚えられていないとか、そのような小さな小さなポイントとなります。

 

そのポイントが、「問題点」(とそれに準じる用語)といえます。

 

技術士試験のⅢでは、課題解決能力が問われています。

課題解決をするには、課題を適切に設定し、「問題点」をしっかり絞り込み、そして、その問題点をクリアするために、効果的かつ効率的な対策をうちます。

 

技術士試験のⅢでは、このストーリーを示せているかが確かめられています。

「問題」と「問題点」の区別ができているか、いま一度、チェックしてみてください。

第二次試験受験申込みには公印が必要です

2018年03月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 13

これまでに第二次試験を受験されたことがある方はご存じだと思いますが、業務経歴票には、
勤務先から公印を捺印してもらう必要があります。

「平成29年度技術士第二次試験受験申込み案内」には、以下のように記されています。

業務経験〔上記の2つ以外〕 の場合(前頁参照)
* 勤務先から、代表者権限を持つ証明権者(代表者)による証明【印鑑;公印】を受ける。
 ⇒ 所属部課の代表者による印【会社の角印・代表者印(会社実印)《社名と役職者名の
   入っているもの》の丸印又はそれに代わる署名】


 ⇒ 代表者権限を持つ証明権者(代表者)とは、業務経歴を証明できる役職者
   (社長、所長、局長、所属部課長、証明権限を委任されている役員、総務・人事部長等)を指す。
* 受験に必要な業務経歴の年数内に勤務先が変わっている場合、現在又は以前の勤務先のうち、
いずれか1つの勤務先(原則、現在の勤務先から)から証明を受ける。


社印(角印)、社長印(丸印)でなくても、例えば事業部印(角印)、事業部長印(丸印)でも大丈夫です。
もし、この部署の印で大丈夫かどうか不安な場合は、早めに日本技術士会にお問い合わせされることを
お勧め致します。


技術士が多く在席している会社・部署なら手続きがすぐ分かると思いますが、技術士が少ない
(もしくはいない)会社にお勤めの方は要注意です。

社印・社長印を貰うために、稟議書に大勢の管理職・役員の捺印が必要であったり、
役員に「技術士とは何ぞや」の説明からしなければならなかったり、予想以上に時間が掛かる
場合があります。

業務経歴票を作成する前に、事前に総務担当などに、「技術士第二次試験受験申込書類に
社員・社長印が必要になるが、どういう手続きが必要か」ということを問い合わせしておいた方が
よいと思います。

「公印が間に合わなかったので受験できない」という最悪の事態とならないよう、ご注意下さい。
 

3義務・2責務で最も優先すべきもの(公益、倫理)

2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 13

さて、2018年度の口頭試験もそろそろ終了します。2019年度以降の技術士試験の概要・変更点も公開され、次回受験予定の方々も準備をし始めるころだと思います。

 

 口頭試験において、必ず聞かれる質問があります。

「3義務2責務とは何ですか?」

この質問には、臆することなく以下の5つを答えてください。

・信用失墜行為の禁止義務(44条)

・秘密保持の義務(45条)

・名称表示の場合の義務(46条)、

・公益確保の責務(45条の二)

・資質向上の責務(47条の二)

 

さらに深く突っ込んだ質問をされることがあります。

「その5つの中で最も優先するものは何ですか?」

この質問で、グッと黙って考え込んでしまう受験生が少なからず居ます。

 

回答は、「公益確保」です。

その理由としては、技術士倫理綱領に公衆の安全、健康、福利を最優先とすると明記されているからです。公益とは、公共の安全、環境の保全、その他の公益などを指します。

 

また、「あなたの職務上、公益確保に反することはどのようなことがありますか?」という質問もされることがあります。自分の仕事の中で公益(公共の安全、環境の保全、その他の公益)に該当するものは何なのか?そしてそれらを確保できない状況とは何があり、確保できない状況をどのように打破していくのか?ここまでを一連として考え、まとめてみて下さい。

2019年度以降も、技術士法、技術者倫理については、必ず質問されます。暗記するぐらいに何度も暗唱しておきましょう。

 

以下、参考です。

技術士倫理綱領

【基本綱領】

(公衆の利益の優先)

 1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。

施工計画の口頭試験の準備ポイント

2025年09月27日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 12

「Ⅰ:施工計画の口頭試験の準備ポイント」

  今回は私の「建設部門-施工計画分野」について、口頭試験体験記と受験される方へ、準備のポイントを以下にご紹介したいと思います。 1. 夢まぼろしの筆記試験の合格連絡 私は技術士試験の初受験は31歳の時でした。しかし、合格できたのは40歳であり、合格までに約10年の歳月がかかりました。当時、私は筆記試験終了後、通信インフラ工事(市街地電線地中化)の施工管理業務に従事しておりました。 連日の夜間工事により昼夜逆転生活が約2ケ月ほど続いており、日中の十分な睡眠時間の確保は容易ではなく、疲労もかなり蓄積していた頃だったと思います。 友人A氏(前年度合格の同級生で私を指導してくれた先輩技術士)から、「至急の電話だよ。」かみさんから起こされました。寝ぼけた状態で受話器をとると、友人A氏は興奮気味の声で「筆記、合格してるぞ!」その瞬間、眠気が一機に吹きとびました。連日の夜間工事で、筆記合格発表のことも忘れており、突然の吉報にあたふたするばかりでした。

2. 想定以上の口頭試験準備   

  友人A氏が、近々模擬口頭を行うので準備しておくように指示があり、とにかく、友人A氏の指示に従い、準備を進めました。 模擬口頭試験は分野が違う応用理学の技術士の方、2名と友人A氏の計3名で行ってもらいました。結果は、散々な出来でした。準備不足もさることながら、自分のことなのに的確に応答することができない。面接官との円滑なコミュニケ-ションが行なえず、自分自身の情けなさを痛感しました。貴重かつ親身なアドバイスをいただいた試験官役の方々には、今でも深く感謝しております。あの悲惨な体験がなければ、現在の今の私はないとも考えております。40歳にして、技術士になることに対する壁の高さと、その厚さを身に染みて感じたことを、今でも鮮明に覚えております。

3. 広い視野の必要性を痛感

 接試験の準備を進めるほどに、やるべきことの多さ、その技術見識の広さと必要性を実感しました。今までの自身の視野の狭さや力量のなさを痛切に味わう毎日でした。日常の業務以外に広い技術見識、世界感、将来に対する技術展望、我が国が直面する課題及び解決策とそれに対する確固たる意見を自分の事として消化することが必要でした。

 4. 経験したことがない緊張感   

 口頭試験は休暇を取り、前日は試験会場の下見に行きました。「ここか?」「中はどうなっているのだろう?」ビルから出てくる人を見て「あの人も受験者かな?」など、思いを廻らせ、不安がつのるばかりでしたので、早めに切り上げ、予約した渋谷のホテルに宿泊しました。その夜は緊張のあまり十分な睡眠はできず、朝早朝に目を覚ますことになりました。 「何かしないと!」と不安ばかり募るので、面接時間は11時頃だったのですが、起床後、直ちにネクタイまで締め、身支度を済ませ、鏡の前の椅子にすわり、鏡に映る自分の顔を見ながら、準備したQ&Aに従い、一人問答を繰り返しました。他の人が見たら、なんて滑稽な様子と思います。しかし、本人は満身創痍です。わが身を振り返る余裕すらなく、ただ、緊張のボルテ-ジと戦うばかりでした。

 5. しずまりかえる控室    

 当時の面接試験は控室で待機、時間になると係の方が呼びに来られるスタイルでしたので、控室でただその時間を待つのみです。受験者は誰一人として声を発する人はいなく、静寂と資料をめくる音と人の吐息のみが聞こえるだけの少し異常な雰囲気が漂う空間であり、その場所にいることが苦痛でした。   「受験番号:○〇、○○さん」「キタ-!」鼓動はMAX、試験官が待つ部屋までのどう歩いたのかも、一切記憶に残っていません。

 6. 終了後の脱力感   

  いよいよ、面接が始まりました。面接官は初老のお二人で、とても紳士的でやさしく質問してくれましたので、心配していたような難問や答えられないような質問はなく、助かりました。但し、以下の質問については、正直、戸惑いを隠せませんでした。   「ゼネコンとコンサルとではどちらが技術レべルは上だと考えますか?」質問の意図はどこにあるのか?、何故この質問なのか?、頭の中で混乱していました。 私は、「双方で良く話し合い、理解し合意を形成することが重要と思います。」と答えました。今思い起こしても、質問に対する的確な答えにはなっていません。「やっちゃったかな?」とあせりましたが、回答否定や次段階の質問がなく、ほっとしました。   口頭試験も最後となり、いよいよ佳境に入ったなあと思った瞬間、「英語は得意ですか?」「エッ?、そんなはず、あるわけがない!」と内心思いながら、「今後、勉強して行きたいと思います。」と答えました。冷や汗が一機に出ました。 「それでは終了します。」のやさしい声でゴングが鳴り、口頭試験は終了しました。 終了後の脱力感は想定以上で、もうぐったり状態、渋谷駅まで「あの応答で良かったのか?、この答えはどうだったのか?」頭の中がぐるぐる、渋谷駅につきました。

 7.遠かったコンビニまでの道のり  

 年が明け2月下旬、いよいよ合格発表の日がきました。当時は地方新聞に合格者の名前が掲載されましたので、早朝、コンビニまで新聞を購入に出かけました。早朝から雪が降っており、コンビニまでの道のりが非常に遠く感じました。手に取った新聞を開げるのが怖くて、怖くて、自分の名前を発見した時は、店内で大声を出しそうなくらいうれしかったことを思い出します。   苦節10年、ついに憧れの技術士試験に合格することができました。ことのほか周囲の反響は大きく、普段、顔をあわせることなどない当時勤務していた会社社長から「合格おめでとう」のメールを頂戴するなど、技術士合格の反響の大きさに驚きました。

  8.施工計画の口頭試験準備ポイント  

 今後、施工計画で口頭試験の受験される方へその準備として、私の経験及び準備を踏まえ、以下のポイントを押さえておくことをお勧めします。 施工計画は、実務能力や現場管理能力、安全管理、コスト意識、工程調整など、建設技術者としての総合力が問われる分野です。以下の設問に対する応答を準備下さい。

 1) 施工計画の基本的考え方

・施工計画を立てる際に最も重視するポイントは何ですか?

・あなたがこれまでに関与した施工計画の具体例を説明してください。

 ・施工手順をどのように検討・決定しましたか?

・工程管理、品質管理、安全管理、コスト管理をどうバランスさせましたか?

2) 技術的判断や課題への対応

 ・設計と施工段階で不整合があった場合、どのように対応しますか?

・突発的なトラブル(地盤不良・天候不良・資材不足など)にどう対応しましたか? ・VE(Value Engineering)やCD(Cost Down)提案の経験はありますか?

・環境への配慮は、施工計画の際に、どう組み込みましたか、その例は?

 3) 安全・品質・環境配慮

 ・安全管理上のリスクアセスメントはどのように行っていますか?

・品質確保、向上のために、現場で行った具体的な対策は?

 ・工事中の騒音・振動・粉塵対策など、周辺環境への配慮はどうしていましたか?

4)関係者との調整・マネジメント能力

 ・発注者や協力会社との調整で苦労したこと、それをどう乗り越えましたか?

・現場管理でチームをまとめる上で、工夫していることはありますか?

・近隣住民や地域住民との調整はどのように進めましたか?

 5) 技術士としての資質

・技術士として施工計画にどのような付加価値を与えられると考えますか?

・若手技術者への教育や伝承で意識している点は?

 ・倫理的な観点で、施工計画上で判断に迷ったことはありますか?

   次回は、その後、新設された「総合技術監理部門」私の受験体験記と準備ポイントについて紹介したいと思います。(以上)

「洗練性を示す技術士解答文とは」

2026年05月23日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 12

「洗練性を示す技術士解答文とは」

 技術士試験で「技術的に洗練された論述」と評価されるためには、単に専門用語を並べるだけでは十分ではありません。論理の一貫性、具体性、再現性、客観性が伝わる表現が重要です。今回は、洗練性を示す解答文記述についてご紹介します。

 1.何故の明確化

 人間の思考として、「何故、そうなるか」を説明されると、より理解が深まります。 例:「荷重増加に伴い応力集中が生じ、部材の疲労寿命が低下する。」のように、何故に対する因果関係の明確化は、洗練性の高い表現の基本です。 

2.定量的、客観的根拠

  次に、具体的、定量的指標や数値により、その客観性を強調することは、洗練性を引き立てます。感覚だけではなく、根拠で示すことが説得力に繋がります。 例:「本提案対策を実施した結果、従前の処理工程時間を約30%短縮、予定原価を5%削減し目標利益を確保できた。」

 3.明確な比較、評価

 複数案の比較による明確な評価は、結果として洗練性の要素となります。その理由は、最適案を総合的観点から導き出し、それを証明するからです。 例:「本工法は従来工法と比較し、○○工程を省略でき、安全性能を向上、施工期間を○○日間短縮、施工の全体最適化を図ることができると判断された。」などの表現は、その典型的例と思います。 4.技術的根拠

 洗練性の高い記述は端的に、その原理と理由を説明することで、より説得力アップに繋がります。 例:「熱伝導率の高い○○材料を用いることで、効率的放熱が可能となり、これまでの問題点を解決できることを証明できた。」

 5.現実課題の提示

 現実的技術者視点や課題を示すことは、事実や真正性を裏付けることになります。 例:「この方法は~の点で有利である。一方で、~の課題があり、新たに~のリスクが想定された。この対策コスト増の懸念対策として、~を段階的に導入、初期投資を抑制、計画の着実な遂行を成し遂げた。」

 6.構造化による論理展開

 構造化された記述文の流れは「洗練性」と明らかに直結します。以下の構成例のように構造化された論理展開は洗練性の「型」とになります。

 1) 課題の明確化

2) 原因分析

 3) 解決策の提示

 4) 効果・検証

5) 残る今後の課題展望と対応

7.技術士らしい締めの表現 

 技術士試験の解答文では「技術士らしさ」の締めの表現が重要です。特に、結論部分では以下の表現で締めくくると、洗練性をさらに強調できます。

・「~の結果から、本手法は○○の効果を発揮でき、対策として有利であると判断された。」

・「~の分析及び検証から、○○が有効対策であることを証明できた。

・「~対策の相乗効果として○○を発揮し、その有用性を立証できた。」

8.洗練性強調の訓練 

 技術士試験の記述は、「構成力+技術キーワード+記述タイムマネジメント」が必須です。そのためには以下の要素を、総合力として鍛える記述訓練が不可欠です。

 

・技術キーワ-ドの早期想起と組合せ

・思考スピ-ドの高速化

・これまでの努力と知識蓄積による迷わない自信

・減点されない「型」による高速記述

・作文ではない定型技術報告文  

・キーワード即答訓練

9.参考文例

 「CO₂削減に資する建設活動のあり方」を例として、記述項目の内容についてキーフレ-ズを箇条書き表現例を以下に列挙しますので、参照下さい。

 (1)背景と課題

  建設業界におけるCO₂削減は、単なる技術的な問題にとどまらず、社会全体の持続可能性を支えるための克服すべき技術課題である。設計から施工、運用、解体に至るまで、全ての建設プロセスで低炭素化を実現する取り組みが切望されている。今後の建設活動のあり方と具体的施策を以下に列挙する。

( 2)建設活動のあり方

 1)低炭素設計の推進

 ・設計段階における低炭素化

 ・建物やインフラの設計時のエネルギー効率の高い断熱性建材の選定

 ・自然採光や風通しを最大限に活かす省エネルギー型建築構造の採用

  ・再生可能エネルギー利用による消費の最適化

 ・設計段階での「ライフサイクルアセスメント(LCA)」の実施

  2)グリーン建材の活用

 ・セメントや鉄鋼などの代替材料や環境負荷低減資材の選択

  ・再生材やバイオマス由来の材料、CO₂吸収性素材の積極採用

  3)建設プロセスの効率化

 ・施工段階におけるプロジェクト全体の効率化追求

 ・建設機械、設備等エネルギー効率の良い最新技術機械の導入

 ・輸送を含む精密な資材調達計画や現場のCO₂削減マネジメント

 4)運用段階での省エネ化

 ・リアルタイム監視によるスマートビルディング技術の導入

 ・地域エネルギーの効率的管理

 ・制御と循環化の促進

 ・ヒートポンプ、地熱利用等廃熱エネルギーの再利用

 5)解体と再利用の促進

 ・解体リサイクル等再資源化の促進 

 ・分別解体の徹底と、資材の回収率の向上

 ・解体後遊休地等の再生可能エネルギー供給の拠点化利用  

 (3)上記の促進方策   

 ・低炭素建設活動に向けた法規制の整備

 ・省エネ認定等インセンティブ制度の導入

 ・革新的技術開発への支援策の充実

  ・企業と業界及びサプライチェーン全体の連携・強化

  ・環境意識教育と消費者への啓発活動の推進 ・国際的技術コラボレーションの促進  

 次回は、技術士記述試験合格に絶対必要な能力、「スピ-ド記述の訓練」についてご紹介したいと思います。(以上)

業務内容の詳細~総合技術監理部門で注意することは~(その1)

2017年03月19日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 11

今回は受験申込みにおける「業務内容の詳細」について、総合技術監理部門(以下、総監とします)を受験する時に注意すべき点を述べたいと思います。

 

総監は、機械・電子電気・建設などの20部門(以下、20部門とします)とは全く異なる視点で業務内容の詳細を作成する必要があります。

 

「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」(以下、青本とします)には以下のような記載があります。

 

『技術士総合技術監理部門では、企業などの組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理を行うことが可能な技術者を育成、 認定することを目的としている。

総合技術監理の範囲としては、主として経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理であり、その他に社会的規範や国際的ルールを包括した倫理観や国際的視点なども範囲として含まれる。』

 

つまり総監における業務内容の詳細は、青本に書かれているようなことを意識して作成することが重要です。

ここでは特に注意すべき点を2つ述べたいと思います。

 

まず、20部門の専門技術は忘れましょう。上記の青本引用にも書かれている通り、『組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理』が求められた、という切り口で記述することが大切です。

 

具体的な例を挙げてみます。
「道路工事をしていた時に、想定していなかった軟弱地盤が出現した」という場合に、軟弱地盤の問題を地盤改良で解決した・施工方法を工夫することで解決した、というような切り口では専門技術(この場合は建設部門)の視点です。

同じ工事であっても、想定していなかった軟弱地盤出現で、工期に間に合わない懸念があった・予定していなかった技術者の投入が必要になったがマネジメント能力を駆使して解決した、というような切り口が総監では求められます。

つまりは「経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理(5つの管理)」の視点で課題や問題点、解決策を書くことが大切です。

 

もう1点の「5つの管理のトレードオフを意識する」については、稿を改めて書かせていただきます。

 

*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その1)

   業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その2)

 業務内容の詳細~部門や科目のミスマッチに要注意!~

 技術士二次試験 受験申込書が大切です!

