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業務内容の詳細を記述するときのステップとポイント

2018年04月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士の二次試験受験への気持ちを奮い立たせている方へ
 

 二次試験の受験申込書に記載する業務経歴と業務内容の詳細は、すでにご存知の方も多い
と思いますが、二次試験の筆記試験を無事合格した後の口頭試験で使われます。
 

 大切なことは、試験官にあなたが技術士にふさわしいと理解してもらい、判断してもらう
ことです。そのためのサポートペーパにすべきです。しかし、お作法に沿っていなかったり、
求める内容になっていなかったりすると、圧迫面接のための攻撃材料となってしまいます。
 

 では、サポートペーパーになってもらうにはどうすれば良いのか。
 

 ここでは、業務内容の詳細について記載します。その前に、人が理解するということは
どういうことかというと、それは右脳と左脳の両方で理解してもらうと理解したと認識
するようです。どちらか一方ではなく、両方で理解してもらうことが大切です。具体的に
いえば、まずあなたが取り組む課題をイメージとして理解してもらうことです。例えば、
橋の課題だとする。それが10mの橋なのか、100mの橋なのか、1000mの橋なのか。
人は、自分の経験に基づいてイメージします。したがって、あなたが10mの橋の話を
しようとしても、試験官は1000mの橋をイメージしていたら、いくら説明しても、
理解してもらうことは難しいでしょう。そして、イメージの次は論理です。何が課題な
のか、どのような解決策があるのか、どのような解決策を採用して、どう解決したのか。
これらはすべて論理の飛躍なしに説明する必要があります。


 イメージを共有できて、論理が明確だと、分かった=合格!となるのです。


ここでは、論理について説明します。
 

 まず、この業務内容の詳細に記載すべきは、どのような課題に対してどのように解決
したかではありません。そうではなく、どのような点を課題と考えたのか。そして、そ
の課題に対して、複数の解決策を考え、そのどれを採用したのか。それはなぜか。
そして、その結果としてどのような成果があり、残リスクは何か。これをコンパクトに
まとめることが必要です。


 しかし、こんな内容を最初から720文字に収めて書こうとするのはダメです。文字数
が不足して、説明不足になるか、論理を飛躍して、理解不能になります。このため、
まずは、720文字にこだわらず、しっかりと前述の内容を整理して、1000文字でも、
2000文字でも良いのでまず書きあげましょう。


 そして、そのエグゼクティブサマリーを作成するつもりで、枝葉を削除して、720文字
にそぎ落としましょう。しかし、文字数を節約するために専門用語を何の説明もなく、
多用するのは避けるべきです。一般の人にも理解できるように適度な説明を付記しながら
まとめていきましょう。


 720文字の業務内容の詳細は、受験申込書に記載されて、試験官の手持ち資料となります。
受験者であるあなたは口頭試験の時には何も持参することはできませんが、サマリーする
前の資料を口頭試験の前に何度も見返しておけば、試験官から何を聞かれても回答できると
自信を持って口頭試験に臨むことができるでしょう。


 逆に言えば、最初に作成する資料はそんな風に、何を聞かれても答えられるような
資料であるべきなのです。一方、受験申込書に記載する業務内容の詳細には字数制限が
あります。サマリーには記載すべき内容と、そのストーリーを絞り込んで、その論理を
磨き上げる。そんなステップがとても有効だし、試験官に理解してもらうにはそれぐらい
の努力はすべきなのです。


 そして、そんな風に手間暇をかけた業務内容の詳細であれば、口頭試験の時に、試験官
にとっても、あなたにとっても、理解を助けるサポートペーパーとなります。


 間違っても、圧迫面接のための材料を提供するようなダメ資料にしてはいけません。
頑張ってください。

                                  以上

 

対策2)選択科目II(記述問題)への対応

2018年04月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

選択科目II(記述問題)は時間との勝負
技術士試験が難しいと言われるのは、やはり記述式問題のせいだと思います。平成31年度からは択一問題もなくなり、二次試験の筆記試験は全て記述問題となります。その中でも、この選択科目IIは、600字の解答用紙4枚を2時間で書ききる必要があります。つまり、600字の解答用紙1枚を30分で書く必要があります。これって結構大変です。

 

技術ノートの活用
では、どうすれば30分で600字を書き切ることができるのか。そのためには、まず自分の専門分野で重要なキーワードを100個ほど抽出して、それぞれのキーワードの概要(特徴)と課題とその解決策などを技術ノートとして作成しましょう。自分はA4のパワーポイントに枠組みをつくってそこにネットで調べた内容をどんどん書いて行きました。だいたい、900文字相当の情報量があります。最初はこの技術ノートを見ながら、そのキーワードの概要や課題、解決策を600字の解答用紙に書くのです。最初は30分は目安でいいです。文字として、書いて行こうとすると、書きやすいものと書きにくいものがあります。書きにくいということは整理されていないということなので、どうすれば分かりやすいのか、大切な論点が抜けていないか、課題と解決がバラバラになっていないか。そんなことを気にしながら技術ノートを改定します。そして、その改定版を見ながら、また600字の解答用紙に30分で書くのです。今度は最初の時より数段書きやすくなっているでしょう。そんなことを100個のキーワードに対して繰り返していると、技術ノートのまとめ方のコツや、解答用紙への書き方のコツが見えてくるものです。3回目には、技術ノートを1分ほどよく読んだら、技術ノートは裏返しにして、本番のつもりで600字の解答用紙に手書きで書いて行きます。そして、30分経過したらストップ。そして、技術ノートを表にして、自分で自己採点します。記述のロジックは明確か、キーワードは抜けていないか。そんなことを繰り返していると30分で書ききる能力が身につきます。

 

2枚ものも1枚もの×2と捉える
選択科目IIでは、通常知識を問う1枚ものが2つと、応用能力を問う2枚ものが1つに解答する必要があります。でも、600字で書くテンポやコツを身につけたあなたにとっては、2枚ものの問題も課題や解決などをブレークダウンすれば良いのです。前半書くべきことと、後半書くべきことをまず整理して、前半書くべきものをさらにブレイクダウンします。設問が求めている内容に基づいて解答すべき内容の構成を考えて、それぞれに欠かせないキーワードを思い出します。そして、解答用紙には、割り当てたスペースに基づきながら、タイトルとサブタイトルを書いて行きます。そして、試験官に理解してもらえるように分かりやすい図表を書きます。

 

本文を書くのは最後
解答用紙にタイトルとサブタイトルと図表を書いたら、そのスケルトン(骨子)を元に、試験官に対して説明するつもりで、声を出さずに説明するのです。いわば、書く前のシミュレーションです。600字の内容を(無音)で読むのに必要な時間はわずか数分です。そして、一度無音で説明して、違和感を感じた部分があれば、その点を修正します。修正するとと言っても、まだタイトルとサブタイトルしか書いていないので、修正は簡単です。そして、これで大丈夫と思ったら、無音で説明した内容をもう一度文字として書いていくのです。実際に書く時間は、1文字1秒としても、10分ほどです。実際は、すでに、タイトルとサブタイトルと図表が書けているので、7-8分で十分でしょう。

 

ウォータフォール型からアジャイル型
解答用紙の最初から順番に書いて行くのが、ソフト開発のウォータフォール型だとしたら、私が提案しているのはアジャイル型です。つまり、設問の主旨に基づいて全体の構成を考える。そしてタイトルやサブタイトルとキーワードを考えて、タイトルとサブタイトルを解答用紙に書いていく。そして、理解を助けるための図表を書く。次に、無音で説明してみる。最後に、その内容を文字として書いて終わり。

 

アジャイル型のメリット
最大のメリットは論理を明確にしやすいこと。骨子を決めて、そこから肉付けするので、試験官も理解しやすい。また、受験者にとっても、大枠を書いて、図表を書いているうちに、忘れていたキーワードなども思い出しやすい。一度無音で説明するので、文字となる内容は他の受験生の解答よりも一段こなれたものになりやすい。つまり、合格しやすいということです。

 

是非頑張ってください。

 

対策3)選択科目III(記述問題)への対応

2018年04月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

選択科目III(記述問題)は、技術士試験のハイライトです。口頭試験でも、試験官はこの選択科目IIIの答案を見ながら、何か付け足すことはありますか?とか、これはどういう意味ですか?といった追加質問がくることがあります。私の場合、試験官が無表情で「とてもよく書けているけど、この提言を思いついた経緯があれば説明してください。」と聞かれました。文字にすると、褒め言葉ですが、試験官の表情が読めないため、絶対本心ではないと不合格を確信してしまいました。結果的には合格だったので良かったけど、機会があれば、なぜあの時あんなに無表情だったのかを聞いて見たいものだ(笑)。

 

本題に戻る。

 

選択科目IIIでは、600字の解答用紙3枚を2時間で書き切る必要があります。選択科目IIでは、解答用紙1枚を30分で書き切る必要があったが、選択科目IIIだと1枚40分で良い。1枚30分で仕上げるとしたら30分の余裕がある。この30分を無駄にするのではなく、この30分という時間を書けて、シナリオを作る必要があります。具体的には、課題と解決方法とその留意点をそれぞれ3つ述べよといった問題が主流なので、それを書き切るロジックを練るということです。つまり、課題として示す3つが、解決方法の3つと対応し、さらに留意事項の3つとも連動している。そんな3×3のマトリックスに適切なキーワードを当てはめられるかどうかを一人でブレストとするのです。

 

通常は複数の設問が提示されて、そのうちの一つを選択する必要があります。その時には、この3×3のキーワードを埋められる方を選択すべきなのです。この場合にも、課題のキーワードよりも、解決方法のキーワード、さらには留意事項のキーワードが重要です。なので、もし、留意事項でアピールすべきキーワードが埋まったら、そこから逆算して、解決方法や課題のキーワードを当てはめるという作業もありです。

 

このように3×3のマトリックを埋められたら、それを見ながら、スペース配分を決めます。具体的には設問で求められている項目に基づいて、タイトルとサブタイトルを決めます。サブタイトルでは、3×3のマトリックスでうめたキーワードを活用します。そして、全体のバランスが決まったら、今回の解答の骨子を試験官に正しくわかりやすく伝えられるような図表を挿入します。個人的には各ページに1つの図表を書きますが、設問内容によっては最初のページのみに図表を示す場合もあります。この辺りは臨機応変な対応も必要です。

 

そして、タイトルとサブタイトル、図表を書き切ったら、試験官に説明するつもりで、無音で話して行きます。そして、その話をした内容を一気に書いて行きます。この辺りは、選択問題IIで述べた手順とほぼ同様です。

 

選択問題IIIと選択問題IIの違いは、解答用紙の枚数の違いです。そして、解答用紙が3枚あるということは、求められている解答をすぐに書くのではなく、「はじめに」と「まとめ」を最初と最後に記述することがスペース的に許されるということです。そして、注意すべきは書く順番です。

 

普通は、「はじめに」から書き始める人が多いのではないでしょうか?でも、最初に、「はじめに」を書いても気の利いたことはなかなか書けない。本論とダブったり、設問とダブったりして、結局スペースの無駄になってしまっているケースが多い。そうではなく、「はじめに」を書くのは最後なのです。

 

全体のスペース配分を決めたら、タイトルとサブタイトルと図表をベースに、課題、解決方法、留意点の順番に一気に書き切ります。そして、その流れのままに「まとめ」を書きます。「まとめ」では、全体の総括的な記述でも良いし、本文で書ききれなかった別の側面について言及するのも良い。そして、「まとめ」まで書いたときに、設問で求められたことを解答しきれたかどうかを謙虚に分析します。そして、もし、少し設問からずれた部分があると感じたなら、その設問で求められたことと解答したことのギャップを埋めるような内容を「はじめに」に書くのです。そうすることで、設問者の意図は正しく理解していますよ。でも、私はこういう意図の元で、この点を重点的に述べましたということを謙虚に伝えるのです。そうすると読み手である試験官は納得しながら本文を読むことができるのです。こういった気遣いができる人は少ないかもしれない。でも、だからこそ他の受験者との差別化をそこで作ることができるのです。

 

こんな解答のコツを参考にしながら、是非最難関の選択問題IIIを乗り切って、評価Aを獲得し、口頭試験も楽勝コースを目指して欲しいです。

 

以上

 

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-1-1)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-1-1に関する記述です。

 

Ⅱ-1-1は河川に関する問題で、河川砂防技術基準の改定を踏まえた問いとなっています。

「河道計画」に特化した設問なので、河道計画に関わる節の内容を知らなければ、適切な内容の論文を記述する

ことは困難だったのではないかと考えます。

 

問われているのは以下の2点です。

①河道計画策定にあたり検討すべき事項を4つ以上挙げて、計画策定の基本的流れを概説する。

②検討すべき事項の中から2つを選定して、治水の観点から配慮すべき事項を述べる。

 

