2017年10月23日 作成 / 執筆:タートル講師
今月末(10月31日)は、技術士第二次試験の筆記試験合格発表です。
筆記試験に合格された方は、口頭試験に向けて準備を進めましょう。
ここでは個別の想定質問等の内容ではなくて、口頭試験受験の準備として心掛けたいことについてアドバイスしたいと思います。
1.必ず受験できるようにスケジュール調整等をする
技術士会のHPに明記されている通り、口頭試験の日時変更は一切できません。
したがって口頭試験の日時が確定したら、必ず受験できるようにスケジュール調整等をしましょう。
出張の予定を始め、様々な予定がある方もいるかもしれませんが、技術士の資格を手に入れたいのであれば、万難を排して受験できるように日程を調整してください。
また口頭試験は11月下旬から来年1月にかけて実施されます。特に12月以降は積雪による交通機関の乱れが起こっても不思議ではありません。積雪で飛行機や新幹線が遅れた
り止まったりしても、口頭試験の再受験はできません。また筆記試験から出直しです。前日は試験会場に徒歩でも行ける所に宿泊されることをお勧めします。
仕事等のスケジュール調整、悪天候による交通機関のトラブルというリスクへの対策も口頭試験の一環と考えましょう。
2.第三者に想定質問を作成してもらう
三義務二責務、業務経歴の紹介というような定番質問については、書籍やネット情報でも入手可能です。
しかし「業務内容の詳細」に関しては受験者一人一人で全く内容が異なります。したがって、「業務内容の詳細」に関する想定質問は各々で準備する必要があります。
この「業務内容の詳細」に関する想定質問は、第三者に作成してもらうことをお勧めします。
自分で作成、あるいは同僚に質問を作ってもらうのでは、業務の内容や経緯を知っているため、「甘い」問いになる可能性があります。
業務の内容や経緯を知らない第三者に質問を作ってもらえば、あなたが前提条件と思い込んでいた部分への切込みや、「ここはちょっと自信がない」という点をズバリ付く
ような厳しいものになるはずです。
*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

3月に技術士試験に合格したとき、あるいは口頭試験が終わり、合格発表を待つ悶々とした期間に、2部門目、3部門目へのチャレンジを検討している方は、その部門に求めれらていることを十分に理解することが必要です。
なぜなら、各部門の試験にかかわる主体が異なるためです。
主体が違うと、自ずと考え方が違って、その部門の技術士に要求するスキルも変わってきます。
たとえば、農村部の水路を改修する際の工法をテーマに詳細論文を書いたとしましょう。
国土交通省の影響を強く受ける建設部門では、大雨のときに、水を速やかに下流に流し、浸水被害が出ないことを重視します。
農林水産省の影響を強く受ける農業部門では、水路の泥上げなどで農業従事者の負担が少なくなるようにして、かつ農作物の収量が増える工法が評価されます。
環境省の影響を強く受ける環境部門では、在来種の生息・繁殖の場として、生物多様性が維持される改修である必要があります。
同じ「ネタ」で2部門目、3部門目を狙うときに、もともと、異なる部門の視点も持って、業務にあたっていた場合には、難なく「2匹目のドジョウ」を得ることができます。
そうではないときには、とくに口頭試験の際に、試験官に厳しい質問をされて困りますので、2部門目、3部門目の考え方の違いを、よく研究しておくことが重要になってきます。
なお、2部門目に、総合技術監理部門を選ばれた場合には、よりいっそう要求されていることが異なっていますので、頭をガラリと変えることが大切です。
2018年02月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

一般に、学理を開発した学者には「博士」という称号が与えられます。
一方、技術を産業界に応用する能力を有すると認められた技術者には「技術士」の資格が与えられます。
ここで、修士や博士は、技術士試験に有利か、について考えてみます。
ふつうに考えれば、修士は、有利でしょう。
業務経歴において、2年の実務経験と同等とカウントできるためです。
しかし、博士であっても、5年とカウントされず、2年のままとなります。
この点から、技術士の受験資格という点のみで言えば、博士のメリットはありません。
さて、専門領域について、有利か不利かですが、きっと、自然現象を理論的に解明し、それを証明する「理学」は苦労します。
なぜなら、技術士法の第1条に、「(略)国民経済の発展に資することを目的とする。」と書かれているためです。
また、第2条に、「技術士とは、(略)高等の専門的応用能力を必要とする事項についての(略)」と書かれているためです。
これらは、典型的な理学部が、得意とする領域ではありません。
これらは、工学、農学、水産学といった、モノづくりなどのためのより実践的な知識や技術を扱う学部が、得意とする領域です。
ですから、工学系の修士や博士の研究者が、難なく技術士にもなってしまうことが多い反面、理学系の研究者が技術士試験に苦戦するということがよくあります。
研究者出身の方は、ご自身の専門領域と技術士試験の相性をチェックすることが、早期合格の近道でしょう。
そして、必要に応じて、技術士に求められる論文作法を、教えてもらうことが、効率的だと私は考えます。
2018年06月06日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

自分は料理をしないけど、魚をさばく時にはまず三枚におろします。
いくら素材が素晴らしくても、料理法には手順があります。三枚おろしとは、魚のウロコを取り、頭を落とし、内臓を抜いて血などを洗った状態にします。ここまでが準備期間です。準備が整ったら包丁を使って、頭を左にして背を上に立てた状態で左になる上身(うわみ)と、右側の下身(したみ)、そして中骨の3つに分割します。
この作業が基本です。この上身や下身をさらに調理して、お刺身にしたりします。
技術士の記述問題も同じではないでしょうか?問題を読んでその答えをすぐに書き出すのは危険です。魚を三枚に降ろさないで、刺身を作ろうとするようなものです。そうではなくて、質問の意図と解答すべき構造をまず考えます。そして、それが例えば、何かの特徴点を示し、課題を示し、課題の対応法を示せとあるのであれば、それぞれに当てはめるべきキーワードを洗い出します。
適切なキーワードを思い出せたなら、解答用紙にそれぞれどの程度のスペースを割り当てるべきかを考えて、配分し、タイトルとサブタイトルを記載します。また、何か特徴的な図を描けそうならぜひ書きましょう。キーワードを並べるだけの図もありです。ここまでが料理でいう三枚におろすのレベルです。
ここまでできたら、試験官に対して説明するつもりで黙読してみましょう。試験中なので声を出せませんが、無音で説明するつもりでシミュレーションするのです。そして、この時に違和感を感じる部分があれば、修正しましょう。サブタイトルの修正もこの段階なら簡単です。
そして、一息ついたら、今頭の中で黙読した内容を一気に書きあげましょう。この段階では軌道修正はダメです。首尾一貫していることが非常に重要だし、読みやすく、理解しやすくなります。
この場合にも、例えば、最初に特徴を書いて、次に課題、最後に課題への対応を書くのであれば最も訴求すべきなのは課題への対応です。そして、その前の課題の記述内容と課題への対応の記述内容はリンクしている必要があります。なので、ここの部分に全神経を注力して書き上げるのです。最初の特徴はイントロなので、最初に割り当てた配分の半分ぐらい書いたら、メインの課題と課題への対応に進みましょう。
課題と課題への対応を書き切ったら、出題の内容と解答の内容が適合しているのかどうかを客観的に俯瞰して見ます。そして、ちょっと違うなあとか、ちょっとずれているなあとか、書き足りないなあと感じる部分はありませんか?もし、あれば、それを最初の特徴の記述に割り当てたけど、まだ残っているスペースに端的に書くのです。そうすると、全体としてバランスの整ったA解答になるのです。
ぜひトライして見てください。
2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師
平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。
建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。
以下はⅡ-1-2に関する記述です。
Ⅱ-1-2はダムに関する問題で、既設ダムの洪水調節機能を増強させる方法を問う内容です。
「既設ダム」の「洪水調節機能」を「増強」させるという問いですから、単なる洪水調節の方法論ではなく、
「ダム再生」の考え方を踏まえた既存ストックの有効活用という切り口で答えることが必要です。
問われているのは以下の2点です。
①既設ダムの洪水調節機能を増強させる具体的な方策を2つ
②2つの方策実施時の留意点
まず①についてです。
具体的な方策については、「ダム再生ビジョン」等に事例が示されているので、その中から2つを選定します。
例えば
1)洪水発生前に、利水容量の一部を事前に放流し、洪水調節に活用する
2)堤体を嵩上げして、ダムの貯水容量を増大させる
3)放流管を増設することで死水容量を減らし、洪水調節容量を増大させる
4)堆砂対策や排砂バイパスを整備する
等の中から2つを選定して、概要(その方法で、どのように洪水調節機能を増強できるのか)を説明すれば題意
に沿った内容となります。
次に②についてです。
「留意点」ですから、そのことに留意して実施しなければ、何らかのマイナスが生じるというようなことを記述
する必要があります。
例えば1)の事前放流であれば、予想される降雨量を的確に把握したうえで利水に影響を及ぼさない範囲で放流
する等です。4)の排砂バイパスであれば、排砂による下流域への環境面での悪影響を十分に考慮する必要が
あります。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2019年01月16日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

こんにちは。
既に口頭試験を受験した方も居られるでしょうが、これから受験するという方もいるのではないでしょうか。
最終確認という意味で、口頭試験の想定問題(業務、社内に関わる問題)を集めてみました。ぜひご覧ください。
1. 業務経歴を1~2分で説明してください。
2. 業務内容の詳細について、あなたの立場と役割、課題・解決法・成果について3分程度で説明してください。
3. 現在の業務の技術部門と立場、役割は?
4. 業務で失敗したことはありますか?
5. 現在の業務で技術士としてふさわしい点はどこですか?
6. 業務内容の詳細に書かれている業務以外で、技術士としてふさわしい点はありますか?
7. 筆記試験の選択問題Ⅲで補足したい事項はありますか?
8. 選択問題Ⅲのもう一つの問題はどのような問題でしたか?
9. 受験動機はなんですか?
10. 技術士試験の目的は何ですか?
11. 社内では技術士はどのように評価されていますか?
12. 社内でどのように技術士を活かせれますか?
13. 技術士となった後はどのようなことをしたいですか?
14. 後輩への指導はどのように行っていますか?
15. 技術士会へ入会する予定ですか?
いかがでしょうか?まずは、受験申請した際に記入した業務内容の詳細からいくつか質問が来ます。完璧に説明できるだけでなく、何が技術士としてふさわしいのかという点に着目して説明できるようになってください。また、それ以外の業務を聞かれる可能性もありますので用意しておいてください。
さらに受験動機などの一般的な問いや社内外での技術士としての役割も聞かれます。再度、ご自身の社内の方との関わり方、社外の方との関わり方を整理してみて下さい。
その2では、技術士法や倫理に関する想定質問をまとめてみますので、そちらもご覧ください。
2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

2019年度から筆記試験の出題が多少異なります。詳細は以下のHPを見て確認してください。https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
簡単に抜粋しますと、
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旧試験 |
新試験 |
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選択科目Ⅱ-1 |
600字×1枚×2題 |
600字×1枚×1題 |
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選択科目Ⅱ-2 |
600字×2枚 |
600字×2枚 |
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選択科目Ⅲ |
600字×3枚 |
600字×3枚 |
旧試験での選択科目Ⅱは、合計2400字を2時間以内でした。そして休憩を挟み選択科目Ⅲでは、600字×3枚(1800字)を2時間で書き上げる必要がありました。
2019年からは選択科目Ⅱで600字×3枚と選択科目Ⅱで600字×3枚の合計3600字を3時間30分で書き上げる必要があります。選択科目Ⅱと選択科目Ⅲの間に休憩を挟みません。
これまでの受験生の様子を見ると、選択科目Ⅱでは時間が余るが選択科目Ⅲでは時間が足りないという方が多いように感じました。今年から休憩が無いことで時間を有効に活用できるようになったと前向きに捉えましょう!
では、どのような時間配分で臨めば良いか?単純に文字を書くスピードは、24文字(1行)を1分として、600字の原稿用紙1枚を25分で書ききれるように練習をしましょう。できるようになれば、6枚を2時間30分で書くことができるようになります。残り1時間の使い方が重要となります。
筆記試験は手書きです。一番怖いのは、一度書いた内容を消しゴムで消して書き直す時間です。書き直すことが無いように事前に書く内容をまとめておく必要があります(この部分は別途ニュースで記載します)。選択科目Ⅱ-1では、基本的に専門知識が問われるため、特に書き方について迷うことはないでしょう。選択科目Ⅱ-2と選択科目Ⅲでそれぞれ30分間、考えをまとめる時間が使えます。配点はおそらくⅡ-2が20点、Ⅲが30点となります。配点と文字数から1時間の準備時間を配分しても良いかもしれません。
①書く時間を短くする練習
②時間内に考えをまとめ、構成を考える練習
インプットの勉強だけでなく、アウトプットの練習も必要となりますよ。
2019年02月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験では、業務上の課題を成し遂げるときに、障害となる「問題点」を絞り込むことがたいへん重要です。
この「問題点」は、設問中でいろいろな表現がされます。
また、受験対策会社の講師や、参考書でもさまざまな用語が使われます。
たとえば、技術的障壁、本質的問題、技術的課題、第2の問題、真の問題、原因、真の原因、真因、単に「壁」、業務上の「難所」、ボトルネックなどです。
用語が定まっていないために、多くの受験生は混乱してしまいます。
しかし、ここでのポイントは、この「問題点」が小さな点ということです。
また、その点を解決さえすれば、業務で直面している「問題」が解決してしまうということです。
ですから、さまざまな用語が使われていたとしても、この「問題点」を明確にすることが、問題解決の最重要ポイントとなります。
そこで、いまいちど『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を確認することをお勧めします。
このコンピテンシーには、専門的学識、問題解決、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術的倫理、継続研鑽の8項目が含まれます。
そのうち、問題解決では、「業務上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること」が要件のひとつになっています。
したがって、「問題点」とは、より正確に言い換えると、「問題発生要因」と「制約要因」となります。
本日のお話しが、腑に落ちるときには、合格にかなり近づいていると言えるでしょう。
現時点でよくわかっていなくても、正しく学習を繰り返していれば、ある日、開眼するはずです。
がんばってください。
2019年02月22日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