 受験申込~業務内容はどのように書くべきか~(その1)

 受験申込~業務内容はどのように書くべきか~(その2)

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

論文を書く、決まりを守る

2019年05月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10

採点官も人間ですから、読みやすい文章と読みにくい文章では、どちらに加点しやすいかは明白です。

論文を書く際の決まりについて今一度確認してください。

 

(1)句読点

句読点については、以下の決まりを守ってください。

① 句読点は、(、)(。)もしくは(,)(.)の組み合わせで使う。

② 句点(。)またはピリオド(.)、読点(、)またはコンマ(,)、カギ「」、カッコ( )は1字として1マスを使う。

③ 読点(、)は列挙する際の区切り、中点(・)は一つのグループに属する意味で用いる。

例:「本文、図・表および写真」

④ 句読点は40 字(約1.7 行程度)程度以内にして読みやすくする。

⑤ 句読点は行頭に置かない。

行の頭に句読点がくる場合には、前行の最後のマスの外に付けるか、

最後のマスの文字とともに書き入れる。

 

(2)英数字

英数字についても以下の決まりがあります。

① 英数字については、半角扱いが可能です。

② ICTといった略語については、それぞれ1マスを使う。

③ 桁数の多い数字はマス目にとらわれず書いてよい。

④ 1個の数字は分断しないようにしてください。行末で分断される場合は、行の末尾が1~2 コマ空欄でもよい。

⑤ 単位はSI 単位を使う。

 

(3)カタカナ

カタカナは半角で書かれている人をよく見かけますが、1マス1文字が原則です。

外国語はカタカナで表記してください。

英語の単語を日本語の文章の一部としては使用しません。

また、技術用語は学術用語を使うこと。

機械や材料等の名称は正しい名称(一般名)を使用し、メーカ名や商品名は使わないこと。

例(商品名) (一般名)

(例)ユンボ ➔ 油圧バックホウ

(例)P&H ➔ トラッククレーン

 

(4)箇条書き

箇条書きする場合は、いきなり箇条書きにするのではなくて、

必ず何の箇条書きなのかがわかるように記述してください(わかりやすいタイトルを付ける)。

(例)

1.財源不足に伴う問題点

財源不足に伴う問題点として、以下の3点が挙げられる。

① 高度経済成長期に大量に整備された社会資本が一斉に更新期を迎える。

② 財源不足により、災害対策や渋滞対策などの真に必要な社会資本整備に遅れが出る。

③ 公共工事の単価が下がることにより、品質低下の危険性が考えられる。

「歯切れが良く言い切る:コミュニケ-ション力」

2025年11月08日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 10

「歯切れ良く言い切る:コミュニケ-ション力」

 筆記試験合否の発表となりました。合格された皆様おめでとうございます。これからの口頭試験は大げさな表現にはなりますが、「人生最大の戦い」です。これに全力で取り組んで行きましょう。  今回は、口頭試験で求められる「コミュニケ-ション力」の準備についてご紹介したいと思います。

1. コミュニケ-ション力のアピ-ル留意点

  基本的に口頭試験における「コミュニケーション力」とは、単に言葉で伝達する能力だけではなく、「試験官に自分の考えや意図を的確に、わかりやすく伝える力」が求められています。このため口頭試験では以下の点に留意することが必要です

 1) 明確な表現

 口頭試験で大切なことは、技術的に難しい内容のことを簡潔に試験官に理解しやすいように伝えることです。そのため説明内容を一文一意でわかり易く分けて、理解しやすい言葉で説明することが肝要です。この際、必要な重要キ-ワ-ド以外は、難解な表現はしないことを心掛けて下さい。

2) 試問の意図の理解と確認

v時に試験官の質問は、設問意図が明確でないことが想定されます。例えば、「この件に関して、あなたはどんな風に思いますか?」など、どの部分の何を問われているかわからない場合が想定されます。このような時は、「今のご質問は○○についてのことでしょうか?」と遠慮せず、質問内容の意図を確認した上、解答するようにしましょう。 また、試験官の言葉や表情、反応を良く観察し、適度なタイミングで相槌を打つなど、会話応答のリズム感を確保することにも留意下さい。

 3) 論理的解答

 試験官が求めていることはわかり易い論理的な回答です。すなわち、説明プロセスが導入から結論までシンプルかつ論理的であることが重要です。この際、無駄な情報や補足説明は省き、重要なポイントのみを強調することを意識しましょう。

 4) 説得力

回答に際しては、自身の経験や実例の具体的説明は、その成果と得られた効果や反省を交えて伝えると、より説得力があると考えます。   課題解決の苦心点や工夫、試行的な取り組みやプロジェクトとしてのチーム内外の連携による結果や成果を自然体で説明できると好印象につながると考えます。

5) 身振り、手振り  

 回答に際し、言葉と併せて身振り、手振りや姿勢、表情による「非言語コミュニケ-ション(:ノンバ-バル・コミュニケ-ション)」手法の活用も大切な要素です。真摯に一生懸命答える姿勢を示し、短時間ながらも円滑なやりとりを意識して下さい。

 6) 聞く、理解するスキル   

口頭試験では試験官の質問を確実に聞き、それを理解し、適切に応答するスキルが試されています。試験官のフレ-ズをあえて繰り返すなど、聞く、理解する、その設問意図に沿ったものであることを確実にして下さい。そして最も重要なことは必要なことのみ回答して下さい。饒舌になりがちな方は留意下さい。

 7) 歯切れよく言い切り、自信を伝える

 設問に対し、自信満々に回答することは容易ではありませんが、自分の知識や経験に自信を持ち、堂々とした態度で回答することも大切なポイントです。但し、過信せず謙虚さを示すバランスにも配慮下さい。  特に、解答の語尾部分については、「○○と考えます。」「○○であると判断します。」「○○に取り組んで行きたいと考えています。」などはっきりと、歯切れが良い末尾表現で締めくくり、自信を伝えて下さい。鏡の前でのセルフトレ-ニングは有効です。是非、実践下さい。

 8) Q&Aのテンポ

試験官は予め、設問のチェックシ-トを準備していると言われています。従って約20分程度の間に確実に設問項目にチェックが入るように応答することが肝要です。適度なテンポ確保のため、以下に留意して下さい。  

・はい、いいえにより、結論を先行すること  

・次に、その理由(なぜなら)を論理的、簡潔に示すこと 

・複雑な説明ではなく、シンプルにわかり易く、短文にして分けて示すこと

・自分の意見は求められる以外は、説明しないこと  

・試験官が次の設問へ移行できるよう回答のテンポ、リズムを絶えず、意識すること

 2.想定外の設問対応  

 設問については、全く想定外の内容も予想されます。但し、心の余裕も含め「想定内」であることを予め意識しておくことが大切です。このような場合、まず慌てないで、質問の内容の確認やそのどの部分を切り出して説明するかを考えてみましょう。例えば、以下のような対応は、どうでしょうか。

Q:今後、将来に向けての道路部門のあるべき姿は?(かなり幅の広い質問)

 A:私は、地域活力の観点から○○と考えます。(あえて勝手に、こちらから解答する部分の限定条件に創ります。そして、そこへ視点を誘導し回答する。) 設問意図に対する解答そのものとは、若干の相違があったとしても、回答上のコミュニケ-ションは確保されることになります。100%の完全解答が望ましいことはもちろんですが、解答が困難であったり、予想外の場合は、設問する部分や範囲を自身で設定し、そそこへ誘導し、解答することも意識下さい。

 例えば、私が住んでいる地域では・・・・

私の専門分野では、・・・・

私が経験した事例では・・・・など

自分の得意な分野や領域へ話題を振り向けると回答しやすいと思います。 次回は「リーダ-シップとマネジメント」に対する口頭試験対策について紹介したいと思います.

(以上)

「技術士解答文は骨子法で書く」

2026年04月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 10

「技術士解答文は骨子法で書く」

 骨子法(こっしほう)とは、技術士試験の解答文やレポ-ト、ビジネス文書等を論理的記述の1手法です。記述する前に「骨子(アウトライン)」を作り、その骨子に沿って本文を書く方法であり、論述構成に極めて有効です。今回はこの方法をご紹介し、準備解答文の作成の参考にいただければと思います。

1. 骨子法とは

 骨子とは、準備する答案の設計図(骨組み)です。いきなり本文を書かず、事前に構想してから書き出す脳内整理カード(メモ)と言っても良いかもしれません。その手順は以下の通りです。 

・設問の題意要求項目を確認する。

・何を書く必要があるかについて、論点整理を行う。

・項目毎に「見出し+要点」による骨子を作る。  

・骨子に肉付けをしながら、本文を記述する。

2. 設問の基本パターン

 技術士試験の課題Ⅱ、Ⅲの設問は以下のとおりです。設問内容は異なりますが、ほぼ、基本パタ-ンは同様です。

 ①現状・背景

②課題抽出

 ③課題の解決策

 ④リスクとその留意点

 ⑤技術者倫理及び社会の持続性

 3.骨子法の作成例  

 例えば、「今後のインフラメンテナンス対応」を設問想定した場合の、骨子法の作成例を以下に示します。 

1) 背景と現状

 ・我が国の経済、社会情勢

・ストックインフラの増加、老朽化と進展

・頻発する自然災害、巨大地震の切迫

・強靭な国土基盤形成、戦略的メンテナンス切望

2) 課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策

 骨子は課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策が横方向に一列に繋がるよう表により、骨子とその記述すべき事項を順に例えば、以下のようにメモする方法をお勧めします。記述する項目とその内容を整理することができます。 

・点検技術者不足⇒ICT技術活用による省力化⇒投資負担増大⇒補助優遇制度導入

・維持管理費用の増大⇒アセットマネジメント⇒予算確保と平準化⇒効果の可視化

・膨大量インフラ情報の管理⇒データベース整備⇒技術者教育不足⇒リテラシ-向上

4. 骨子作成の時間配分

 技術士試験では記述に要する時間配分と管理が重要です。書き出す前の構想が合格に至る全てであり、短時間でそれを組み立てることが極めて重要です。骨子の構成の出来は評価点に直結することを意識し、短時間で骨子作成訓練が必要です。

 5. 骨子法活用のメリット  

 骨子法を活用するメリットを以下に整理します。

 1) 論理展開の一貫性確保

 予め構想した骨子により構成された文章を記述するので、論理展開の一貫性を確保できます。試験官は見やすさと素早く理解するための「論理構成」を重視しており、これに的確に応えることができます。

 2) 記述内容決定の頭出し

 解答文に何を書くかは、記述内容が全てです。記述内容の選択に迷いや不透明な部分があれば、それは貴重な時間の浪費と記述内容の曖昧さにつながります。骨子を構想、キーワ-ドの頭出しを行うことで、迷うことがない記述作業に専念できます。

 3) 記述速度が速くなる

 600字の解答用紙を記述するには約1枚、約20分程度の時間が必要です。(皆さん是非、実際に書いてみて、事前に時間的感覚を体得下さい。)このため、考えながら記述していては、制限時間のタイムオーバ-が予想されます。 従って、「迷わず記述するガイド」として骨子メモが必須であり、この存在は書き続けることができる安心感や、本番試験の精神的な支えとなります。

 4)書き忘れがない

 骨子を準備することで、書くべき事項は決定されており、書き忘れや漏れがありません。特に倫理やリスクなどは、技術的側面を支える考慮すべき重要事項でもあり、これらの記述ミスを防止でき、記述内容の充実と確保に繋がります。

 6.キーワ-ドノートによる訓練成果

  技術士解答文は「文章力試験ではなく、論理構成の試験」と言っても良いでしょう。骨子法はそのためのテクニックと考えます。以前、ご紹介したキーワ-ドノートを作成することは、言わばこの「骨子」を構想するトレ-ニングなのです。たくさんのキーワ-ドノートを作る訓練により、想定した多数のキーワ-ドを、骨子法により短時間で論理構成することができる成果となるのです。

 7.イメ-ジトレ-ニング  

 骨子を素早く構成するには、日常的にこれに対する思考訓練の継続が肝要です。通勤、散歩、休憩等のすきま時間を活用し、あるキーワ-ドを自ら設定し、「○○現状」⇒「○○課題」⇒「○○対策」⇒「○○リスク」⇒「○○」対策の一連プロセスを常にこれが構想できるようトレ-ニングを積み重ねて下さい。

 これの実践は試験本番で必ず、強力な味方になります。記述すべき項目が仮に思い浮かばない場合であっても、数個のキーワ-ドを長期記憶から引き出し、これをつなぎ合わせることで「小見出し+説明内容2~3行の文章」を書き連ねることが可能です。

 また、的はずれでなければ、字数が埋まらない場合の回避テクニックとして減点を防ぐことができる有効な手段と考えます。 これらは、準備解答文のアウトプットの量の裏付けであり、記述練習量の多さによるものと考えます。どうか皆さん、骨子作成訓練を積み重ね、論述文章作成を体得下さい。

 次回は技術士試験解答文に最も重要な「ロジカルライティング」についてご紹介したいと思います。(以上)

「技術士試験 目を引く見出しとは」

2026年05月09日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士試験 目を引く見出しとは」

1.解答文は読んでもらえていない

 私は技術士解答文の最も重要な記述ポイントは、文章を書き過ぎず、紙面に適度な空白があり、整理され余裕を与えられる紙面であることと考えています。

今回は整理された印象の文章、試験官の目を引く見出しの記述テクニックをご紹介したいと思います。 私もかつてそうであったように、技術士試験受験者の大半の解答文は、以下の理由から、試験官にじっくりとは、読んでもらえていないのではないかと考えます。試験官の立場、視点で考えてみると、その心情が良く理解できると思います。  

・文字が乱雑で(濃淡も含め)読めない。文字として認識できない。  

・解答文が、論文等の記述ルールに沿っていない。  

・内容が整理されていなく文章が冗長、結論を瞬時に把握できない。  

・解答文の構成及び内容が、題意と一致していない。  

・余白が全くなく読むことに息苦しさを感じ、読んでみたい心境にならない。

2.見出しによる記述戦略

 試験官は心理的に、見た目で瞬間的にNO!と思われる解答文は、最初から読みたくないのです。乱雑で整理されていない記述意図が不明な文章は、読むこと自体が精神的に苦痛なのです。 従って、記述内容を早期に把握できるように、試験官の視点を見出しへ誘導し、見出し箇所をあえて連続的に斜め読みできるよう意図的にすることが重要です。試験官の負担を軽減する記述戦略であり、これが極めて重要な意味を持つことを理解下さい。

3.第1、第2次選抜に残る 

 多数の解答文の中から、一目見て読んで採点してもらうためには、まず、最終的に読んで貰う前に、第1次、第2次選抜に残こる必要があります。残念ながら、選抜もれの解答文は評価は付きますが、憶測ですが恐らくは、最後まで読んでもらえていないと思います。

4.トレンドキーワ-ドで示す見出し  

 一瞬で読んで、記述文の概要を理解してもらうためには、見出しが目に留まる工夫が必要です。「見出し」「小見出し」は、構成項目を示すものですが、本文記述内容の概説する極めて重要な役割があることを意識して下さい。 このため、「見出しのクロ-ズアップ」がポイントです。単なる派手さではなく、採点者が一瞬で内容と価値を理解させるため、工夫が必要であり参考例等を以下に示します。