まず①についてです。

検討すべき事項と基本的な流れは、河川砂防技術基準『1.2.2河道計画検討の基本的な流れ』に記載されています。

すなわち、

1)計画高水位の設定

2)改修を必要とする理由に応じた計画区間の設定

3)河道の平面形、縦横断形等について複数の検討ケースの設定

4)河川構造物などの設定

5)治水・利水・環境への効果及び影響について総合的な評価

です。個別の設定内容である1)から4)と、総合的な評価である5)で、『4つ以上』という設問の要求事項を満たす

ことが求められています。つまり1)から4)の4つは必須事項と考えます。

 

次に②については、①で挙げた「検討すべき事項」の中から2つを選定して、それぞれの検討事項について「治水」の観点

から配慮すべき事項を説明することが求められています。「利水」や「環境」の観点で配慮事項を記述しても、題意に沿っ

た内容とは言えません。

例えば「計画高水位の設定」であれば、『計画高水位を以前よりも高くすることは河川を大幅に再改修するに等しいことに

なり、部分的な場合を除き現実的ではないばかりでなく、洪水をできるだけ低い水位で流すという治水の大原則に反するもの

であるため、既往の計画高水位を踏襲する』というように、河川砂防技術基準の「考え方」を踏まえた治水上の配慮事項を

記述することが必要です。

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-2-1)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-2-1に関する記述です。

 

Ⅱ-2-1は主として河川や砂防に関連する問題でした。

平成29年7月の九州北部豪雨での筑後川右岸流域での被害、という非常に具体的な災害を踏まえての問いです

ので、この災害に関する知識がなければ記述することはかなり難しいと考えます。

 

問われているのは以下の2点です。

①災害の主な特徴と技術的な課題をそれぞれ2つ以上

②課題2つについて、具体的な対策と対策実施上の留意点

 

まず①についてです。

「線状降水帯の形成に伴う長時間かつ高強度の豪雨」という災害発生誘因と、「大量の流木による被害」の2点

については必ず触れるべきです。

線状降水帯による豪雨を特徴として挙げるのであれば、発生予測が困難な線状降水帯をいかにして把握するか、

というようなことが課題として考えられます。

流木被害を特徴として挙げるのであれば、大量の流木発生をいかにして抑制するか、あるいは流木災害の被害を

いかにして軽減するか、というようなことが課題として考えられます。

 

次に②についてです。

課題2つに対して、具体的な対策方法と実施上の留意点を述べます。

例えば線状降水帯の把握であれば、XRAINの活用等が具体的な対策方法として考えられます。また、流木被害の

軽減に関しては、砂防分野であれば流木捕捉機能が高い部分透過型(あるいは透過型)堰堤の採用等が具体的な

対策方法として考えられます。

こういった具体的な対策方法に併せて、実施上の留意点を述べます。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

技術士の部門紹介:電気電子部門

2018年07月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の電気電子部門は、電気設備の設計や、発電設備、変電設備の設計といった電気機器の設計を行うことができる技術士です。

 

技術士 電気電子部門の概要

電気機器メーカや半導体機器メーカ、カーナビなどの車載電気機器など電気を使用しない生活はないと言えます。

また、発電所などの電力会社でも発変電設備の設計を行う際にも、こうした技術士による設計を行うことがあります。

専門分野も電力設備を扱う発送配変電から電子機器を扱う電子応用や情報通信、産業用モータやビルの屋内設計を行う電気設備など電気電子と一口に言っても広範囲となりますので、それぞれの分野にはっきりと分かれています。

 

技術士 電気電子部門取得後の活躍

電機メーカや発電設備メーカなどの電力設備の設計を行う強電分野から、カーナビや携帯電話の製造を行うような情報通信機器製造メーカの設計、産業用モータやFA機器の設計を行うこと、電気を用いた設計職は様々なメーカで求人があり、その多くは大手メーカになります。

また、電気のアイデア商品で高い需要のある中小企業などもあり、そうした幅広いメーカへの設計職としての活躍することができます。

 

技術士 電気電子部門の問題点

電気分野は需要が高く、幅広い範囲であるため潰しが利く半面、他の資格などとの競合により、設計に必要な資格が他の資格と置き換わっているようなことがあります。

電気主任技術者試験などでは保全などで必要な資格なのですが、知識水準を測る試験と見られている側面もあり、設計職に求められる資格が電気主任技術者となっている場合もあります。

弱電分野では、アイデアが勝負となることが多く、こうした設計職に資格を求める傾向があまりないということが取得の必要性がないと考える人を多くしてしまっている現状があります。

しかし、この分野の商品を扱うメーカが多いことから、技術コンサルなどを行う場合には必ず必要となるのが技術士電気電子部門となりますので、電気の関係で、コンサル分野に進みたいと考えている人は他の資格と合わせて取得しておいた方がよいと考えます。

総合技術監理部門の口頭試験について

2018年10月31日 作成 / 執筆:タートル講師

10月30日に技術士第二次試験の筆記試験合格発表がありました。

来年度から試験制度が変更されます。筆記試験に合格された方は、今年度の試験で確実に技術士資格を取得できるよう、

口頭試験対策を怠りなく進めてください。

 

さて、今回は総合技術監理部門の口頭試験に関して、留意すべき事項を述べたいと思います。

 

総合技術監理部門の試験内容は、必須科目と選択科目に大別されます。ここでは既に建設部門や機械部門等の技術士資格を

有している方が総合技術監理部門を受験されたと想定して、必須科目のみについて記します。

 

総合技術監理部門(必須科目)の口頭試験試問事項は、文部科学省の「平成30年度技術士試験合否決定基準」に明示されています。

以下の通りです。

『総合技術監理部門の必須科目に関する技術士として必要な専門知識及び応用能力』

 

つまり「総合技術監理部門(建設-○○科目)」の口頭試験で問われるのは、総合技術監理部門に関する専門知識や応用能力です。

建設部門の○○科目の専門知識や応用能力は問われません。

 

この点を失念して、○○科目の視点で質問に答えてしまってはダメです。

特に受験申込時に提出した「業務内容の詳細」を、○○科目の視点で記述してしまった方は要注意です。試験官は「総合技術監理を

理解していない」と判断して、厳しい質問となる可能性があります。「業務内容の詳細」に記述したことは「なかったこと」にして、

口頭で改めて5つの管理の視点で業務の内容を説明する、というくらいの気持ちで挑みましょう。

 

総合技術監理部門(必須科目)の口頭試験は、あくまでも総合技術監理部門に関する専門知識や応用能力が試問されるということを

強く意識して、口頭試験対策を進めてください。

 

 

*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

技術士の部門紹介:森林部門

2018年12月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 森林部門の概要

林業に欠かせない設備の整備や、どのようにしたら住宅建築に使える立派な木材が生産できるのかといった森林で木を育成する技術や、治水のための森林整備など森林事業全体の技術者として活躍できる技術士が技術士森林部門です。

現在はアメリカが消極的となってしまったことで下火になってしまっていますが、二酸化炭素排出権などの枠組みで森林による二酸化炭素の削減による排出権の獲得などもあるため。将来的には注目されてくる部門であります。

専門分野も森林整備全体を統括する林業、森林整備のための土木事業や治山、豪雨災害防止のための森林整備と言った森林土木、林業による木材資源の生産といった分野の林産、森林保護や森林環境の整備などが専門となる森林環境の4分野の専門分野があります。

 

技術士 森林部門取得後の活躍

地方の営林局などで林業を管理する仕事を行う公務員となるなど公共事業に関わることも可能です。また、樹木育成による木材生産を行う会社などの技術者として働くこともできます。また、国や市の山林に関する事業などに関わるといったことも可能です。

豪雨災害が頻繁に起こっている現在、森林を整備して土砂災害を防ぐ需要などもあると考えられます。

 

技術士 森林部門の問題点

比較的受験者数の多い森林部門ですが、受験者の多くは森林土木の分野に偏っています。これは技術士建設部門の影響を受けているものと考えられます。

森林土木に関しては、林道の整備や保安林の整備など土木工事に関する内容が多くなるkとことから、公共事業として市町村から森林整備を受注する場合などに役立つためです。

術士はこうした土木需要が多くを占めており、他の部門でも多かれ少なかれこうした土木工事の公共事業受注に関連した需要となっています。

業務経歴票で差がつくポイント

2019年01月20日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

業務経歴票を作り込む利点は、2つあります。

1つ目は、口頭試験がスムーズに進むことです。

なぜなら、口頭試験では、試験官の手もとに業務経歴票があり、それを参照しながら、質問がなされるためです。

当然に、出来のよいの業務経歴票の場合にはやさしい試問となり、出来の悪い業務経歴票の場合には厳しい試問となります。

 

2つ目は、業務経歴票の作成作業そのものが、筆記試験の答練になります。

なぜなら、どちらも、「問題解決能力と課題遂行能力」や「技術士に相応しい能力」を試されているためです。

 

ですから、業務経歴票を十分に作り込むことが、技術士試験に、効果的かつ効率的に合格する秘訣です。

 

さて、できあがった業務経歴票の原稿の出来不出来を、どのようにチェックするかが悩みのタネになります。

もちろん受験対策会社の添削指導をうけるのが最善です。

経験豊富な講師陣が的確に改善ポイントを指摘するためです。

 

それができない場合には、『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を参考にして、点検するとよいでしょう。

とくに、「問題解決」の項を参考に、つぎの6項目を見ていきます。

 

まず、

〇「業務遂行上直面する複合的な問題」を取り上げているか?

〇その問題を明確にし、調査しているか?

〇その背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し、分析しているか?

を確認します。

 

つぎに、

〇複合的な問題に関して、複数の選択肢を提起しているか?

〇それらを踏まえて、解決策を合理的に提案できているか?

〇そして、改善できたか?

 

もしも、紙面の関係で、すべての記述しきれない場合には、口頭試験で試験官から質問がくるかもしれないと考え、準備しておくとよいでしょう。

コンピテンシーを意識した業務経歴票の作成が、他の受験生と差をつけるポイントです。

 

筆記試験の変更と時間配分について

2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

2019年度から筆記試験の出題が多少異なります。詳細は以下のHPを見て確認してください。https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf

 

簡単に抜粋しますと、

 

旧試験

新試験

選択科目Ⅱ-1

600字×1枚×2題

600字×1枚×1題

選択科目Ⅱ-2

600字×2枚

600字×2枚

選択科目Ⅲ

600字×3枚

600字×3枚

 

旧試験での選択科目Ⅱは、合計2400字を2時間以内でした。そして休憩を挟み選択科目Ⅲでは、600字×3枚(1800字)を2時間で書き上げる必要がありました。

 2019年からは選択科目Ⅱで600字×3枚と選択科目Ⅱで600字×3枚の合計3600字を3時間30分で書き上げる必要があります。選択科目Ⅱと選択科目Ⅲの間に休憩を挟みません。

これまでの受験生の様子を見ると、選択科目Ⅱでは時間が余るが選択科目Ⅲでは時間が足りないという方が多いように感じました。今年から休憩が無いことで時間を有効に活用できるようになったと前向きに捉えましょう!

 

 では、どのような時間配分で臨めば良いか?単純に文字を書くスピードは、24文字(1行)を1分として、600字の原稿用紙1枚を25分で書ききれるように練習をしましょう。できるようになれば、6枚を2時間30分で書くことができるようになります。残り1時間の使い方が重要となります。

 筆記試験は手書きです。一番怖いのは、一度書いた内容を消しゴムで消して書き直す時間です。書き直すことが無いように事前に書く内容をまとめておく必要があります(この部分は別途ニュースで記載します)。選択科目Ⅱ-1では、基本的に専門知識が問われるため、特に書き方について迷うことはないでしょう。選択科目Ⅱ-2と選択科目Ⅲでそれぞれ30分間、考えをまとめる時間が使えます。配点はおそらくⅡ-2が20点、Ⅲが30点となります。配点と文字数から1時間の準備時間を配分しても良いかもしれません。

 

①書く時間を短くする練習

②時間内に考えをまとめ、構成を考える練習

 

インプットの勉強だけでなく、アウトプットの練習も必要となりますよ。

キーワード:国土のグランドデザイン2050

2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

2014年7月4日に公表された「国土のグランドデザイン2050 〜対流促進型国土の形成〜」 を受け、その後具現化に向けた動きが、国交省総合政策のうち重点的政策の項にまとめられています。
 このうち、まち・ひと・しごとの創生〜「国土のグランドデザイン2050」を具体化し、国土交通省の組織・施策を動員,「国土交通省重点政策2014」については一読をお薦めします。
 鋼構造の視点からは、「4. 地域を支える産業の担い手の確保・育成等」 を実現するための技術的方策が問われそうです。これは、「国土交通省重点政策2014」の9ページ(資料2-37ページ)にも具体的な対策とともに掲載されているので、しっかりと読んでみて下さい。具体的には民間資本や人的資源を活用した維持管理や、PPPやPFIの利活用が考えられます。また、「省力化やロボット化」といったキーワードで担い手を確保し、人材の育成に関しては、BIM(あるいは土木版のBIMであるCIM)による技術継承の効果の側面をあげることができます。
 それにしても、2050年までに日本人は約9700万人まで減少してしまうのですね。しかも高齢者の比率が今以上に増加します。そのような状況では、これまで以上に効率化、省力化が求められるのは至極当然です。これらの課題と共に対策までまとめておきましょう。
 BIMについては、コスト縮減効果や維持管理局面での効率化,意思決定の迅速化が注目されがちですが、記録を継承するということは、同時に技術も継承できる意味を持つことに留意してください。