口頭試験まで進んだ方は、合格発表までドキドキな時間を過ごされているかと思います。
しかし、口頭試験まで進めなかった受験生の皆さん。
悔しい気持ちもあるでしょうが、
今から勉強を始めなくて来年度の試験に合格できますか?
不合格の原因は勉強不足、知識不足、論文の書き方が良くない、この3つのどれかに当てはまります。
これら原因は適切な勉強で達成できるものだと思いませんか?
テキストを開くだけが勉強ではありません。
①過去問の分析
②成功者の勉強方法
③自分の回答の添削
・・・
これらも必要な勉強です。しかしテキストが必要というわけではありません。
つまり、携帯や簡単なメモ帳とペンさえあればできることです。
「勉強=机」や「まとまった時間」などという固定観念は捨てましょう。
電車でも、トイレでもお風呂でもどこでもできる勉強はあります。
自分のライフスタイルの中で、
「どの時間に何の勉強をするか」
「いつ、どこで、何の勉強をするか」を考えましょう。
まずはこれが勉強の第1歩です。
定着してしまえばルーティンのようにこなすことができるようになるでしょう。
例えば、私の場合ですが、
①毎日の通勤電車内:技術士試験概要の調査、成功者の勉強方法の検索、論文の回答例検索
②昼休み(社内のデスク):キーワード検索、過去問の分析、自分が書いた論文の添削
③自宅のデスク:過去問を解く、通勤時に得た重要事項のメモ
このように勉強内容を分けていました。
メモなどが取れない電車内では、ひたすら成功体験を読んだり、勉強方法を考えたりとINPUTの作業をしました。
比較的長い時間が取れる自宅ではOUTPUT作業をするように心がけました。
また、自分の論文について技術士を取得された方に見て頂いたり、自分で添削したりしました。
このように、生活の中で、いつ時間が取れ、何ができるかを考えてみて下さい。
決して簡単な資格ではありません。
自由な時間が無くなりますが、1年だけと考えて頑張りましょう。
2019年03月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

記述式問題をうまく書くために、事前に精度の高い想定問題と、その解答案を作成して、暗記してしまうのが効果的な方法の一つです。
制限時間の範囲内で、合格レベルの答案を作成するには、あらかじめパターン化された答案を思い出して書く方法が有効だからです。
たとえば、選択問題Ⅱ-1の想定問題作成に関しては、1つのキーワードに対して、以下の3項目の内容を、事前に用意してみてはいかがでしょうか。
①基礎専門知識
②課題と問題点および解決策
③期待される効果とリスク
そして、1つのキーワードに対し、1枚のキーワード解説シート(キーワード集)を作成するのです。このシートは本番の論文試験用紙600字詰原稿用紙でつくっておくと便利で、上記3項目の内容を記述しておきます。
実際の試験で、「〇〇について知るところを述べよ。」と出題された場合、①基礎専門知識からの知識を解答に記述します。
また、「○○の問題点を論ぜよ。」「〇〇の課題を抽出せよ。」「〇〇の課題と解決策を提示せよ。」等と出題された場合は、②問題点及び課題と解決策の部分を記述します。
同様に「○○について期待される効果とリスクについて論ぜよ。」「〇〇について将来動向について論ぜよ。」の場合は、③期待される効果とリスクの部分を記述します。
場合によっては複数の知識を引っ張り出して解答を記述するのです。
つまり、キーワード2つの問題ではキーワード解説シート2題、3つの場合はキーワード解説シート3題から知識を引き出して解答を記述します。
このキーワード解説シートをたくさん準備しておけば、筆記試験の時に困ることが少なくなります。
このキーワード解説シートは、多いにこしたことはないのは当然ですが、150~200個ほど作っておくと安心できます。
2019年03月21日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 生物工学部門の概要
日本酒や焼酎や漬物など、微生物による発酵を利用した食品は多く生産されています。
酒類や漬物などは和食として海外でも高品質な食材として輸出されるケースも増えています。
また、下水処理などでも浄化槽に微生物を投入して汚れを分解させるような技術も確立しており、実際に多くの下水処理場で微生物による浄化槽が導入されています。
食品の発酵を分析し、食品生産の効率化を行ったり、長持ちさせるための措置を講じたりする食品生産の技術者や微生物を用いた環境浄化を行う技術者のための部門が技術士環境部門です。
専門分野は遺伝子に関する内容を問う細胞遺伝子工学、生物を使った応用分野を問う生物化学工学、生物を使った環境関連の内容を問う生物環境工学の三分野です。
技術士 生物工学部門取得後の活躍
発酵を利用した食品メーカなどの生物関連のスペシャリストとして働くことができます。
生物を利用した環境浄化に関する企業などにも需要があります。
また、求人数は少ないですが、生物関連の研究所などでも技術者として働くこともできる道があります。
技術士 生物工学部門の問題点
技術士生物工学部門の問題点は、受験者数の少なさにあります。
受験者数は50人以下の年もあり、技術士の専門分野の中でも少ない部類に入ります。
また、生物関連の資格を取得するというよりは、博士号を取得する人の割合が多く、研究分野としてまだまだ未知の部分が多いものとなります。
試験の内容も医師や看護師などの分野とも重複するような部分もあり、医療系の資格として取得するにはその先の働き口がないという非常に中途半端な印象を受けます。
食品メーカなどでも、特に技術士がなければ仕事に従事できないということではないということも、受験者数が増えない要因となっています。
技術部門の受験者数は、今後の統廃合の動きにも大きく関わってきますので、注意してみておく必要があります。受けたい技術部門がなくなるということもあるかもしれません。
2019年03月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

勉強と研究の違い
勉強とは自分は知らないけど世の中では既知な知見を得ること。教科書で学ぶことは学習だ。一方、研究とは、世の中でも未知な知見を得ることだ。教科書を新しく作ることは研究と言えるだろう。
技術士になるには学習が必要
技術士の過去問題は公開されている。こんな問題が出るよと前もって見せてくれている。なので、こんな問題が出たら、こんな風に解答しようと準備しておけば良い。これがいわゆる技術ノートだ。自分の場合には、重要そうなテーマを100個ほど集めて、それに対して、そのキーワードの概要=特徴と、課題と、その課題への対策をA4でまとめる。そして、その技術ノートを見ながら、600字の原稿用紙に特徴とか課題を書くドリルをする。原稿用紙にうまくかけた時にはそれを技術ノートにフィードバックして改善する。逆に原稿用紙にうまく書けないときは、そもそも技術ノートが行けていないので、補強する。これを3回ぐらいやると、かなり使える技術ノートになるし、まとめるべきキーワードがどんどん増えてくる。
技術士になったら研究にシフト
技術士試験に合格した後も、技術ノートを磨くべきという人もいる。しかし、より重要なことは、それまでに学習した内容をベースにしてもっと深堀すべきだと思う。自分なりに解決できるような社会的な課題を探したり、技術動向を調べたりすることと、それをアウトプットすることだ。学会でもいいし、ブログでもいい。大事なことは色々な新しいことに興味を持ち続けることだろう。自分も分からないことがあるとまずWikiで調べるが、どんどん深く調べていくと、最後はWikiに書かれていないことにたどり着くことがある。Wikiに書かれていることを調べるのは学習だけど、Wikiに新しい内容を書き込むことは研究活動の一つと言えるのではないだろうか。
まとめ
技術士は実社会の課題を解決することがミッションだ。そのためには、勉強は必要だが、それだけでは不十分だ。やはり研究することが必要だ。そして、研究成果を上げるには、テーマ選定が重要だ。どんなテーマを設定するかは、やはり自分が好きなこと、興味のあること、求められていることが候補だろう。個人的には、好きなことを好きなだけ研究し続けるのはワクワクするし、楽しい。そして、それが他人にも認められて、後追いで自分の仕事になることはなんども経験した。あなたも技術士になってワクワクしながら社会的課題を解決しませんか。
以上
2019年05月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験はインプット3割、アウトプット7割くらいで対策するのがよいでしょう。インプットとは、専門知識を覚えたり、模範解答を分析したりすることです。一方、アウトプットは、実際に、原稿用紙に答案を書いてみることです。
答案は添削指導を受けると効果が倍増します。
なぜなら、自分で書いた答案で、自分自身が弱点を見つけ出すのは難しいからです。
例えば、主語と述部のねじれや、誤字脱字はなかなか見つけられないものです。
また、論理の飛躍も見つけにくいものです。
というのは、自分自身のアタマの中では、論理的につながっているけども、文章として飛ばしてしまっているということが、よくあるからです。
他人に読んでもらうことで、それを指摘してもらうことができます。
そして、添削指導を受けるコツがあります。
まず、良い指導者を見つけるということ。
もちろん、技術士がよいでしょう。そのなかでも、試験制度に詳しい人が良いでしょう。
とくに、平成31年度は試験制度が大きく変わりました。ですから、採点基準となっている「コンピテンシー」について、熟知している人を見つけてください。
つぎに、指摘された事項だけでなく、文章全般の改訂を繰り返すこと。
原稿によっては、コレもダメ、アレもダメ、コレは修正した方が良い・・・などと、場合によっては数十か所も、要修正箇所があります。
しかし、指導者は、その中からせいぜい十数箇所を指摘できるにすぎません。
ですから、指摘されなかった箇所であっても、カイゼンの余地がないか、よく検討することです。
そして、一番大事なことは、淡々と改訂すること。
一生懸命に書いた文章に、赤ペンを入れられると、なんだか自分が否定されたような気持ちになります。
ときに、指導者に対して、敵意が生まれたりします。しかし、指摘に、真摯に向き合い、改訂を続けることで、より良い原稿に生まれ変わります。
試験2か月前になり、いまから、実力が伸びます。頑張ってください。
2019年05月26日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

二次試験は、受験者の専門能力、コンピテンシーを問う問題です。
試験管は、書かれた論文を読み、答案者の能力が技術士たるレベルに到達しているかを判断します。
判断材料は様々あります。出題の方向性と回答の方向性が異なる場合、C評価となり、
いわゆる一発不合格を突き付けられます。
これは出題者の意図を読み取ることで回避することができます。
このように合格するための論文を書き上げるためには多くのコツがあります。
1.一般論の説明で逃れない。
技術士試験の目的は、技術者の力を測ることですが、そのためには責任ある判断が求められます。
一方、試験では、決定的な判断や具体的提案は誤っていた場合には減点される危険性があります。
こうした判断を避け、現状分析や問題点といった説明で答案を埋めるという安易な作戦で答案を埋める方がいます。あるいは、専門技術の提案ではなく、一般的なマネジメントで切り抜けようとする方もいます。
しかし、これでは試験官が専門技術をチェックできないため、加点はされません。
論文試験は技術者の能力を測るため、加点式の側面もあります。
積極的に技術を応用して、問題を解決する提案を書きだす必要があり、そのためには、具体的な数値や手法を頭に入れておく必要があります。
2.簡潔で明快な骨子を作成する。
技術士二次試験の問題は、1~3の複数の問いかけからなる場合が多いようです。
このため、段階的な問いの意図をとらえて、論理的に解答しやすい出題となっています。
例えば「課題、解決策、留意点」を求める3問構成では、まず、背景から課題を抽出して、それに対応した解決策を立案し、その解決策を行う上での留意点を提案します。
ここで大事なことは、問いの1~3がそれぞれ論理的に、「目的、方策」という関係でつながっていることです。
このためには、プロセスがわかりやすく、最終的成果が見えているというように一貫させることが大切です。
実はこの、正しい技術的プロセスによって最終的に成果が導きだされるというのが技術者コンピテンシーの本質であり、試験官はこれをチエックするため論文を採点しているといっても過言ではありません。
このため、試験官がプロセスを理解しやすいように、簡潔で明解な骨子を作成して、必要に応じて肉付けします。そして最終的に技術的成果に至るという意図を明確に表現することが大切です。
書き始めてから修正してはいけません。
大きな時間ロスになるだけでなく、逆に骨子がわかりにくくなる可能性があります。
骨子のまとめ方、内容についても添削や指導を行っています。
骨子の組み立て方に疑問がある方はご連絡下さい。
2019年09月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

7月以降、7月に実施された筆記試験のことを振り返ることをしたでしょうか?
再現論文を書く際に振り返りますが、回答しなかった問題については振り返りましたか?
私が受験した際には、回答に選択しなかった問題に関する質問はありませんでした。
しかし受験生の中には、回答しなかった問題に対して意見を聞かれる質問をされた方もいるようです。
口頭試験は加点方式なので、質問に答えることができなかったとしてもスグに不合格になることはありません。
しかし、すでに題目があり、調べれば回答が得られるものに対してスルーしてしまっては勿体無いと思います。
しかも、回答しなかった問題の模範解答を作成することは、
たとえ筆記試験に合格できていなかったとしても来年度の試験対策になるのです。
勉強して無駄になることはありません。
「効率的な勉強方法は?」とよく聞かれることがあります。
人によって効率的という意味は異なるでしょう。
私が思う効率的とは、あらゆる事象に役立つものから勉強することです。
例えば、必須問題と選択Ⅲの問題は回答方法も出題内容も採点内容も非常に似ていることが技術士会のHPを見れば明らかでした。
その場合は、選択Ⅱの試験勉強よりも、選択Ⅲと必須問題の模範解答から作っていきます。
また、幅広い問題を考えるのではなく、まずは過去問です!
明らかに過去問と類似した出題が多いことは分析をすればわかるでしょう。
口頭試験まであと2,3ヵ月です。
長いようであっという間に来てしまいます。
やるべきことは何があるか?
その中で優先順位はどうか?
これらを考えて実行することも、技術士として大事な要素だと思います。
2021年02月02日 作成 / 執筆:技術士システム【運営者】講師
自己紹介
技術士補の資格取得期間を含めて足掛け15年間、技術士試験に携わってきました。二次試験の戦績は通算3勝8敗(上下水部門3敗、総監部門5敗、機械部門0敗)で、自身の一番の自慢は3勝の結果では無く、「8敗から学んだ経験」であり、これが最後に受験した機械部門の一発合格をもたらす結果となりました。
勝負事で大切なことは成功の秘訣よりも失敗の経験を通じて「絶対にやってはいけないこと」を認識すること。これは成功のプロセスにはその時の運勢やその人自身だけが持ち合わせている要素も含まれ、参考にできないケースが存在するのに対し、失敗の経験は単にその真似さえしなければ良いだけで、誰もが参考にできるからです。
自身の数多くの「失敗の経験」を添削指導や出願対策を通じて受験生の方々にシェアし、合格のお力になれればと思っております。どうかよろしくお願い致します。
SNSアカウント
(SNSアカウントは設定されていません)
現在の所有資格
機械部門
上下水道部門
総合技術監理部門
受講生への応援メッセージ
唯一、合格の秘訣をここで語れるならば、それは「逃げない」、「負けない」、「諦めない」の精神を常に持ち続けることです。「現実から逃げる」、「自分自身に負ける」、「諦めてしまう」ことさえしなければ、命ある限りその道は永遠に続いて行きます。これは試験のみならず、人生の中で経験する全てのチャレンジに通じるものです。どうか、この3つの精神を胸に抱いて一緒に戦って行きましょう。
出願対策と指導
可:
口頭試験を受験する際に最も重要な業務経歴証明書中の「業務内容の詳細」の記載方法を中心に指導します。
筆記試験対策と指導
可:
模擬試験や練習問題のご解答に対し、朱書きでの返信もしくは、ご希望あればON-LINEで指導します。
口頭試験対策と指導
可:
ZoomやLINEを用いたON-LINE方式で模擬試験を行い、ご自身の弱点を改善していきます。
受付支払い方法
料金表
有料(料金は相場の金額を基に要相談。ご要求されている指導の内容に委ねられます。支払い方法も要相談)
その他
指導可能な部門は上下水道部門、機械部門、総合監理部門ですが、その他の部門を受験される方でもご相談に応じます。先ずはここで公開させて頂いているLINEのアカウントにお問合せの内容をご送信願います。
登録
2021/01/30
2025年07月05日 作成 / 執筆:アニ-講師