5.視点誘導の基本原則 

1)一目で分かる

 例:「老朽化インフラの維持管理における予防保全の導入」 見出しだけで「どんな課題か、どのような解決策か」が伝わり、それ以降の文章を読まなくて済み、試験官の負担を軽減します。特に強調したいことは、太字で濃いえんぴつ芯により、ゴシック字体イメ-ジで見出しをビジュアル的に強調して下さい。私は極論的に技術士試験は記述内容は2の次、最も重要な点は見出しにあると考えています。

 2)専門的技術キーワードの活用

 試験官は受験者の専門技術の素養を見ています。見出しから伝えるイメ-ジは、例えば以下のような専門的技術キ-ワ-ドを見出し文に活用、何を伝えたいかを、素早く試験官にイメ-ジさせることに配慮下さい。

・カーボンニュートラルの実現

・防災への備えはレジリエンス機能

・賢く・安全・持続可能な社会実現

・クラウド情報共有化汎用性の向上

・ナレッジと判断技術の融合

 ・陸・海・空による防災ネットワ-ク連携

 3)差をつけるトレンドキーワード

 見出しへの視点誘導には、課題やその解決技術及び方向性を示すことが効果的です。例えば以下のように、「先端技術を駆使し、積極的な技術開発により、新時代に対応した果敢な取り組みにより、社会へ浸透、定着させる」ことを伝えたい場合、以下のようなトレンドキーワ-ドを見出しに使用することで、説明を加える必要なく、イメ-ジを伝えることができます。

 例1:「危険・苦渋作業解消するロボティクスの導入」

例2:「革新的イノベ-ションの社会実装」

 例3:「雨量等情報のリアルタイム分析による避難誘導システム開発」

6.使い方のコツ 

 小見出しは「結論の要約」に考えると理解しやすいです。抽象的ワードと具体的ワードを組み合わせることで、より説得力が出てきます。一文で何を主張するかを題意に合わせ選択することが重要です。 また、見出し文の体言止めは、その余韻から受けるイメ-ジから、記述内容の幅を広げる効果を発揮することができます。広範、多様な技術知識のアピ-ルにつながります。

 例:「ビックデータ活用とAI技術融合による判断効率、信頼性の向上」

 7.汎用型で目を引く見出し  

見出し、小見出しは解答文の論述構成に不可欠です。一様ではなく、ある程度変化に富んだ多様性を意識する必要があります。一方、どのテ-マにでも使えるように「汎用型」を意識、準備にしておくと解答文の省エネ記述に繋がります。  

例:「△△の発想転換による施策展開」

 「リスク最小化と価値最大化の両立」

 「戦略かつ柔軟な短期及び中長期対策」

8.使える選抜見出し 

 以下に課題分析、解決策提示、技術者倫理、持続可能性、リスク・マネジメント等の観点から、「目を引く」見出しの選抜例を以下に示します。

1)課題分析  

「顕在、潜在するボトルネック」

「〇〇依存体質からの脱却」

「方針と実態の乖離」

 2)解決策提示

「段階的、順応的手法によるリスク低減」

「既存資源有効活用による低コスト化」

「他技術分野の連携による相乗効果の創出」

3)技術者倫理・持続可能社会

「安全性最優先による公益確保」

「透明性確保による社会受容と理解」

「環境負荷低減と経済活動の最適化」

4)リスク・マネジメント

「想定外を減らす仕組みづくり」

「フェイルセーフ設計の徹底」

「多層防御によるリスク分散」

 5)差別化表現

「利便に潜むリスクの抽出」

「複眼的視点に基づく最適方法」

「代替施策によるリスク回避」   

 準備解答文の作成の参考になれば幸いです。次回は作成した解答文の添削効果とそのブラッシュアップの方法について、ご紹介したいと思います。(以上)

「感動の自分ドキュメンタリ-を残そう!」

2025年12月13日 作成 / 執筆:アニ-講師

「感動の自分ドキュメンタリ-を残そう!」

受験者の方々においては、いよいよ口頭試験が始まり、緊張が高ぶる状況と推察いたします。一方、すでに終了された方々は、極端な言い方ではありますが脱力感か放心状態ではと推察します。今回は、口頭試験の「再現記録」を残すことの有用性について以下にご紹介したいと思います。

1.再現の有用性

 口頭試験の「再現」は、試験終了後に質問内容、自分の回答、試験官の反応などを思い出して記録することであり、その目的は次のとおりと考えます。

 1) 自己分析:弱点、改善点の明確化  

 ・うまく、答えられた質問は何か。

 ・どの質問にうまく答えられなかったか、どう回答すればよかったのか。

 ・どの部分で面接官が、深掘りしてきたか。

・試験官の反応、表情はどうだったか。

2) 次回の受験の準備

・万が一、不合格となった場合でも、再現記録があれば次回の準備に対し、有効な資料となる。

・「どのような切り口で質問されたか」「面接官の関心はどこにあったか」を認識することで、再現性の高い準備対策準備となる。

 3) 情報共有

・再現記録は他の受験者との情報共有や技術士会、社内講習会での指導に役立つ。 

・後進受験者へ有益な資料となる。  

2.再現のタイミング

再現は記憶が鮮明な試験当日から翌日頃まで、できるだけ早期に実施下さい。時間が経過するほど記憶は薄れ、質問に対する回答や、やり取りのニュアンスを忘れてしまいますので、タイミングを逸しないことが大切です。

 3.再現の作成ポイント

 再現は、以下のポイントを整理すると良いと思います。

・日時・試験会場:  

・専門分野、選択科目:  

・面接官人数:雰囲気、職業(大学関係?行政?民間?)

・主な質問内容:業務経歴、願書に記載した詳細業務、コンピテンシ-、倫理等  

・自身の回答:要点ベースで簡潔に記録  

・試験官の反応:うなずき、掘り下げ質問、反対意見の提示、無反応  

・感想、反省点:長すぎた回答、的外れの回答、具体例の提示不足、準備不足箇所 、万一、次回に備えるとした場合の補強点

4.情報共有上の留意点   

再現記録を情報共有する場合は以下の点に配慮、留意下さい。 

・再現記録はあくまで個人的な記録として残し、公表する場合は守秘義務や個人情報に十分注意して下さい。

・特に「具体的な質問文の公開」は、技術士制度の公平性の観点から慎重な取り扱いに留意下さい。

・受験者の心理状況が、回答に現れやすいです。これを文字で表現・記録することは実に難しいです。従って、「口頭試験の場の雰囲気」「ニュアンス」「試験官とのコミュニケ-ション、やり取りのテンポ」など、自分の心情も踏まえると自己採点の重要な要素となります。

 5.自分史ドキュメンタリ-  

私もこれまで口頭の結果は全て、記録を再現しました。今でも記録は残してあります。時々見返した時、その時のことが鮮明に思い出されます。試験会場、下見、控室、試験官のスーツの色、表情等、記憶は、その緊張や受けた衝撃の強さの表れとも言われ、長期記憶として脳に刻まれ、忘れることはないかもしれません。

 これは余談ですが、自分の行動履歴として、自宅から試験会場、控室の様子、ドアノック、面接スタ-ト、試験官のまなざし、終了、帰路の街の風景等、受験者諸氏の高ぶる感情と併せて回想・記録すると「自分史ドキュメンタリ-」となります。合格後、懐かしく回想することができます。感動の口頭試験を思い起こして下さい。  

まもなく新年を迎えます。次回は令和8年受験に向けた目標スケジュ-ルの設定と受験に対する新たな決意について、ご紹介したいと思います。(以上)

「技術士合格の近道は、添削」

2026年05月16日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士合格の近道は、添削」  

 技術士試験の合格は、「添削を受けること」につきると、私は考えています。そして最も合格への近道であると考えます。何故なら、自分の書いた解答文は第三者である試験官が採点するものであり、合否のジャッジは自分ではなく、試験官が握っているからです。 自分が書く文章は、つい独りよがりになりがちです。第三者から評価されなければ何の意味もありません。今回は解答文の添削により、合格に繋げる効果と方法についてご紹介したいと思います。

 1.添削の必要性

 論述型試験では、「記述→添削→改善」のサイクルで、どれだけ数多くも添削を行ったかが、合否を分けると思います。単に添削を受けるだけではなく、自身の弱点を把握し、自分の癖や思考パタ-ンを認識し、ブラッシュアップへとつなげることが重要です。 私はこれまで自分の部下や同僚、他社の知人への添削指導を相当数、行ってきました。結果として、ほとんどの人の合格を支援してきました。 最初は読むに耐えない解答文が添削の都度、どんどん改善され、読みやすいシンプルな文になります。最終的には1文字も訂正箇所がなくなります。この状態になれば、ほぼ合格できる状態であると考えます。添削は、文字を削ることであり、言い換えれば自己を見つめ直し、鍛錬する絶好の機会なのです。

 2.添削の効果

 では添削の効果はどんなことがあるか、以下に整理してみましょう。

① 客観視:自分では気付かない論理の飛躍や、表現の不足・過剰箇所が明確になる。

② 採点基準とのズレ:評価される「観点」により、ズレを解消し採点基準に近付く。

 ③ 再現性:良い解答文のスタイルを学び、記述能力を向上できる。

3.自分の弱点把握

 自分の弱点を正しく把握することは重要です。添削結果はそのまま受け取るのではなく、自己分析が大切であり、添削により以下の弱点を把握、確認下さい。

 ・論理構成(:結論が示されていない、因果関係が分かりにくい。)

 ・専門技術(:専門的な具体例がなく、技術的裏付けが不足している。)

・読みやすさ(:冗長、主語が不明、抽象的である。)

・設問に対し解答が不一致(:解答文が設問に対し、論点が一致していない。)

・一般論(:解答が一般的で、経験に基づく説明が不足、現実性に乏しい。)

 4.ブラッシュアップ

 添削は、結果をいかにブラッシュアップにつなげ、改善することが最も重要です。添削結果を効果へと繋げている人は、必ず以下を実践しています。

① 客観視:自分の解答文を、冷静に客観的評価を受け止める。

 ② 展開:添削後に必ず、書き直す。添削を読んで終わりではなく次へ展開する。

 ③ 再構成:時間を置いて再構成し、改めてフィ-ドバックする。

④ 良い記述例を参照:良い事例答案を参照、ステップアップへ繋げる。

 5.自分の弱点把握とチェック

 誰しも文章の書き方や論述方法については、好みや癖があります。一方でこれは潜在的なミスを誘発する可能性があり、答案の記述後は、必ず以下をチェックして下さい。チェックすることで記述内容の不足や漏れを防ぎ、解答文の質を安定させることができます。

 【チェックポイント例】

・結論は最初に書いたか?

・課題は広い視野で論述されているか?

 ・技術的裏付けや根拠を示しているか?

・自分の経験に基づき現実性が表現されているか?

 6.差別化戦略

 合格答案や他の受験者の答案を比較・参照し、自分の解答文へ応用して取り入れ、戦略的に差別化を図りましょう。自分と参考文例の差を補填・埋めることで、より見識の高い論述となりよう以下を考慮下さい。

・情報量ではなく論述構造と、質を重視する。

・専門技術の表現に工夫し実用の可能性を示す。

 ・題意にマッチする技術キーワ-ドを選択する。

 7.添削指導と意義

 効果がある添削とは、「正解を教える」ものではなく、「再現できる考え方を導く」ことが重要です。技術士試験の添削で個々の能力が伸びるかどうかは、「どこが悪いか」よりも弱点の切り出し方の精度と改善の具体性と考えます。ここを曖昧にするといくら書き直しても、改善につながりません。 但し、ここに至るには、一定レベルで文章を一般的に表現・記述できることが基本であり、その上でどうすれば洗練された記述能力を身に付けることができるか大切なのです。 このため、自身に対する謙虚かつ前向きな姿勢により、客観的指摘を受け入れ、今日より明日の成果向上(:「1+α」)を指導することが、添削指導の意義であると思います。

8.添削後の変化  

 添削を重ねることで、間違いなく誰にでもスラスラ読める文章に変化します。また、無駄な修飾語や接続詞がなくなり、シンプルで速く、読み手に伝わる文章となります。この1文字をなくすと、文章として成立しないレベルとなれば、文の完成度は高いでしょう。  添削を繰り返すと、最初に書いた文章と添削後の文章では、各段のレベル差が明確になります。添削の重要性や指導による効果をより実感できるようになります。 どうぞ皆さん、積極的に添削を受け、指摘を得て下さい。添削は必ず、技術士試験の処方箋であり、合格への近道であると私は確信しています。

9.記述のプロになるには鍛錬

 新聞のコラムや社説欄はプロの記者や論説委員によって書かれています。上記で示した視線で是非、皆さん改めて新聞を読んでみて下さい。起承転結による構成、リズム感があり読みやすく、1文字も削るところがない文章を実感できることでしょう。それはプロとして活躍するための記述の鍛錬により成し得たものであり、洗練された文章力に対する追求の結果であると考えます。技術士試験も同様に、合格を成し得るためには添削による記述力(:技)の追求が必要と考えます。 次回は、洗練された文章の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)

技術士の基本を押さえる③ どんな業務が実務経験になるの?

2017年02月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士2次試験を受験するには、所定の期間の実務経験が必要になります。

実務経験は、「科学技術に関する実務経験」としか記載がなく、どういったものが実務経験にあたるのかがとても曖昧です。

今回は、技術士受験資格の実務経験に関する例について解説します。

 

そもそも実務経験って?

技術士の実務経験ってどのようなものなのでしょうか?

技術士法の中では「科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」とあります。

漠然としすぎていてどのようなものかが思い浮かばないかと思いますが、例としては以下のようなものが挙げられます。

 

・新製品の開発、設計、検査

・道路建設の計画、検討、設計

・建物を建設する際の受変電設備建設の計画、設計、運用後の評価

 

科学技術に関する新たな挑戦を行った時に技術士の実務経験になるのではないでしょうか?

通常であれば、困難で導入不能となるような事案でも、工夫を重ねてうまく製品化や工事であれば竣工したというような事例を実務経験の中で入れなければなりません。

設計や計画といっても、誰でもできるようなルーチンで流せる業務(決まりきった設計業務など)は、実務経験としては不適当であると思われます。

 

日々の業務の細かい点に注目

技術士を目指す方の中には、こんなことは、自分の業界にいる人であれば誰でも気が付くと思っていて、小さな工夫を見逃している可能性もあります。

技術に関する創意工夫はとても小さなことが大きな効果を発揮したりすることがあります。

そうしたものを見逃さず、実務経験としてうまくプレゼンができれば、十分実務経験になると言えます。

 

技術士二次試験の最初の難関でもある実務経験は、日ごろの業務をよく観察することで乗り切ることができます。

総監部門は他の技術士部門とは別物

2019年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

総合技術監理部門は、他の技術士部門とはまったく別物です。総合技術監理では、目標を成し遂げる際の「リスク」を抽出し、「5つの管理技術」によって、そのリスクを低減させます。

 

5つの管理技術とは、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。

 

これらの各管理技術は、その一つを手厚くやれば、他の管理がおろそかになってしまうトレードオフ関係にあります。

ですから、そのバランスをうまく取るのが、総監技術士の腕の見せ所になります。

 

極端に言えば、総監の試験と相性がよい資格は、その技術部門の技術士試験ではありません。

具体的に言えば、技術士(総合技術監理部門―建設部門)と相性がよい資格は、技術士(建設部門)ではありません。

 

総監の試験に相性が良い資格は、国家資格では、公認会計士、社会保険労務士、弁理士試験、中小企業診断士といった士業の資格です。

また、情報セキュリティマネジメント試験などです。

 

なぜなら、経済性管理の領域には、原価管理が含まれます。

このなかには、「原価計算と標準原価」や「財務会計と財務諸表」などがあります。これらは、公認会計士が得意とする内容です。

 

人的資源管理の領域には、労働関係法が含まれます。労働基準法や労働契約法、労働組合法といった法規は、社会保険労務士の土俵です。

また、安全管理の領域には、安全衛生管理法が含まれます。これも、社労士の守備範囲です。

 

情報管理の領域には、知的財産権やIT技術の知識が必要です。

これら内容は、弁理士や情報セキュリティマネジメントの試験範囲に含まれます。

 

とりわけ、中小企業診断士の試験内容と、総合技術監理部門の試験内容では、重複箇所が多いです。


言い換えれば、それだけ、総監と、他の技術部門とは別物だ、ということを強く認識して勉強することが大切です。

「自分の言葉で!技術士倫理」

2025年12月06日 作成 / 執筆:アニ-講師

「自分の言葉で!技術士倫理」  

さて、いよいよ口頭試験の本番が始まる頃と思います。皆さん必死に準備されていることと思いますが、今回は口頭試験で不可避である「技術士倫理」と「技術見識」の対応について紹介したいと思います。  技術士の倫理綱領とは、技術士が業務を遂行するうえで守るべき倫理・職業的な指針をまとめたものです。技術士倫理綱領は、技術士が品位の向上と技術の研鑚に努めながら、多角的・国際的な視点に立ち、公正・誠実に行動し、社会全体の利益に貢献することを目的として作成されています。技術士を目指す諸氏は必ず、理解しておかなければならない必須要件でもあります。

 1. 自分の言葉で説明

技術士倫理要綱は以下の事項を示しています。2023年度に一部改正されています。改正されたポイントは確認、整理しておくことが良いでしょう。但し、文章が長く、難解な文章は覚えることが、大変です。従って以下のようにわかり易く、自分の言葉として簡単に説明できるようにしておいて下さい。