 

以下、参考URLです。

 

「国土のグランドデザイン2050 〜対流促進型国土の形成〜」 

http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk3_000043.html

 

国交省総合政策のうち重点的政策の項

http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/index.html

 

「国土交通省重点政策2014」

http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/sosei_point_tk_000018.html

記述式問題の対応―暗記も大事

2019年03月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

記述式問題をうまく書くために、事前に精度の高い想定問題と、その解答案を作成して、暗記してしまうのが効果的な方法の一つです。

 

制限時間の範囲内で、合格レベルの答案を作成するには、あらかじめパターン化された答案を思い出して書く方法が有効だからです。

 

たとえば、選択問題Ⅱ-1の想定問題作成に関しては、1つのキーワードに対して、以下の3項目の内容を、事前に用意してみてはいかがでしょうか。

 

①基礎専門知識
②課題と問題点および解決策
③期待される効果とリスク

 

そして、1つのキーワードに対し、1枚のキーワード解説シート(キーワード集)を作成するのです。このシートは本番の論文試験用紙600字詰原稿用紙でつくっておくと便利で、上記3項目の内容を記述しておきます。

 

実際の試験で、「〇〇について知るところを述べよ。」と出題された場合、①基礎専門知識からの知識を解答に記述します。

 

また、「○○の問題点を論ぜよ。」「〇〇の課題を抽出せよ。」「〇〇の課題と解決策を提示せよ。」等と出題された場合は、②問題点及び課題と解決策の部分を記述します。

 

同様に「○○について期待される効果とリスクについて論ぜよ。」「〇〇について将来動向について論ぜよ。」の場合は、③期待される効果とリスクの部分を記述します。

 

場合によっては複数の知識を引っ張り出して解答を記述するのです。

 

つまり、キーワード2つの問題ではキーワード解説シート2題、3つの場合はキーワード解説シート3題から知識を引き出して解答を記述します。

 

このキーワード解説シートをたくさん準備しておけば、筆記試験の時に困ることが少なくなります。

このキーワード解説シートは、多いにこしたことはないのは当然ですが、150~200個ほど作っておくと安心できます。

技術士2次試験の最強の装備(ノート)

2019年03月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験の勉強は膨大な知識を取り入れ、且つ問題点や課題を理解し、

更に解決方法まで提案する必要があります。

そして、解決方法によるメリットとデメリットまで理解して初めて高得点が得られます。

受験する部門の1つの専門の知識だけでも非常に多く、

試験日までに十分な知識を持つことができない受験生は、残念ながら不合格となってしまいます。

そのため、私は受験生皆さんに「隙間時間の勉強」を強く勧めています。

5分でも10分でも良いのです。

いつも技術士試験が頭にある、という状態を作り上げてください。

その1つの助けとなるアイテムをご紹介いたします。

 

水の中でもスラスラかけるノート:タグドメモパッド です。

驚異的な耐水性を持っており、完全に濡れても破れずに書くことができます。

この紙は、クリーニングのタグに使用されている紙を使用しています。

クリーニングのタグは、洗う前に付けているにも拘らず、全く破れていませんからね。

この紙を使用することによって、風呂でもキーワードの暗記や論文のネタを考えることができます。

入浴は1日の疲れを取る貴重な時間です。

最近はスマホを持って入浴するなんて方もいるぐらいです。

風呂にゆっくり浸かりながら、頭は5分だけフル回転させるなんて使い方ができるでしょう。

 

また、濡れた紙にも書くことができるボールペン:

パイロットからでている「ダウンフォース」もおすすめです。

これらを合わせることで入浴中でも普通に勉強ができてしまいます。

必ずしも全員に有意義な勉強方法というものは存在しません。

自分のライフスタイルから、この時間を勉強に当てたら大きいぞ!という時間を

見つけてみて下さい。そして、使用できるアイテムを検索し、有効に使ってみて下さい。

勉強は机に向かうだけではありませんよ。

 

それでは、頑張ってください。

技術士2次試験合格発表前日

2019年03月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験を受験した受験生の皆さん、いよいよ明日は筆記試験の合格発表日です。

楽しみにしている方、ドキドキしている方、既にあきらめムードの方、色々おられると思います。

昨年1年間頑張ってきた努力は決して無駄ではありまえん。

不合格という結果が出てしまった方も、あきらめずにスグ行動に移してください。

 

なぜなら、今現在のあなたの実力が最大値です。

ここで力を抜いてしまうことで、来年の試験に合格することができるでしょうか?

 

少しでも上の実力を付ける必要があるからです。

 

がむしゃらに勉強を始めても意味がありません。

 

各項目でA,B,Cの判定が付いた合格不合格の通知書が自宅に届きます。

まずは判定から自分の実力に何が足りないのかを分析することも大切でしょう。

そして、7月までのスケジュールを立ててみてください。

いつまでに何を終わらせる、という大まかなものでも構いません。

 

そして、来年度の試験から変更される専門分野の試験対策をどうするのかも考えてみて下さい。

傾向と対策については、以下に以前書いたニュースがあるので参考にしてください。

 

技術士2次試験変更の傾向と対策(2019年度)

http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=412

 

また、そろそろ2次試験申し込みの時期となります。

申し込みには、今までの業務経歴とその中の1つについて720字で詳細に紹介する必要があります。

この業務詳細記述は、申請時にチェックされることはありません。

しかし、筆記試験が合格した後の口頭試験にて必要とされます。

口頭試験にて、ここに記述した業務について、数々の質問がされます。

その質問に耐えうる経験をピックアップするようにして下さい。

また、なるべく自分の役割、課題、解決策、その効果がわかるように書いてくださいね。

 

技術士2次試験 業務詳細記述の書き方

2019年03月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

さて、そろそろ技術士試験の申し込みを始めるころでしょうか?

そこでとても大事なのが業務詳細記述です。

これは口頭試験で使用されるため、十分注意して書ききる必要があります。

 

まず、口頭試験の評価ポイントが変わるのをご存知ですか?

こちらの表をご覧ください。

改正前(~H30年度)

改正後(H31年~)

試問事項

配点

時間

試問事項

配点

時間

Ⅰ.受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力

 

 

 20分

Ⅰ.技術士としての実務能力

 

 

 20分

①経歴及び応用能力

 60点

①コミュニケーション・リーダーシップ

 30点

②評価・マネジメント

 30点

Ⅱ.技術士としての適格性及び一般的知識

 

Ⅱ.技術士としての適格性

 

②技術者倫理

 20点

③技術者倫理

 20点

③技術士制度の認識その他

 20点

④継続研さん

 20点

 

倫理や継続研さんについては大きく変わらない様ですが、

業務詳細記述が関係する部分に変化があります。

コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメントなど具体的な

キーワードが記載されています。

それぞれの意味を、以下に示します。

 

<コミュニケーション>

・業務履行上,口頭や文書等の方法を通じて,雇用者,上司や同僚,

クライアントやユーザー等多様な関係者との間で,明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。

・海外における業務に携わる際は,一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え,

現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

 

<リーダーシップ>

・業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,

多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。

・海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,

プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

 

<評価>

・業務遂行上の各段階における結果,最終的に得られる成果やその波及効果を評価し,

次段階や別の業務の改善に資すること。

 

<マネジメント>

・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,

品質,コスト,納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項,

又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)

に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を

満たすことを目的として,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

 

要は、「技術力だけ高い人」は技術士にはなれないということです。

高い技術力を持ったうえで、更に、コミュニケーションとリーダーシップを問われます。

顧客や上司、仲間への対応やスムーズに業務遂行できる統率力、計画力、行動力があるのか?

また、得られた結果に関して適切な評価ができ、次の業務へ活かせているか?

これらが、口頭試験で問われるはずですが、あらかじめ、業務詳細に

盛り込ませることができていれば、試験官としては非常に好印象で質疑を行えます。

 

ぜひ、4つのキーワードを意識して業務詳細を記述してみて下さい。

添削は随時、受け付けております。

技術士2次試験 勉強開始前の合格への道筋

2019年03月27日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

合格に大切なこと

大きく2つあると思います。

1つは、準備段階で合格レベルを知るということです。

もう1つは、技術士に必要とされる高い専門性と幅広い知識を付けるということです。

 

1つ目の準備段階で合格レベルに到達できていない人というのは、
勉強法や合格基準のいずれか、または両方が分からなく、合格に十分な勉強の管理が出来ていない人のことです。

その原因を分析してみましょう。

勉強法が分からない→どんな知識が必要か、どのように応用しなければならないかを明確化していない。
合格基準が分からない→評価尺度は明らかにされていない。

ということが挙げられます。

では、その対策ですが、

勉強法や合格基準が分からないのでは、やみくもに勉強せざるを得ませんが、まずは自分の専門分野の守備範囲を知ることです。

専門試験では受験者それぞれの得意分野の知識を備える必要があるため、各自の体験に応じた知識体系を築く必要があります。
また、試験の評価尺度は試験官の暗黙知であると考えられがちですが、

技術士試験が技術コンサルタントとしての試験であることを考えてみてください。

クライアントならコンサルタントに何を要求するかと考えて洞察すれば、評価尺度は次第に見えてくると思います。

 

2つ目の技術士に必要とされる高い専門性と幅広い知識を付けることについてです。

高い専門性が不足している→そもそも技術士にふさわしい業務をしていないのに受験している場合。
幅広い知識が不足している→日常業務に忙しくて勉強する時間がない等が挙げられます。

その対策ですが、

技術士にふさわしい業務、或いは「技術士にふさわしい」ことが何なのかを認識することです。

その勉強方法は、専門家が書いた文献から、そのような知見を学びとるしかありません。

専門誌の記事はその筋の専門家によるものであり、そこから容易に専門的知見を学ぶことが可能です。

また、技術士の本質を理解することは、勉強の取捨選択を可能とするため短い時間で合格を可能としてくれます。

技術士試験がどのような試験であるのか?

試験では何が問われるのか?

評価指標、評価尺度は何か?

これらを考えて、合格への道筋を立ててみて下さい。

技術士2次試験 業務内容の詳細最終チェック

2019年03月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験の受験申込期間は

2019年4月8日(月)~2019年4月24日(水)となります。

 

今年受験しようと考えている方は、既に業務内容の詳細を書き始めている、

もしくは、書き上げている時期かと思います。

ご存知のとおり、業務内容の詳細は、筆記試験の合否には全く関与しません。

筆記試験を通過した後の口頭試験に深く関わっており、

業務内容が試験官に上手く伝わらない、

業務内容が技術士たるレベルに到達していない、などと

判断されてしまったら、不合格となるしかありません。

それを防ぐために、既に書き上げた方々も提出前に再度チェックをして下さい。

 

以下、チェックポイントです。

 

受験者の皆さんが受験申込書に記入した「専門とする事項」に関して、

実際に行った業務のうち受験する技術部門の技術士にふさわしいと思われる業務について、

1例挙げて以下の事項について記述します。

  1. あなたの立場と役割
  2. 業務を進める上での課題及び問題点
  3. あなたが行った技術的提案
  4. 技術的成果
  5. 現時点での技術的評価及び今後の展望

 

この中で大事なことは、

①ちゃんと自分で行動した業務か?

➔上司に指示されるまま行動していないか?

②業務内容が受験する「専門とする事項」と合致しているか?

➔合致しなければ一発不合格です。

③技術士たる高等な専門的知識が必要であったか?

➔必ず、どこが技術士に値するか、と質問されます。

④一般的に見ても「技術的成果」と見られるか?

➔あまりにも専門的すぎると短時間で理解してもらえません。

⑤将来の見通しが説明できるか?

➔どのような形で社会貢献できるのかが説明できますか?

自分が書いた内容は、自分ではわかっていても他者が読むとわかりにくいこともあります。

周りの人に読んでもらう、合格経験者に読んでもらうなど対策を取ってください。

技術士2次試験 得点がもらえない論文とは

2019年04月03日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験の合否基準は、書いた論文の得点が60%以上であれば合格、

60%未満であれば不合格と明確です。

 

しかし、どのような論文の場合に得点がもらえないか、について

良くわかっていない受験生が多くいると感じています。

 

 技術士試験の合格基準は、技術者としてのコンピテンシーにあります。

それは一言で言うと、技術を用いて効果的な結果を出す、ということです。

そして、得点にならない論文とは以下のことです。

  1. 出題者が求める重要事項が理解できない
  2. 技術を応用した答えになっていない。
  3. 提案内容が実務的、効果的と感じられない

 

1. 出題者が求める重要事項が理解できない

 これは問題趣旨を読み取れないことが主要因です。

問題の背景にある社会的なニーズや技術経営的課題に着目することによって、

かなり明確に出題意図を読み取れます。

 

2. 技術を応用した答えになっていない。

 問題から解決に至るプロセスにおいて、専門の部門、科目の技術はどこで、

どのように応用するのか、その点を明らかとする必要があります。

解決策は得られても、ただ普通の解決策を書くだけでは不足です。

技術的根拠が書かれていなければ、答案上は思いつきと捉えられてしまいます。

技術士として十分な資質も持っていると捉えてもらえないのです。

 

3.  提案内容が実務的、効果的と感じられない

 これは、コンピテンシーを意識した書き方となっていないことが主要因です。

すなわち何でも、ただ「~を~する」と提案するのではなく、

技術者コンピテンシーとは、「技術を用いて効果的な結果を出す」ことですから、

  • ~(結果、成果)のために~(技術)を応用して~(対策)をする。
  • ~(技術)を応用して、~(対策)を行い、~(結果、成果)を達成する。
  • やるべきことが多数あるなかで、主要因(一番にすべきこと)が何かわかっている。
  • 他者を卓越する結果、あるいは業界を変革するような提案がある

     

    このような書き方となるように沢山過去問を解き、練習してほしいと思います。

技術士2次試験 試験と試験後の為のアンテナはり

2019年04月04日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、日経新聞は読んでいますか?