「イメ-ジ訓練により、試験巧者となる。」
技術士試験の対策において、「骨子」や「キーワード」の整理は非常に重要です。これができること、それは存在することにより、説得力ある解答文を作成しやすくなります。今回は本番試験直前の時期において重要な再整理の具体的な方法とイメ-ジ訓練のくり返しにより、試験巧者となることを以下にご紹介したいと思います。
1.過去問題・参考書・白書等からキーワードを再度チェック
過去の筆記試験や自身で作成した準備解答文、模範解答、参考書から重要な用語や論点、トレンドキーワ-ドを再度チェック、重要なものを拾い上げておきましょう。 各専門部門の白書の最新版(例えば国土交通省白書、環境白書等)や専門雑誌の最近の特集記事等についても再度、確認しましょう。新しい制度や施策、全国各地での先進事例からトレンドキーワ-ドを今一度、チェックしましょう。特に関心があるもの、目についたものは、確実にメモ、記憶しましょう。 これらは口頭試問の準備資料となることも併せて、意識しておきましょう。この際、これらの技術的キーワ-ド項目はマインドマップや表に整理し、通勤途中等を利用し、どこでも確認できるようにしておくことが大切です。
2.骨子テンプレートを作成
これまで準備してきた解答文は改めて、ICレコ-ダ-再生記憶と併用し以下のような骨子テンプレートを作成、そのロジック構成を整理しましょう。この作業はどんな設問に対しても、共通思考プロセスとして対応できるので、解答文骨子の作成が迅速となります。
① 問題提起(現状や課題の明確化)
② 技術的背景(関連技術や要素技術)
③ 対策案・提案(自分の技術者視点)
④ 期待される効果と新たな課題 ⑤ 技術者としての留意点(倫理・社会的影響)
3.解答文のパタ-ン化
本番試験ではどの設問(必須・選択・応用)においても、すぐに記述構成内容が思い浮かぶようにしておくことが理想です。出題傾向がある程度予想される項目(例:専門課題、応用課題、課題解決プロセス、リスク管理、法令対応、技術者倫理など)に対し、自分の実務経験に結びつけた解答をパターン化しておくと、本番で記憶の呼び出しがスム-ズとなります。 また、解答文は言うまでもなく「起承転結」が不可欠です。設問に対し、現状、 課題 、解決策 、 効果等の項目を、頭のなかでテンプレ-ト型の「1枚のカード」として、イメ-ジ化しておくようにして下さい。
4. 準備解答文の記述練習
試験本番前には必ず、本番を想定した記述練習を、一定時間を確保できる休日等を利用、以下に留意しながら行って下さい。
①「時間内に書けるか」「字数が足りるか」「論理構成は一貫しているか」を確認。
②実際に時間計測、数問記述、記述体得により制限時間へ不安を解消。
③解答文の再度自己添削により、誤字等の訂正、さらなる精度向上。 ・評価者視点で総合チェック。(着眼点、論理性、一貫性、専門性、倫理性)
④記述による手の握力の疲労度、耐久性の自覚
5.イメ-ジ訓練
試験本番を想定し、設問に対し短時間で記述骨子を構想するイメ-ジ訓練をとにかく繰り返し訓練して下さい。書き出すまでの数分間は焦らずじっくりと構想、構成メモを作成することを練習下さい。 私の経験においてもこれができれば、試験問題を見ただけで、合格できる自信が湧き出てきますし、気持ちの中に余裕が生まれ、試験巧者となることができます。このイメ-ジ訓練をくり返すことで解答文は書き続けることができると確信しています。 (以上)
2025年08月09日 作成 / 執筆:アニ-講師

「結論先行、はい、いいえ、なぜならをテンポ良く!」
皆さん、記述試験から時間が経過し、クールダウンや家族サービスはできましたでしょうか。と言いながらも口頭試験の時期は少しづつ近づいてきます。今回は口頭試験準備の進め方についてご紹介します。
1. 口頭試験概要(何を聞かれるか)
おそらく口頭試験についてはこれまでの過去問題の諸情報等から、その概要は皆さん良くご存じとは思いますが改めて、以下のようなことを試問されます。
・「あなたの業務経歴を教えてください」
・「経歴票に書いた内容を、簡潔に説明して下さい。」
・「選択した業務の目的、あなたの立場、どんな課題をどのように解決したかを簡潔に説明して下さい。」
・「あなたの専門分野で最近の技術的動向や先進事例を知っていますか?、それに対する自身の見識があれば、教えて下さい。」
・「最近の社会的課題(国土強靭化、カーボンニュートラル、DX、BCPなど)に対して、自分の業務にどのように反映して行くべきあなたの考えをお聞かせ下さい。
2. 経歴票・業務経歴の深掘り
口頭試験については願書で記述したに関することがそのほとんどであると思います。このため、記述内容について以下のような点を予め整理し、深掘りしておくことが重要です。
・経歴票に書かれていることは全て試問される前提で、細かなところまで整理する。
・採用した工法等の技術的根拠、採用した判断理由、成果やその結果と評価を論理的かつ、わかり易く説明できるよう準備する。
・「なぜその方法を有利と判断したのか?」他の案との比較検討の内容とその根拠については問われやすいので、選択案がベスト案であったことを多面的に論拠付ける。
・課題解決に対する独自の工夫点(一般論ではない考え方、検討手法、試行的実証等) とその成果について、現時点での反省を含め整理する。
3. 課題解決能力
特に最近は、技術士コンピテンシ-の重要要素である「課題解決能力」については、次のような点について試問される可能性が高いので、事前に十分に準備して下さい。
・「業務課題とその解決方法をわかり易く説明してください」
・「課題→原因→解決策→結果と評価のプロセスを具体的に説明して下さい」
・「あなたが実施した業務の技術的工夫点は何ですか、何故そこに着目したのですか」
・その工夫がなぜ必要だったのか、どういう検討、分析、評価から、それがベストの選択だったのですか?」
4.技術者倫理とコンプライアンス意識
技術士は専門分野の技術的視点と並行して、技術者倫理及びコンプライアンスに対する認識が必須とされます。この部分について、以下のような仮想定試問が想定されますので、自分はどうすべきかを自分の意見として、明確にしておいて下さい。
・「もし上司の指示が、法令に反していたらどうしますか?」
・「法令遵守、倫理、公益を重視した対応とは具体的には、どんなことですか?」
・「内部通報制度や相談窓口の活用などは、なぜ、必要だと思いますか?」
・「安全を犠牲にして、納期を厳守せよと言われたら?あなたはどうしますか?」
・「技術者として責任を持ち、必要であるならば作業の中止等を顧客や関係者へ提言することができますか?」
5.コミュニケーション能力と説明力
口頭試験では試験官とコミュニケ-ションが取れるかどうかが重要なポイントとなります。すなわち、試験官と適切な会話のキャッチボールができるかがどうかが極めて重要です。また、専門的なことをより分かりやすく伝える能力も必要とされます。このため、以下のポイントを重点に、自信の説明力を意識して下さい。
・視線は試験官の口元あたりに焦点を合わせる。(目を合わせることは、緊張度が さらに高まるで、できる限り平常心を維持できるように口元あたりに視線を向けるのが良いでしょう。) ・発声、発話は、張りがある声で、はっきりとした口調で話す。
・設問に対しては、結論を先行する。はい、いいえを伝えたうえで、何故ならの理由と捕捉説明を行う。試験官は、その方が解答内容を明確に理解しやすい。
・重要なポイントは「聞かれたことだけ答える。」必要な場合以外を除き、良かれと思い関連情報等を付け加えることはあえてしない。
・試験官は試問用チェックリストを事前に準備している。口頭試験の時間は20~25分程度、この試問項目に確実にチェックが入るように、短時間で簡潔に返答・説明し次の設問へ移行できるようにできるだけ短時間で説明を終了する。準備されたチェックリスト全てに、チェックが入るようテンポの良い回答を行う。
・解答末尾はその内容の結論部分であるので、よりはっきりとしたトーンで伝える。
・試験官とはあえて技術的議論はしない。挑発的な設問も可能性として予想されるので、これに誘導されず、議論はさらりと避け、一般論で前向きかつ積極的な姿勢を示す。 6.口頭試験の準備
とにかく、口頭試験は自身の専門分野における過去の口頭試験例題(日本技術士会や受験支援団体の公開資料)を収集することが重要です。そのなかで自分が答えやすいこと、さらに技術的根拠等を補強すべき事項等を整理することがこの時期大切です。 とにかくコミュニケ-ションスキルを重視し、1問1問、丁寧に回答すべき内容を、整理、作り上げて行きましょう。次回は口頭試験準備に必要なQ&Aの作成についてご紹介したいと思います。(以上)
2025年08月23日 作成 / 執筆:アニ-講師