 1)安全・健康・福利の優先

 公衆の安全、健康及び福利を最優先に考える。

 2)持続可能な社会の実現

 地球環境の保全等、将来の社会の持続可能性の確保に努める。

3)信用の保持

品位を保持、うそごまかし、不当報酬の授受等、信用を失うような行為はしない。 

4)有能性の重視

 自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務は行わない。

5)真実性の確保

真実に基づいた情報を提供し、偽りなく業務を行う。

 6)公正かつ誠実な履行

 公正な分析と判断に基づき、業務を誠実に遂行する。

 7)秘密情報の保護

業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。

 8)法令等の遵守

業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。

9)相互の尊重

相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力する。

 10)継続研鑽と人材育成

常に専門技術並びに技術と社会が接する領域の知識を高め、人材育成に努める。

 2. 倫理行動

日常の業務遂行や行動に際し、具体的には以下のようなことが求められていると考えます。

1) 公共の安全確保

 例えば建設活動は工事による社会や周辺環境へのどのような影響を及ぼすか慎重かつ十分に配慮した検討が必要です。

 2) 誠実行動

技術士は情報を正確に伝え、ごまかしたり、かくしたりせず、誠実に行動することが求められます。このため技術的データや結果については正確に報告することが含まれています。

 3) 社会的責任

 技術士は技術が社会へ与える影響を深く理解した上で、社会全体の常に利益を考えて行動する必要があります。このため地球環境問題や防災対策のような社会的な課題に対しては、積極的な関与による貢献が求められています。

 4) 公正公平

技術士は自信の専門技術を利用し判断を下す場合は、公正かつ公平を保持することが必要です。自身の利益や偏った視点ではなく、社会全体としての利益を優先した判断が必要です。    

5)専門知識の向上、維持   

 技術士は自分の専門分野における最新の知識を学び、技術力を向上する努力を継続しなければなりません。このことが社会や企業に有益な結果と安全な技術を提供できることになります。

 3. トレンド技術により、見識をアピ-ル

一方、口頭試験では幅広い技術見識や専門分野におけるトレンドについて、試問される可能性があります。技術士は誠実な倫理行動とともに継続的なエンゲ-ジメントが必要です。日々進歩発展する技術や研究成果にアンテナを張り、普段の業務に活かしていくことが求められます。近年は情報関連や人工機能等先進技術が急進しており、社会的ニーズとしても以下のトレンド技術に目を向け、広範な知識を習得の継続を目指す必要があります。このため専門分野の白書、専門雑誌、業界紙等の特集記事、トピックスを意識して、口頭試験に向け、キーワ-ドとして押さえておいて下さい。

 ・BIM,CIM

・AI技術

・3Dプリンティング

・建設工事等のロボテクス化

・スマ-トシティ-とIT技術

・サスティナブル建設技術

・ドロ-ン技術

・高耐久性、高機能素材開発

 ・省エネルギ-追及型建築環境

・拡張現実と仮想現実によるわかり易い可視化

次回は口頭試験後の再現の必要性について、ご紹介したいと思います。(以上)

「技術士試験はトレンドキーワ-ドで差別化する。」

2026年05月02日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士試験はトレンドキーワ-ドで差別化する。」  

 さて、ゴールデンウイークとなりました。技術士試験の準備は進んでいますでしょうか。今回は必須問題Ⅰや専門応用問題Ⅲの記述に際し、「トレンドキーワ-ド」入れ込み差別化を図ることを、ご紹介したいと思います。 技術士試験の解答文では、「最近のトレンドを踏まえ、自身の見解・意見」が記述されているか否かで、技術見識や技術研鑽の状況を試験官に伝えることができます。単なる知識の羅列ではなく、トレンド情報収集し、取捨選択のうえ、自分の意見(見解)として主張することが差別化につながります。是非、このゴールデンウイーク期間にじっくり、時間をかけて整理することをお勧めします。

1.トレンドキーワードの情報収集源

1)公的資料が軸

 まずは情報源ですが、公共的にも信頼性のある各分野の白書、政策資料における頻出キーワードが「本命」であり、これを収集します。毎年、以下等は各機関のホームページ等で公開されていますので、是非、参照下さい。

 ・国土交通省白書(インフラ系)

・経済産業省白書(産業・DX)

 ・環境白書(脱炭素)

 特に、本年1月に閣議決定された「第6次社会資本整備重点計画」等は、我が国の政策であり、今年の試験に出題される可能性が高く、特に重要と思いますので必ずチェック下さい。

 2) 業界団体誌、学会誌、技術情報誌

以下の各関連業界、学会誌は毎年、最近の話題について「○○特集」等によりトピックスとして紹介しています。想定設問に関連した「現在の課題や視点」の情報を収集できます。

・土木学会誌

・月間「技術士」(日本技術士会)

 ・「日経エレクトロニクス」(IT関連技術等)

・「日経コンストラクション」(建設業界トピックス等)

 2.情報収集と選択  

上記の情報は膨大な量です。これら全てに目を通すことは困難であり、以下のように効率的に情報収集下さい。  

・白書等は「概要版」を確認する。  

・雑誌等は「近年の災害報告」や「技術特集記事」に着目する。  

・法制度改定や新しい施策の展開状況を確認する。  

・ICT技術等先端技術等のトレンド及び今後を展望する。  

・特に、自分の専門分野で気になる「キーワ-ド」を抽出する。  

 例えば建設部門では特に問題Ⅰ、Ⅲに関し、予算財源、国土防災、インフラ維持管理、担い手確保、建設DX、地球温暖化と環境保全等について、分野別に「トレンドキーワ-ド」を拾いあげて下さい。

 その際、以下のような頻出キーワードや、目に留まったものはこれを抽出、メモします。後に分野別にノート等に整理、隙間時間を活用し、くり返し眺めることで記憶、知識応用力の素材として蓄積します。

 ・カーボンニュートラル (地球環境)

・レジリエンス(防災)  

・フロントローディング(品質)  

・ブル-インフラ(自然環境)  

・BCP(事業継続計画)(リスク管理)

・グリ-ンインフラの減災活用(インフラ機能創出)  

・自治体インフラの群マネ(インフラマネジメント)

 3.キーワ-ドの活用方法  

 収集したキーワ-ドは、以下の点に工夫、配慮し、解答文の記載へとつなげます。

 1)「文章の骨格」

 例:品質確保を前提に、対象構造物へのコスト性能と環境負荷低減を同時に達成するため、低炭素コンクリ-トの採用を検討する。

効果:キーワード同士に関係性があり、「良く考えられた文章感」を出すことができます。

 2)「技術士らしさの創出」  

 文章表現は抽出したキーワ-ドにより、「技術士らしさ」を創出しましょう。 

:オープンデータによる都市DXを活用したマネジメントを行う。  

 :ビックデータ、AI、ICTの積極活用し、効率化、省力化、最適化を図る。   

:グリ-ンインフラ等の活用による防災力強化とネイチャ-ポジティブを実現する。  

効果:専門技術に基づく、見識の高さをアピ-ルできます。

3)キーワードは「目的&手法&効果の3点セット」で示す。

 例:施工品質の確保と向上(目的)のため、ICT自動化施工やロボティクスを導入し(手段)、出来形精度の向上(効果)を図る。

 効果:目的+手段+効果の3点セットで示し、より論理的、説得力を強調します。

4)「切り口キーワ-ド」

 どんな問題でも使える「切り口キーワ-ド」を固定しておくと論述が安定します。 例えば良く使われる切り口をキーワ-ドを「2~3個入れる!」と決めておくと、論点がぶれず、見識高い文章を示すことができます。

 :安全リスク 、要求品質、コストパフォ-マンス 、工期制約、持続可能な開発 、リスク回避、維持管理の戦略化、革新的イノベ-ション、デジタル格差の是正

効果:いくつかの切り口があり、多面性や総合性を意識していることを主張できます。

 5)ワンランク上の技術レベルを表現  

 技術士試験は、理由⇒対策⇒結果を示すことで、ワンランク上の技術レベルを表現することができ、結果として評価が高くなります。

例:老朽化施設の増加により故障リスクが高まるため(理由)、予防保全方針に基づき、その保有機能を早期に回復させ(対策)、ライフサイクルコストの低減を図る。(結果) 効果:記述が論理的かつ説得力があり、技術レベルの高さの訴求に繋がります。

 6)自分の意見として示す。  

 この点が最も重要です。拾い上げたキーワ-ドは自分の見識として、自分の意見や考えであることを強調して下さい。理由を示し、実現可能であることを示唆して下さい。 例:我が国では、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進展している。これに対し、先端建設DX技術を活用、蓄積された関連情報から瞬時に画像解析を可能とするAI技術の開発により、インフラ点検の高度化、省力化を推進する。 特に各種蓄積データの一元管理システム構築と、情報統合による最適化・共有化が今後重要な視点と考える。 次回は技術士試験解答文の目を引く見出しについて、ご紹介したいと思います。(以上)

コンピテンシ-

2025年08月02日 作成 / 執筆:アニ-講師

「コンピテンシ-」

  改訂版「コンピテンシー」という言葉を最近、良く耳にするようになりました。(令和5年1月、「技術士に求められる資質(コンピテンシー)」(以下、「改訂版コンピテンシー」という。)技術士試験では、今後もこれへの対策が必要であると考えます。今回はこの改訂版「コンピテンシ-」について、口頭試問準備の助走期間として、徐々に認識を深めていく必要性から、以下にその改定ポイントを概説したいと思います。

1.コンピテンシ-とは

 コンピテンシーとは、組織環境や職務上の要請に対し、備えるべき個々の資質・能力及びそれに対する実践行動のことであると、私は認識しています。 すなわち技術士にとって最低限備えるべき資質・能力のことであり、業務の遂行の上では絶えず必要な知見を深め、技術を修得し、資質向上ができるように十分な継続研鑽(CPD)を行うことを示唆しているものと思います。

2.改訂版コンピテンシ-に対する理解

改訂版コンピテンシ-に基づき技術士として要求される資質・能力について、簡単でわかり易い表現でタイトル化し、R5年度の主な改定点は次の内容であると考えます。 (1)専門知識と技術:「専門技術を有し、それを業務上で応用・展開できる。

・具体的な専門分野に関する深い知識と技術

 ・最新技術や研究に対する理解力を有し、それに対する適応力

(2) 問題解決能力:「問題解決プロセス思考に基づき、必要ツールを活用できる。」

 ・複雑な技術的課題の原因把握、分析、検討、解決策を導く能力

・問題解決に必要な手法やツールを効果的に活用するスキル

【改定点】

・複合的な問題に対して、必要に応じてデータ

・情報技術を活用

・多角的な視点、ステークホルダーの意見を考慮すること

(3)コミュニケーション能力:「関係者にわかり易く、円滑である。」

・技術的な内容をわかりやすい説明能力(文書作成、プレゼン等)

・他の技術者や関係者と連携し、意見交換が円滑にできるスキル 【改定点】

・クライアント等多様な関係者間で、明確、包摂的な意思疎通を図る、協働すること

 ・ステークホルダー等とのコミュニケーションにより、相互リスク認識を共有すること

(4) 倫理観と社会的責任:「技術者倫理による行動である。」

 ・技術者としての倫理規定に基づき、社会的責任を果たす姿勢

・環境問題、安全性、法的規制を遵守する姿勢と実践行動の継続

【改定点】

・経済、社会、環境的影響を認識し、持続可能なアウトカムが得られる業務活動 

・文化価値を尊重し、SDGsに基づく多様性・包摂性の尊重

 (5) プロジェクトマネジメント能力:「PDCAマネジメントによるリーダ-行動」

・プロジェクトの計画、実行、管理、監視など、適切なマネジメントスキル

・チームのリーダーシップを発揮し、目標達成に導く能力

(6)持続的学習:「自己研鑽により、技術を実務へ反映する。」

 ・技術の進化に対応できるように、継続的に学び、自己改善を行う姿勢 ・最新技術や理論を習得し、実務に反映させる能力

 【改定点】

・絶えず変化し続ける仕事の性質に適応する能力を高めること 

3.予想される設問内容

 主に、技術士第二次試験の口頭試問での確認事項となると思います。技術士としての実務能力の確認では、業務詳細について利害関係調整やリスク評価への質問が必須であり、コンピテンシ-に関し、次のような設問が予想されます。

1) 業務詳細において、関係者とどのような方法で利害調整を行いましたか?(:コミュニケーションとリーダーシップ)

2)業務詳細で検討した複数選択肢に共通するリスクは何ですか?(:リスク評価)

 3)業務詳細において、業務遂行上の留意点と資源配分で工夫した点はどこですか?(:マネジメント)

4)トレ-ドオフの関係を解消するために必要なことは?(相互調整による最適化)

5)技術士を取得後は、どのように成長していこうと考えているか?(:自己研鑽)

 4.自身を第3者視点で見る。  

 口頭試問はそれなりに緊張感やプレ-シャ-があります。これが過度になると本来の実力を伝えられないことも想定されます。これに対応するには本番を想定した模擬的な練習を欠かせません。先輩技術士や同僚にお願いし、あえてきつい模擬口頭試問をしてもらうことをおすすめします。

 また、自分の話し方の癖や表情については、以外に本人は自覚していないものです。模擬試験の状況を録画して後に再生し、自己評価につなげたり、鏡の前で自問自答する訓練を行い、自分自身を第3者視点で見ることがその気づきにつながると思います。 次回は、コンピテンシ-の認識に基づく口頭試問への準備についてお知らせしたいと思います。(以上)

「難易度高い技術士に挑戦する!」

2026年01月03日 作成 / 執筆:アニ-講師

「難易度高い技術士に挑戦する!」

 皆さま、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 今回は年頭にあたり、受験に向け決意を新たに、スタ-トをきる意味で、「何故、難易度高い技術士試験を目指すか?」その動機の明確化と挑戦への覚悟について、ご紹介したいと思います。  技術士試験の合格は私の経験からも、そう簡単なものではありません。合格するためには強い動機、熱い情熱、揺るぎない信念が必要です。

1. 技術士試験の難易度(合格率)

 技術士試験は、我が国で最高位の技術者国家資格と言われています。「高度な専門知識+実務経験+倫理感」を備えた人物として、国家から認定された人のみに与えられる資格です。 部門に差はありますがこれまでの実績及びその傾向から、最終合格率は約10%前後と低く、非常に難易度が高い試験と言えるでしょう。筆記、面接を総合して受験者の10人に1人程度しか最終合格できない極めて厳しい試験です。

 2. 技術士の価値

では、その難易度が高い試験に合格した技術士の価値は、どこにあるでしょう。私自身は以下のように考えています。

 ・技術者の「信用力」:この資格は国から「一流の技術者」と認められた証である。

・キャリアの押し上げ:昇進、管理職、技術責任者への登用、技術コンサルとして独立、開業等活躍の舞台が広がる。

 ・年収・待遇:技術士手当(月数万円)が出る企業が多く、年収が上昇する。

・実務能力の証明資格:試験は筆記+論文+口頭試験であり、実務能力を証明できる。

・生涯継続する資格:更新が不要、定年後も生涯に渡り、資格者として継続が可能である。

3. 正直なデメリット

一方、デメリットとして考えられることとして、以下が挙げられると思います。

・受験者の多くは社会人であり、一定の実務経験が必要であり、合格までに時間を要する。

・短期的には、劇的な収入アップにつながらない場合もある。

 ・難易度が高く、 合格者総数が未だ多くなく、社会的認識度が向上していない。

 4. 技術士制度と役割

ここで今さらですが、技術士制度とその役割をおさらいしておきましょう。 技術士とは、「高度な専門技術を有し、公益を守りながら技術的課題を解決する国家資格」 として法律(技術士法)で規定された技術者です。その役割は技術士法(技術士法第2条)により、以下のように定められています。

 ・高度な専門知識の活用

・独立した立場での計画

・研究・設計・分析等 ・技術者倫理に基づき、社会の安全

・福祉の確保

 ・「自律」「責任」「倫理」「社会貢献」及び継続した自己研鑽

5.試験合格は受験動機にあり。

 私は合格までに10年間も要した不出来な受験者でした。一方、その経験から技術士に合格することへの情熱の維持こそが、その根源であったと思っています。 また、技術士試験合格は、その受験動機にあると思います。重要なことは「技術士」に対する熱い情熱(パッション)を抱くことであると申し上げたい。受験者諸氏は本年の念頭にあたり、以下のような強い受験動機を抱いて下さい。

1) 専門性を客観的に証明する。

 ・自分の専門技術分野の客観的証明

・クライアント、社内上司、同僚、取引先からの信頼性の向上

・技術提案書、コンサル案件、自治体業務等での資格要件

 ・キャリアアップ、業務成果や質の向上

2)技術で社会貢献する。

・災害、インフラ老朽化、環境問題など社会課題へ対応

・技術者が果たす役割の認識と領域の拡大

 ・専門技術による社会還元

 3) 自律した技術者活動を展開する。

・自ら行動する技術者 ・技術の正当性の主張と、経験と知識に基づく判断 ・社会ニーズに対する技術活用による提案

4)自己成長及び専門性を探求する。

・試験準備による論理的思考、課題整理、文書力の向上と自律学習

・専門技術の体系的習得、最新技術の研鑽

・問題解決能力の向上

・学びに対する価値観の醸造

・自分が抱く豊かさの実現

 6.チャレンジこそが、成功の入り口  

例え、受験を決意しても、その後の努力継続がなければ、まず合格することは不可能と考えます。自分なりに試行錯誤を繰り返し、記述方法や技術士として備えなければならない素養を自らの研鑽により、体得することが重要です。 それはすなわち自分自身に対するチャレンジに他なりません。今までの自分をさらに強靭な体力へと変革させて行くことが、成功の入り口と考えます。 どうぞ皆様、念頭にあたり心新たに、強い動機の基に、難易度高い技術士試験への挑戦を決意しましょう。 次回は合格への夢を実現する記述テクについて、ご紹介したいと思います。(以上)

技術士の筆記試験に合格するための暗記術!脳の仕組みを活用しよう

2017年02月08日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「この範囲、勉強したはずなのに答えがぜんぜん思い出せない」と自分の記憶力を責めたくなった経験はありませんか?