そのなかでESG投資についてご紹介します。

技術士試験にも大きく関わる内容です。

 

これまでエンジニアの行動原理といえば、経済性に優れ、品質の高いものを生み出すこと、とされていました。

しかし、今後は企業に対する投資家の考え方であるESG投資の考え方に沿った行動が求められる可能性が高まります。

実際、関連した項目が技術士試験で出題されており注意が必要です。

 

ESG投資とは、売上高や利益といった財務の分析だけでなく、環境と社会、

企業統治の3分野に対する企業の取組を踏まえて投資先を選ぶ手法を言います。

 

E:Environment

・CO2排出量の削減

・エネルギー使用量の削減

・生物多様性の保護など

 

S:Society

・人権問題への対応

・地域社会との連携と貢献

・労働者の権利、安全性への配慮など

 

G:Governance

・企業コンプライアンスの遵守

・経営の透明性

・譲歩言う開示など

 

このうち、環境における技術的な管理が必要なことは理解しやすいことですが、

社会や企業統治についても技術士試験で出題される頻度が高まっています。

例えば、近年求められている働き型改革に対応して雇用や契約制度の改革などです。

また企業統治については、筆記試験ではなく、口頭試験では毎年出題されています。

例えば性能試験の偽装問題などが最近にもありました。

こうした問題は企業統治の不備によるものであり、

技術士らの貢献によって法令遵守、情報開示を進めること無しには解決が困難です。

「企業のあるべき姿」や「企業の社会的責任」などを考え、技術管理を担う技術士としてどのようなことが求められているのか?

についても考えてみて下さい。

試験勉強にも繋がりますし、試験に合格し、技術士となった後にも必ず役立つ知識となります。

技術士2次試験_論文添削で思うこと

2019年05月31日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

5月は、数多くの論文添削の依頼がありました。

従来通りの選択問題ⅡやⅢ、そして今年から始まる一般問題の論文(1800字)の依頼もありました。

受験生が作成した論文に対し、論文の内容だけでなく、構成を含めた添削を行っております。

その中で、多くの方に共通して言えることがあります。

 

それは、「論文構成の完成度が低い」ということです。

 

受験生の皆さんがどのように勉強しているか、までは把握していませんが、

おそらく過去問で出題された主題に対して、参考書の模範解答を読んだり、国交省の資料を読んだり、日経コンストラクションの記事を参考にしたりと様々でしょう。

 

つまり、論文に必要なキーワードや中身の勉強は徐々に進んできているようですが、

論文の構成を改善するにまで至ってない方が多いように感じます。

 

たとえば、以下のような改善点が多く見られます。

 

○各問題につけるタイトルの後に、再度タイトルの説明が書かれる。また、出題文に重複する内容が書かれる。

➔限られた文字数の中で、中身の濃い論文を書くためには、必要のない部分はバッサリと書かない。

○出題文に効果と留意点を示せとある場合、基本的にはその順序を守って回答する

➔大量の論文を採点する採点者にとって、読みにくい論文は加点しにくい。

○口語的な表現や、抽象的な表現が多い。

➔技術者としての資質を精査する試験ですから、稚拙な分や曖昧な表現は、理解が乏しいと判断されかねない。

○最初に書いた背景と、後に示す問題点がかみ合っていない。

➔過去問の模範解答だけを頭に入れている方は、示す技術的な解決策が乏しく、

出題文から述べる背景と問題点がかみ合わずに加点されない。

 

論文を書きあげる上で、膨大な知識量が必要なのは当然です。

しかし、いかに採点者へわかりやすく伝えるか?という点も

技術者として大事なスキルとなります。

自分が書いた論文は、自分では理解しやすく感じてしまいます。

かならず、他者に読んでもらいましょう。

そして読みにくい点、分かりづらい点などはどんどん指摘してもらいましょう。

技術士2次試験 問題と課題の違いを明確に

2019年06月02日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

数多くの論文を添削すると、論文の執筆方法のルールを勉強した方がいいと感じる方が多くいます。

 もっとも大事なことは、出題文を読み解き、聞かれている事項にしっかりと答えるということです。

 具体的な例を挙げます。

問題文(1)である事象の背景とその背景から考えられる問題点を挙げよ。

問題文(2)で、その問題点から解決すべき課題を挙げよ。

 

という問題があったとします。

ここで、問題点と課題を同じことだと考え、(1)で挙げた問題点を、

そのまま課題として挙げる方が非常に多くいます。

あえて、問題点と課題を異なる問題文で問われているのですから、

それぞれに合う表現で記述しましょう。

 

問題と課題をそれぞれ辞書で調べてみます。

問題

①問いかけて答えさせる題。解答を要する問い。
②研究・論議して解決するべき事柄。

課題

題、または問題を課すること。また、課せられた題、問題。

辞書の意味だと、ほぼ同義として受け取れます。

 

しかし、ビジネスシーンではこの二つの言葉をはっきりと使い分けているのです。

問題:ネガティブな影響を及ぼすもの(ネガティブな表現)

課題:ネガティブをポジティブに変換するために成すべきこと(ポジティブな表現)

 

と分ければ、非常にわかりやすいでしょう。

具体例を挙げます。

<背景>

少子高齢化が進み、日本の人口は減少の一途をたどっている。

しかしながら、東京オリンピックやリニア新幹線などのビッグプロジェクトが進行中であり、

進めるべき業務が多い。働き方改革により、業務時間が制限されるなどの制度もある。

<問題点>(ネガティブな表現)

・技能労働者の減少

・工期遅延

<課題>(ポジティブな表現)

・生産性を向上させる

 

いかがでしょうか?働く人が減り、働く時間が減り、その結果工期が遅れてしまうという

ネガティブな状況を、生産性を向上させるというポジティブな思考で、解決できないでしょうか?

そして、この後に続くのが、課題を実現させるための具体的な解決策を示すのです。

 

このように、問題文にある言葉の意味を正確に把握し、

解答すべき内容にズレがないように記述しましょう。

技術士2次試験_息抜きの重要性

2019年06月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

 

この時期は勉強、勉強と厳しい言葉ばかり掛けられてつらい時期に差し掛かります。

私も経験者として、6月7月は非常に精神的に辛かったのを覚えています。

 

今回は、試験勉強の合間の、息抜きの重要性について考えてみます。

 

「息抜き」をする際の注意点

息抜きと言っても、昨日頑張ったから今日は休もうとか、疲れたから今日はやめて明日にしよう、というのはNGです。

資格試験の日は決まっていて、やるべき勉強の内容も分かっています。

計画的に継続して勉強を続けていくために、その計画の中に予め休養を設定しておく必要があるのです。

それが、ここでいう息抜きです。

息抜きのペースは資格試験のスケジュールと密接に関係してきます。

あと1ヶ月切った状態での、身体と精神の調整という意味でうまく利用しましょう。

 

効率的な息抜きの方法

試験日との兼ね合いで息抜きのスケジュールを設定しますが、

そこには自分なりのルールを設けて必ず守るようにしましょう。

土曜日は午前7時から11時までを勉強時間として、夕飯までは家族と過ごす。

そして、午後8時から10時まで勉強を行うなど。

バランス良く、勉強負荷は高めに息抜きのルールを設定することをお勧めします。
また、息抜き前の勉強は、息抜き明けの日に繋がるようにキリの良いところの少し前で区切るようにします。これは几帳面な人には気持ちが悪いかもしれませんが、

息抜き明けがテキストの前の章の残りの部分から始まると、区切り前の勉強内容が蘇り、

その復習をしつつその章を終えて次の章をスタートできるので、勉強に入りやすいのです。

明けが新章からのスタートだと、前の章を振り返ることなく進みますので復習にならずに、その上、取っ付きづらい印象があって、勉強の進捗に少なからぬ影響が出るからです。

 

オンとオフを切り替える

息抜きをすると決めたら、その章を少し残しのところで切り上げて、勉強のことは頭から追い出しましょう。

テレビを観たり、本を読んだり、自分のやりたいことをやります。

オンとオフをはっきり切り替えることが効果的な息抜きの仕方です。

私の場合は、TVが好きなので撮り貯めたドラマを視聴したり、ギャグ漫画を読んだりしていました。

息抜きと決めたのにテキストをつい開いたりするのは、勉強中にスマホを開くことに繋がりかねませんので明確に分けましょう。

技術士2次試験_試験直前の過ごし方

2019年07月03日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

試験まで、あと12日です。

 

技術士試験の本番が近付くと緊張し、様々な体調不良を起こしがちですが、

今までやったことを再復習して試験に臨みましょう。

それ以外にやったことが良いことをいくつか挙げてみます。

 

<新聞に目を通す>

技術士試験は最新の社会ニーズや経済動向を背景としたものとなります。

出題意図を解釈するためには、新聞の自身の業務に関連する社会・経済記事に目を通すことが役立ちます。

このほか公益性を高めると言う技術士の務めを果たす意味でも、

そのベースとなる常識的な判断力を養うため、

社会ニーズ学習として普段から新聞に目を通しておくことは欠かせません。

 

<睡眠時間を確保する>

普段から会社勤務の方は、勉強をするのが遅い時間なりがちです。

しかし試験1週間前からは、睡眠時間を改善するようにしましょう。

遅くに寝て遅くに起きる方は朝型生活への切り替えが必要になりますし、

睡眠時間が短いという方はたっぷりと睡眠をとるように早めに寝るクセをつけることが大切です。

つい不安に感じてギリギリまで勉強をしてしまいがちですが、本番に備えて生活サイクルを改善することはとても大切なのです。

 

<風邪予防>

風邪をひいて試験を受けたら、実力が出せません。

バランスの良い食事、手洗い・うがいはやりましょう。

 

<会場までのルート確認>

試験前に実際に試験会場の場所やルート、交通手段、所要時間を確認しておくことも大切です。

これらをしっかりと把握しておけば余裕を持って行動することができます。

わかりやすい文章を書く

2019年07月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の筆記試験は、記述式のため、当然に、わかりやすい文章を書く必要があります。

そのために、前提となるのは、試験官はそれほど、あなたの業務に詳しくないということです。

なぜなら、あなたは、その業務をほぼ毎日行ってきたのでしょうが、試験官は別の業務ばかりをやってきた人だからです。

 

例えば、環境保全に係る業務を行ってきた人でも、その対象が、山が中心の人と、川が中心の人と、海が中心の人とでは、詳しい領域がまったく違います。

また、発注者側でデスクワークばかりやっている人と、現場で作業ばかりやっている人とでも違います。

 

ですから、試験官の立場に立って、わかりやすく書くということが、たいへん重要です。

 

わかりやすい文章とは、論理的な文章のことです。

論理的な文章とは、筋道がついた文章です。

言い換えると、誰が読んでも、誤解なくわかる文章のことです。

 

例えば、「警官は血を流しながら逃げる犯人を追いかけた」という文章は、血を流しているのが、警官である場合と、犯人である場合と、2通りに捉えることができます。

これは、誤解が生じやすい文章です。

この場合、「警官は、血を流しながら逃げる犯人を追いかけた」とするか、「警官は血を流しながら、逃げる犯人を追いかけた」とするか、いずれか改訂します。

 

わかりやすい文章を書こうとするとき、1つだけの意味にとってもらえるように吟味しながら書くことです。

これから、試験日までの10日間は、クセ字を直し、書き急いでも字が乱れないようにして、丁寧な字で、わかりやすい文章を書く訓練をする時期です。

試験会場の下見に何回か行く

2019年07月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

時間の余裕があれば、複数回、試験会場の下見に行くとよいでしょう。理由はいくつかありますが、当日の緊張が和らぐためです。

 

当日は、非日常です。すべてを、日常にすることはできませんが、一部分でも日常に変えてしまうことができれば、その一部分だけでも、平常心でいられます。

他の受験生は、非日常を味わっているにもかかわらず。

これは、意外と大きなアドバンテージです。

 

試験会場に、下見に行く慎重な人はあまり多くありません。

それを、2回、3回と行く人は、数%でしょう。そして、技術士試験の二次試験の合格率も数%です。

もしも、ななたが、試験会場の近くに住んでいるのならば、億劫に思わずに、下見に行くとよいでしょう。

 

さて、電車で行く場合のルートや時間をチェックするのは当然です。

電車が遅延した場合のタクシーの電話番号も2、3社分、メモをしておきます。

万が一の場合も、想定内にしておくのです。

 

試験会場に入れるのならば、トイレの場所を確認します。

試験会場になりそうな階だけでなく、少し離れた場所や、近くの飲食店も含めてです。

 

なぜなら、当日、とくに男性用トイレは、長蛇の列になるためです。

混み合いそうであれば、当日の飲み物も控え、利尿作用が強いコーヒーの摂取も考え直さないといけません。

 

鉛筆を忘れた、消しゴムを忘れた、に対応するために、近くのコンビニもチェックしておきましょう。

 

試験終了後には、選択科目Ⅲの復元解答を、できるだけ早めに書いたほうがよいでしょう。

近くの喫茶店やファミレスのチェックもお忘れなく。

技術士2次試験_「まず始める」ことの重要性

2019年08月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。

さて、8月になりました。

非常に暑い日が続き、本業の仕事を進めるだけでとても疲れます。

 

7月の筆記試験を受験した方、受験しなかった方、

合格の可能性がある方、不合格の可能性が大きい方など

様々な方々がおられると思います。

 

しかし、「今、何もやらない」という選択肢は本当に正しいでしょうか?