「願書の不備は補強」
今後、皆さんは口頭試問に向け、具体的に準備を進めて行かなければなりません。私はこれまでの経験として私自身の技術士合格後、社内外の受験者、約80数名の模擬口頭試験を行う支援をしてきました。この間、いろんなタイプの受験者の対応状況を観察、評価、支援してきました。今後、口頭試験に臨むに際し、その対応方法として重要な事項について、残念ながら目標を達成できなかった受験者、達成できた受験者の例を数回に分け、その模擬面接の状況と準備事項について、紹介していきたいと思います。
1.経歴書、業務内容の第一印象
この受験者は50歳代で、鉄道分野で筆記試験を通過しました。知人からの依頼を受け、模擬口頭試問を実施する前に経歴書及び技術士としてふさわしい業務の内容を確認しました。第一印象は「これまでの業務経歴と業務内容を、淡々と記述した印象」でした。模擬口頭試問は私と私の友人と二人で行う予定であり、お互いの共通認識は「課題解決のプロセス、そのための分析、検討、評価、判断」の記述が不足している。すなわち、技術士にふさわしい業務の苦心した点が記述内容から、残念ながら読みとることができませんでした。
2.記載内容が通常業務
受験者の業務内容を簡単に示すと、「鉄道新設路線開業に向けた工程管理及び品質管理」の内容だったと思います。試験官役の私は、この分野については全く、素人ですが「通常業務の内容として、当然実施すべき事項」をそのまま記述された印象が気になりました。友人も同感でありその部分を模擬口頭試験で掘り下げる設問を想定しました。
3.検討プロセスに対する質問
一般に経験業務について工期や工事条件の制約がある場合、それを改善するための様々な調整、工程の工夫が必要となり、その最善策となる解決策を導きだすことが必要です。そのプロセスについて確認する設問の質問表を用意し、以下について質問しました。
・事前調査で確認が必要だった事項は?、
・記述業務において通常の調査と異なる内容とそれを行うことで、期待された効果は?
・課題に対する検討プロセスと、何故それを選択したかを説明して下さい。
・解決策に対しその判断に至った重要なポイントはどこですか?
・解決策としてとして想定した複数案の内容と特徴は?
・本業務で特に工夫あるいは改善を試みた点とその成果は?
4.技術士にふさわしい業務に対するイメ-ジの相違
本人も口頭試問は初めての体験であったようで、通常ではない緊張感が伝わってきました。上記の設問についてはある程度、予測はしていたものの、設問される視点の本人イメ-ジとの違いとその理解不足、準備不足が感じられました。準備不足について受験者は誰しもが痛感することであり、あとでリカバリ-は十分可能なのでこの時点ではさほど大きな問題とはなりません。 但し、技術士としてふさわしい業務の内容について、的確に説明する必要があるので、これについては十分時間をかけて準備しておく必要があります。
5.願書の不備
願書として提出したものは、その時点で内容として完璧に近いものであったか否かは個々に相違があり、必ずしも、十分な状況であるとは限りません。 提出したものは修正できませんので、不備、不足と思われる点については口頭試験に備え、これらを補強(悪い言い方をすれば、きちんとした言い訳)しておく必要があります。本人に確認しましたが、願書提出前の他者添削はしてもらっていないとのことでした。 この点について、本人へ「技術士としてふさわしい業務」に対する内容整理と記述不足点の補強及び、口頭試験としての回答方法について、アドバイスしました。本人もこの点は理解しその後、準備を経て口頭試験に挑みました。
しかし、結果は残念ながら不合格でした。口頭試験でのリカバリ-がかないませんでした。筆記試験は通過されたのですが、結果として「技術士としてふさわしい業務」を試験官に伝えることができなかったと思います。
6.願書で見えるスキ
口頭試問は試験官が興味あることを聞いてきます。質問してみたい点、記述内容にスキがありそうな部分は、それをされに広げるように設問してくるケースが想定されます。従って、このスキや不備な箇所については、予めこれを想定、その隙間を埋める準備が必要です。 これは場面や状況に応じてとなりますが、実際にそのプロセスを踏んではいたものの、内容として記述不足であったことに対する反省点を伝え、これを補うことが必要と思います。 受験者各位は、今からでも遅くありません。提出願書を先輩技術士から添削を受けて下さい。記載内容にスキがありそうな点をいろいろな視点から見つけだし、それの補強、穴埋めを用意周到に進めて下さい。 次回は、願書補強により無事、合格できた受援者の例を紹介する予定です。(以上)
2025年10月18日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Ⅳ.河川・砂防 技術提案書の資格要件」
私は転職して、河川構造物分野のセクションに配属になりました。施工会社から、総合コンサルタントの新しい世界へ飛び込むことになりました。未踏分野であった河川分野への新たな挑戦がはじまりました。
1. 受験経緯
私が転職した当時は、建設コンサルタントの世界も新たな時代を迎え、業務発注形態が提案型業務(プロポーザル方式・総合評価方式)への移行時期でありました。業務を受注するには企業及び技術者の同種業務実績、該当分野の技術士資格要件を満足し、事前に提出する「技術提案書」によりで、他社より高い評価点を獲得することが求められるようになりました。さらに、要請分野の技術士資格を取得していなければ、入札参加の選定でふるい分け、制限されることになりました。 このため、好むと好まざるとかかわらず私は、河川・砂防分野の技術士を取得することを迫られました。
2. 求められる専門性
技術士試験はどの分野も共通して専門性が高く、問題解決能力が求められます。合格するためには、実務経験とそれに対応すべく技術研鑽が必要です。河川計画、河川構造物、利水、維持管理、河川情報、地域防災など、新しい専門分野と立ち向うことになりました。
3. 経験論文の構想
経験論文は職場で従事する河川構造物とし、私の自身のキャリアから施工に関連した分野の視点からアプロ-チが良いと考えました。転職後に担当した業務を掘り下げ、課題に対しどのようなプロセスで問題解決へ導いたかを改めて整理して行きました。経験、専門、一般記述もこれまで実践してきた技術士試験に対する準備経験が、後おししてくれ無事、筆記試験を通過することができました。
4. 口頭試験の準備と本番
口頭試験の準備は、これまでに部下や他社の受験者の模擬口頭試験等を行ってきましたので、その方法については従来とほぼ、同様な進め方で行いました。但し、河川・砂防については河川行政、河川法、河川環境、河川情報、住民との協働、防災等、幅広い分野の見識が必要であるため、準備期間がいくらあっても足りないと感じました。
口頭試験はいつも渋谷会場でした。相変わらずの独特の雰囲気の控え室でした。この頃から、口頭試験はその部屋の前で、待機するスタイルであったと思います。私の年齢は50歳になっていたと思います。「鏡の前の一人口頭試験」もある種の定着感も出てきたものの、専門技術者として評価されることについては、口頭試験を数度重ねてもプレッシャ-はあるものです。
口頭試問が始まりました。どうやら試験官はお二人ともに大学の先生の方のように思えました。しかも私の年齢よりも、明らかに若い感じの方々でした。余裕は決してありませんが、年齢が私の方が年上であることに対し若干、アドバンテージを感じることができ、気持ち的に楽になりました。 口頭試問の余裕こそありませんでしたが、年齢、既取得部門があることにより、難解、意地悪、予想外の質問はなく、淡々と終了したように思います。最後の設問では「今更、技術士の義務、責務を聞くまでもないでしょうから、これで終了します。」のしめくくりで、口頭試問が無事終了しました。
5. 河川・砂防分野の口頭試験準備
これから、河川・砂防分野で口頭試験に向け準備される方は、私の経験から以下について整理・準備することをお勧めします。
(1) 専門的知識
・技術的判断
・洪水被害軽減のための河川整備手法
・自然再生や環境に配慮した河川計画を行う際の留意点
・ダム、遊水地、堤防、調節池などの治水施設の特徴とその役割
・近年の気候変動による降雨特性の変化に対する河川計画上の対応と現状
・今後の河川維持管理で特に重要な課題
(2) 社会的要請・制度面
・河川法や水防法に基づく業務上の留意点
・地域住民との合意形成を図るためのあなたが考える施策
・河川整備計画策定における住民参加の意義と地域活動との連携
・SDGsやカーボンニュートラルの観点から河川分野に求められる方向性
(3) 時事・最近の話題
・令和○年○月豪雨の被害事例に基づく、技術的観点からの教訓等
・洪水、地震災害への地域防災力の強化策
・地域におけるリスク評価とその対応
・浸水想定区域やハザードマップの課題と改善点
・ICTやAIを活用した河川管理技術の最新動向
(4)基準超過対応
近年の降雨については従来の実績や経験則を前例基準として適合が困難になってきています。今後、河川・砂防・海洋・海岸分野でどう対応して行くべきかを整理しておくことが必要です。特に全国、地方の直轄河川や中小河川等、山間地、海岸地域において、地球環境、気候変動、安全国土形成の観点から、自分の意見として答えられるよう準備下さい。
次回は、会社の至上命令により受験が必要となった「衛生工学部門」の口頭試験準備についてご紹介します。(以上)
2026年01月10日 作成 / 執筆:アニ-講師

「夢」実現の技術士論文記述テク!
皆さん新年も明け、技術士受験に向け、始動する時期がやってきました。その準備と合格に至るには、時間確保と情熱の維持・継続が不可欠です。今回は、私の経験から「夢:技術士合格」を実現する「論文記述テク」について、ご紹介したいと思います。
1.技術士になる夢
私は、技術士に合格することで自分の仕事の活動舞台を変化させたい強い願望がありました。「自身の将来を変えたい」、技術士資格の取得をそのきっかけしたいと考えていました。 しかし、道のりは思ったより険しく、「不合格」通知のはがきが、幾度も届きました。そのたびに抱いた情熱が、どんどん冷めていくことも痛感しました。
私の娘が小学生の高学年だったでしょうか?たまたま習字の授業で「夢」という字を毛筆で書いてくれました。自分の机の前の壁に貼って、時々、眺めることにしました。 試験準備答案文を書きながら、娘が書いた「夢」の文字を見返し、時々以下を自問自答を繰り返していたと思います。
・技術士になれたら、どうする?
・自分の将来をどうしたいと思っている?
・今のままの人生の継続で、この先、満足できるか?
・自分のことを家族や後輩に対し、誇れるか?
・「夢」は自分の手で、実現するものではないのか?
今、思い起こしてみると、娘が書いてくれた「夢」の一文字は、「技術士への道」に対する情熱を維持するエネルギ-であったかもしれません。
2.情熱の種は、短時間継続
情熱は「やる気」と「習慣」が、後追しになると考えます。毎日15分程度机に向かうことを継続できれば、結果として大きな成果となります。 例えば、1日15分×7日×4週=420分(=7時間)毎日15分継続すれば、1ケ月7時間(ほぼ丸1日の労働時間に匹敵)の学習時間となります。
15分程度の隙間時間の継続は、想像以上の総時間を確保できます。これに費やした学習時間は、全て自分の体力となります。 是非、学習のための短時間確保を習慣として身に付けることを継続下さい。
3.実績記録(見える化)
自身で計画したことの達成感は、情熱をさらに掻き立てる燃料になります。その成果は以下ように「見える化」することで実績を記録、自身の励みにしましょう。
・勉強ログ(アプリ・カレンダー)に記録
・カテゴリ-別、想定準備解答文の作成済数の増加
・準備解答文の自己及び第3者による添削チェック記録
・添削による改善点の記録の累積と成長履歴の作成
4.人的ネットワ-クによる刺激
同じ目標を持つ受験者とネットワ-ク形成は、技術士試験の準備として極めて重要です。受験者同士のグル-プ交流、勉強会、講座への積極的参加、オンラインコミュニティの活用等、外部の刺激機能により、自らに刺激を与える機会を積極的に利用して下さい。
5.あえて100点は、目指さない。
完璧を求めすぎると情熱が摩耗、息切れを起こす可能性があります。技術士試験は元々100点満点を獲得することは、求めていません。以下の方法により、今より明日の得点増加を目指しましょう
・まずは“60点の論文”を目指す。
・添削、ブラッシュアップを繰り返し、80点に近づける。
・ある程度「書ける」、あるいは「書き続ける」、解答欄を確実に埋めるテクを習得する。
・トライ⇒チェック⇒インプル-ブ⇒リトライ⇒スパイラルアップサイクルを実践する。
6. 合格記述テク!
私の経験から以下の技(テク)を身に付けることができれば、誰でも、必ず合格できると確信しています。受験者諸氏のヒントになれば幸いです。きっと自分に合った方法があるはずですので、試行・繰り返しと鍛錬により、自分に合ったテクを体得して下さい。
・毎日記述:解答論文を毎日、書く習慣を継続する。
・一文一意:短いコンパクトな文章で、わかり易く表現する。
・簡潔・明瞭:複雑なことはあえて簡潔に分けて、言いたいことを明瞭にする。
・添削によるスリム化:自ら記述した文章を添削により、可能な限りスリム化する。
・論理的文法の徹底(SVO文):結論、先行文とする。
英語文法のように主語(S)+述語(V)+目的語(O)で、結論を先行する。日本語文法(S+O+V)のような膠着文(内容が追加していく文章)は最後まで読まないと結論が分からないため、読み手が瞬時に論理的に理解しやすい表現することを認識下さい。
・箇条書きは有効表現:例えば、○○は(主語S)、△△である。(述語V)、理由(O)は、以下の箇条書き文に落とし込む表現手法は、読み手の理解の負担が少なく、有効な表現手法です。
・把握の迅速化:多面的要素(制約、事象、適合性、コスト、維持管理性、公共性等)のある事柄の説明は箇条書きとし、あえて分けてわかり易く表現しましょう。視覚認識の面でも、より読み手の早期把握と理解を迅速化を促す効果があります。
・謙虚と受容:自身の文章ほど、独りよがりなものはないと私は考えます。他の人からの指摘を謙虚に受け止めることも、技術者としての備えるべき素養と考えます。
・準備答案:準備答案を数多く作成し、自己添削を繰り返す自己鍛錬を徹底しましょう。
・引き出し:専門及び関連分野に多数の引き出しをつくり、論述対応力を増強しましょう。キーワ-ド整理や三分割法等を利用し、総合的な記述能力を身に付けましょう。 今回ご紹介した「合格記述テク」を是非、実践下さい。
次回は、合格後の技術士の年収事情アップについて紹介したいと思います。(以上)
2026年02月14日 作成 / 執筆:アニ-講師