自分の記憶力を疑いたくなってしまうこともあるかもしれませんが、脳はそもそも忘れやすくできているので安心してください。脳が重要ではないと判断した情報はすぐに忘れてしまいます。

逆に考えてみると、脳に「この情報は重要だ」と認識させることができれば記憶に定着するということもできます。

そこで効率よく情報を暗記するために「エビングハウスの忘却曲線」を活用しましょう。

忘却曲線とは脳が情報を忘れるまでの経過を記録したもので、ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者が提唱したものが有名です。彼の研究結果によると、情報を最初にインプットした20分後から忘却ははじまります。20分後と1時間後では情報を定着を再度するまでに時間はあまりかかりませんが、1日経過すると情報を覚えなおすには最初に学習した時間の7割程度を費やさなくてはいけません。

たとえば、60分かけて学習した内容を翌日に再度カンペキに暗記するためには44分かけなくてはいけません。ですが、学習をはじめた1時間後に復習をすれば34分あれば記憶にもう一度定着させられます。

最も情報が忘れられやすいタイミングは最初の24時間です。ですので、最初に暗記をはじめた1時間後と24時間後には復習を欠かさないようにしましょう。その後は3日後、1週間後と復習をつづけていけば徐々に記憶が確かなものになっていきます。

脳が情報を忘れていく忘却曲線というタイミングを理解して、効果的に暗記の学習をしていきましょう。
 

記述式説明問題には箇条書きを有効活用する

2017年05月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の論説問題などの際に、どのように説明したらいいのかわかならいという人も多いのではと感じます。

そのため、長ったらしい文章をずらずら書いてしまうという人も多いのではないでしょうか?

そんな方は、できる限り箇条書きにまとめてみるという手法を使うと説明がまとまりやすくなります。

 

例題:雷から電気機器の破損を防止する方法について説明せよ

 

雷が発生した場合、電気回路上に大きな電圧(サージ電圧)が加わり、それが原因で機器破損につながる。サージ電圧を回路に入力させない方法として以下の方法が挙げられる

・避雷針により、雷が回路に入力する前に接地極へ逃がす

・電源入力部にアレスタを設置し、サージ電圧のような大きな電圧が印可された際に回路が地絡するような措置を講ずる

・電気機器本体がサージ電圧に耐用できる部品を使用するなど雷に強い構造とする

 

この場合、電気機器が雷によって破損する原因をまず述べています。

その後、その原因を回避する方法について述べています。この方法が複数あるため、箇条書きを利用しています。

 

箇条書きが有効な理由

箇条書きを使うと分かりやすくなる理由としては、文章として書く必要がなくなるということが第一に挙げられます。

細切れの文で、一つ一つが独立した構成となるため、文章の焦点が分かりやすくなります。

 

上記回答を箇条書きでない状態で書くと

 

雷が発生した場合、電気回路上に大きな電圧(サージ電圧)が加わり、それが原因で機器破損につながる。

サージ電圧を回路に入力させない方法としては、避雷針により、雷が回路に入力する前に接地極へ逃がす方法、電源入力部にアレスタを設置し、サージ電圧のような大きな電圧が印可された際に回路が地絡するような措置を講ずる方法がある。また電気機器本体がサージ電圧に耐用できる部品を使用するなど雷に強い構造とする方法も有効な手段となる。

 

一文が長くなり、焦点が見えにくく、箇条書きと比較するとぱっとみて分かりづらい回答文となってしまっていることがお分かりいただけると思います。

 

説明文の回答で、理由が複数ある場合は、できる限り箇条書きを用いて文章を作成するようにしましょう。

技術士倫理を考える BART事件(1971年アメリカ)

2018年03月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

サンフランシスコの湾岸地域高速鉄道(Bay Area Rapid Transit 通称BART)は、現在でも運用されている利用者の多い鉄道です。

 

日本でも、東京で言えばゆりかもめやりんかい線、大阪では地下鉄ポートラム線など湾岸埋め立て地域へのアクセスの利便性を高めるための新交通が各地で建設されていますが、アメリカでも同様です。

 

そんなBART建設当初の1971年、技術士倫理を語る上では見過ごせない事件が発生しておりますので紹介いたします。

 

BARTの設計は建設コンサル企業に委託され、BARTの設計の意思決定は専門家ではない取締役会で決定するという構成となっておりました。

ある時、BARTで働く技術者が、設計に欠陥があり、修正が必要だということに気づき、取締役会に申し入れます。具体的には、列車の速度制御に関する安全を最重視した場合には修正不可避な部分です。

しかし、建設コンサル企業側は問題がないというスタンスで、BART側に訴えてきます。それでも、技術者は安全性に問題があるということを訴え、両社の意見は真っ向から対立します。

利益を優先させたいBART経営陣は、建設コンサル企業側を支持し、システム不具合を提起した技術者を不当解雇します。

 

その後、BARTは商用運用に入りますが、速度を下げなければならない場面で、列車が速度を上げ、砂山に突っ込むなどの事故が多発しました。これはBART技術者が訴えた速度制御系統の不具合によるものです。

 

事故の発生を受け、カリフォルニア州は第三者委員会による調査を行います。その結果、一連の事故はBART技術者が訴えた不具合によるものであることが分かりました。さらに運用において守らなければならない技術レベルも基準以下であったこともわかりました。

 

こうした状況の中、システムの改善を訴えた技術者を解雇したBARTの対応も問題視されるようになります。利益を優先するがために安全性などの公衆の安全を無視した姿勢は強く非難されました。

 

技術分野では、コスト、納期を優先すると安全面で問題が出てくるという場面は多く存在します。技術士倫理の条項の一番目に公衆の安全は出てきます。

それだけ、技術面での安全性というものは最重視される項目であると言えます。

このBART事件のように国や県などの自治体やマスコミからのバッシングの対象にもなりますので、大きな事件となる可能性を多く含んでいます。

 

参考:

http://ds0.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~fukuyo/business-ethics/1971-BART-case.pdf

技術士倫理を考える 渋谷温泉施設爆発事故(2007年)

2018年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

施設の設計には、様々な危険性を検討してその対策を行わなければなりません。

特に爆発性のガスが噴出と同時に発生する温泉施設では、対策を怠るととんでもない事故につながってしまうという事例を紹介いたします。

 

2007年に開業した渋谷区の温泉施設において、温泉が湧き出ると同時に出てしまうメタンガスが施設内に溜まってしまい、あるタイミングで引火し爆発し死傷者が出てしまったという事故がありました。

爆発の規模はすさまじく、建物の壁が全て吹き飛ばされ、骨組みだけになってしまうというほどの威力でした。

 

この爆発事故の原因が、メタンガス除去装置が結露によりガスが抜けなくなってしまったというものでした。そのためガスが施設内に溜まってしまい爆発を引き起こしたというものでした。

問題は、その可能性を施設設計時に知っていながら、保守の必要性を伝えなかった施設設計者に最高裁で有罪判決が出たという事です。

 

技術士を目指す方々の中にも、設計業務を行っている人が多いと思いますが、自分の業務が原因で死亡事故が起きてしまうと逮捕される可能性があるということを十分に認識した方がよいということです。

設計業務は常にコストを抑え、利益を出さなければならないという経営側の要求と、安全安心高品質のものを作らなければならないという、相反する要求に対してどちらにもよく映るような答えを出さなければならないという状況がよく出てきます。

つい、利益を出す経営側の顔色をうかがって、安全を度外視してしまうことがありますが、これが大問題になってしまうということが、約10年前という最近でも起こってしまっていると言えます。

いくら技術が進んでも、安全と利益を比較すれば安全を取らなければならないという当たり前のことがなかなかできないと言えます。

 

この事故が発生した後も、ガス除去装置の運用をめぐって、施設設計、施工を行った会社と施設管理会社と施設のオーナー会社との間で責任のなすりつけ合いがあったということもあり、事故の心象を悪くしています。

結局この事故が原因で、施設のオーナー企業は温泉施設運営事業から撤退しています。

試験当日の準備と注意点など

2018年07月10日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

①まずは試験に必要なもの(人によっては必要なものも含む)

○受験票

忘れても当日、試験本部で身分証明書を提示すれば受験が可能だが時間を要する。忘れずに持参することがベスト。

○筆記用具

鉛筆、またはシャープペンシル 2本以上(書きやすく使い慣れたものがベストなのはご存知だと思いますが)

○消しゴム 2個以上

人によっては字消し板を用いてキレイに部分消しにこだわる人もいる。細長い消しゴムを使う人もいる

○定規

必要なら持参、使う人は多いと思うが

○時計

会場によっては時計がない。ごく普通の腕時計がベスト。機能がたくさんあるデジタル時計などは試験官に疑われるかも

○飲み物

水筒などは不可。一般的なペットボトルなら可。緊張で喉が渇くのであったほうがよいかと

○タオル

汗をかくと答案用紙に記入しにくい。首に巻くか膝の上に置く。机上には置けない

○昼食

昼休みに外食したり買いに行く人などそれぞれ。朝のうちにおにぎりやサンドイッチなどを購入し保冷バックで保存しておくと精神的に安心、集中できる

○上着など

会場、座る場所によっては冷房が強すぎて試験に集中できない可能性あり。寒さ対策も必要かも

○不可と思われるもの

電卓、耳栓、色鉛筆は基本的に禁止と聞いています

 

②試験当日の注意点

○失格だけは絶対に避けよう

回答用紙に「氏名」「受験番号」「選択科目など」の記入を忘れると採点もしてくれません

択一問題は記入ズレ、回答数オーバーしていないか何度も確認しましょう

○択一問題の正答が試験1週間後くらいに発表されます。自分が選択した答えをメモし答え合わせができる状況にしておきましょう

○選択Ⅲは復元できるよう問題用紙にメモを残してしっかり持ち帰りましょう

○最後まであきらめず、ねばってねばってあがきましょう。その最後の努力が実るかもしれません

 

③試験後

○択一の採点をしましょう。合格点に届いたなら口頭試験の準備を始めましょう

○選択Ⅲ論文の復元をしましょう。時間が経つとどんどん忘れてしまいます。早めに取り掛かりましょう。思うように記述できなかったとしても何が起こるかわかりません。自分勝手な思い込みで復元を怠らないでください

 

今までの自分のやってきた事を信じ、最後まであきらめない受験生が合格に近づくと私は信じています!

 

技術士の部門紹介:衛生工学部門

2018年11月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 衛生工学部門の概要

空調機の設置や台数などの検討する建築設備の設計分野では、快適なビル環境の構築や産業廃棄物の処理に関する分野での専門家となっています。

ビルの空調も適当に置かれているわけでなく、熱源などを考慮し、適正な台数が設置されています。

また、河川や大気にビルなどからの有害物質が放出されないよう考慮し環境を考えた設計としなければなりません。

技術士衛生工学部門ではそんな建築設計における設備構築にかんする専門分野があります。

大気汚染を防止する大気管理、水環境を守る水質管理、産業廃棄物を管理する廃棄物管理、建築設備設計として活躍できる空気調和、建築環境などの分野があります。

 

技術士 衛生工学部門取得後の活躍

ビル建設を行う建築事務所や、大気汚染や水質汚染の状態を管理する環境コンサル会社などが主な活躍できるフィールドとなります。

また、空調メーカーや産業廃棄物処理業者などでも技術士の専門分野としての資格を活かすことが可能と言えるでしょう。

 

技術士 衛生工学部門の問題点

専門分野としての比率が廃棄物管理と空気調和、建築環境に偏っており、水質管理と大気管理については、受験者数が少ない傾向にあります。

また、ビルの建設やメンテナンスでも、建築士の知名度や権限も強く、空気調和の分野で行う空調設計なども建築設備士などの別資格の存在が大きく受験動機をそぐことになっております。

技術士がその道の専門家ということは疑いのないものではありますが、建築業界では他の資格の法的な立場や権限、知名度も上位となっているのが現状です。

廃棄物の最終処分場も多くは地方自治体などで運営されており、廃棄物の管理に技術士資格が必ず必要というわけではないということが受験者数の伸びない根本的な原因となっています。

しかし、技術士を受けることで建築分野やリサイクル分野の専門知識が身に着きますので是非とも受験しましょう。

 

「Ⅴ.控室を楽しもう:衛生工学部門」

2025年10月25日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Ⅴ.控室を楽しもう:衛生工学部門」  

 今回は、私が体験した「衛生工学部門」の口頭試験の準備についてご紹介いたします。私は学生時代に「衛生工学」と言う学科を履修しましたが、水道、下水の水質や処理技術などの分野であり、正直なところあまり関心が深くなく、当時はこの分野は将来、無縁であろうとも考えておりました。しかし、人生とは不思議なものです。まさか、私がこの分野の技術士試験を使命として、受験しなければならないことになったのです。

 1. 受験使命   

 私が所属する部署では廃棄物処理関連業務を担当していました。部員の一人が数年前にこの分野で技術士試験に合格、彼は、技術士取得を契機に独立開業することになりました。会社として衛生工学の部門のコンサルタント登録ができなくなり、当時、私は部門長であり、経営層からその是正を命ぜられました。しかし、そう簡単に人材が存在している訳ではなく、また、人材が短期間で育成できるはずもありません。やむなく自分で、受験を宣言せざるを得ない状況なりました。私はけっして「資格マニア」ではなく、必然として受験が必要であったことを、補足説明させていただきます。

 2. 広範知識の必要性  

 私は退職した彼の技術士添削指導をしてきましたので、この分野の概略的なアウトラインは理解していました。また、立場的にも業務に関与しておりましたし、これまでの経験として汚水処理等業務にも従事してきましたので、比較的なじみ安かったと思います。筆記試験の準備については、これまで私が実践して方法を貫きました。 廃棄物管理での勉強を進めるにつれ、専門分野では浸出水処理、破砕機、焼却炉、汚泥脱水機等設備機器、機械・電気、化学的な要素が濃く、関連する技術知識、設備機器の機能や特徴等について、広範知識の必要性を痛感しました。

 3. 再生エネルギ-との関連性  

 過去問題等を整理準備して行く過程で、衛生工学部門はこの分野として、水質、大気、廃棄物、空気調和、建築環境等があります。私が受験した廃棄物管理は処理・処分に加え、再生エネルギ-への展開性、関連性が強いことがしだいに見えてきました。いわゆる再循環社会システムの構築が切望されていることを、強く認識するに至りました。

4. 控室を楽しもう

 記述試験は再生エネルギ-関連の問題が出題され、お蔭様で無事通過することができました。口頭試験はいつも渋谷会場。年齢も56歳になっており、口頭試験5回目にもなると余裕はこそありませんが、初回の時とは心境的にも相当、負担は軽減されていました。 控室はいつもの静寂。「この先、技術士試験を二度と、受験することはないだろう。」と思い、この異様な控室の雰囲気を是非この際、「自分史として、脳裏に刻み、焼き付け、異様なこの空気感を楽しもう。」と勝手に暗示にかけ、受験者個々の「人間ウオッチング」を試みました。控え室内の受験者を見渡すと、やはり、以下のような人ばかりで、余裕のある人は誰一人、発見することができませんでした。

・必死にQ&Aを見返し、記憶する人

 ・技術士倫理を繰り返し暗唱する人

 ・白書等をチェックする人

・願書や再現記述をチェックする人

・自作資料を携帯で確認する人  

 予定の時刻がきて、部屋のドアの前で待機しました。前の受験者が、口頭試験を終了し、退室してきました。なんと額から吹き出るほどの汗。「どんなことを聞かれたのだろう?」「自分も聞かれるのであろうか?」先ほどまでの余裕感はどこへやら、血圧急上昇、不安な気持ちに一転しました。  

 口頭試問がはじまりました。技術士受験は何回目?、と聞かれたので、事実として、建設(施工計画、建設環境、河川)総監を取得していることを返答しました。私の年齢的な事も起因してか専門技術的なこと、政策的なこと、意地悪な質問は一切なく、無事、終了、合格することができました。

5.想定質問例

  衛生工学部門(廃棄物管理分野に特化)の口頭試験で、想定される質問を私なりに以下に整理します。口頭試験受験者の方のQ&A作成のお役に立てば幸いです。

 1) 実務経験(経歴票からの深掘り)

・あなたが担当した廃棄物関連の業務で最も課題となった点は?

・廃棄物処理施設の設計/運営で工夫した点の具体的な説明?

・地域住民や行政と調整が必要だった事例は?合意形成の方法は?