合格の可能性がある方は、口頭試験の準備を進める必要があります。

不合格と思われている方は、来年の受験の為に、再度勉強を始める必要があります。

偉そうなことを書いていますが、

私自身、「今やる!」というのは非常に難しいことだと承知しています。

一級建築士や技術士の過去の資格試験勉強でもそうでした。

今でも英語を上達させる勉強や、その他業務で必要となる資格は多くあります。

そして、今!すぐ!やるべきだとはわかっていてもなかなか動けないという

情けない状態でもあります。

 

そこで、私がどのように勉強を進めるか、についてご紹介いたします。

 

初めから1時間、2時間を勉強することはできません。

ですから、テキストを目の前に置き、5分間眺める時間をとります。

気持ち的には5分と思って始めますが、

キリが良いところまで読もう、もしくは解答しようという気持ちになります。

この繰返しです。

最初は2日に1回程度ですが、徐々に勉強を始めることに倦怠感を持たなくなってきます。

それでもサボりたいという衝動に負ける時もあります。

しかし、そういう気持ちも含めて「早く」始めることにメリット以外有りません。

 

暑く大変な日々が続きますが、

ぜひ頑張っていきましょう。

 

筆記試験の合否判定結果の受け止め方

2019年08月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

筆記試験の合否判定をしている受験対策会社があります。この合否判定で有用なのは、答案の「まずい箇所」の指摘です。その箇所が、なぜ点数を落としたのか、どのようにすれば加点につながるのかを検討することができるためです。

 

その取り組みができれば、合格できていた場合の口頭試験対策になります。仮に、不合格であったならば、そのカイゼンが次年度の合格につながります。

 

一方、合否判定でまったく有用でないのは、合格か不合格の講評です。なぜなら、これは、多くの場合は「不合格」と判定されているためです。合格と判定しているにもかかわらず、実際に不合格になってしまうとクレームにつながりやすいものです。そのため、合否判定は、当然に厳しめに評価されてしまいます。

 

ですから、合格か不合格か、白か黒か、〇か×か、という二者択一で考えるのではなく、「どのようにすれば、より良くなるのか?」「今の自分であれば、どのように書くのか?」といった自問自答をすると良いでしょう。

 

口頭試験は、難化の傾向にあります。

 

なぜなら、技術士試験のノウハウを、インターネットや受験対策会社から得られやすくなり、受験生の試験テクニックが高くなっているためです。つまり、簡単な質問では、受験生の真のスキルを評価できなくなってきています。

 

そのため、試験官は、「より本質的な質問を発する」ようになってきています。

 

例えば、5年ほど前であれば、「3義務2責務を説明してください」と質問されました。いまでは、「あなたのかかわる業務のなかで、秘密保持義務違反になるようなケースには、どのようなものがありますか?そして、技術士として、あなたは、どのように対応すべきですか?」のようになってきています。

 

受験対策会社やAXS技術士学院の講師のアドバイスを参考に、復元答案の点検に取り組まれると良いでしょう。

技術士2次試験_CPDについて

2019年09月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

CPDとは何か?

Continuing Professional Development:継続研鑚です。

技術士試験に合格し、技術士となることがゴールではないということです。

 

このことは、技術士法や倫理綱領にも規定されています。

「技術士法」

第47条2

(技術士の資質向上の責務)

技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、

その他その資質 の向上を図るよう努めなければならない。

 

「技術士倫理綱領」

(継続研鑚)
10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。

 

ここに書かれていることは、当然口頭試験でも述べることができます。

Q:技術士を取得した後は、どのようなことに取り組みたいですか?

という質問がくることもあります。

その際に、CPDのことを述べたり、後輩の育成、部下の育成に積極的に携わりたい、と回答したりできます。

 

さて、CPDは何をすることを定めているのか?ですが、

 CPD の範囲には、CPD によって獲得した能力を社会貢献に資する活動も含める。

一般に、次のように分類する。

① 能力を獲得する活動:講演会・講習会・シンポジウム・研修会・見学会等への参加、

論文発 表、口頭発表、執筆活動、資格取得、自己学習等

② 実務を通じた活動:表彰を受けた業務、特許取得等

③ 社会貢献活動:公的な機関等の委員会委員、講演会講師、技術指導等

とあります。

ただ聞くだけの講習会やシンポジウム参加でもCPD時間を得ることはできます。

しかし、講師として発表する側の場合は同じ時間でも重みづけが異なり、

多くのCPD時間を得ることができます。

 

目標とするCPD時間やAPECエンジニアの登録申請するために必要なCPD時間など、

調べて勉強する必要があるものもあります。

 

それぞれ、準備を進めましょう。

技術士2次試験_積極的な人は得をする

2019年09月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

突然ですが、あなたは積極的に行動する人でしょうか?

それともじっくり考えて、行動するまでに時間がかかる人でしょうか?

 

じっくり考えることが悪いことだとは全く思いません。

しかし、世の中の大半は、積極的に早めの行動をする方が得するようにできています。

例えば、すでに旅行することが決まっている場合は、航空券を当日購入するのではなく、

「早割」という制度を利用して購入した方が安く手に入れることができます。

ブランド物の限定品なども、早く順番に並ぶことでゲットできる可能性が高くなります。

これらは、思い付きで行動しなさいと言っているわけではありません。

事前に入念に検討しておき、「このような事象が起こったら、すぐに行動できるようにしておこう」

と自分の意思を予め決めておく必要がある、ということです。

事前準備があれば、多少想像と違う事象が起こった際でも臨機応変な対応が取れます。

積極的な行動をとるためには、常日頃からよくその事柄について考えておくことが大事でしょう。

 

このご時世、どのような媒体でも、いつでもどこでも多くの情報を得ることが容易となってきました。

新聞に限らず、インターネット、TV、雑誌など。

では、他人と差をつけるためには何が必要か?

それは、スピードです。

誰よりも早く得ることができた情報には価値があります。

価値ある情報をつかむためには、誰よりもアンテナを広く張る必要があるでしょう。

そして、情報を得た際には、すぐに行動しましょう。

 

たとえ間違った方向へ行動しそうになっても、

早い段階であれば、気づき後戻りすることも可能でしょう。

 

誰よりも広く、早く情報をキャッチする。

直ぐに行動できるように、常日頃から考えをめぐらし、事前準備をしっかりしておく。

試験勉強に限らず、すべてのことに通じる大事なことだと思います。

2月の注目講師 はねびと講師 技術士システム

2021年02月17日 作成 / 執筆:技術士システム【運営者】講師

アクセス数No1(2/17時点)、評価★★★★★ (7件)
はねびと講師↓ご連絡はこちらから

https://www.gizyutushi.com/system/index.php?cont=udetail&id=740&tb=3

 

自己紹介
40歳半ばの現役技術士で日本技術士会の会員であります。平成26年度に技術士(建設部門:都市及び地方計画)に合格しています。体を動かすことが大好きで、休日は趣味のスポーツに没頭しています。勉強、仕事、スポーツ、何にでも人へのアドバイスが得意です。現在、公的機関の職員として仕事をしており、10年間程、民間の建設コンサルタントの経験もあります。そのため、私の強みは公民両面からの幅広い視点で技術士論文のアドバイスができます。また、仕事上、色々なタイプの技術士が作成した技術提案書の審査・評価をしてきましたので、技術士試験に求められる論文の添削やアドバイスが的確にできます。好きな言葉は、「今日は私の残りの人生の最初の日」です。

 

SNSアカウント
(SNSアカウントは設定されていません)

 

現在の所有資格
建設部門 (都市及び地方計画)

 

その他の所有資格
一級土木施工管理技士 測量士 二級建築士
被災建築物応急危険度判定士 被災宅地応急危険度判定士

 

受講生への応援メッセージ
ご縁は決して偶然ではなく、何かのつながりにより生まれると思っています。
なるべく、受講者(生徒)と講師(先生)というような上下関係ではなく、(受験者)プレーヤーと(経験者)アドバイザーみたいなフラットな関係で受験対策に取り組めるように心がけたいと思っています。
技術士は難関資格の一つですが、あまり力を入れすぎず、自分のペースで合格を勝ち取っていきましょうね。
今の自分の強みと弱みに気づき、効率的に勉強を進めていくことが大切で、合格するためのノウハウ(試験委員が技術士に相応しいと評価する視点)を丁寧にアドバイスさせて頂きます。
添削、アドバイスにあたり、時に厳しい指導だと感じることがあるかもしれませんが、それは合格して頂くためと思ってください。

 

出願対策と指導
可:
メールにより、経験業務の棚卸し後、経歴表と小論文の添削、アドバイスを行います。

筆記試験対策と指導
可:
メールにより、過去問題、予想問題の回答論文を審査評価し、添削、アドバイスを行います。

口頭試験対策と指導
可:
メールにより、業務経歴、小論文、選択科目(3枚論文)をチェックし、想定Q&Aづくりを行います。

 

公開住所
大阪、京都、奈良

 

受付支払い方法
ゆうちょ銀行

 

料金表
○出願対策
・出願一式 10,000円(添削3回)
・小論文のみ添削 4,000円(添削2回)
○筆記試験対策
・筆記一式 必須1問、選択3問
12,000円(添削7回)
・1問添削 3枚論文 4,000円(添削2回)
2枚論文 3,000円(添削2回)
1枚論文 2,000円(添削1回)
・評価のみ 3枚論文1問 2,000円
2枚論文1問 1,500円
1枚論文1問 1,000円
○口頭対策
・口頭一式 10,000円(添削3回)
・模擬面接 1回(60分)につき、5,000円
(相談により対応)

 

その他
これまで、建設部門のほぼ全般において業務の経験があり、技術士は都市計画で取得しました。
仕事も調査・計画、設計、工事そして調整業務と多岐多様な仕事に携わってきました。
そのため、対応可能な部門と科目は以下のとおりとさせて頂きます。
建設部門
・土質及び基礎
・都市及び地方計画
・道路
・トンネル
・建設環境
・鋼構造及びコンクリート(コンクリートのみ)
・河川、砂防及び海洋・海岸(河川、砂防のみ)
・施工計画、施工設備及び積算(施工計画のみ)

「技術士指導合格者第1号」~彼の人生の変革

2025年05月11日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士指導合格者第1号」~彼の人生の変革

  今回は私が指導した技術士合格者第1号の人のことについてお伝えしたいと思います。彼は、同郷で高校及び大学ともに1歳下の後輩です。彼は私の技術士合格を知り、「是非、自分も合格したいので指導をお願いしたい。」の申し出があり、真面目な性格で努力するタイプなので、2つ返事で快諾しました。

1.ワンツーマン指導

  今から約25年前でしょうか?当時はメ-ルはありましたが、添削論文のやり取りは自宅同士でのFAXでのやりとりでした。彼の仕事は「緑化、造園等」を専門とする会社に勤務する技術職でした。彼の自慢の実績の一つとして、国際大会でも何度も優勝経験がある世界に知らない人がいない有名な海外プロゴルファ-が、設計監修したゴルフ場を造成したことでした。 午前中に経験記述問題がある時の試験でしたので、その準備論文を仕上げていくのに、苦労した記憶があります。論文内容はゴルフ場等の緑化、植栽工事での「大径木樹木の移植方法」でした。「何故、この方法が、最善かつ適切であったかその妥当性に関する検討プロセス」を作り上げるのに、何回も繰り返し、ワンツ-マンでやり取りしました。専門外分野の添削には工法や課題事象をイメ-ジする能力が必要であることを実感しました。特に着眼した点は移植に重要な現況土壌環境の保全に関することでした。私も土壌については少し勉強経験したことがありましたので、お互いのやり取りのなかで、試行錯誤しながら準備論文を完成させていきました。