「業務経歴はコンピテンシ-を示す」
実務経験証明書には各自の業務経歴と経験業務の内容について詳述する必要があります。
今回は受験申込書作成にあたり、どのように構想してコンピテンシ-を戦略的に示すか、
その記述はどのようにするかについて、ご紹介したいと思います。
1. コンピテンシ-の記述は必須
業務の何が「技術士としてふさわしいか」をどう掘り下げるかは、技術士試験において
最も重要なポイントであることは前回、ご紹介しました。 業務経歴と体験記述詳細は、
「技術士の資質・能力(コンピテンシー)」を意識し、戦略的に結びつけることが重要です。
2.技術士としての能力を示す経歴
技術士は、ご承知のとおり以下のコンピテンシ-に対する資質と、これらを総合する力
を必要とされています。業務経歴には業務毎にどんな能力を発揮できたかを時系列整理
した上で、以下を確実に言及して下さい。
・課題形成能力(何が、本質的問題かを抽出できていたか。)
・専門技術力(専門技術や知識をどのように活用したか。)
・マネジメント力(工程・品質・コスト・安全・調整を発揮できたか。)
・リスク対応力(不確実性へどのように配慮したか。) ・倫理・社会的責任(安全・環境・
説明責任を果たしたか。)
・コミュニケーション力(関係者と調整し、合意形成を図ったか。)
3.自らの判断した証拠
体験記述詳述では、「技術士として求められる判断・行動をした証拠」を記述することが
重要です。試験官は記述内容から、この人は「技術士として登録してよい人物か?」という
視点で採点しています。受験者自らが判断し、行動した証拠を示す必要があります。
4.業務の選択の戦略化
「技術士としてふさわしい業務」を選択する場合、詳述するメイン業務は、何が最も良いか
を熟考下さい。第三者から見てその評価に値するか、総合的に判断、決定して下さい。
具体的には高度な技術内容やレベルの業務に限った訳ではありません。課題解決に向け、独自
アイディアや新たな思考により、解決方策を見つけ出したことを表現して下さい。 この場合、
技術的に解決は容易ではなく、苦労が伺える業務の方が、試験官は読んでみたいと思う興味が
湧きます。これを意識し記述下さい。
また、「技術士にふさわしい業務」は、2番手、3番手業務は予め用意、これを織り込んでおい
て下さい。この点は口頭試験で試問される可能性が高いので、確実に準備しましょう。
5.「技術士にふさわしい理由を示す」
「技術士にふさわしい理由」を示す方法例として、以下を参考にして下さい。
① 行動を書くだけでは、説得力が弱い。:× 例):○○の設計を担当した。
② 自身の判断を記述するだけでは、不十分。:△ 例)制約条件等が厳しいため、○○方式を採用した。
③ 技術士的視点を明確に、表現する。:◯ 例)複数想定案をコスト、施工性、安全性を総合
的に評価し、ライフサイクルコスト低減を重視、○○方式が最も有利と判断、これを採用した。
④ 社会性や責任まで展開する。:◎ 例)利用者の安全確保と将来的な維持管理負担を考慮し、
技術者倫理の観点からその妥当性を評価・判断し、これを発注者へ提案、採用された。
③、④までを記述することができれば、「技術士らしさ」を強調することができます。
是非、参考にして下さい。 (凡例:不適⇒×、不十分⇒△、良好 ⇒◎)
6.苦心を伝える
私の添削指導の経験から、「掘り下げ不足」と思うことが多くありました。例文として「関係者
と調整し、問題を解決した。」のような記述だけ不十分と思います。何故なら、判断や行動に対し、
その苦心の様子が伝わらないからです。 顕在課題をクロ-ズアップ、その解決に苦心したことを言
及するには、試行錯誤した状況を示すことが重要です。例えば以下のような記述はいかがでしょうか。
例文)関係者及び発注者、施工者との利害が対立していた。その解決策を見出すため技術的根拠や
情報(○○基準、過去事例)を整理、根拠付け、想定される解決方策案を提示した。これにより対応
方針の合意形成を図り、要求性能品質の確保、工期制約を遵守、両立できた。
7「技術士としてふさわしい業務」を一文タイトル化
「技術士としてふさわしい理由」は「技術士でなければできない判断・行動」を示すことが肝要です。
例えば以下のように「一文タイトル化」、試験官への関心度を刺激下さい
・「厳寒期における寒中コンクリ-ト打設養生に対する施工計画」
・「軟弱泥炭地盤下における廃材利用によるコスト低減を実現した圧密沈下対策」
・「放流先がない箇所における汚水処理水対策の検討と実現」
・「厳寒気象を利用した土砂凍結掘削方法による河川濁水抑止対策の提案」
・「ゴムチップ舗装による凍結路面スリップ事故安全対策」
8.最終チェックリスト
願書は記述後、必ず自身で以下をチェックして下さい ・技術的判断の「理由」が、確実に記載されているか。
・自分の立場・役割、責任が明確か。
・マネジメントと倫理の視点があるか。
・業務成果が公益性や社会貢献に寄与しているか。
提出前に先輩技術士や身近な人に添削を受けて下さい。必ずや良いアドバイスがいただけるはずです。
十分、時間をかけて準備して下さい。
次回は、業務プロセスで示す課題解決の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)
2026年03月21日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士試験に合格する願書の書き方」
まもなく、本年度技術士第2次試験の受験申込書(:願書)がはじまります。今回は「合格する技術士試験の申込書(願書)の書き方」について、私のこれまでの経験からご紹介したいと思います。
1. 業務内容と名称
業務経歴書に記載する業務内容と名称は、実際のプロジェクトの名称を記述することではありません。どんな業務や工事であったかを短文で示し、その概要をわかり易く示す必要があります。 例えば「市街地大規模掘削工事における地盤改良対策工」等、そのタイトルでどんな業務であったか、アウトラインを印象化することを意識して下さい。
2. 興味を抱く業務(タイトル)
業務名(タイトル)はできる限り、試験官の目に留まり、興味を抱くような名称を意図しましょう。例えば以下のような業務タイトルが有効と思います。
・○○の調整・討議を重ね合意形成を得た市街地再開発
・○○分析結果を反映、試行による○○システムの確立
・AI活用をした軟弱性地盤施工の○○システムの導入
3. 業務内容の末尾は、技術士定義項目で示す。
上記で記述した業務で、何を実施したかを技術士法の定義項目(:計画、研究、設計、分析、試験、評価及びこれらの指導)を末尾に入れ、技術士としてふさわしい業務であったことを示して下さい。
・○○業務の○○計画策定
・○○調査のデータ分析、評価
・○○構造物の設計
・○○施工管理の技術指導
4. コンピテンシ-を意識
業務内容では、技術士の資質能力であるコンピテンシ-を意識した記述が必要です。経験業務において、技術的解決、コミュニケ-ション、倫理観と社会的責任、マネジメント、継続的技術研鑽等を短文で資質能力の保有を示し、すでに技術士としてふさわしい人物であることを強調下さい。
5.720文字は経験詳述問題
受験申込みの業務詳細は、筆記試験合格後の口頭試験を今から、意識・照準しておくことが重要です。何故なら、自身で遂行したことを説明する必要があるからです。従って、自信がないことは書かず、得意なこと、どんな質問に対しても答えられる内容を熟考・準備し、記述下さい。 記述欄には字数制限があります。これを厳守、記述事項の字数バランスをよく考え、時間をかけて準備しましょう。
6.要求項目はオウム返しで!
720文字の業務詳細では、以下項目の説明が求められます。 1)立場と役割:、2)課題と問題点:、3)技術的提案:、4)技術的成果:、5)現時点での成果と今後の課題: これらの要求項目に対し、確実に応答していることを示す意味で、言わば、「オウム返し」で同じ表現タイトルを小見出しとして記載下さい。制限字数等から要求項目のあとに:(コロン)を用い、文章へとつなげるのも有効方法と考えます。
7.各要求項目も記載留意点
1) 立場と役割:業務プロジェクトにおいて担当セクションの責任者として業務の主導的役割を果たしことを示して下さい。 (例)管理技術者として、業務全般を総括管理した。
2) 課題と問題点:課題とは、求められるあるべき方向性や方針であり、問題点とは、目標と現実とのギャップであることを明確に認識して下さい。これがぶれると論述が曖昧になりますので留意下さい。
3) 技術的提案:この点が受験者の皆さんが、なかなか上手く表現できずに一番苦労するところです。まず、前述の技術士法の定義に立ち返って考えましょう。 経験業務の課題解決に際し、「どのようなプロセスを経たか」を示すことが必要です。課題・問題点に対しての解決に向けて、「あなたは何をしましたか?」について振り返ってみましょう。受験者諸氏は日常、必ずやこのプロセスを踏まえ、業務を進め、課題を解決していたはずと思います。「あの時、どう考えた、どう対処していたか?」今一度、以下を掘り下げて下さい。
・問題・課題のどこに、着目したのか、それを考えた理由は何か?
・それはどんな研究、調査、検証により、具体的に明らかにしたのか?
・それに対しどんな解決策の考え方、組み立て、手法のアプロ-チを試みたのか?
・その解決策の決定に際し、何が評価・判断理由となったのか?
・それは客観的にみて、妥当と判断されるものであったのか?
4)技術的成果:業務成果は定量的に数値で効果や削減量を示して下さい。この点は、今年から採点基準改定により、記述が不可欠ですので意識して下さい。また、コンピテンシ-項目である技術士倫理(公共の福祉や環境保全)を考慮した記述にして下さい。社会への貢献を示して下さい。
5)評価と展望:結果として業務成果がどうであったのか、その妥当性を表現する必要があります。一方、今後の改善の余地、可能性について、広い技術者視点(国内外の専門分野や国際社会感)に立脚し、将来のあるべき姿像を視準した展望を示して下さい。
8.最終チェック
記載内容はミスや漏れがないよう確実にチェックして下さい。記載内容も含めミスは口頭試験では、取り返しがつかないので、最終チェックを万全にして下さい。申し込み期間に遅れないよう、とにかく早期に準備、先輩技術士等からの添削・指導を仰いで下さい。時間をかけた準備が不可欠です。試験はすでに始まっています。気を締めて準備下さい。次回は技術士試験に合格するテンプレ-トについてご紹介したいと思います。(以上)
2016年11月06日 作成 / 執筆:リバーフロント講師

技術士試験の記述式問題の書き方の基本について
技術士試験の記述式問題では、起・承・転・結(構成力)が一番大事。
起:問題の提起
承:背景および方針(起と転のつなぎ)
転:展開
結:結び
例えば、「今日の仕事の状況はどうでしたか?今日の朝、昼、何を食べましたか、夜は何を食べたいですか?」という問いが技術士の試験に出たとします。
〇悪い回答例(文章がつながっていない、読み手が疑問に思う)
・仕事はまあまあでした。(ふーん)
・朝起きてトーストを食べました。(何故トースト?)
・お昼になってお腹がすいてきたので、昼食はステーキを食べました。(何故ステーキ?)
・晩は、和食を食べたいと思っています。(あっ、そう:試験官はもうあきれている)
〇いい回答例(食事と仕事の関係をつなげている)
起:問題の提起
・朝起きたとき、昨日の仕事が終わってないのを思い出し、気が重く、食欲がなかったため、軽めにトーストを食べました。(そうなんだ。)
承:背景および方針(起と転をつなげている)
・朝食を食べたら元気がでてきたので、昨日の仕事がなぜうまく行かなかったのかを考えていたら、いいアイデアがうかんできました。(やる気がでてきたね!)
転:展開(主題)
・会社に行って、午前中考えたアイデアを基に仕事をやったら、いい結果がでて上司にほめられ、うれしくなりました。お昼になってお腹がすいてきたので、何を食べようか考えました。朝は軽い食事だったので、食欲がでてきたこともありステーキを食べることにしました。(やったじゃない!)
結:結び(自分の思い、課題)
・朝と昼は洋食だったので、晩は、和食を食べたいと思っています。(なるほど)
技術士の試験は、構成力5割、記述力3割、技術力2割だと思います。
試験がはじまったら、起、承、転、結と書き、題意に沿ってそれぞれに何を書くかキーワード、概要をメモして、それをもとに回答を作成していけばいいと思います。
(その他)
・上記観点から、想定問題の回答をチェックしてみてはいかがですか?
・想定問題の回答を書いたら、それを暗記していた方がいいと思います。
・キーワードでなく、文章で暗記しておいた方がいいです。
・試験中は暗記したことを書くのでなく、暗記した文章を基に題意に沿った内容を考えながら、起承転結の各部分を埋めていってください。(ここが受かるかどうかのポイント)
・主体的に書くことも大事
×:〇〇では~と言われている。
〇:私は~と考える。
以上です。
技術士試験再現論文に、上記起・承・転・結に従って作成した論文を掲載しています。
以下の手順で再現論文をご覧いただけます。
リバーフロント講師→ファイル→再現論文→多自然川作り ダウンロード
受験生の皆様、なんでも結構なので、リバーフロント講師あてにご連絡いただければ幸いです。
部門、科目が異なっていても、有意義なアドバイスはできると考えています。
(試験官が必ずしも、自分の選択科目の分野の専門家とは限りません。まず、他分野の専門家が見て、内容が把握できるような記述内容が大事と考えます。)
よろしくお願いします。
リバーフロント講師
2020年03月08日 作成 / 執筆:kody講師

日本技術士会から公表された令和元年度技術士二次試験筆記試験合格者名簿の合格者番号と令和元年度技術士二次試験合格者数から口頭試験の合格率を計算しました。
【総合技術管理部門を除く部門】
部門 筆記試験合格者数 二次試験合格者数 合格率
◆機械部門
機械設計 77人 63人 81.8%
材料強度・信頼性 50人 33人 66.0%
機構ダイナミクス~ 42人 28人 66.7%
熱・動力エネルギ~ 38人 32人 84.2%
流体機器 18人 15人 83.3%
加工・生産システ~ 26人 19人 73.1%
◆船舶・海洋部門
船舶・海洋 4人 3人 75.0%
◆航空・宇宙部門
航空宇宙システム 9人 8人 88.9%
◆電気電子部門
電力・エネルギー~ 32人 31人 96.9%
電気応用 18人 17人 94.4%
電子応用 13人 13人 100.0%
情報通信 48人 33人 68.8%
電気設備 59人 56人 94.9%
◆化学部門
無機化学及びセラ~ 8人 7人 87.5%
有機化学及び燃料 6人 6人 100.0%
高分子化学 8人 8人 100.0%
化学プロセス 8人 8人 100.0%
◆繊維部門
紡糸・加工糸及び紡~ 3人 3人 100.0%
繊維加工及び二次製~ 5人 5人 100.0%
◆金属部門
金属材料・生産シス~ 6人 6人 100.0%
表面技術 8人 8人 100.0%
金属加工 12人 11人 91.7%
◆資源工学部門
資源の開発及び生産 4人 3人 75.0%
資源循環及び環境浄~ 3人 2人 66.7%
◆建設部門
土質及び基礎 40人 78人 95.1%
鋼構造及びコンク~ 180人 159人 88.3%
都市及び地方計画 161人 150人 93.2%
河川、砂防及び~ 202人 197人 97.5%
港湾及び空港 41人 36人 87.8%
電力土木 7人 7人 100.0%
道路 370人 291人 78.6%
鉄道 63人 58人 92.1%
トンネル 54人 50人 92.6%
施工計画、施工設備~ 167人 161人 96.4%
建設環境 101人 91人 90.1%
◆上下水道部門
上水道及び工業用水~ 80人 68人 85.0%
下水道 111人 105人 94.6%
◆衛生工学部門
水質管理 9人 9人 100.0%
廃棄物・資源循環 16人 13人 81.3%
建築物環境衛生管理 23人 23人 100.0%
◆農業部門
畜産 2人 2人 100.0%
農業・食品 10人 8人 80.0%
農業農村工学 60人 59人 98.3%
農村地域・資源計画 8人 8人 100.0%
植物保護 10人 9人 90.0%
◆森林部門
林業・林産 16人 16人 100.0%
森林土木 40人 38人 95.0%
森林環境 3人 3人 100.0%
◆水産部門
水産資源及び水域環境 7人 7人 100.0%
水産食品及び流通 3人 3人 100.0%
水産土木 14人 10人 71.4%
◆経営工学部門
生産・物流マネジメ~ 15人 15人 100.0%
サービスマネジメント 23人 21人 91.3%
◆情報工学部門
コンピュータ工学 3人 3人 100.0%
ソフトウェア工学 7人 6人 85.7%
情報システム~ 21人 18人 85.7%
情報基盤 7人 3人 42.9%
◆応用理学部門
物理及び化学 6人 6人 100.0%
地球物理及び地球化学 10人 10人 100.0%
地質 73人 66人 90.4%
◆生物工学部門
生物機能工学 6人 2人 33.3%
生物プロセス工学 10人 8人 80.0%
◆環境部門
環境保全計画 17人 17人 100.0%
環境測定 17人 14人 82.4%
自然環境保全 28人 26人 92.9%
環境影響評価 25人 21人 84.0%
◆原子力・放射線部門
原子炉システム・施~ 12人 11人 91.7%
核燃料サイクル及び~ 5人 5人 100.0%
放射線防護及び利用 1人 1人 100.0%
【総合技術管理部門】
部門 筆記試験合格者数 二次試験合格者数 合格率
◆機械
機械設計 9人 9人 100.0%
材料強度・信頼性 4人 4人 100.0%
機構ダイナミクス・~ 11人 11人 100.0%
熱・動力エネルギー 8人 8人 100.0%
流体機器 2人 2人 100.0%
加工・生産システム 6人 5人 83.3%
◆船舶・海洋
船舶・海洋 0人 0人 0.0%
◆航空・宇宙
航空宇宙システム 2人 2人 100.0%
◆電気電子
電力・エネルギーシ~ 7人 4人 57.1%
電気応用 9人 8人 88.9%
電子応用 6人 4人 66.7%
情報通信 8人 6人 75.0%
電気設備 10人 8人 80.0%
◆化学
無機化学及びセラミ~ 2人 2人 100.0%
有機化学及び燃料 0人 0人 0.0%
高分子化学 0人 0人 0.0%
化学プロセス 1人 1人 100.0%
◆繊維
紡糸・加工糸及び紡~ 1人 1人 100.0%
繊維加工及び二次製~ 0人 0人 0.0%
◆金属
金属材料・生産シス~ 1人 0人 0.0%
表面技術 2人 2人 100.0%
金属加工 1人 1人 100.0%
◆資源工学
資源の開発及び生産 0人 0人 0.0%
資源循環及び環境浄~ 0人 0人 0.0%
◆建設
土質及び基礎 19人 19人 100.0%
鋼構造及びコンク~ 58人 51人 87.9%
都市及び地方計画 29人 28人 96.6%
河川、砂防及び~ 55人 51人 92.7%
港湾及び空港 11人 11人 100.0%
電力土木 5人 5人 100.0%
道路 54人 50人 92.6%
鉄道 13人 12人 92.3%
トンネル 13人 11人 84.6%
施工計画、施工設備~ 41人 36人 87.8%
建設環境 11人 11人 100.0%
◆上下水道
上水道及び工業用水~ 20人 19人 95.0%
下水道 28人 27人 96.4%
◆衛生工学
水質管理 1人 1人 100.0%
廃棄物・資源循環 1人 1人 100.0%
建築物環境衛生管理 3人 2人 66.7%
◆農業
畜産 0人 0人 0.0%
農業・食品 0人 0人 0.0%
農業農村工学 11人 9人 81.8%
農村地域・資源計画 1人 1人 100.0%
植物保護 0人 0人 0.0%
◆森林
林業・林産 1人 1人 100.0%
森林土木 3人 3人 100.0%
森林環境 0人 0人 0.0%
◆水産
水産資源及び水域環~ 0人 0人 0.0%
水産食品及び流通 0人 0人 0.0%
水産土木 0人 0人 0.0%
◆経営工学
生産・物流マネジメ~ 7人 7人 100.0%
サービスマネジメント 6人 6人 100.0%
◆情報工学
コンピュータ工学 1人 1人 100.0%
ソフトウェア工学 7人 6人 85.7%
情報システム~ 5人 5人 100.0%
情報基盤 2人 2人 100.0%
◆応用理学
物理及び化学 6人 5人 83.3%
地球物理及び地球化学 4人 3人 75.0%
地質 11人 11人 100.0%
◆生物工学
生物機能工学 1人 1人 100.0%
生物プロセス工学 1人 1人 100.0%
◆環境
環境保全計画 6人 6人 100.0%
環境測定 1人 1人 100.0%
自然環境保全 1人 1人 100.0%
環境影響評価 2人 2人 100.0%
◆原子力・放射線
原子炉システム・施~ 3人 3人 100.0%
核燃料サイクル及び~ 2人 2人 100.0%
放射線防護及び利用 0人 0人 0.0%
出典:技術士のすすめ https://kody-pe.jimdo.com
2025年05月17日 作成 / 執筆:アニ-講師