・廃棄物の発生抑制や資源循環に関して、あなたが提案・改善した具体例は?

 2) 専門知識・技術

 ・最終処分場の安定型・管理型の違いと、理想とする処分場のイメ-ジは?

 ・廃棄物処理法に基づくマニフェスト制度の課題は?

・廃棄物の発生抑制(3RのうちReduce)を推進する上での社会的課題は?

 ・マイクロプラスチック等廃棄物問題に今後、どう対応すべきか?

・廃棄物エネルギー回収(RDF、RPF、バイオガスなど)のメリット・デメリットは?

3) 安全・倫理

・廃棄物処理場内管理上での労働安全上注意すべき点は? 

・不適正処理を発見した場合、技術者としてどう行動しますか?

・廃棄物処理のコストと環境保全のバランスをどう考えるか?

・外部とのコミュニュケ-ションの在り方は?

4) 時事・政策 

・プラスチック資源循環促進法のポイントは?

 ・カーボンニュートラル実現に向けた廃棄物管理の役割は?

・循環型社会形成推進基本法の基本原則?

・災害廃棄物に備えた対策とその在り方は?

5)全般

・技術士としてどのように社会貢献していきたいですか?

 ・あなたが目指す衛生工学分野での将来課題は?

・廃棄物分野における技術士しての役割は?

 次回からは口頭試験準備に向け、特に重要な事項と判断される問題解決能力、コミュニケ-ション、リーダ-シップ、リスクマネジメント、自己研鑽、技術士倫理、新技術・技術開発等について、私が考える準備すべきポイントを順を追ってご紹介して行きたいと思います。(以上)

「夢」実現の技術士論文記述テク!

2026年01月10日 作成 / 執筆:アニ-講師

「夢」実現の技術士論文記述テク!

皆さん新年も明け、技術士受験に向け、始動する時期がやってきました。その準備と合格に至るには、時間確保と情熱の維持・継続が不可欠です。今回は、私の経験から「夢:技術士合格」を実現する「論文記述テク」について、ご紹介したいと思います。

 1.技術士になる夢

 私は、技術士に合格することで自分の仕事の活動舞台を変化させたい強い願望がありました。「自身の将来を変えたい」、技術士資格の取得をそのきっかけしたいと考えていました。 しかし、道のりは思ったより険しく、「不合格」通知のはがきが、幾度も届きました。そのたびに抱いた情熱が、どんどん冷めていくことも痛感しました。

  私の娘が小学生の高学年だったでしょうか?たまたま習字の授業で「夢」という字を毛筆で書いてくれました。自分の机の前の壁に貼って、時々、眺めることにしました。  試験準備答案文を書きながら、娘が書いた「夢」の文字を見返し、時々以下を自問自答を繰り返していたと思います。

・技術士になれたら、どうする?

 ・自分の将来をどうしたいと思っている?

・今のままの人生の継続で、この先、満足できるか?

・自分のことを家族や後輩に対し、誇れるか?

・「夢」は自分の手で、実現するものではないのか? 

 今、思い起こしてみると、娘が書いてくれた「夢」の一文字は、「技術士への道」に対する情熱を維持するエネルギ-であったかもしれません。

 2.情熱の種は、短時間継続

 情熱は「やる気」と「習慣」が、後追しになると考えます。毎日15分程度机に向かうことを継続できれば、結果として大きな成果となります。 例えば、1日15分×7日×4週=420分(=7時間)毎日15分継続すれば、1ケ月7時間(ほぼ丸1日の労働時間に匹敵)の学習時間となります。

15分程度の隙間時間の継続は、想像以上の総時間を確保できます。これに費やした学習時間は、全て自分の体力となります。 是非、学習のための短時間確保を習慣として身に付けることを継続下さい。

 3.実績記録(見える化)

 自身で計画したことの達成感は、情熱をさらに掻き立てる燃料になります。その成果は以下ように「見える化」することで実績を記録、自身の励みにしましょう。

 ・勉強ログ(アプリ・カレンダー)に記録

・カテゴリ-別、想定準備解答文の作成済数の増加

・準備解答文の自己及び第3者による添削チェック記録

 ・添削による改善点の記録の累積と成長履歴の作成

4.人的ネットワ-クによる刺激

 同じ目標を持つ受験者とネットワ-ク形成は、技術士試験の準備として極めて重要です。受験者同士のグル-プ交流、勉強会、講座への積極的参加、オンラインコミュニティの活用等、外部の刺激機能により、自らに刺激を与える機会を積極的に利用して下さい。

 5.あえて100点は、目指さない。

 完璧を求めすぎると情熱が摩耗、息切れを起こす可能性があります。技術士試験は元々100点満点を獲得することは、求めていません。以下の方法により、今より明日の得点増加を目指しましょう

・まずは“60点の論文”を目指す。

 ・添削、ブラッシュアップを繰り返し、80点に近づける。

 ・ある程度「書ける」、あるいは「書き続ける」、解答欄を確実に埋めるテクを習得する。

 ・トライ⇒チェック⇒インプル-ブ⇒リトライ⇒スパイラルアップサイクルを実践する。

 6. 合格記述テク!

私の経験から以下の技(テク)を身に付けることができれば、誰でも、必ず合格できると確信しています。受験者諸氏のヒントになれば幸いです。きっと自分に合った方法があるはずですので、試行・繰り返しと鍛錬により、自分に合ったテクを体得して下さい。

・毎日記述:解答論文を毎日、書く習慣を継続する。

・一文一意:短いコンパクトな文章で、わかり易く表現する。

・簡潔・明瞭:複雑なことはあえて簡潔に分けて、言いたいことを明瞭にする。 

・添削によるスリム化:自ら記述した文章を添削により、可能な限りスリム化する。

・論理的文法の徹底(SVO文):結論、先行文とする。

 英語文法のように主語(S)+述語(V)+目的語(O)で、結論を先行する。日本語文法(S+O+V)のような膠着文(内容が追加していく文章)は最後まで読まないと結論が分からないため、読み手が瞬時に論理的に理解しやすい表現することを認識下さい。

・箇条書きは有効表現:例えば、○○は(主語S)、△△である。(述語V)、理由(O)は、以下の箇条書き文に落とし込む表現手法は、読み手の理解の負担が少なく、有効な表現手法です。

・把握の迅速化:多面的要素(制約、事象、適合性、コスト、維持管理性、公共性等)のある事柄の説明は箇条書きとし、あえて分けてわかり易く表現しましょう。視覚認識の面でも、より読み手の早期把握と理解を迅速化を促す効果があります。 

・謙虚と受容:自身の文章ほど、独りよがりなものはないと私は考えます。他の人からの指摘を謙虚に受け止めることも、技術者としての備えるべき素養と考えます。

・準備答案:準備答案を数多く作成し、自己添削を繰り返す自己鍛錬を徹底しましょう。

 ・引き出し:専門及び関連分野に多数の引き出しをつくり、論述対応力を増強しましょう。キーワ-ド整理や三分割法等を利用し、総合的な記述能力を身に付けましょう。   今回ご紹介した「合格記述テク」を是非、実践下さい。

 次回は、合格後の技術士の年収事情アップについて紹介したいと思います。(以上)

「技術士試験に合格する願書の書き方」

2026年03月21日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士試験に合格する願書の書き方」  

 まもなく、本年度技術士第2次試験の受験申込書(:願書)がはじまります。今回は「合格する技術士試験の申込書(願書)の書き方」について、私のこれまでの経験からご紹介したいと思います。

1. 業務内容と名称

  業務経歴書に記載する業務内容と名称は、実際のプロジェクトの名称を記述することではありません。どんな業務や工事であったかを短文で示し、その概要をわかり易く示す必要があります。 例えば「市街地大規模掘削工事における地盤改良対策工」等、そのタイトルでどんな業務であったか、アウトラインを印象化することを意識して下さい。

 2. 興味を抱く業務(タイトル)

 業務名(タイトル)はできる限り、試験官の目に留まり、興味を抱くような名称を意図しましょう。例えば以下のような業務タイトルが有効と思います。

 ・○○の調整・討議を重ね合意形成を得た市街地再開発

・○○分析結果を反映、試行による○○システムの確立

・AI活用をした軟弱性地盤施工の○○システムの導入

3. 業務内容の末尾は、技術士定義項目で示す。

 上記で記述した業務で、何を実施したかを技術士法の定義項目(:計画、研究、設計、分析、試験、評価及びこれらの指導)を末尾に入れ、技術士としてふさわしい業務であったことを示して下さい。  

・○○業務の○○計画策定  

・○○調査のデータ分析、評価

・○○構造物の設計  

・○○施工管理の技術指導

 4. コンピテンシ-を意識  

 業務内容では、技術士の資質能力であるコンピテンシ-を意識した記述が必要です。経験業務において、技術的解決、コミュニケ-ション、倫理観と社会的責任、マネジメント、継続的技術研鑽等を短文で資質能力の保有を示し、すでに技術士としてふさわしい人物であることを強調下さい。

 5.720文字は経験詳述問題  

 受験申込みの業務詳細は、筆記試験合格後の口頭試験を今から、意識・照準しておくことが重要です。何故なら、自身で遂行したことを説明する必要があるからです。従って、自信がないことは書かず、得意なこと、どんな質問に対しても答えられる内容を熟考・準備し、記述下さい。  記述欄には字数制限があります。これを厳守、記述事項の字数バランスをよく考え、時間をかけて準備しましょう。 

6.要求項目はオウム返しで!

 720文字の業務詳細では、以下項目の説明が求められます。 1)立場と役割:、2)課題と問題点:、3)技術的提案:、4)技術的成果:、5)現時点での成果と今後の課題:  これらの要求項目に対し、確実に応答していることを示す意味で、言わば、「オウム返し」で同じ表現タイトルを小見出しとして記載下さい。制限字数等から要求項目のあとに:(コロン)を用い、文章へとつなげるのも有効方法と考えます。

 7.各要求項目も記載留意点 

1) 立場と役割:業務プロジェクトにおいて担当セクションの責任者として業務の主導的役割を果たしことを示して下さい。 (例)管理技術者として、業務全般を総括管理した。

 2) 課題と問題点:課題とは、求められるあるべき方向性や方針であり、問題点とは、目標と現実とのギャップであることを明確に認識して下さい。これがぶれると論述が曖昧になりますので留意下さい。

 3) 技術的提案:この点が受験者の皆さんが、なかなか上手く表現できずに一番苦労するところです。まず、前述の技術士法の定義に立ち返って考えましょう。 経験業務の課題解決に際し、「どのようなプロセスを経たか」を示すことが必要です。課題・問題点に対しての解決に向けて、「あなたは何をしましたか?」について振り返ってみましょう。受験者諸氏は日常、必ずやこのプロセスを踏まえ、業務を進め、課題を解決していたはずと思います。「あの時、どう考えた、どう対処していたか?」今一度、以下を掘り下げて下さい。

 ・問題・課題のどこに、着目したのか、それを考えた理由は何か?

・それはどんな研究、調査、検証により、具体的に明らかにしたのか?

・それに対しどんな解決策の考え方、組み立て、手法のアプロ-チを試みたのか?

・その解決策の決定に際し、何が評価・判断理由となったのか?

 ・それは客観的にみて、妥当と判断されるものであったのか?

4)技術的成果:業務成果は定量的に数値で効果や削減量を示して下さい。この点は、今年から採点基準改定により、記述が不可欠ですので意識して下さい。また、コンピテンシ-項目である技術士倫理(公共の福祉や環境保全)を考慮した記述にして下さい。社会への貢献を示して下さい。

 5)評価と展望:結果として業務成果がどうであったのか、その妥当性を表現する必要があります。一方、今後の改善の余地、可能性について、広い技術者視点(国内外の専門分野や国際社会感)に立脚し、将来のあるべき姿像を視準した展望を示して下さい。

 8.最終チェック

 記載内容はミスや漏れがないよう確実にチェックして下さい。記載内容も含めミスは口頭試験では、取り返しがつかないので、最終チェックを万全にして下さい。申し込み期間に遅れないよう、とにかく早期に準備、先輩技術士等からの添削・指導を仰いで下さい。時間をかけた準備が不可欠です。試験はすでに始まっています。気を締めて準備下さい。次回は技術士試験に合格するテンプレ-トについてご紹介したいと思います。(以上)

「Q&Aの作成」

2025年08月16日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Q&Aの作成」

 技術士口頭試験の準備では、まず、口頭試問用のQ&Aを作成、整理することが極めて重要です。今回は私の経験を踏まえ、この準備項目についてお知らせしたいと思います。 口頭試験は技術士の資質として技術的知識及びそれ以外の実務経験、倫理観、コミュニケーション能力、課題解決能力などが評価されます。このため以下に示すカテゴリに分けたQ&Aを作成しましょう。想定される設問及びそれに対する回答すべき内容について紹介します。

1. 業務経歴・実務経験

業務経歴、実務経験の確認される目的は、あなたが実際に技術者としてどのような業務を行ってきたか、その中での役割・成果・工夫点を確認するため、次のような設問が予想されます。

 ・Q1:業務経歴票に記載された○○業務について、もう少し詳しく、どのような業務であったか説明してください。

 ⇒A:業務の背景、目的、あなたの役割(技術的な責任がある立場)、実施内容、成果、工夫した点、困難だった点とその対応などを整理しておきましょう。この際、解決が容易ではなかった点も掘り下げておく必要があります。

 ・Q2:その業務で発生した課題と、それに対する対応策はどのように見出しましたか?

⇒A:ここで重要なのは課題に対し調査、分析した結果に基づき、どのようなプロセスや手法により、最適案と判断したかを、明確にする必要があります。その際、必ずしも全てを満足することは困難が伴うなどの制約等が存在し、その点を考慮した上で責任的立場において総合的評価に基づき判断したことを考慮下さい。

Q3:その経験を通じて得た評価、教訓あるいは反省点はありますか?また、今後の業務に活かせる点はどのようなところですか?

 ⇒A:結果として目標とした成果は達成されたが、それを自負するのではなく、現時点でそれをどのように自己評価しているかが重要です。さらに検討を加えるべき事項はなかったのか?解決策実施の際、もう一度PDCAサイクルをまわし、改善を図る事項はなかったか?反省点は?など、今一度、再考してみて下さい。

 2. 技術的知識・応用力

 技術的知識・応用力については、実務に関する技術的な理解・応用力・判断力を確認することが目的であり、以下の設問が想定されます。

 ・Q1:記述した○○技術及びこれに関連した類似技術について知っていることがあれば簡単に説明してください。

 ⇒A:特に、本業務の関連技術、周辺知識、実施例、今後の技術開発の必要性等、自身としての技術的見解、意見として整理して下さい。

 ・Q2:その業務で選定した技術の妥当性は、どのように説明できますか?

 ⇒A:この設問に対する回答は1つではなく、効果、コスト、作業性、品質、今後の維持管理の容易性等、多面的な側面から総合的に妥当であったことを説明することが、より説得力があるものと考えます。

Q3:最近の技術トレンドや課題に関するあなたの意見は?  

 ⇒A:この設問は技術者として有すべき見識、継続学習、周辺知識の習得状況等幅広い知識について確認される内容と思います。すぐ回答が思いつかない場合は、「○○技術については私としてさらに研鑽が必要と考えています。さらに○○の部分や、技術開発の分野については、社会的ニーズでもあり、前向きに取り組んで行きたいと考えています。」のような積極姿勢を強調して下さい。

 3. コンプライアンス・倫理観  この設問はいわゆる「技術士法」の理解とその倫理観を問うものであります。 従いまして、技術士法第45条に基づく職業倫理・社会的責任についての法的文書を丸ごと復唱するのではなく、「どのようなことが問われているのか」を、設問に対し、自分の言葉で言えるように、理解を深めて下さい。

Q1:技術士として求められる倫理とは何だと思いますか? 

⇒A:定義的な文面では「業務遂行にあたり,公衆の安全,健康及び福利を最優先に考慮した上 で,社会,文化及び環境に対する影響を予見し,地球環境の保全等, 次世代に渡る社会の持続性の確保に努め,技術士としての使命,社会的地位及び職責を自覚し,倫理的に行動すること。」となります。   

これに対しては思い切って簡単な表現に変え、次のような簡略化表現で回答することが良いと考えます。

⇒A:「業務の上で国民の安全、健康を最優先に社会や地球環境を守ることを使命と認識し、倫理的に行動すること」  

Q2:もし不適切な設計や仕様の強要があった場合、どう対応しますか?  

⇒A:相手方に事情を説明し、その理解を求めます。万一、理解が得られない場合は上司に相談、会社や組織としての対応を要請します。

 ・Q3:法令遵守が難しい状況に直面した経験があれば教えてください。

⇒A:実際には、ほとんどこのような状況はないものと思います。但し、仮に想定した場合の対応としての模範解答は、「これまでの経験ではありません。仮にそのような場合は、法令を遵守できる方策や手段を提案することが重要と考えます。

 4. 技術士としての意識・今後の抱負   

この設問はあなたが「技術士としてふさわしい人物か」を判断するための確認問題として、以下が予想されます。

Q1:なぜ技術士を目指したのですか?

⇒A:業務関係者へ正確に説得力ある説明する技術能力を身に着けた人材になりたいと思ったからです。

 ・Q2:技術士になった後、どのように社会に貢献したいですか?