 2.記述方法の極意指導

  彼は文章の書き方は下手ではなかったので、採点者がわかり易い、見やすい文章の書き方については理解が早く、実践移行もスム-ズあったと思います。但し、相当数事前論文を準備する必要があることから、彼の努力、研鑽も当然ありましたが、私自身もこれに応えるべく、通勤中の地下鉄車内で論文添削を行い、できるだけ迅速に返信できることを心掛けました。 合格まで10年間も要した私の指導ですから、初年度合格は難しいかなと思いながらも、彼を激励、記述方法の極意(コツ)を繰り返し指導しました。彼もそれに応えてくれ結果、見事1回で記述試験をパスすることができました。彼の合格は自分のこと以上にうれしく感じました。自分の指導方法が間違っていなかったことを立証できたことで、私の大きな自信つながりました。

3.人物評価の口頭試問

  筆記試験合格後、私の友人にも依頼し私と二人で彼の模擬面接を実施しました。面接に向け補完が必要な事項についてアドバイスしました。口頭試問は立派な社会人が受験者として個々の人物評価とも言うべき面接を今更ながら受けるわけですから、それなりに厳しいものがあります。筆記試験合格発表から、口頭試問までの期間(約1ケ月程度)は、これまでの人生のなかで最も勉強が必要な期間、そして最も技術者として力量が備わる期間であると私は確信しています。際限なく備えなければならないことが山ほどあり、これに全力で取り組まなければならない期間なのです。

 4.合格後の彼の活躍

  合格後、彼は「日本技術士会」に入会、「青年技術士協議会」活動に参加し、ベトナム等を来訪し、現地の技術者との交流研修等を行うなど、積極的に自身の活動範囲を拡大するに至りました。現在は定年退職しましたが、技術士取得後は勤務先企業の取締役に昇進、経営層の一人としてその手腕を発揮しました。現在は日本技術士会の防災支援委員会の委員として継続・活躍中です。 5.自身の人生の変革につながる資格  彼の合格後、彼の大学同級生(こちらも私の後輩)から、「建設環境」の受験指導の依頼を受けることになりました。彼は鳥類や魚類が専門で、こちらもワンツ-マンで指導、その年、合格を達成することができました。 技術士資格は、大げさに言えば「自分自身の変革」を成し遂げるものと考えます。自分自身の研鑽が結果として、周囲の人や組織を超え、広義の意味で社会へ貢献できるものと 確認しています。「志を抱き頑張れば、必ず自分の人生を大きく変革できます!」合格を目指す諸君、どうか、この言葉を信じて邁進ください。(以上)

「キャッチ-な見出し文に工夫する」

2025年05月24日 作成 / 執筆:アニ-講師

「キャッチ-な見出し文に工夫する」

   前回の投稿で「採点者は、答案数が多すぎて心理的に読みたくない。」ことに関してお伝えしました。では、どのように記述すれば、採点者は読んでみたくなるかについて以下に、私の私見をご紹介したいと思います。

1. 眼にとまる見出し文に工夫する。

   解答答案はパッと見て、読んでみたくなるように採点者が関心をひくタイトルで眼にとまるように工夫することが大切です。この際、以下に留意し例1~例4に示すようなタイトル表現に工夫して下さい。建設白書や業界関連雑誌等の最近トレンドを自分なりの意見として表現、目新しさや期待感を引き出すことがポイントです。

 • 抽象的すぎず、記述内容の焦点を明示する。

 • 技術的キーワード(課題、解決策、今後展望、リスク対応など)を視覚的に示す。

 • トレンドを意識、キャッチ-(着目しやすい、なじみやすい、受けやすい)な見出しで印象付けを行う。例えば、以下のようにタイトル化してます。

(例1)課題:担い手不足⇒「ダイバ-シティとインクル-ジョンの進展」

(例2)課題:新交通システム⇒「地域資源のマルチタスク化」

 (例3)課題:国土防災⇒「グリ-ンインフラの社会的実装」

(例4)課題:メンテナンス⇒「インフラ群再生戦略マネジメント」

 2. 見やすい見出しにより論理展開を斜め読みで採点者へ伝える。

  答案の見出し文は、あえてある程度一定間隔となるように意図的に配置し、見出し文を斜め読みできるように記載します。斜め読みにより、解答文の論旨展開や内容が素早く、本文を読まなくとも概略的に採点者へ伝達することが重要であり、その際、以下を考慮することが大切です。

• 見出し、小見出しで段落を整理(太字やアンダ-ラインで視覚的強調)

• 論旨展開を明確化(題意に沿い背景⇒課題⇒解決策⇒リスク⇒今後方針や方向性⇒展望⇒技術者倫理)

• 各タイトルは記述ポイントを絞りこみ、その内容は箇条書きで分けて整理

• 図表を有効活用して、情報をさらにわかりやすく視覚化 

3. わかり易い表現にする。

  採点者は受験分野の専門家とは限らないです。専門用語や難解な表現は必要最小限にとどめましょう。必要な場合には、わかり易い説明文や異なる表現にするとわかりやすいです。

 4. 結論に納得感「なるほど」を創り出す。

 結論の部分は、「結果の有効性」「今後の課題」「実社会への応用可能性」などに触れ、題意に対する解決案が納得できるものであることが不可欠です。自身の見識に基づき、自分の意思を伝える見出し文に工夫下さい。 準備解答文に作成に参考となれば幸いです。    (以上)

モチベ-ション・コントロ-ル その2

2025年06月21日 作成 / 執筆:アニ-講師

「モチベ-ション・コントロ-ル」その2

前回は「モチベ-ション・コントロ-ル」その1を紹介しましたが、今回はその2について、私の経験からの方法についてお伝えしたいと思います。

1.聴力の活用

  学習の習慣化の例として、自分にあった方法をパターン化する方法があります。 パターンが習慣化すれば、学習への心理的な負担が減ります。私は暗記、記憶の際は 準備論文を自分の声でICレコ-ダ-に録音し、通勤等時間に常に3倍速でくり返し聞くことを習慣化しました。すなわち聴力を活用し、知らず知らずのうちに脳に記憶させ、思い起こす時、必要とする語彙が言葉として自然と出てくるようになります。個人差はあると思いますが是非、試してみて下さい。自身で作成したノートやメモと併用することで、記憶を脳のなかで画像パネル化することが可能となり、試験本番で自然に記述する語彙が出てくるようになります。

 2.集中できる時間帯設定

  自分は早起きして勉強するのが向いているのか、夜のほうが集中できるのかは個々のライフスタイル等によって異なります。自分に合わないパターンの時間帯に勉強をしようとしてもうまくいきません。両方試してみて、合っているほうを選択するとよいでしょう。私の場合は「朝」です。 朝のさわやかさと自分自身のための静寂な時間は、何十年来、私にとって貴重な時間を与えてくれています。また、仕事とパーソナルとの時間を切り替えることができ大切にしています。受験者諸氏はベストな時間帯を見つけて下さい。

 3.音読

  口でアウトプットしながら耳で聴く、音読を活用しましょう。書くだけの学習方法やアプリのみの学習に頼らず、目、耳、口、そして書くことを活用しましょう。周囲の迷惑にならない場所を見つけ、音読のメリットを引き出しましょう。散歩が苦手でない人は散歩しながらの音読は、周りに迷惑をかけることがないし、歩くことで脳への刺激になると言われています。

 4.勉強時間の記録

  自分を肯定することは、学習継続のために大切な要素です。自身の取り組みを客観的に把握するために、手帳やメモに勉強した時間を記録してみましょう。忙しいにもかかわらず、工夫して目標勉強時間を確保したことを積み重ね、自信と自己肯定につなげましょう。

5.アウトプットの方法の工夫

  学習したことはできるだけアウトプットにつなげましょう。例えば作成した準備論文を誰かに説明する状況 を意識し、社内でのプレゼン資料に応用したり、想定設問した骨子法を利用したイメ-ジトレ-ニングにより、ノートにアイディアを書き出すなど、より実践的な取り組みを工夫してみましょう。

6.目標宣言

 技術士受験を目指していることを、周囲の方々へ宣言するのもひとつの方法です。少し勇気が必要であり、宣言しにくい場合でも家族には確実に伝え、受験準備への協力を仰ぐとともに、自身の取り組み姿勢や緊張感を家族へ示しさらに自主性を高め、自分を奮い立たせるトリガ-にしましょう。

 7.取得後の活用を具体化

 資格を取得したらどのように活かすか、自身のキャリアへの影響を考えてみましょう。役職や年収が上がるなど、モチベーションにつながるイメージを描いてみて下さい。 なりたい自身のイメージ像が明確だと、それに向かって努力がしやすくなりますし、そのため努力に対する労力を軽減できると思います。

 8.学習環境

集中しやすい環境は人それぞれです。しかし、勉強専用のスペースがあったほうが他のことに気を取られないため、集中しやすいです。部屋の一角に勉強スペースを設けたり、集中しやすい環境づくりを目指して下さい。 時には、学習場所をあえて変えて、図書館、カフェ等で高校生や大学受験を目指す学生のなかで、周りから自分に通常ではない刺激を与えてみるのも、非日常的で以外に効果的かもしれません。

  今回は「モチベ-ション・コントロ-ル」その2について紹介しました。本人が楽しんで実践できるのが理想です。いろいろ、トライして適した方法を見出していただければと思います。難関な技術士試験を目指す諸君です。究極的には「できない自分を恥ずかしく思う!」ぐらいの強い、意志をもって挑んでいただき、合格を手中にしていただくことを願っています。 (以上)"

「全力で勝ち取る!」

2025年07月19日 作成 / 執筆:アニ-講師

 「全力で勝ち取る」

 さあ-、いよいよ試験本番です。寝不足や過労を避け体調管理を十分留意し、筆記試験に全力で挑んで下さい。必ず、今までの努力が実る時と信じ、受験者諸氏が栄光を勝ち取ることをお祈りいたします。 さて、試験本番直前ではありますが、試験直後にやらなければならないことが何点かあります。今回はその点についてお知らせして、予め準備願えればと思います。

 1. 当日すぐにメモ

 試験が終了したら、その日の内に解答文に何を記載したかを必ずメモして下さい。2~3日たつと何を書いたか忘れてしますので、できるだけ早く再現解答文を作成して下さい。 口頭試問では「記述試験の内容は、ほとんど聞かれることはない。」と言われていますが、記述試験について「解答できたこと、できなかったこと」等について聞かれる可能性があります。口頭試験のフォロ-対策としても極めて需要です。この時点で、できるだけ何を具体的に書いたかを、詳細に復元しておくことが重要です。   

2. 自己採点と補完解答文の作成

 再現した解答文はまずは、自分自身で採点してみて下さい。的確であったこと、そうではなかったこと、記述、言及不足の点等を整理してみて下さい。論文の論理構成や技術内容についても自己採点して下さい。 特に記述が思うようにできなかったことについては、現時点で記述するとすればどのように記述することが望ましかったのかを考え、再現して下さい。 例えば、これを準備しておくことで、口頭試問で記述不足箇所について、「この部分について記述が不十分であったと考えております。」と反省点を説明ができる機会を作ることができます。あるいは認識していた事が事実であることについてを補完できます。

3. 選択しなかった設問の理由

 専門、必須、応用課題は数問から選択することになっています。ここで大切なのは何故この課題を選択したのか?あるいは、選択しなかったのかをその理由を整理しておくことです。 おそらく、未経験分野や不得意分野によることが、その理由となると思います。一方、自分の専門分野であるならば、その部分について口頭試問でアピ-ルできるポイントとなる可能性があります。得意なこと、そうでないことの両方について改めて認識、整理下さい。

4. 添削を受ける

 作成した再現解答文は添削してくれる人がいたら、是非、添削してもらって下さい。第三者的な評価や記述の不足点が、より明確になると思います。その上で、添削後に解答文を再修正し、仕上げておきましょう。このことは、記憶がしだいになくなって行きますので、口頭試験時に向けて準備しておくが大切です。 また、本来、記述すべき点をしっかりと認識できていたが、本番では緊張や制限時間などから、思うように書けなかった言い訳を「やんわり伝える」巧妙な言い訳の準備となります。

 5. 業務経歴書の再チェック

  願書に記載した業務経歴票は、この時点で以下の観点から、再チェックを行い、記載内容、その理由や根拠、技術者としてのあなた意見等を改めて少しづつ整理しておきましょう。

 ・業務経歴、専門分野、技術士としてふさわしいと思う業務、失敗事例

・記述業務の技術的課題とその解決方法の理由と、検討プロセス

・自身の役割、判断した根拠、リスク対応事項、業務成果、将来展望、反省点、改善点

・倫理的配慮、安全性、法令遵守の視点、社会環境への配慮

 但し、口頭試験の準備ではこの点について、さらに掘り下げる必要があります。現時点では要点整理と補強の必要性の有無の確認程度で、良いと考えます。 願書作成時ではかなり熟考して願書を作成していたつもりでも、現時点でみると以外に言及不足な点や改善点が見つかる可能性がありますので、徐々に準備しておいて下さい。(以上)                          