「ビジュアル重視型で答案を採点者に読ませない!」
私は技術士を取得できるまでに10年の歳月を費やしました。言わば劣等生です。不合格だった試験の設問はすべて記述、解答したつもり。白紙答案などはありません。当時、試験結果は、「不合格」のはがきが届くのみで、自分の解答文のどこが悪くて、どのレベルで不合格であったのかが、全くわかりませんでした。
今回は、「目からうろこ」の「ある記述方法」との出会い、これを体得できたお陰で私は合格できたと思っており、それを是非、受験者諸氏にお伝えしたいと思います。
1. 採点者は心理的に読みたくない
採点者は限られた日数で、膨大量の解答文を採点すると言われています。従って、極端な言い方をすれば1字1句、くまなく読んでもらうことは時間的にも不可能ではないかと私は思います。また、長文は心理的にも読みたくないのが本音と思います。
私は採点方法として1次選考と2次選考があり、1次選考を通過しない解答は、そもそも読んでもらっていないのではないかと推測します。
私が想定する1次選考の採点区分は以下ではないかと考えます。
・紙面が白紙であり、解答されていない。⇒ C:不合格
・設問に対して、パッと見て題意に沿って的確に解答されていない。⇒C:不合格
・文字が乱雑すぎて、読むことができない⇒C:不合格
・文章記述内容が理解できない、意味不明、支離滅裂⇒C:不合格
上記だとすれば多くの受験者の解答文は採点に至っていないのではないかと考えます。では、どのような解答文なら2次選考に残り、採点してもらえるかについて考えてみましょう。
2. ビジュアル第一主義
この件に関しては極端に表現しますので異論があると思いますが、ご容赦願います。解答文は設問題意に確実に答えていることを視覚的にパット見て、その構成が分かる記述が必要です。例えば、必須課題では次のような設問が多いと思います。
1)○○を解決する上での多面的視点による課題
2)最も重要な課題とその複数の解決策
3)新たなリスクとその対応
4)技術者倫理と社会の持続性の観点から必要な要件
ここで重要なことは1)~4)の設問を見出しとして利用する。設問に確実に解答していることをあえて視覚的に示す。採点者が読まなくても良い状況をビジュアル的につくる。また、見出し文は太く濃く書く(ゴシック体のように)か、アンダ-ラインにより、採点者が斜め読みで、目にとまるような記述が重要です。
3. 解答内容は二の次
本文記述でも重要なポイントは小見出しを活用することです。解答内容を採点者へ速く伝える記述方法、解答内容は二の次、ここでもビジュアル重視を志向した記述方法が有効です。設問例に対する小見出し活用例を以下に示します。
(例)担い手確保を解決する上での多面的視点による課題
課題事項として取りあげた社会的現実や背景、今後予測される事態やその理由となる論拠について、課題の内容を小見出し化する。その後に2~3行の文章でそれを補完する説明文を挿入する。ここで初めて解答内容となります。あらかじめ2~3行文を長さ条件としておけば、例え想定外の問題であっても、本番である程度対応可能であり、行を埋めることができます。
1)少子高齢化による生産人口減少、国力の衰退
(改行して、以降に小見出しタイトルの内容を2~3行で説明文を挿入する。)
2) 人材確保のための環境整備 (上記同様)
3) ICT等先端技術の積極導入(上記同様)
4)経験、技術伝承(上記同様)
4. 見せる箇条書き
例えば、課題抽出や解決策は複眼的(多面的な視点)が必要です。但し、複数の項目についての詳しい論述は紙面的にも制限があり、採点者に読ませる負担となります。ここでも重要なのは、箇条書きを利用して視覚的見せるテクニックです。例えば設問を我が国の防災強化対策案を例とした場合、その記述例として以下が挙げられます。
(例)防災対策強化案
○○を解決するためには、○○による〇〇が肝要であり、以下に対する施策を積極的に推進する。(2~3行で内容説明文を挿入後、箇条書きに落とし込む。)
① AI・デジタル技術を活用した災害予測精度の向上(余白)
② 流域治水等防災への加速化・進化(余白)
③ グリ-ンインフラによる潜在的防災力の発揮(余白)
④ 防災機能の多重性、代替性機能の確保(余白)
⑤ ICT技術活用による監視、予測、判断等の防災体制強化(余白)
長い文章での説明ではなく、箇条書きですっきりと、示すことでより洗練された印象付けが重要です。またこの際、白書や最近の技術トレンドキーワ-ドを挿入することを考慮下さい。採点者へ独自の見識の高さをアピ-ルして下さい。
5. 箇条書きのメリット
採点者(読み手側)から見た、箇条書き活用によるメリットは、以下と考えます。
① 眼に止まり易く、伝達内容をわかり易く、分けることができる。
② 複数な内容を詳しく説明することなく、読み手の理解が速い。
③ 多面的表現で記述項目の整理、表現できる。(人、物、金、技術、方法等)
④ 表現がシンプルなので、幅広い観点や意味を印象付けできる。
⑤ 紙面に空白部分がありすっきりと整理され、読み手に息苦し印象を与えない。
⑥ 記述項目を忘れても試験本番記述時での追加、修正、削除が容易である。
⑦ 異なる表現や語彙表現を活用するで、一行を埋めることができる。
是非、準備解答文作成段階で試してみることを一考下さい。 (以上)
2025年08月16日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Q&Aの作成」
技術士口頭試験の準備では、まず、口頭試問用のQ&Aを作成、整理することが極めて重要です。今回は私の経験を踏まえ、この準備項目についてお知らせしたいと思います。 口頭試験は技術士の資質として技術的知識及びそれ以外の実務経験、倫理観、コミュニケーション能力、課題解決能力などが評価されます。このため以下に示すカテゴリに分けたQ&Aを作成しましょう。想定される設問及びそれに対する回答すべき内容について紹介します。
1. 業務経歴・実務経験
業務経歴、実務経験の確認される目的は、あなたが実際に技術者としてどのような業務を行ってきたか、その中での役割・成果・工夫点を確認するため、次のような設問が予想されます。
・Q1:業務経歴票に記載された○○業務について、もう少し詳しく、どのような業務であったか説明してください。
⇒A:業務の背景、目的、あなたの役割(技術的な責任がある立場)、実施内容、成果、工夫した点、困難だった点とその対応などを整理しておきましょう。この際、解決が容易ではなかった点も掘り下げておく必要があります。
・Q2:その業務で発生した課題と、それに対する対応策はどのように見出しましたか?
⇒A:ここで重要なのは課題に対し調査、分析した結果に基づき、どのようなプロセスや手法により、最適案と判断したかを、明確にする必要があります。その際、必ずしも全てを満足することは困難が伴うなどの制約等が存在し、その点を考慮した上で責任的立場において総合的評価に基づき判断したことを考慮下さい。
・Q3:その経験を通じて得た評価、教訓あるいは反省点はありますか?また、今後の業務に活かせる点はどのようなところですか?
⇒A:結果として目標とした成果は達成されたが、それを自負するのではなく、現時点でそれをどのように自己評価しているかが重要です。さらに検討を加えるべき事項はなかったのか?解決策実施の際、もう一度PDCAサイクルをまわし、改善を図る事項はなかったか?反省点は?など、今一度、再考してみて下さい。
2. 技術的知識・応用力
技術的知識・応用力については、実務に関する技術的な理解・応用力・判断力を確認することが目的であり、以下の設問が想定されます。
・Q1:記述した○○技術及びこれに関連した類似技術について知っていることがあれば簡単に説明してください。
⇒A:特に、本業務の関連技術、周辺知識、実施例、今後の技術開発の必要性等、自身としての技術的見解、意見として整理して下さい。
・Q2:その業務で選定した技術の妥当性は、どのように説明できますか?
⇒A:この設問に対する回答は1つではなく、効果、コスト、作業性、品質、今後の維持管理の容易性等、多面的な側面から総合的に妥当であったことを説明することが、より説得力があるものと考えます。
・Q3:最近の技術トレンドや課題に関するあなたの意見は?
⇒A:この設問は技術者として有すべき見識、継続学習、周辺知識の習得状況等幅広い知識について確認される内容と思います。すぐ回答が思いつかない場合は、「○○技術については私としてさらに研鑽が必要と考えています。さらに○○の部分や、技術開発の分野については、社会的ニーズでもあり、前向きに取り組んで行きたいと考えています。」のような積極姿勢を強調して下さい。
3. コンプライアンス・倫理観 この設問はいわゆる「技術士法」の理解とその倫理観を問うものであります。 従いまして、技術士法第45条に基づく職業倫理・社会的責任についての法的文書を丸ごと復唱するのではなく、「どのようなことが問われているのか」を、設問に対し、自分の言葉で言えるように、理解を深めて下さい。
・Q1:技術士として求められる倫理とは何だと思いますか?
⇒A:定義的な文面では「業務遂行にあたり,公衆の安全,健康及び福利を最優先に考慮した上 で,社会,文化及び環境に対する影響を予見し,地球環境の保全等, 次世代に渡る社会の持続性の確保に努め,技術士としての使命,社会的地位及び職責を自覚し,倫理的に行動すること。」となります。
これに対しては思い切って簡単な表現に変え、次のような簡略化表現で回答することが良いと考えます。
⇒A:「業務の上で国民の安全、健康を最優先に社会や地球環境を守ることを使命と認識し、倫理的に行動すること」
・Q2:もし不適切な設計や仕様の強要があった場合、どう対応しますか?
⇒A:相手方に事情を説明し、その理解を求めます。万一、理解が得られない場合は上司に相談、会社や組織としての対応を要請します。
・Q3:法令遵守が難しい状況に直面した経験があれば教えてください。
⇒A:実際には、ほとんどこのような状況はないものと思います。但し、仮に想定した場合の対応としての模範解答は、「これまでの経験ではありません。仮にそのような場合は、法令を遵守できる方策や手段を提案することが重要と考えます。
4. 技術士としての意識・今後の抱負
この設問はあなたが「技術士としてふさわしい人物か」を判断するための確認問題として、以下が予想されます。
・Q1:なぜ技術士を目指したのですか?
⇒A:業務関係者へ正確に説得力ある説明する技術能力を身に着けた人材になりたいと思ったからです。
・Q2:技術士になった後、どのように社会に貢献したいですか?
⇒A:業務上は無論ですが、日ごろの行動や活動を通じて、広く社会へ貢献できればと考えております。
・Q3:どのように自己研鑽を続けていきますか?
⇒A:自身の専門分野のほか、これまでの経験できなかった分野についても講習会、学会への参加、専門技術の深化等継続学習に努めて行きたいと思います。
5. 応用・ケーススタディ
この設問は想定外の状況場面を設定して、これへの対応力・判断力・説明力を確認する内容で、最近はこの手の傾向設問は多く、以下のような内容が聞かれています。
・Q1:ある設計案件でコストと安全性の両立が困難な状況ではどのように判断しますか?
⇒A:ポイントとして、どちらかのみを選択し偏重した回答は不適です。どちらも軽視できない重要問題であり、双方ともの両立に向け、最大限のポイントを見出すことが重要と考えます。
6.準備のポイント
Q&Aで準備すべきポイントを以下に整理します。
① 業務経歴票の深堀りの徹底:記載内容を第三者目線で見て、口頭試験で突っ込まれるポイントを洗い出し、これに対する回答を万全に準備する。
② 「なぜ?どうやって?何のために?」深掘り:単に「やりました」ではなく、「なぜそうしたか」「その結果どうなったか」、きちんと短時間に説明できるようにする。
③ 技術士倫理綱領の理解:自分の考えとして、どのように理解しているか、自分の言葉として伝えることができるようにする。
④ 模擬面接による口頭表現の練習:厳しい試験官役になってもらい、数回、模擬試験を行い、面接対応力を身に付ける。 次回からは私が、模擬面接を行い無事合格されたケース、残念ながら不合格であったケースなど数名の受験者例をとりあげ、口頭試験に対しどう準備すべきかをご紹介して行きたいと思います。(以上)
2026年04月04日 作成 / 執筆:アニ-講師