 ⇒A:業務上は無論ですが、日ごろの行動や活動を通じて、広く社会へ貢献できればと考えております。

 ・Q3:どのように自己研鑽を続けていきますか?

⇒A:自身の専門分野のほか、これまでの経験できなかった分野についても講習会、学会への参加、専門技術の深化等継続学習に努めて行きたいと思います。

5. 応用・ケーススタディ  

この設問は想定外の状況場面を設定して、これへの対応力・判断力・説明力を確認する内容で、最近はこの手の傾向設問は多く、以下のような内容が聞かれています。

 ・Q1:ある設計案件でコストと安全性の両立が困難な状況ではどのように判断しますか?

⇒A:ポイントとして、どちらかのみを選択し偏重した回答は不適です。どちらも軽視できない重要問題であり、双方ともの両立に向け、最大限のポイントを見出すことが重要と考えます。

 6.準備のポイント  

Q&Aで準備すべきポイントを以下に整理します。

 ① 業務経歴票の深堀りの徹底:記載内容を第三者目線で見て、口頭試験で突っ込まれるポイントを洗い出し、これに対する回答を万全に準備する。

② 「なぜ?どうやって?何のために?」深掘り:単に「やりました」ではなく、「なぜそうしたか」「その結果どうなったか」、きちんと短時間に説明できるようにする。

 ③ 技術士倫理綱領の理解:自分の考えとして、どのように理解しているか、自分の言葉として伝えることができるようにする。

 ④ 模擬面接による口頭表現の練習:厳しい試験官役になってもらい、数回、模擬試験を行い、面接対応力を身に付ける。 次回からは私が、模擬面接を行い無事合格されたケース、残念ながら不合格であったケースなど数名の受験者例をとりあげ、口頭試験に対しどう準備すべきかをご紹介して行きたいと思います。(以上)

Ⅱ 総合監理 約に立ったISO

2025年10月04日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Ⅱ 総合監理、役に立ったISO」  

 私の記憶では平成13年度から、新しい技術部門として「総合技術監理部門」が創設されたと思います。今回は「総合技術監理部門」の私の受験体験及び口頭試験の準備ポイントについて、ご紹介したいと思います。

 1.唯一のテキスト:青本

 科学技術が複雑化する現代社会において、1つの専門技術だけに限られた技術力だけでは直面する諸課題を解決することは困難です。一方、プロジェクト遂行に際しては課題解決を行うに際して様々な問題、事故、環境負荷等のリスク発生が想定されます。これらへの対応は、個別の専門技術的に対する業務管理だけではなく、安全かつ公正、的確にプロジェクトを遂行する総合的なマネジメントが求められています。このため技術士の新たな分野として「総合技術監理部門」が創設されたと私は、認識しております。 私は建設部門合格後、独自に環境マネジメントシステム(ISO関係)の審査員の勉強を進めていたこともあり、受験を試みました。初年度の試験でしたので情報は少なく、参考テキストは唯一、当時良く言われた「青本」でした。一見して日常的に馴染みにくい項目が多かったように思います。

 2.私の学習方法

 どんな問題が出題されるのかは、受験者は誰もが不安であったと思います。但し、受験者の多数はすでに技術士を取得した方々が受験する試験です。試験問題の内容や難易性に関し、ネット上では楽観視する意見も、少なからずありました。  私は自慢にはなりませんが、「合格まで、苦節10年選手」ですので、とても楽観的な受験など考えられませんでした。青本の管理項目の内容を何回も読み、とにかく関連情報を調べました。受験に際し、総合技術監理部門に対する私なりの捉え方を以下のように整理してみました。  

・監理、すなわちマネジメントに特化した部門であること。  

・業務遂行において日常的管理項目(人、物、金、安全、環境、リスク倫理等)をいかに適切かつ適正にバランス化すること。  

・各監理項目間の折り合いを調整し、総合的に最大限の効果を発揮すること。  

・そのためISO等のマネジメントシステムの活用やその考え方が重要であること。

・業務遂行に対して技術者は公正、誠実な倫理感に立脚すること。 

3.施工管理や安全管理を例にイメ-ジ  

 過去問題の前例がないので、複雑で輻輳する制約条件をいかに解決していくかを構想し、自身で課題想定した解答文を幾つか作成しました。私は専門分野が施工計画でしたので、これまで経験した施工管理面での課題と対策が事前の準備としてはイメ-ジがしやすく、総合技術監理で求められる項目を自分自身の過去の経験と照らし合わせ、以下のような内容構成の事前解答文を準備しました。

 1) 安全管理 :厳寒積雪気象下の道路規制に伴う凍結路面等交通事故、労働災害リスク対策

 2) 人的資源、情報管理 :複数工程間の夜間工事工程調整、人材配置、関連工種間の情報共有化対策

3) 品質管理、原価管理 :厳寒気象下、寒中コンクリ-トの養生温度管理の品質管理とコスト管理対策

 4) 沿道対策及び環境管理 :市街地工事における住民コンセンサス獲得のための沿道及び生活環境対策

 4.役にたったISOの知識  

 私は施工計画分野を取得後、当時IS0について個人的に勉強していました。そのこともあり総合監理部門は全てではありませんが「プロジェクトマネジメントシステム」の視点で、考えてみるとわかり易いことに気づきました。  通常業務を行うに際しては、必ずやリスクは存在します。そのリスクを事前に把握、抽出、評価、対策立案、実施移行、FB(フィ-ドバック)するPDCAによるスパイラルアップのマネジメントスタイルが必要であることを、自分自身の総合技術監理部門の理解や考え方において、役立てることができました。

5.口頭試験と転職の決意

 口頭試験会場には予定時間より前より、早く着きました。会場から口頭試験終了後の受験者が会場から出てこられましたが、その表情からは、皆さん、あまり晴れやかさを感じることはできませんでした。  記憶は薄れていますが、「何故、総監は必要か?」、「リスクをどのように評価しているか?」、「その対策事例は?」など、口頭試験は概ね事前に予想したQ&Aの通りであり、以外に淡々と進行し、難問や回答に苦慮することはなかったと思います。  お蔭様で、2つ目の技術士合格を手に入れることができました。当時私は43歳でしたが、思い切って当時の会社の退職を決意、その後、新たな世界へ挑むことになりました。

 6.総合監理部門の口頭試験準備ポイント

 総合監理部門の口頭試験の準備ポイントを私なりに以下に整理します。受験者諸氏にお役に立てば幸いです。

 1)業務経歴・経験論文

・業務内容:業務の背景 → 自分の役割 → 問題点 → 解決策 → 成果の流れで簡潔説明

・苦心点、工夫点:技術的課題+マネジメント面の課題の両方から説明と、工夫した点

・技術力、判断力:自身が経験した困難な事案業務の技術力、判断力の発揮事例

 ・総監5項目:総合技術監理の視点(安全・品質・コスト・工程・情報)の説明

 2)マネジメント能力

・若手指導:実践しているOJT、技術伝承、教育計画の立案、方針や方法の具体例 ・リーダ-シップ:自身が考えるリーダ-像、チームマネジメントの具体例

3)最近の技術動向

・注目される新技術分野:ICT活用、カーボンニュートラル、BIM/CIM、AIの活用など時事トピックや先進事例

・環境課題等:SDGsや環境配慮、社会的責任・持続可能性の視点に基づき、今後取り組むべき事項に対する自分の意見

4)コミュニケ-ション力

・説明:相手にわかり易く、簡潔な説明と柔軟な対応力

・合意形成:利害関係者との合意形成の方法、留意点及び事例

・工夫:コミュニケ-ション上の工夫点

5)技術士倫理

・不正:不正を発見した場合を想定し、技術者倫理

・社会的責任・内部通報体制・報告義務などを含めた説明

・コンプライアンス:対応すべき留意点、手順(発見、対応、証拠、報告、管理体制)と措置

・技術士倫理要綱:自分の言葉で内容を概説できること。  

 次回は、私の「建設環境」分野の口頭試験体験記とその受験ポイントについてご紹介したいと思います。(以上)

「技術士試験に合格するテンプレ-ト」

2026年03月28日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士試験に合格するテンプレ-ト」  

これから受験者の皆さんは試験準備に向け、多数の準備解答文を用意する必要があります。この作業は労力を必要としますが最も重要であり、合格への近道であると私は確信しています。  今回はその準備解答文作成のための「定型テンプレ-ト」ついてご紹介したいと思います。部門や専門科目を問わず活用できるので、参考にしていただければ思います。

 1. テンプレート作成の基本方針  

技術士試験は「文章力」よりも論理性、網羅性、一貫性が評価されます。従って、文章はシンプルに整理されていることが重要であり、このためテンプレ-トの作成では以下を基本とすることが大切です。

 ・設問要求項目に100%応答する構造

・どの分野でも使い回せる汎用性

・採点者が理解しやすい論理構成と展開フロ-

 2. テンプレ-トとは

 そもそもテンプレ-トとは、「型で作られたサンプルひな形」とも言えるかもしれません。予めひな形に当てはめて、準備解答文の構成内容やキーワ-ドを整理し、書き出しておくノートやカードを総称しています。 設問内容が想定外であったとしても、キーワ-ド等をテンプレ-ト化しておくことで、整理された情報(:脳内の長期記憶)をいつでも引き出すことが可能となります。試験本番では長期記憶ソースを呼び起こし、つなぎ合わせることで論述できる応用機能を発揮します。 但し、専門課題のような設問では、必ずしもこの方法では対応できない場合もありますので、その点は了承下さい。

 3.全体フレ-ム

例えば「課題:担い手不足等」をとりあげたとして、以下のように全体フレ-ムとして整理しておけば、どんな設問に対しも、解答文記述が可能となることを狙いとしています。

・導入部:(今どうして?:社会的、技術的背景、問題の重要性の指摘)

・技術的課題:(何が、課題?:生産力低下、健全な産業維持が困難)

・課題分析:(何が原因?:少子高齢化、若手人材からの敬遠)

・想定解決方策とその理由:(どうする?:AI先端技術活用、ロボット化)

・対策上の留意点:(想定リスクと対応?:財源、普及、人材教育)

・効果、成果、展望:(メリット、デメリット、普及による便益、技術応用や期待技術)

 4.展開フロ-の構築と作成

テンプレ-トは上記に示した項目:「導入→課題→原因→対策→効果」が一直線に繋がるフロ-とすることが重要です。コンパクトに1テーマ、1枚のカードとなるようなイメ-ジで、具体的に何を、いつ、どうするか絶えず意識し、展開フロ-に落とし込みます。以下それぞれの項目の作成ポイントを整理します。

 5.導入部(課題認識と背景)

 解答文の冒頭:導入箇所では現在の課題や背景等を以下のように技術者の認識として、本題へ導く論述展開を思考下さい。

・「○○分野では、△△の高度化、複雑化に対応するために□□が緊喫課題である。」

・「近年は、急激な○○により、△△の課題が顕在化、社会的ニーズとされている。」

・「このような状況下で、技術者には□□の観点から、その課題解決が切望されている。」

 6.技術的課題は分割

 技術課題は同じ要素が重複しないように、以下のように制約条件と課題要因(コントロ-ルポイント)を分割・整理します。

 1) 制約条件

・「導入にあたっては、コスト対効果の検討が必要である。」

 ・「既存システムの改善と整合性確保が前提条件である。」

・「現場技術者への教育・訓練プログラムが必須課題である。」

 2) 課題要因(以下のように課題要因は1項目づつ、シンプルに分けて短文で表現する)。

 ・「課題1:○○に起因し、○○の影響から、△△となっている。」

・「課題2:□□が不十分であり、▽▽の制約から◇◇が□□されていない。」

・「課題3:◆◆と○○との、相反する課題への対応が必要であった。」

6.課題分析

課題分析では、その要因については、以下のように技術的知識を整理しておきます。

 ・「この要因としては、○○技術では目標ラインが限界であることが挙げられる。」

・「△△の工程はその運用が属人的であり、標準化されていないことが一因である」

・「その理由は、□□に関するデータ蓄積の絶対量と情報活用が不十分である。」

 7.解決方策は多面的視点で

 課題の解決方策は、以下のように多面的な視点で整理しましょう。また、「技術+効果」を定量的数値で示すことを意識下さい。

 ・人材:各分野の専門技術者スタッフによるプロジェクトを構築、人的資源を確保

・活用資源、ツール:△△活用・構築した管理ツールを導入、作業性及び管理効率を改善

・方法:▽▽の理由から、○技術の段階的導入により順応的な対応方針設定

・効果:成果として◇◇の改善により、目標とした○○を約○○削減が可能 ・成果:長期的に◇◇の信頼性向上する成果獲得に期待

 8.技術者倫理と社会的責任に立脚

 課題解決の整理では技術者倫理、社会的責任の視点が必須であり、これに立脚した視点であることを示して下さい。

 ・「○○技術解決においては、技術者倫理の遵守が不可欠」

・「特に、安全性・環境負荷・利用者への社会的影響への配慮が肝要」

・「社会に対する説明責任を果たし、コンセンサス獲得がその使命」

 10.未来志向を示す

○○技術者として社会的要請に応える役割を果たしていくことや技術研鑽の継続等、未来志向と展望を意識下さい。

 11.準備想定問題への適用  

準備する想定問題は、今回構想した作成する定型テンプレ-トに基づき、課題ごとに整理することをお勧めします。分野、ジャンル別に1課題1枚のカードがクリップで留め、整理されている状況をイメ-ジして下さい。 わかり易くかつ使いやすく整理できると思いますし、頭の中の整理と蓄積記憶情報の引き出しとしての利用、暗記に対し極めて有効であると思います。  次回は、試験官に視覚的に魅せる、目に留まる解答文の記述・表現方法についてご紹介したいと思います。(以上)

技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ第2弾

2017年06月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

好評だった「技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ」の第二弾です。

前回の記事は以下のアドレスです。

http://www.gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=50

 

まだまだ他にも技術士取得によって免除、一部科目免除となる資格がたくさんあります。

 

・労働安全コンサルタント

技術が関わる職場は一歩間違うと危険な事故につながることのある職場となります。そんな職場や工場などでは労働安全を監督する労働安全コンサルタントを配置することが義務づけられております。

学校卒業などでも所定の実務経験を積んで受験資格を得られるものですが、技術士の資格保有者であれば、実務経験がなくとも受験が可能です。

さらに、技術士の衛生工学部門の方であれば受験科目の「労働衛生工学」が免除となります。

 

・消防設備士

消防設備の工事、点検を行うための資格です。ビルや工場などでは消火設備やスプリンクラー、化学工場などでは特殊な消火装置などが設置されていますが、それにかかわる資格です。

技術士資格取得者であれば、受験資格となり、さらに各部門の取得者によっては科目免除ともなります。

 

・土木工事施工管理技士

官庁などから土木工事を請け負う際に、請負金額が一定以上の工事を受注する際に工事管理をする技術者として必要な資格です。

この資格は受験資格として、学校卒業後に実務経験が必要な資格ですが、技術士の建設、上下水道、森林、水産、総合監理の各部門の取得者であれば、1級土木工事施工管理技士の学科試験が免除となります。

 

 

・管工事施工管理技士

土木工事施工管理技士と同様に配管工事などのプラント設備の工事を請け負う際に必要な資格です。

こちらも同様に技術士の機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)、上下水道、衛生工学部門及び機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)から総合監理を取得した人は、土木工事施工管理技士同様に学科試験が免除となります。

 

・作業環境測定士

工場などの危険な環境の職場にて、有害物質の測定を行い、職場環境の安全を維持するアドバイスを行う資格です。

労働安全コンサルタントと同様に、学校卒業後に実務経験を経て受験資格を得るものですが、技術士資格取得者であれば受験資格を得ることが出来ます。

 

技術士取得することで、これだけ多くの資格への優遇が取られていることが分かります。

「業務経歴票」作成についてのアドバイス

2018年02月22日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

第二次試験の受験申込書の際に、「業務経歴票」というものを書く必要があります。
(平成29年度の「業務経歴票」はこちらからDL)

この「業務経歴書」の一番の目的は、受験資格があるかどうかの確認です。
受験資格のある方は、従事期間の誤記さえなければ、何も問題ありません。

この目的以外に、皆さんの技術者としての進歩を見るということもあるのではないかと思います。

「地位・職名」欄と「業務内容」欄の記載には、工夫をすることで皆さんの技術士としての適性を
アピールすることができると思います。

この書き方が絶対という訳ではなく、私はこういう風に考え、こういう風に書いたというご紹介です。

★地位・職名
もちろん、「会社での肩書」を書いても問題ありませんが、それでは、どんな業務をしているのかが分かりません。
「課長」であっても、会社によって業務は違うと思います。
会社によっては、「課長」が設計の実務をしている場合もあると思いますし、また、会社によっては、
設計の実務に直接関与せずに、承認だけということもあると思います。

ですから、この欄には、プロジェクトに対してどういう役割であったかを書く方が、試験官にはイメージしやすいと思います。

例えば、「設計主担当」とか、「設計責任者」みたいな感じです。

一方、会社での役職は、エンジニアとして成長し、応用能力・解決課題能力が認められ、役職が上がっていくという
成長の過程を説明する材料であるということも言えると思います。