「謙虚で、ひたむきであれ!」

2025年09月06日 作成 / 執筆:アニ-講師

「謙虚で、ひたむきであれ!」  

   皆さん、徐々に口頭試験の準備は進んでいるでしょうか?口頭試験については事前に準備すべき事項がたくさんあります。おそらく、全ての受験者は試験当日まで、準備不足を実感しながら口頭試験に挑まなければならないと思います。早すぎる準備はむしろ、口頭試験に対する万全さにつながりますので、積極的に進めて下さい。

  今回は私が以前、模擬口頭試験の面接官役で対応した「回答が完璧すぎる受験者」を例として、あるべき受験者像について、ご紹介したいと思います。

 1.受験者

 この受験者の人物像は、以下のとおりです。

年齢(当時):40代後半

学歴:某国立大卒

立場:発注機関の管理職(当時課長) 受

験部門:建設部門   

2.完璧すぎる解答

  私と私の友人の2人で役割分担に決めて、質問内容を事前に準備し、模擬口頭試験を行いました。その印象と結果は、何を聞かれてもその回答があまりにも完璧すぎることでした。寸分のスキもなく、「鉄の防弾チョッキ」を身にまとい、聞かれた質問の銃弾を瞬時に跳ね返すような応答の連続でした。 私はこれまで模擬面接を数多く行ってきましたが、ほとんどの人は緊張のあまりに自分の思うどおりに、回答できない場合が多く、この受験者のように自信に満ち溢れた回答は逆に体験したことはありませんでした。  口頭模擬試験としての評価としては「素晴らしく、完璧である。」以外の言葉が見つからないほどでした。但し一方で、非常に気になった点がありました。それは回答の要所や末尾において、回答に関し自分としての見解や私見を述べるような場面があり、自身の見識を示す雰囲気も感じられ、違和感がありました。面接官役の友人とともに、逆に口頭試験の落とし穴になりかねない懸念があることを直接、本人に指摘しました。

 3. 試験官はスキをこじ開けたい

  試験官の立場で考えると、口頭試験の解答が完璧なことは無論、重要な要素です。一方で回答が完璧すぎるほど、そのスキ間を少しでもこじ開け、何とか回答が困難な質問をしたくなる感情が湧いてくることも否めない事実です。彼は正に、その典型的なタイプの人でした。

 言い方を変えれば、自分に対する自信がありすぎ、他の人の意見等は受容しないタイプのようにも感じられました。このような受験者はあまり多くはないと思いますが、口頭試験では十分な注意が必要です。口頭試験に向け、その受験者に対しこの点を指摘し、理解をしてもらった上で、聞かれた事のみ回答すること、私見は問われた時のみ回答し、付随した情報は、自ら多くを語らないことをアドバイスしました。元々自力はある人なので、心配したようなことはなく、結果的には無事合格、技術士になることができました。 「備えあれば憂いなし。」自分の強みと弱みを理解しておくためにも、模擬口頭試験の実施により、第三者からの指摘により、自分自身を直視することは是非、行っておくべきと考えます。 

4. 受容力とコミュニケ-ション能力の重要性

  このような受験者は特異な例だと思いますし、だからと言って、決して不合格になるものではありません。受験者は多種多様であり、それぞれの個性や特徴があることは当然です。口頭試験の目的は受験者個々の技術者としての考え方、物事の捉え方や取り組む姿勢が技術士としてふさわしいかどうかを評価するものです。 ある程度の年齢に達した立派な社会人が、技術者としての見識を改めて確認されるものであるからこそ、厳しいハードルがあるとも言えるでしょう。 ここで重要なのは、口頭試験では業務経験や専門知識に加え、1人の技術者として種々の考え方を柔軟に受けとめる受容力や、その場にふさわしいコミュニケ-ション能力を試されていることを忘れてはなりません。

 5. 謙虚でひたむきであれ!  

  では、技術士にふさわしいあるべき人物像とはどんな人か?ということになりますが、私的には謙虚でひたむきに努力を継続する人、柔軟で常にポジティブであり、秘めた熱い情熱を抱い続ける人。と私は勝手にイメ-ジしています。  受験者諸氏へのお伝えしたいメッセ-ジは、「謙虚かつひたむきなポジティブを胸に秘めた技術者であれ!」です。 次回は、私の部下であり、話すことが苦手なタイプの受験者の例についてご紹介したいと思います。(以上)

「Ⅳ.河川・砂防 技術提案書の資格要件」

2025年10月18日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Ⅳ.河川・砂防 技術提案書の資格要件」

 私は転職して、河川構造物分野のセクションに配属になりました。施工会社から、総合コンサルタントの新しい世界へ飛び込むことになりました。未踏分野であった河川分野への新たな挑戦がはじまりました。

1. 受験経緯

 私が転職した当時は、建設コンサルタントの世界も新たな時代を迎え、業務発注形態が提案型業務(プロポーザル方式・総合評価方式)への移行時期でありました。業務を受注するには企業及び技術者の同種業務実績、該当分野の技術士資格要件を満足し、事前に提出する「技術提案書」によりで、他社より高い評価点を獲得することが求められるようになりました。さらに、要請分野の技術士資格を取得していなければ、入札参加の選定でふるい分け、制限されることになりました。 このため、好むと好まざるとかかわらず私は、河川・砂防分野の技術士を取得することを迫られました。

2. 求められる専門性

 技術士試験はどの分野も共通して専門性が高く、問題解決能力が求められます。合格するためには、実務経験とそれに対応すべく技術研鑽が必要です。河川計画、河川構造物、利水、維持管理、河川情報、地域防災など、新しい専門分野と立ち向うことになりました。

3. 経験論文の構想

 経験論文は職場で従事する河川構造物とし、私の自身のキャリアから施工に関連した分野の視点からアプロ-チが良いと考えました。転職後に担当した業務を掘り下げ、課題に対しどのようなプロセスで問題解決へ導いたかを改めて整理して行きました。経験、専門、一般記述もこれまで実践してきた技術士試験に対する準備経験が、後おししてくれ無事、筆記試験を通過することができました。

 4. 口頭試験の準備と本番

 口頭試験の準備は、これまでに部下や他社の受験者の模擬口頭試験等を行ってきましたので、その方法については従来とほぼ、同様な進め方で行いました。但し、河川・砂防については河川行政、河川法、河川環境、河川情報、住民との協働、防災等、幅広い分野の見識が必要であるため、準備期間がいくらあっても足りないと感じました。  

 口頭試験はいつも渋谷会場でした。相変わらずの独特の雰囲気の控え室でした。この頃から、口頭試験はその部屋の前で、待機するスタイルであったと思います。私の年齢は50歳になっていたと思います。「鏡の前の一人口頭試験」もある種の定着感も出てきたものの、専門技術者として評価されることについては、口頭試験を数度重ねてもプレッシャ-はあるものです。

 口頭試問が始まりました。どうやら試験官はお二人ともに大学の先生の方のように思えました。しかも私の年齢よりも、明らかに若い感じの方々でした。余裕は決してありませんが、年齢が私の方が年上であることに対し若干、アドバンテージを感じることができ、気持ち的に楽になりました。 口頭試問の余裕こそありませんでしたが、年齢、既取得部門があることにより、難解、意地悪、予想外の質問はなく、淡々と終了したように思います。最後の設問では「今更、技術士の義務、責務を聞くまでもないでしょうから、これで終了します。」のしめくくりで、口頭試問が無事終了しました。

 5. 河川・砂防分野の口頭試験準備

これから、河川・砂防分野で口頭試験に向け準備される方は、私の経験から以下について整理・準備することをお勧めします。

 (1) 専門的知識

・技術的判断

・洪水被害軽減のための河川整備手法

・自然再生や環境に配慮した河川計画を行う際の留意点

・ダム、遊水地、堤防、調節池などの治水施設の特徴とその役割

・近年の気候変動による降雨特性の変化に対する河川計画上の対応と現状

・今後の河川維持管理で特に重要な課題

(2) 社会的要請・制度面

・河川法や水防法に基づく業務上の留意点

・地域住民との合意形成を図るためのあなたが考える施策

・河川整備計画策定における住民参加の意義と地域活動との連携

 ・SDGsやカーボンニュートラルの観点から河川分野に求められる方向性

(3) 時事・最近の話題

 ・令和○年○月豪雨の被害事例に基づく、技術的観点からの教訓等

・洪水、地震災害への地域防災力の強化策

・地域におけるリスク評価とその対応

 ・浸水想定区域やハザードマップの課題と改善点

・ICTやAIを活用した河川管理技術の最新動向  

(4)基準超過対応

 近年の降雨については従来の実績や経験則を前例基準として適合が困難になってきています。今後、河川・砂防・海洋・海岸分野でどう対応して行くべきかを整理しておくことが必要です。特に全国、地方の直轄河川や中小河川等、山間地、海岸地域において、地球環境、気候変動、安全国土形成の観点から、自分の意見として答えられるよう準備下さい。  

 次回は、会社の至上命令により受験が必要となった「衛生工学部門」の口頭試験準備についてご紹介します。(以上)

「問題解決能力:簡潔さとアピ-ルが重要な業務説明」

2025年11月01日 作成 / 執筆:アニ-講師

「問題解決能力:簡潔さとアピ-ルが重要な業務説明」  

まもなく記述試験の合格発表となります。合格された皆さんが今後、挑む技術士口頭試験において、試問される可能性が高いと思われる以下の7つの重要項目について、準備すべきポイントを、ご紹介します。

 【7つの重要項目】

 1) 問題解決能力

2) コミュニケ-ション能力

3) リ-ダ-シップとマネジメント

4) リスクマネジメント

5) 継続的な自己研鑽

 6) 倫理観・社会的責任

7) 幅広い技術知識

今回は、上記のうち業務説明における1)問題解決能力についてご紹介します。

1. 解決プロセスの明確化

 事前提出した記述業務や経歴業務について、技術士の資質として最も重要である問題解決能力を有していることを示すには、解決に至った具体的なプロセスや方法を説明することが重要です。このため以下のステップに従い回答を準備、説明の明確化に留意して下さい。

1) 問題の抽出:現状問題、課題の明確化

2) 情報収集と分析:情報収集とデータ分析に基づく、多面的評価

 3) 解決策の立案:複数案の総合的評価と最適案抽出及びその工夫

4) 実施とその評価:実施結果と現時点の評価及び改善の余地、可能性

 2.簡潔さが重要   

記述業務の説明するに際しては特に、簡潔であることに留意下さい。経歴書に記述した業務内容を今一度掘り下げ、技術士としてふさわしい業務であったことを以下の点について整理、記述不足の場合は補完下さい。

1) 問題の内容

2) 問題解決へのアプロ-チ方法

3) 解決手段と適用技術

 4) 結果と得られた成果(コスト削減及び工期短縮、品質改善等)  

3.戦略的問題解決能力のアピ-ル   

技術士は技術的な基礎知識のほか、創造的に問題を解決できる能力が求められます。従って一般的なアプロ-チ方法に加え、独自で新しい視点に基づく方法を提案したか、それはどのような効果が得られたについて、アピ-ルすることが重要です。このため、戦略的思考に基づいた検討、方策への反映等、独自性であることに対する強調が必要です。  

4.リーダ-シップの発揮とコミュニケ-ション   

技術士はチームや組織内において指導できる専門家であることが求められます。リーダ―としてのその役割を担うことが前提であり、その実践的経験やチーム体制で問題解決した事例について示す必要があります。このためプロジェクトの遂行方針、方法、利害関係者とのコミュニケ-ション方法についても準備して下さい。

 5.現時点での評価と反省   

実施した解決策は、成果が挙げられた事以外に、現時点で評価した場合、残された課題や反省点があると思います。このことを冷静に評価し、今後の将来的な技術展望、発展性、改善方法等の認識に立脚し、短期、長期の視点から説明できることが大切です。このことは、自己改善能力や新たな問題に対する技術者姿勢のアピ-ルにつなげることができると考えます。

6.業務経歴の設問例  

業務経歴の設問例を以下に示しますので、参考にして下さい。  

・記載業務に内容について(1~2、2~3分程度)簡単に説明して下さい。   

 ⇒要求時間に応じたバージョンを準備下さい。  

・記載業務に関し、補足すべき事項があれば、説明して下さい。  

 ⇒記載業務は字数が制限されているので、不足部分は補完下さい。  

・記載業務で特にアピ-ルしたい点は、どこですか。   

 ⇒できれば、独自性があることを強調したいです。  

・記載業務で経験した結果は、現在の業務にどのように活かしていますか。  

 ⇒反省点等を実践的に活かしていることを説明下さい。  

・技術士としてふさわしいと思う他の業務はありますか。   

 ⇒必ず、準備しておいて下さい。  

・社内の体制とあなたの役割について説明して下さい。   

 ⇒特に、若手技術者が質問されやすい内容と思います。日常業務で主導的立場で業務にあたっていることを意識して回答下さい。    

次回は技術士に資質として不可欠であるコミュニケ-ション能力に対する準備ポイントについてご紹介したいと思います。(以上)

「相反する課題への対応:リスクマネジメント」

2025年11月22日 作成 / 執筆:アニ-講師

「相反する課題への対応:リスクマネジメント」  

 受験者諸氏は口頭試験に向け、準備されていることと思います。今回はコンピテンシ-の項目として、質問が予想される「リスクマネジメント」についてご紹介したいと思います。