「試験官に魅せる技術士解答文の書き方」
今回は、採点者がパットみて読みたくなる解答文の書き方についてご紹介します。私はこのことを先輩技術士から教わった時は、正に「目からうろこ」が落ちる思いでした。今まで努力してきたことを根底から払拭されたぐらいの衝撃があり、結果として技術士試験取組みのターニングポイントとなりました。 施工計画分野の技術士取得後の総監、建設環境、河川砂防、衛生工学のほか「コンクリ-ト診断士」や「河川維持管理技術者」等の験を受験しましたが、すべてこの方法で合格できました。是非、皆さんにも参考にしていただければと思います。 この技術士試験は試験官に評価してもらうための試験であり、主人公は実は試験官なのです。この点を十分認識し、内容を確実に「読んでもらうコツ」を理解下さい。
1. 読んでもらう解答文の基本条件
技術士解答文は単なる知識の羅列ではなく、「あなたが技術者として問題を発見し、解決できる能力を保有している」ことを示すための文章です。読んでもらう解答文には次の要素が必須です。
(1)見出しによるビジュアル化
読んでもらうためには要求項目に対し、見出し、小見出しにより、試験官の視点をここへ誘導するようにして下さい。また、設問項目に対し、解答が確実になされていることを必ず見出し、小見出しで対応させ示すことを意識して下さい。 その準備として設問文は、設問文をあえて区切って線引きして少し時間をかけ確認して下さい。何に対する解答が求められているか、どのようなプロセス展開で記述すれば良いかが明確になります。
例えば、昨年度の課題Ⅰの設問を例にとると(/部が区切りの箇所)以下のように区切ることができ、⇒以降の何を最低限記述する必要があるかを明確にします。
・高齢化、担い手不足から /⇒社会背景・現状
・担い手3法の改正の状況を踏まえ /⇒改定内容とその理由
・持続可能な建設業実現のため /⇒課題対応方策 の以下の問いに答えよ。
1) 建設業の役割の持続に対する3つの課題/と技術課題内容
2) 最も重要と考える技術課題/と複数の解決策
3) 新たな将来的な懸念事項と/その対策
4) 技術者倫理、社会の持続性の観点からの上記の必要要件
(2)意図的な視線誘導
設問文の大項目は(1)~(4)は見出し文として、これに確実に解答していることを示しましょう。この際、小項目は小見出しで設問の課題や解答を具体的にわかり易く整理しましょう。見出し、小見出しを採点者に斜め読みさせ、何が書かれているか、全体像を把握してもらうようにする「意図的な視点誘導」が重要ポイントです。「この論文は何について書かれているのか」を見出し、小見出しにより、一目で理解できるように、内容理解の前に、短時間で魅せるテクニックが重要です。できれば「ゴシック字体」のように濃いえんぴつ芯の使用やアンダ-ラインを活用することをお勧めします。
2.ビジュアル化の記述例と字数配分
上記を設問とした場合のビジュアル化の記述例を以下に示します。
(1) 建設業の役割持続の課題とその内容
タイトル1行、その内容説明は2~3行程度で記述します。但し、これはあくまで目安です。説明が必要な項目は、長くてもかまいませんが、バランス良く文章の長さを調整下さい。各課題タイトルと内容の間隔は概ね、同じ長さになるよう記述することは、整理された文章のアピ-ルにつながります。
1)○○○(課題:1)
(見出し内容の説明2~3行、以降同様)
2)○○○(課題:2)
3)○○○(課題:3)
(2)最も重要な技術課題と解決策
上記のうち、○○の観点と理由(重要と考えた理由を示し)から、○○を技術課題として取り上げ、以下にその解決策を記述する。
1)○○○(解決策:1)
2)○○○(解決策:2)
3)○○○(解決策:3)
(3)新たな将来的な懸念事項とその解決策
1)新たな懸念事項
2)懸念事項に対する解決策
(4)技術者倫理、社会の持続性からの解決のため必要要件
技術者倫理及び社会の持続性が重要なことを示し、自身が考える解決に必要な要件を示す。(この点は今年度試験での評価ポイントが変更になっており、コンピテンシ-を示すことを意識して下さい。)
3.読みやすく、早期に理解させる文章
読みやすく、わかり易い文章とは「結論を先に示し、内容を後述、説明する。」手法が有効です。例えば、以下のように結論を先行し、箇条書き(内容)に落とし込むことで、試験官の労力を軽減でき、理解速度を速くすることができます。
例えば、この課題解決に対し、以下を検討、関係者調整の上、合意を得た。(結論先行)
・○○の方法を見直し、新たなシステムを改善(内容)
・従来素材の代替材料として○○採用を、LCCの低減(内容)
・○○工程は機械による自動化により、安全性を向上(内容)
4.採点者に響くポイント
1)独自性のある工夫
誰でもできる方法ではなく、あなた自身が考え実施した独自の工夫を明確に示すことは加点ポイントに繋がります。
2) 定量的成果
結果として得られた成果は、数値で示すと良いでしょう。(例:不良率10%低減、コスト5%削減、○○工程を約1週間程度短縮)これは、今年から採点基準が変更になっていますので、十分理解のうえ、得られた成果や効果は定量的に示して下さい。
3) 実務経験の深さ
現場施工やプロジェクト業務においては、具体的経験をもとに実際に生じた事象や問題、苦心した点をクロ-ズアップすると説得力に繋がります。
4) 問題解決のプロセス
課題に対し、単に「改善した」ではなく、なぜその方法を選んだか、その結論に至った思考プロセスと、自分の独自アイディアによる試行錯誤により、解決できた結果は高く評価されます。 上記を意識され、準備解答文を数多く準備下さい。必ず、合格に近ずくことができると確信します。 次回は解答文の論述に有効な骨子法について紹介したいと思います。(以上)
2016年11月20日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

技術士論文試験は手書きです。普段PCを用いて文章を作成しているので、いざ手書きとなると書けない漢字が以外とあります。試験では略字はダメです。関、門、質等、普段略字を用いる場合が多い字でも、試験では略してはいけません。漢字をきちんと書くためには、子供時代に若返ったつもりで、ノート作成、日常業務等において練習しておく必要があります。これが、以外と時間が掛ります。(若返りに掛る時間には個人差があるため)日々の努力を惜しまないでください。
また、筆記用具にもこだわってください。シャープペンにも各種あります。私は業務では製図用のシャープペンを愛用しています。製図には便利でも、字を継続して書くには不便です。指先が痛くなってしまいます。小・中学生用の学習用シャープペンが継続して字を書くには便利でした。消しゴムも、昔ながらの消しゴムの他、最近ではノック式の物もあります。ひと文字だけ消す場合はノック式消しゴムが便利です。自分に合った物を探してください。
試験に向けた学習スケジュールは各自異なると思いますが、月に1回は論文を手書きしてください。継続して字を手書きする際の腕・指等の疲労の感覚、手書き文字の乱れ方等を体感しておくと良いです。美しい文字は必要ありませんが、読みやすい文字を継続して書くには知力より体力が必要です。場合によっては筋トレも必要と思われます。とにかくPCだけで論文の練習を行うことは、本試験に向けて片手落ちになる可能性があります。注意しましょう。
2017年03月16日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

総合技術監理部門では、経済性管理(品質・コスト・時間)、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理の5つの管理技術を使いこなし、組織やプロジェクトの全体最適化をとれるスキルが求められています。
利益を追求しすぎて、従業員をこき使えば、彼ら彼女らの健康を害して生産性が落ちたり、労働問題につながってしまいます。
逆に、福利厚生を手厚くしすぎたりすると、利益が少なくなってしまいます。
これらのバランスを上手にとって、その時々の最適解を導き出せるのが総監技術士です。
5つの管理技術のうち、人的管理技術は、メンバーの能力を引き出す技術のことです。モチベーションを高め、能力アップを図り、気持ちよく仕事をしてもらえるスキルです。
総監のテキストである『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』で、p.67~91が人的資源管理です。
このなかの「労働関係法の体系と就業規則」(p.74~75)を、深く勉強しておくと、意外と「総監マインド」を身につけるのに役に立ちます。
たとえば、「労働者災害補償保険法」いわゆる労災法には、「メリット制」という仕組みがあります。
労災をよく起こしてしまう事業所では、労災保険率は引き上げ、逆に、がんばって労災を起こさないように対策をした事業所では、労災保険率を引き下げることで、保険料負担の公平化を図る仕組みです。
一見、従業員に教育すると〔人的資源管理〕、コストが上がってしまうが〔経済性管理のコスト〕、労働災害の低下につながり〔安全管理〕、労災法のメリット制の恩恵をうけて、労災保険料率が少なくなるため、良質の原材料を調達できる費用が増える〔経済性管理の品質〕、といったストーリーを作ることができます。
総監は、総監部門以外とは、まったく違う考え方をします。
日常から「総監マインド」を身につけるようにすると良いと思います。
2017年04月21日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

たぶんYESだと思います。少なくとも汚くて、乱雑な字は、採点官に良い印象を与えません。
優しくて、物分かりの良い採点官であれば幸運です。
しかし、「この受験生は、読みにくい字を書いて、『コミュニケーション能力』に難があるな」と判定する採点官もいるでしょう。
なぜなら、技術士には次の7つの資質能力が必要であると文部科学省が公表しているからです。その7つのうちの1つが、コミュニケーションだからです。
1.専門的学識
2.問題解決
3.マネジメント
4.評価
5.コミュニケーション
6.リーダーシップ
7.技術者倫理
コミュニケーションは、さらに次の2つの要件が示されています。
(1)業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
(2)海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。
つまり、(1)に示すように、「文書等の方法を通じて」、クライアント等の役どころとなる「採点官」との間で、『明確かつ効果的な意思疎通』ができなければ減点です。
それでは、字のきたなさを、どのように克服するか?
・文字の「とめ」と「はらい」だけでもしっかりと書いてみる。
・漢字は大きく、ひらがなは2割くらい小さく書く。
・タイトル、小見出しは「太字」やアンダーラインで強調してメリハリをつける。
・いつもの20%くらいは「丁寧」に書いてみる。
こんな小さな努力が当落を分けるかもしれないと思って、日常業務のなかでも取り組んでみてはいかがでしょうか。
2017年07月04日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

試験当日が近づいてきました。
通常業務に追われ勉強不足で焦っている人も多々いることかと思います。
実際は準備不足で受験する人のほうが多いかもしれません。
たとえ準備不足でも受験しなくては合格はありえません。
まずは必ず受験しましょう。
試験当日に注意してほしいことがあります。
・必須科目Ⅰはどの問題にどの解答をマークしたか確実に控えておきましょう。
必須科目Ⅰは20問中15問を選び解答します。
試験直後は自分が何を選択したか覚えていますが、徐々に忘れていきます。
試験問題用紙に自分の選択した解答をしっかりメモして持ち帰り保存しておきましょう。
試験後1週間ほどで必須科目Ⅰの正答が公表されると思います。
自己採点で9問以上正解、そして選択科目Ⅱ・Ⅲがそこそこ記述できたのなら次の口頭試験対策に移らなくてはなりません。
自分の解答のメモを取らず、自己採点ができないと10月末の合格発表まで落ち着いて仕事をすることすらできなくなります。
口頭試験対策は少しでも早く取り掛かったほうが有利です。
試験中、メモを取るのは簡単なことです。
決して怠ることのないようにしましょう。
・選択科目Ⅲ(3枚論文)は復元できるようにしておきましょう。
選択科目Ⅲの記載内容は口頭試験時にも聞かれる可能性があります。
しっかり復元しておかないと口頭試験時、本当に後悔します。
これについても試験直後は覚えていますが、徐々に記憶から消えていきます。
やり方は人それぞれですが、試験中にメモを取っておくことも有効です。
選択科目Ⅲは最後の試験なので、既に手の力(握力)が弱り、メモを取るのも辛くなります。
ですが、ここを怠ると必ず後悔します。
試験後、パソコンを出してすぐに復元する人もいます。
帰りの電車などで痛い手を動かして頑張ってメモを取る人もいます。
家に帰ってすぐにパソコンを開き、復元する人もいます。
「試験終わった~」と言ってすぐに缶ビールを手にとるのは後悔のもとです。
苦労の上に合格があることを忘れないようにしましょう。
受験したのですから合格で終わらせましょう!
2017年08月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士の2次試験は時代とともにどのような変化を遂げてきたのでしょうか?
公開されている統計データより振り返ってみます。
過去を振り返ることで、これからの対策を考えることができます。
昭和33年~43年
技術士二次試験の創成期と言える時代です。この時の受験者数は1300人から2000人程度と今と比べて受験者数も非常に少ないです。合格率も60%を超えている年もあり、受験者の半数以上が技術士となっていた時代です。
しかし、まだ大卒の人も少なく、日常の業務で高度な技術を必要とする業務が少ない時代ですので、この受験者数は納得できるものです。
昭和44年~昭和53年
年々受験者数が増加して、昭和52年には5000人を超えております。
最初の頃と比べると受験者数が増えてきたと言えますが、まだ現在のような受験者数ではありません。
この頃になると、合格率も下がってきて20%台まで落ち込んでいます。受験を行う人が増えると合格率も低下してくることが分かります。
昭和54年~平成元年
昭和61年には受験者数が1万人を突破しました。しかし、それと反比例するように合格率は10%台まで低下します。ここまで来ると技術士資格の知名度も上がってきているものと言えます。また、難関資格であることも同時に世間的に知られるようになってきます。
平成2年~平成12年
受験者数が徐々に増え続け、平成12年には4万人に迫る勢いです。合格率は10%を切って安定するようになります。合格率一桁台の取得が難しい資格となります。
平成13年~
平成13年からは、より幅広い技術分野での技術士の育成を目的とした総合技術管理部門の技術士資格の試験が始まりました。この場合、一度一つの部門で技術士となって人が受験するため、受験までのハードルも高くなります。
しかし、ここにきて、合格率が一桁台だったのですが20%を超える年も出ております。その後は10%台後半を推移し、現在に至っております。
ここから言えることは、一昔前の技術士よりは今の方が易しいと言えるのではないでしょうか?
他の資格でも言えることですが、難しすぎる資格というのは、実践ではあまり出てこないような部分が出題範囲となるため、資格取得の勉強と実務がリンクしないという状況が出てきます。
技術士はその反省を踏まえて、適度な難易度に調整されていると言えるでしょう。
2017年08月17日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