そこで、私の場合は、プロジェクトでの役割と、会社の役職を以下のような感じで併記しました。
「設計担当/グループ員」
「設計主担当/技師」
「設計責任者/主任技師」
「プロジェクト責任者/グループ長」
「技術指導者/参事」


★業務内容
「業務内容」を書くのに気を付けたことは、この内容が技術士としてふさわしい業務であるということが判るようにすることです。
この「技術士としてふさわしい業務」というのは、技術士法第二条に書かれている「業務」を行っていることが判るように書きました。

「検査」や「製図」などの「業務」を書くと、試験官に「技術士としてふさわしい業務ではない」と思われるかもしれません。

「設計」して「製図」しているのであれば、「設計」と書いた方が良いと思います。
「検査」してそのデータを基に「分析」や「評価」をしているのであれば、「分析」や「評価」と書くべきだと思います。

また、業務の内容を具体的にイメージしやすいように、「○○装置の設計」ではなく、
「○○装置の設計のうち、特に△△に関わる部分の設計」などと書く方が良いかもしれません。

技術士法
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

 

技術士倫理を考える シティコープビルの設計変更(1977年アメリカ)

2018年03月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

建物の設計となりますので、技術士というよりは建築士のほうで取り上げた方がよいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、設計変更に至る経緯が非常に参考となったため取り上げさせていただきました。

 

50階建ての高層ビルの建設が決定されていたニューヨークのシティコープビルですが、用地に当たる教会が立ち退きに応じなかったため、低層階に教会の建物を残した特殊な形の高層ビルとなりました。

そのため、建物の耐震強度を検討する構造計算がとても複雑となりましたが、当時の最先端の建築として、世界から注目されることになります。

そんなシティコープビルですが、ある学生が建築上の設計ミスを発見し、設計者に直談判をします。その内容はとても大きなハリケーンによる強風にあおられた場合に、建物が倒壊する恐れがあるというものでした。

シティコープビルの設計を担当した建築士は、再計算を行ったところ、倒壊の恐れがあるということが分かりました。

 

通常であれば、地震や強風などの天災であり、できてしまっている建物の設計ミスを認め、補強工事を行うということは、建築士としてのプライドや費用などから見送られてしまうことも多く、実際に災害が起きて倒壊するというシナリオが多いでしょう。

 

しかし、シティコープビルの設計者は、関係者に設計ミスがあったことを説明し、費用負担を求め、補強工事を行ったところに違いがあります。

このおかげで、シティコープビルは数年ごとにニューヨークに来る嵐にも耐えうる建造物となったのです。

 

通常と形状が異なり、困難な設計となる建築物を設計できるというだけでも一流の設計者ですが、さらに自分の設計ミスを認めて関係者に説明を行い、補強工事を行うという行為は技術者倫理の理想を行くものです。

 

これを実現するためには、まずは学生の直談判による再検討を行う謙虚さが重要です。完璧な設計など存在しないからです。

さらに、設計ミスを専門家以外の人にもわかりやすく説明できる能力なども挙げられます。ミスがあったのだから費用は出せないと言われてしまうことがほとんどではないかと思います。補強工事を行わなかった場合のリスクなども説明しなければ費用を捻出されることはないでしょう。

 

この事例はよく技術者倫理で取り上げられています。

技術士試験に出る BCP(事業継続計画)

2018年03月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

東日本大震災や熊本地震など、事業の継続を脅かす災害が近年多く発生しています。

そうした災害が発生した場合にも、企業が事業を継続できるような非常時の危機管理の計画がBCP(事業継続計画)です。

 

技術士の専門分野では経営工学部門などでよく出題されます。例えば、生産管理システムでも災害などで生産ラインが破損してしまった場合の対策や流通ルートの変更など、災害が発生した場合にも早期に事業が再開できるような計画のことを言います。

 

経営工学部門だけではなく、電気設備などの設計分野でも、災害発生時の非常用発電機の設計などやバックアップ系統の構築といった内容もBCPの一部になります。

 

東日本大震災発生以降、災害発生した場合の社員の安否確認や、建物が破損した場合でもいかに早く事業再開ができるかを検討した計画の策定が一つのトレンドとなりました。

技術士試験でも、設計の立場からこうした災害発生時の対応に関する問題が多く出されました。特に口頭試験などでは、経営工学部門や総合技術監理部門以外の部門でも出題されたと言われています。

 

東日本大震災以前の日本は、それまでの好景気からリーマンショックなどの恐慌が発生し、経費を削減して生き残るという風潮があふれていました。

そこに東日本大震災が発生し、今までの経費削減の風潮から無駄だとみられていたいつか起こる災害に対しての備えが必要であることを認識させられました。

 

技術士試験では、絶対的な答えのない口頭試験の質問、論説問題などがよく出題されます。

BCPについても、ある条件下での災害であれば対応できるが、大規模災害になってしまうとなかなかそこまでの対策を取ることは難しくなります。

技術士として設計案件のBCPにどこまで対応するのかという問題に当たります。

あまりに災害時の対策を取りすぎると余剰設備を構築することにもなります。かといって何もしない状態であれば、災害時のBCPを満足できない結果となってしまいます。

 

技術士試験はこうしたある意味「設計者としてのセンス」を問う問題がよく出題されます。

技術士の部門紹介:水産部門

2018年12月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 水産部門の概要

美味しい魚や水産加工品を生産する工場では、衛生的な環境を保つ技術や鮮度を保つ高度な加工技術も必要となります。また、冷凍船などの冷凍技術や、水産資源の確保に向けた環境保護や維持管理も重要な課題となります。

そんな水産業に関する技術を持つ部門が、技術士水産部門となります。

専門分野は、漁の技術や養殖を行う技術を関連する漁業及び増養殖、魚からかまぼこやソーセージなどの水産加工品を製造する技術を問う水産加工、漁港施設などの建設管理を行う水産土木、水産環境を整える環境問題の内容を問う水産水域環境となります。

 

技術士 水産部門取得後の活躍

水産加工業を行う工場などで、製品開発や品質管理などを行う工場技術者として働くことができます。また、公務員の仕事としては、水産庁や水産試験場などで漁業の技術を開発普及に取り組む技術者や、港湾局で漁港の修繕や増設などの建設工事の管理などを行う仕事に就くことができるものと考えられます。

また、海洋汚染は社会的に大きな問題となっておりますので、湾岸などの閉じた海での赤潮や青潮といった漁業被害の解決を考えるために環境技術士の需要も増えております。

 

技術士 水産部門の問題点

日本は四方を海に囲まれており、漁業の技術や水産加工の技術も世界的に高水準であることが言えます。しかし、現在の技術士制度では、他部門と同様で土木工事での需要が高く、水産部門でも、受験者は水産土木の分野に偏っております。

こうした技術は、非常に発展性のある分野であり、多くの技術を世界にむけて配信することができる分野ではあると感じるのですが、現在の技術士はそれぞれの分野では必須資格ではないということが大きな弊害となっており、各分野の受験者が非常に少ないという状況は他部門と共通した課題です。

 

技術士の部門紹介:経営工学部門

2019年01月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 経営工学部門の概要

工場での生産ラインを管理する技術者や物流やサービスを提供する場合、経営的な視点で物事を判断する必要性が出てくる場合があります。

在庫管理や、効率的な物流を行うための拠点の配置と言った経営面と実際の生産ラインなどの流れを見ている工学的な視点とが融合した分野が技術士 経営工学部門です。

この部門は経済学とも密接に関わっている他の部門とは系統が異なる特殊な部門です。

専門分野は、工場の生産ラインなどを管理する生産マネジメント、プロジェクトなどサービスを管理するサービスマネジメント、物流についての問題が出題されるロジスティクス、経営的な統計や不良品が発生する確率などといった経営的な数字を扱う数理・情報、株式取引などで有名な金融工学があります。

 

技術士 経営工学部門取得後の活躍

技術士 経営工学部門を取得すると、主に工場の生産管理部門でその道の専門技術者として働くことができます。

しかし、これは生産マネジメントに限った話であります。

 

技術士 経営工学部門の問題点

技術系の資格ですが、経営工学というと中小企業診断士といった経営コンサルタントになるための国家資格が既に存在しており、なかなか技術士の経営工学部門を取得すればなれるというものが現状、存在しないというのが実情です。

工場の生産管理部門であっても、生産マネジメントに関する検定などもあり、経営という重要な部分であることから他の分野の資格も同様の範囲をカバーしています。

そのため、受験者数も生産マネジメントやサービスマネジメント以外の分野は一桁の時もあります。

特に金融工学の専門分野は、証券アナリストやファイナンシャルプランナーなど、他資格の方が有名であるため、受験者数は特に少なくなっています。

平成30年度では、ついに分野での受験者がいないという状態に陥ってしまいました。

やはり、こうした状況が続いてしまうと、どうしても部門や分野の統廃合という話が上がってきてしまうのは仕方がないのかもしれません。

「必然だった5分野受験から得たもの」

2025年05月06日 作成 / 執筆:アニ-講師

「必然だった技術士5分野の受験から得たもの」

 私は5分野の技術士資格を有していますが、ややもすれば5分野の技術士受験は、「受験マニア視」されがちです。ここではこれまで私が取り組んできました技術士各部門の受験理由は、必然だったことの 経緯やその理由について、紹介したいと思います。

1.苦節10年:建設部門-施工計画分野

 平成元年、技術士第1次試験(技術士補)の合格を期に、技術士を目指すことを決意しました。社会へ出て約10年、「自分がやりたかった仕事は、この仕事だったのかな?」誰しもが、どこかの時点で自問するちょうどその時期でした。自分が社会に通用する力をつける必要性を痛感し、技術士の世界のドアをノックすることにしました。 苦節何年と良く言われますが、私は合格するまで、3回の受験棄権も含め10年かかりました。先輩技術士の熱い指導のおかげで、ようやく「施工計画分野」で合格することができました。指導してくれた先輩達には、今でも感謝の念に絶えることはありません。

2.自己武装の手段:総合技術監理部門

 念願の技術士資格を手中にし、仕事は官庁主体の営業職に移動になりました。技術士になり資格だけでは自己実現できないもどかしや自身の力量不足、混沌とした感情を抱いていた頃、新しい部門として総合技術監理部門が創設されました。新設部門なので事前情報がなく手探り状態でしたが、さらなる自己武装の手段としてトライしました。

3.後輩への指導合格:建設環境分野

 総監部門の取得を期に「建設コンサルタント」へ転職を決意、再就職決定までには時間を要すること想定し、建設環境分野を転職の備えの1つにしようと考えました。前年、同窓1年後輩を建設環境分野でワンツ-マンで指導、受験初回で合格へ導くことができたことは、自分の指導方針は間違っていなかったことを立証でき、大きな自信に繋がりました。

4.提案型業務の資格要件:河川・砂防分野

 建設コンサルタントに転職後、私は「河川構造物分野」のセクションに配属になりました。まさに未踏の分野で、全てがゼロスタ-トの状況で、毎日、刺激的な日々を送ることになりました。同時期、建設コンサルタント契約方式が指名競争入札から、提案力が求められるプロポ―ザル、総合評価業務への転換期でもあり、自分の意思とは無関係に、資格要件として河川・砂防分野の取得が迫られました。この間、同僚・部下・社外の人への添削指導により、これまでに約50数名の合格者を輩出できたことは、私自身の大きな誇りとなっています。

5.至上命令:衛生工学部門

 衛生工学部門を取得していた部下が、独立開業により退社しました。このためこの分野のコンサルタント部門登録が会社としてできなくなりました。会社上層部から部門長であった私へ早急な改善対処が求められ、まさに至上命令として受験宣言せざるを得ない状況になりました。建設環境との関連性がある分野で、退社した彼の添削指導もしていたこともあり、何とかクリアできました。気が付けば56歳のときでした。目標を達成できたかと思えばまた、次の難関が押し迫ってくる。この繰り返しこそが、誰しもがたどる人生の道のりと実感、回想しています。

 6.技術・経験の伝達媒体:日本語教師

 私は65歳にて無事、円満に定年を迎えました。縁があり現在は「砂防分野」を専門とするコンサルタントへ人生3回目の就職。オールドル-キ-として、新たな難関に迫られる毎日を送っています。 一方、私は以前より志向していた外国人の方々に日本語を教える「日本語教師」資格を取得、現在は毎週末、海外の若者達へ「日本語」を指導しています。  これまでの技術士試験への取り組みがなければ、決してこの分野を目指すことはなかったと考えています。常に研鑽すること、努力を継続することに慣れることができたことが、まさにその原動力だとも思います。日本語教師の方々は無論のこと、海外学習者個々の意識の高さに触発され、私自身にとってとても良い刺激となっています。「日本語を学びたい」という強い願望と熱いパッションを痛感しています。 人口減少による人手不足等、生産人口の急減による我が国の国力低下が懸念される情勢下、外国人の方々の活躍支援のため、自身の技術や経験を日本語で伝えることができる技術士になることへ、強い思いをはせている今日、この頃です。             (以上)

正念場

2025年06月28日 作成 / 執筆:アニ-講師

「正念場」

 受験者諸氏は正にこの時期、受験に向けて正念場を迎えていると思います。あと3週間後の本番試験に向け、これまでの努力の積み重ねを是非、実現させることを期待しております。今回は合格のためのこの正念場を乗り越える施策について、私の経験を踏まえ、お伝えしたいと思います。

 1. 携帯ノートを作成

 作成した準備解答文の骨子や要約を見開きで1問1ページに記載し、通勤や休憩時間でも見ることができるノートを作成しましょう。専門、必須、応用それぞれ準備した問題の項目と内容が繰り返し記憶できるような書き方に工夫しましょう。

2. 自己作成模擬解答の録音、再生、音読、記述

 前回でも紹介しましたが作成準備した解答文は、自身の声でICレコ-ダ-等に録音、常に再生できるようにしておきましょう。再生は2~3倍速程度で、とにかく速く聞き、上記1.の作成した携帯ノートを見ながら、耳(聞く)と目(見る)、声にだす(話す)三感をフル活動するできる状態を作って下さい。さらに聞いたあとは実際に聞いたことを思い出しながら書くことを繰り返しましょう。但し、個人差があるので自分に適さない場合は、別の方法を検討下さい。自分に合った方法が最適です。

3. 時間計測に基づく、筆記試験の訓練

答案1枚(600字)を書き上げるのに私の経験では約20分程度の時間を要します。考えながら書くとすれば、これ以上の時間が当然必要です。したがってどのような速さで記述すべきであるか、紙面を埋めることができるかを事前に体得しておくことが必要です。 記述に要する時間配分をあらかじめ計画しておいて、筆記試験本番に挑む必要があります。自分はどのぐらいのペースで、どれだけ紙面を埋めることができるのか、自身の記述能力を把握、事前に身体と脳で覚え、試験に臨んで下さい。

 4. 速く書いても、読める文字の書き方練習

 最近はPCや端末機器の普及により、日常的に文字を書く機会が少なくなっています。このため文字をたくさん書くことには慣れていないという実情があります。技術士第二次試験は記述試験です。書くことが絶対条件ですので、これに対応する必要があります。従って、速く書くことが本番でできるように、準備解答文作成段階から体得すべきことであり、以下にその準備と留意点、訓練方法を示します。

 ・筆記用具はシャ-ペンではなく、質量が軽いえんぴつを数本準備する。

・見出しは濃いタイプ(3B程度)を選定、芯先はあらかじめ、太くする。

・記述用はFやHB程度の濃さのものを(これは自身の好みで選択)使用する。

・採点者はコピ-版で採点すると言われていますので、これを意識し文字の濃さ、コピ-後の鮮明さに留意する。

・きれい、正確を重視しすぎ筆圧を要する書き方をしない。(後半に握力が継続しない。これは私の経験です。握力を消耗しすぎ、手に力が入らなくなりました。)

・文字が小さい、極端に薄いは不適です。しっかり読めること、明瞭さを重視しはっきりと書く。

・行書体ではなく、誰でも読める楷書体で書く。

・速く書くのである程度雑であることを許容し、読める文字を優先する。

・握力ハンドグリップで事前トレ-ニング、これに備える。(以外だが技術試験は書くこと対する筋肉量と忍耐力が必要である。

 5. イメ-ジトレ-ニングのくり返し

 試験本番では準備した論文と同じ出題は、ほとんどないと意識して下さい。このことは、自分の気持ちの余裕に繋がります。期待があるほど、そうでない現実は、「落胆」が大きくなります。ここで、私が申し上げたいのは以下の点において本番でいかに対応していくかということです。

・設問問題文は細かく区切って、何を問われているかを明確に掌握

・設問文には答の「ヒント」が潜んでいることに着目  ・書き出す前の5分間程度で骨子メモを作成、記述項目を整理

・事前準備解答文及びIC録音による「部分的パーツ」を脳内でカード化  

・設問(題意)に沿い、パーツを組み合わせ、解答文を構成

・100点満点を取る必要はない。ある程度の内容記述を優先

・紙面を埋め、ミスしても修正しやすい箇条書き記述を適用

 この時期、正に正念場ですが、試験本番で何とか乗り切るには、骨子法により準備した解答カードやパーツをパズル化、イメ-ジトレ-ニングの反復により、忍耐強く、最後まで書き続ける精神力の継続維持と時間配分計画に留意下さい。 (以上)

2026年05月
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