 1. 基本プロセス

 まず、リスクマネジメントとはどういうことかを、理解認識することが必要です。リスクマネジメントとは、将来起こりうる不確実な出来事(リスク)を特定し、それがもたらす悪影響を最小限に抑えるための体系的な取り組みのことです。従って、企業活動やプロジェクト運営などの多様な分野で重要な管理手法です。リスクマネジメントの基本的なステップは以下により構成されます。

 1) リスクの特定(潜在リスクの洗い出し)

2) リスクの分析(発生の可能性とその影響の大きさの評価)

 3) 対応策の立案(実現できる対応策の検討)

 4) 対応策の実施(実施計画と必要資源の準備)

5)モニタリング、フィ-ドバック(定期監視とPDCA)

2. 口頭試験での対応

 1) 実施体験    

いつ、どこで、どんな場面で実施したかを具体的に上記に示したプロセスに基づき、簡潔に整理しましょう。

 2) 倫理・社会的責任

「リスクマネジメントとして、どのようなことを実施していますか?」に対して、例えば、法令改正のリスクに備えた「社内コンプライアンス教育」の実施など、公衆の安全、環境保全、法令遵守などへの配慮等の継続がイメ-ジしやすいと思います。

 3) チ-ムマネジメント

リスクマネジメントは企業やチームプロジェクトとのかかわりが必須です。社内関係部署、外部業者、関係者間の連携・協力が重要となります。定期、継続的レビュ-会議を利用、チーム運営を行っていることを示すと良いと思います。 

4) 業務説明ポイント

経験業務の説明では、想定されたリスクに対し、その影響度の評価から、具体的にどんな対策を計画的に実施し、その進捗管理方法、是正、成果をわかり易く説明すると良いでしょう。日常業務で行っていることをPDCAサイクルに基づき実践し、移行改善につなげていることポイントよく説明して下さい。 

5) アピ-ルポイント    

 口頭試験では多くを説明する時間はありませんが、説明時のキーワ-ドとして以下を組み入れることで、見識のアピ-ルにつながると思います。

 ・リスクマトリックスによる特定   

 ・定性、定量評価    

 ・実施可能な最善策(回避、軽減、代替、受容)   

 ・コンプライアンスと利害関係者との調整   

 ・相反する課題に対する対応

3. 質問事例

 自分の経験業務として、行っていること、考えていること示すと良いでしょう。 そのため、設問を想定した2~3事例を準備されることをおすすめします。

・あなたの業務でリスクマネジメントの考え方を教えて下さい。

⇒リスクが発生する事象や要因や場面を普段から認識し、定期的に見直しすることと考えます。

 

 ・日常業務で発生が想定されるリスクにはどんなものがありますか (技術的・経済的・社会的・環境的・運用的リスク等)

⇒ミス、事故、コミュニケ-ション不足、社会情勢への対応等があげられます。

 

・それらに対する対応策はどんな方法がありますか。

 ⇒特定、方策、監視、改善、フィ-ドバックのスパイラル活動をシステムとして継続することだと考えます。

 

・リスク対応策の有効性はどのように確認しますか。

 ⇒社内外からの情報収集に基づく、客観評価やクライアント等へのアンケ-トが挙げられると思います。

 

 ・また、見直しはどのように決定しますか。

 ⇒定期的に期間を定め、PDCAサイクルによるチェックを行います。

 

・リスクマネジメントと品質・安全・コスト管理との関係はどう評価すべき?

⇒どれも重要なことですが、均衡が図られ最大限の成果を上げることだと思います。

 

・不確実性の高い事項は、リスクマネジメントとしてどう対処すべきですか

⇒難しい問題です。但し、リスクが必ず起こりうる観点から、その対応について普段から意識、場合によっては想定訓練を行うことも重要と考えます。

 

・リスクマネジメントにおける技術者の倫理的責任とは何でしょうか?

 ⇒想定されるリスクに対する認識と技術者として取るべき規範行動と思います。  

受験者の皆さんには模擬面接等を実施、口頭試問対応力向上に向け準備されることを期待します。次回は継続研鑽について、ご紹介したいと思います。(以上)

「英語は得意ですか?自己研鑽のきっかけ」

2025年11月29日 作成 / 執筆:アニ-講師

「英語は得意ですか?自己研鑽のきっかけ」  

技術士の継続的な自己研鑽を行うことは、技術士法の責務になっており、専門性を継続・向上させることは極めて重要です。

今回は技術士試験合格後の私の自己研鑽について紹介したいと思います。 

1. 技術トレンドの把握に必要性  

技術は日々進化しています。これに技術者は絶えず遅れず定期的に最新技術や業界動向をチェックすることが必要です。

このためには日頃から以下について技術トレンドの把握・継続が求められます。 

 1)技術書、論文購読  

 2)セミナ-等への参加

 3)オンラインプラットフォームの活用  

 4)自身が研鑽したい他分野

2. 資格とCPD

私事ではありますが、施工計画分野での技術士口頭試験の設問で「英語は得意ですか」に対し、「今後、勉強して行きたいです。」と解答しました。

技術士合格後、私は恥ずかしながら英会話の勉強にチャレンジすることにしました。

実はこれがなかなか大変でしたが、海外の人とのコミュニュケ-ションの重要性を改めて認識できました。

 技術士試験に合格、技術士になったらさらにその専門性をたかめるために関連資格にチャレンジすることは極めて重要であり、

自分のスキルを客観的に証明することにつながることを私は、身を持って実感しています。

 ちなみに私は技術士試験合格後、以下の資格取得や研鑽に取り組みました。

 技術研鑽することで、今まで全然知らなかったこと、意識していなかったこと、新たな興味などと出会うきっかけとなります。  

・ISO環境システムマネジメント審査員  

・環境カウンセラ-(事業者部門)  

・コンクリ-ト診断士  

・河川点検士  

・河川維持管理技術者  

・英会話  

・日本語教師(420時間専門教育受講)

 3. 実務の積層  

技術士として実務を積むことは、技術的知識を深め、問題解決能力を高めることにつながります。

新たなプロジェクトへの挑戦は、体験しながら実践的に専門知識を習得することになります。

また、複雑な課題に取り組むことにより、技術的判断力や問題解決能力の向上につながると考えます。

 4. 技術の応用と研鑽

 一方、業務や調査・研究に従事することにより、新しい技術の積極的な適用や新たな自己研鑽につながります。

自身の業務に新しい試みを取り入れ、それをフィ-ドバックし、次へ展開、好循環へつなげることできると考えます。  

さらに業務成果や研究に関する技術論文を執筆するなど、学術的な舞台やフィ-ルドへ自身を誘う可能性や自己行動領域を広げることにつながります。 

5.ソフトスキル  

さらにこれまでの業務実務経験に加え、ソフトスキル(コミュニケ-ション、プレゼンテーションスキル等)等、自身の向上心を活性させる機会を創ります。

6. 自己研鑽の質問例

参考までに自己研鑽に関する質問例を以下に示します。 

・資質向上、スキルアップで実践していることはありますか。

 ⇒専門分野の情報誌の購読や講習会等へ積極的に参加しています。

・技術士を取得したら、どんな分野を研鑽してみたいですか。

 ⇒関連する分野の技術領域を拡大したいと考えています。

 ・技術士を取得したら、資格をどのように活用したいと思いますか。

⇒新しい分野の業務や他技術分野技術士との連携により、課題解決に繋げていきたいと考えます

・CPDはどのように記録、管理していきますか。

⇒研鑽分野のバランスを考慮しながら、できる限りの努力を継続しています。

・どんな、技術士になりたいと考えていますか。

⇒自身を常に、ブラッシュアップする技術士になりたいと思います。

・日本技術会にしますか?

⇒取得後は是非、入会したいと考えております。いろんな分野の方々との連携と人的ネットワ-クの拡大に繋げて行きたいと考えております。

(これは、是非、入会の意志を示して下さい。何故なら、日本技術士会の試験だからです。)  

次回は、技術者倫理とトレンド技術について紹介したいと思います。(以上)

「過去問題整理は、技術士試験を制覇する。」

2026年01月31日 作成 / 執筆:アニ-講師

「過去問題整理は、技術士試験を制覇する。」  

 技術士試験の過去問題整理は、自分は何が記述でき、できにくいのかをある程度明確にする線引きとなり、極めて重要な準備作業と思います。とても手が出ない分野や、特に不得意部分は思い切って、捨て去る勇気も場合により必要です。その境界線を見出す作業としても有効な作業と思います。

 今回は過去問題整理の具体的方法と、それが試験合格制覇への近道になることについてご紹介したいと思います。

1. 過去問を一覧表で示す。

 受験予定の技術士試験の過去問題を、以下の項目に沿って、過去10年分程度を次の軸で、年度別に、課題(一般、専門等)一覧表を作成しましょう。Excelやノート等に自分にあった方法で、今後の準備作業も想定し、「並び替え」「色分け」ができるもので追加や削除できる方法により、以下のように年度、分野、設問課題を表に整理しましょう。 ・年度

・分野(例:建設-施工計画なら「施工管理」「施工計画」「○○対策工」「市街地工事」「沿道環境対策」「施工機械」など)

・設問課題(検討すべき事項、施工計画上の留意点、配慮が必要な事項、リスク対策等)

 2. テーマ別に再分類化

 出題傾向がよりわかり易くするために、例えば、建設部門では次のようにテーマ別に並べ替えます。過去に同様な設問がどのぐらいの頻度で出題されているかを一覧表で確認できるようにしましょう。例えば建設部門-施工計画では、以下の分類化はどうでしょう。

 ・対象(:道路、河川、市街地工事、トンネル、ダム、コンクリ-ト、環境、地質地盤等)

・品質管理、工程管理、原価管理、安全管理、沿道対策、施工技術、施工管理 ・関連法規や遵守及び制約事項

・環境保全・SDGs

 ・技術者倫理、社会及び公共福祉

 3.傾向分析の方法

 出題テーマごとに、その出題頻度を分析する。

① ほぼ毎年

 ② 2~3年に1回程度

 ③ 5年に1回程度

 ④ たまに出題等

ランク付けを行い、色分け整理します。ここで、準備が必須な重点問題、次に重要と考えられる課題、最低限キーワ-ドの整理が必要な問題等、ランク付け、準備すべき優先順位を決定、全体的な傾向把握とともに、整理しましょう。 この段階で「どのテーマが今後も出題されそうか」のある程度の予測に役立ちます。整理一覧表は、例えば以下のように色分け、視覚的に得意分野と弱点分野を区分けします。

・赤:毎年出る重要テーマ

・青:理解が不足、努力が必要分野

・緑:得意分野

・黄:全く不得意な分野(思い切って捨る勇気が必要な分野) 

4.準備方策

 1)テンプレ-ト作成:必須科目  

一般課題は社会的情勢を踏まえ、現状の技術的課題や、最重要課題として抽出される理由を根拠立て、整理しておくことが肝要であり、以下のように論述展開しましょう。 

・背景 → 課題 → 対策 → 効果→残る課題や新たなリスク→展望 このためには「自分用の解答テンプレ‐ト」を予め作成、準備しておくことが自身の頭の中の整理に役立つと思います。 よく出題されるテーマはテンプレ-トにより固定化することで、試験本番で迷うことなく記述できると思います。 論述方法では、自分のこれまでの実績や経験に結びつけ、最新の社会的情勢を踏まえることも考慮下さい。

例えば災害、DX、脱酸素、ロボテクス等、「知識」、「説明力」、「自身の経験に基づく経験則」なのかを整理できれば、より説得力あるものになると考えます。  

2)一問一枚カード作成:専門及び選択課題  

 専門課題については、代表的技術の概要と特徴、検討すべき事項、採用上の留意点、施策後のフィ-ドバックの必要性など、より専門的かつ具体的な記述が求められます。 特に専門課題については、分野別にフレ-ム化し、必要なキーワ-ドを盛り込み、体系化整理により、一問一枚のカードを作成するイメ-ジで準備下さい。 何枚ものカードを作成し、頭のなかでそれがクリップで結束された状況にしておくと、本番記述での応用力を発揮する技(テク)と、それを引き出す応用力となります。 選択科目についても必須科目と同様に、課題抽出→解決策→新なリスクと対策について論理的構成に基づき整理しておくことを推奨します。

 5.「書くこと」「修正すること」のくり返し&添削指導

 記述試験の合格には「書くこと」「修正すること」のくり返しが、最もそのスキル能力の習得に重要かつ不可欠と思います。今日書いた解答文を明日、自己添削してみて下さい。完璧と書き終えたつもりでも翌日見た時、修正や削り落としが必要な箇所が必ず見つかります。また、より見識をアピ-ルできる別の表現の仕方の可能性があります。是非、自己添削を試みて、洗練性を追求して下さい。  

 最も重要な点は、第三者視点による添削を受けることです。自分の記述不完全さに必ず気付きます。是非、先輩技術士に添削を受けることが、合格への最短距離と確信しています。次回は、願書に記載する経験業務の棚卸しの重要性についてご紹介したいと思います。(以上)

2026年09月
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