以下の条文を最低限覚えておかなければ、口答試験に対応できません。
今のうちに少しずつ頭に入れておきましょう。
【目的】
第1条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もって科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
【定義】
第2条 この法律において「技術士」とは、第32条第1項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。
【信用失墜行為の禁止】
第44条 技術士又は技術士補は、技術士若しくは技術士補の信用を傷つけ、又は技術士及び技術士補全体の不名誉となるような行為をしてはならない。
【技術士等の秘密保持義務】
第45条 技術士又は技術士補は、正当の理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。技術士又は技術士補でなくなつた後においても、同様とする。
【技術士等の公益確保の責務】
第45条の2 技術士又は技術士補は、その業務を行うに当たつては、公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないよう努めなければならない。
【技術士の名称表示の場合の義務】
第46条 技術士は、その業務に関して技術士の名称を表示するときは、その登録を受けた技術部門を明示してするものとし、登録を受けていない技術部門を表示してはならない。
【技術士の資質向上の責務】
第47条の2 技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない。
【日本技術士会の目的】
第55条 日本技術士会は、技術士の品位の保持、資質向上及び業務の進歩改善に資するため、技術士の研修並びに会員の指導及び連絡に関する事務を行うことを目的とする。
2017年08月17日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
口頭試験では、
・技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力
・技術士としての適格性及び一般的知識(技術者倫理)
・技術士としての適格性及び一般的知識(技術士制度の認識その他)
が問われます。
「技術者倫理」は、「技術士」になるために必要な資質ですが、「技術士」でなくとも、「技術者」であれば理解し、実行できなければならないことです。
口頭試験を受けるために勉強して覚えるものではなく、「技術者」として業務を行うには知っておかなければならないことです。
以下は、日本技術士会が制定した「技術士倫理綱領」です。
「技術士」を「技術者」と読み替えてみて下さい。
「技術士」である以前に、「技術者」としてのあるべき姿が書かれていると思います。
今、受験生の皆さんが、そのように行動できているかどうか確かめて頂きたいと思います。
(公衆の利益の優先)
1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。
(持続可能性の確保)
2.技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたる社会の持続可能性の確保に努める。
(有能性の重視)
3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。
(真実性の確保)
4.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。
(公正かつ誠実な履行)
5.技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。
(秘密の保持)
6.技術士は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。
(信用の保持)
7.技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。
(相互の協力)
8.技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。
(法規の遵守等)
9.技術士は、業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。
(継続研鑚)
10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。
2017年09月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士制度改革の一環として、昨年12月に発表された「今後の技術士制度の在り方について」の中で、技術部門、選択科目の統廃合が注目されています。
技術部門の一分野として選択科目、技術士部門の一つとして現行の部門では受験者数が極端に少ないなどの理由から、似ている部門の分野として統廃合が検討されています。
各部門の選択科目、専門分野の主な動向です。
この内容は改正案であり、正式決定ではありません。
機械部門
十分野から六分野に統合され、船舶部門から新たに一分野加わります。
船舶・海洋部門
一分野となります。
船用機器は機械部門へ移行されます。
航空宇宙部門
一分野に統合されます。
電気電子部門
発送配変電が電力・エネルギーシステムに名称変更となります。
化学部門
有機化学製品、燃料潤滑油が有機化学及び燃料に統合されます。
繊維部門
四分野が二分野に統合されます。
金属部門
鉄鋼生産システムと金属材料が統合され、金属材料・生産システムに統合されます。
資源工学部門
二分野に統合されます。
建設部門
変更なし
上下水道部門
三分野から二分野に統合されます。
農業部門
七分野から五分野に統合されます。
森林部門
林業と林産が統合されます。
水産部門
漁業養殖と水域環境が統合されます。
経営工学部門
五分野が二分野に統合されます。
情報部門
分野の名称変更のみで統合はありません。
応用理学部門
変更なし
生物部門
生物化学と生物環境が統合されます。
環境部門
変更なし
原子力部門
五分野が三分野に統合されます。
以上が各技術部門の選択科目、分野の統合状況となります。
建設、応用理学、環境部門は分野の変更を検討されておりません。
一方で、機械や経営工学など大きく分野が絞られた部門では、専門外の分野の勉強をしなければならない可能性もあります。
同じ技術部門であるため、多少内容は応用ができるとは考えられますが、大きな統合があった部門では、受験対策を見直さなければならないでしょう。
総合技術監理部門など総合的な技術が必要な時代ですので、あまり専門的過ぎる専門家は敬遠される傾向にあるとも言えるでしょう。今回の統廃合の検討はそんな時代を反映したものと言えます。
2017年12月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験を受験して合格した人へ
すでに口頭試験を受験した人もいるでしょうし、これから受験という人もいるでしょう。3義務2責務がなんたるかはきっと勉強されたことでしょう。そして、CPDを登録できるのは、口頭試験に合格して、技術士として登録した後です。
しかし、遡って登録することを知っている人は少ないでしょう。しかも、技術士に合格したのもCPDの登録の対象となります。また、日本技術士会には修習技術者であっても登録できますので、日本技術士会が開催する各種セミナーに参加できます。しかも、一般の技術士よりも安い料金だったります。もしかしたら、日本技術士会の行事に参加して知り合った人が口頭試験の面接官だったなんてこともあるかもしれません。
聖書に描かれている「求めよ、さらば与えられん」の解釈はいろいろとあるようです。しかし、技術士に関しては、これに真剣にトライする人、合格に向けて頑張る人には、きっと合格!というご褒美が待っていることでしょう。技術士に合格したら、ぜひCPD(継続研鑽)を進めて、APECにもチャレンジしてほしいと思います。
ちなみに、APECに登録するための条件は次のように定められています。
APECエンジニアになるための7つの要件
1) 定められた学歴要件を満たすこと
2) IEAが標準として示す「エンジニアとしての知識・能力(International Engineering Alliance competency profile for engineers)」に照らし、自己の判断で業務を遂行する能力があると認められること
3) エンジニアリング課程修了後7年間以上の実務経験を有していること
4) 少なくとも2年間の重要なエンジニアリング業務の責任ある立場での経験を有していること
5) 継続的な専門能力開発を満足できるレベルで実施していること
6) 業務の履行に当り倫理的に行動すること
7) プロフェッショナル・エンジニアとして行った活動及び決定に対し責任をもつこと
この5)の項目はCPDの登録内容で確認されることになります。つまり、年間50時間以上のCPDを少なくとも数年継続している必要があるのです。今からCPD登録できるように、いろいろな研修を受講したらその資料をファイリングしておきましょう。特に、受講日、開始時間と終了時間、主催者、テーマ、開催場所、実施内容、所感などを確認できるようにしておきましょう。
以上
2017年12月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「睡眠は日常に不可欠なものである」と聞いて、反対する人はいないでしょう。ですが、睡眠が人間の体の仕組みにおいて、どのような役割をになっているか、人類は明らかにできていません。
以前、睡眠の具体的な実践方法について紹介しました。
【技術士試験のための睡眠入門】試験当日はよく眠ろう
【技術士試験のための睡眠入門】眠れないときの対策
今回は、やや抽象度をあげた睡眠についてのお話を紹介するので、睡眠をどう捉えていくか考えるキッカケにしてみてください。
作家のJerome Groopmanは"THE NEW YORKER"において、睡眠についての寄稿を行っています。そこでは、睡眠がまだ研究途中の分野である一方で、ノーベル賞が睡眠研究の学者に与えられており、睡眠に注目が集まっていることを紹介しています。
睡眠不足が健康を害することは、古い時代の記録として残っています。代表的な例がチャールズ・ディケンズの作品です。睡眠不足が原因で、顔を赤らめて仕事中に眠ってしまう男が彼の作品には登場します。さらに、その男は体が大きく、肥満体質であるということまで描かれています。Jerome氏は、ディケンズの作品に登場するその男が「無呼吸症候群である」ということに言及しており、その裏付けとしてMeir Kryger氏の"The Mystery of Sleep"を紹介しています。そして、こう付け加えます。「産業革命以前の私たちの生活は、日の光で昼夜を分け、生活のリズムが刻まれていた」、と。
日本においても、数年前と比較するだけでも、夜の時間が長くなったと感じる人が多いでしょう。テレビやインターネット・SNS、そしてスマートフォンがその利用を加速させています。睡眠を損なうことは、健康を損なうことであることは、ディケンズの作品から描かれていることからもわかるように、昔から人間に刻まれているルールのようなものです。試験直前にならば、多少の生活リズムが崩れることがあるかもしれません。ですが、発達した現代だからこそ、ときには静かな夜の音に耳を傾けて、リラックスした時間を過ごすことも欠かせないでしょう。
2018年02月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士受験を考えている皆様には既に周知の事実であると思いますが、今年は技術士試験制度が大きく変わる初年度となる予定でした。
しかし、文部科学省の都合で試験制度の大幅変更は延期となった模様です。
本年度は前年度と同様の試験が実施されます。
平成30年度技術士第二次試験実施大綱
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5482_1.pdf
今回は延期となりましたが、多くの資格試験において、この試験制度が変わる時の初年度は極めて重要な意味合いを持っております。
今までの傾向が、そのまま続くのかということが試験時の気になる所なるでしょう。
特に選択科目の集約の予定されていた専門分野では、その準備ができないなどの弊害が出るかと思われましたが、今まで通りの対策を行えばよいということになりました。
本年度は延期となりましたが、試験制度の改正は継続協議となっております。
また来年、再来年と試験制度の改正がなされる可能性があることを頭に入れながら、今年の試験を頑張りましょう。
試験制度が変更となる場合は突然決定されることが多く、受験者にとってはなかなか気持ちの落ち着かないところではあるのでないでしょうか?
記述式や口頭試験など、ある意味出たとこ勝負のような試験が多いため、何から手をつけてよいのかと考えている方の多いと感じます。
その場合は、試験の趣旨を確認しましょう。
技術士試験は、科学技術の専門的応用能力を有するかどうかを見る試験です。
最終合格率も10%台ではありますが、決して合格できない試験ではないと考えることができます。合格者も企業に勤めながら勉強を続けている人がほとんどです。
そういった人たちとの違いといえば、努力する気持ちがあるかないかという一言に尽きるでしょう。
試験制度が変わってしまった場合、今までの努力が水の泡だと、嘆きたくなる気持ちは良く分かりますが、それでも合格者が出ます。
試験は時の運も関わってきます。試験制度の改正などは自分ではどうすることもできないものです。こうしたものに捉われず、自分のペースを保てるように調整をしましょう。
2018年03月07日 作成 / 執筆:タートル講師
年度末の繁忙期となり、仕事の忙しさもピークを迎えていることと思います。
この忙しさの中でも、業務経歴票や論文の添削を進めている受講生もいらっしゃいます。
仕事が多忙な中でも時間を見つけて技術士受験の準備を進めていきましょう。
今回は『業務内容の詳細を受験科目に応じた切り口で記載する』をテーマに述べたいと思います。
私が実際に関わった業務を例に挙げて説明します。業務の大筋は以下の通りです。
河川護岸の設計業務を実施しました。設計にあたってはボーリング調査も併せて実施したのですが、軟弱地盤でした。そのため仮締切では自立式矢板は採用できず、施工計画上の工夫を要しました。
このように様々な要素がある業務の場合、課題や解決策を受験する科目の切り口で記述することが非常に重要です。
護岸設計そのものを切り口にするのであれば、河川、砂防及び海岸・海洋科目です。
軟弱地盤の問題を切り口にするのであれば、土質及び基礎科目です。
施工時の仮締切を切り口にするのであれば、施工計画・施工設備及び積算科目です。
このように河川事業であっても、多様な見方ができます。
「河川事業に関することだから、河川、砂防及び海岸・海洋科目で受験するのが当然」と考えて科目を決めて、課題や解決策として「仕事全体の中で一番大変だったのは軟弱地盤対応だったから、それをテーマにしよう」と考えて記載すると、口頭試験では河川を専門とする試験官が軟弱地盤対策について質問する、ということになってしまいます。
こうなると試験官と話が噛み合わず、厳しい口頭試験となることが予想されますので、課題や解決策として挙げたことが受験科目の範疇であることを必ず確認してください。
以上、「業務内容の詳細」の課題や解決策の切り口は、受験科目に応じて決めることの重要性について述べました。
*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。