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正念場

2025年06月28日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 21

「正念場」

 受験者諸氏は正にこの時期、受験に向けて正念場を迎えていると思います。あと3週間後の本番試験に向け、これまでの努力の積み重ねを是非、実現させることを期待しております。今回は合格のためのこの正念場を乗り越える施策について、私の経験を踏まえ、お伝えしたいと思います。

 1. 携帯ノートを作成

 作成した準備解答文の骨子や要約を見開きで1問1ページに記載し、通勤や休憩時間でも見ることができるノートを作成しましょう。専門、必須、応用それぞれ準備した問題の項目と内容が繰り返し記憶できるような書き方に工夫しましょう。

2. 自己作成模擬解答の録音、再生、音読、記述

 前回でも紹介しましたが作成準備した解答文は、自身の声でICレコ-ダ-等に録音、常に再生できるようにしておきましょう。再生は2~3倍速程度で、とにかく速く聞き、上記1.の作成した携帯ノートを見ながら、耳(聞く)と目(見る)、声にだす(話す)三感をフル活動するできる状態を作って下さい。さらに聞いたあとは実際に聞いたことを思い出しながら書くことを繰り返しましょう。但し、個人差があるので自分に適さない場合は、別の方法を検討下さい。自分に合った方法が最適です。

3. 時間計測に基づく、筆記試験の訓練

答案1枚(600字)を書き上げるのに私の経験では約20分程度の時間を要します。考えながら書くとすれば、これ以上の時間が当然必要です。したがってどのような速さで記述すべきであるか、紙面を埋めることができるかを事前に体得しておくことが必要です。 記述に要する時間配分をあらかじめ計画しておいて、筆記試験本番に挑む必要があります。自分はどのぐらいのペースで、どれだけ紙面を埋めることができるのか、自身の記述能力を把握、事前に身体と脳で覚え、試験に臨んで下さい。

 4. 速く書いても、読める文字の書き方練習

 最近はPCや端末機器の普及により、日常的に文字を書く機会が少なくなっています。このため文字をたくさん書くことには慣れていないという実情があります。技術士第二次試験は記述試験です。書くことが絶対条件ですので、これに対応する必要があります。従って、速く書くことが本番でできるように、準備解答文作成段階から体得すべきことであり、以下にその準備と留意点、訓練方法を示します。

 ・筆記用具はシャ-ペンではなく、質量が軽いえんぴつを数本準備する。

・見出しは濃いタイプ(3B程度)を選定、芯先はあらかじめ、太くする。

・記述用はFやHB程度の濃さのものを(これは自身の好みで選択)使用する。

・採点者はコピ-版で採点すると言われていますので、これを意識し文字の濃さ、コピ-後の鮮明さに留意する。

・きれい、正確を重視しすぎ筆圧を要する書き方をしない。(後半に握力が継続しない。これは私の経験です。握力を消耗しすぎ、手に力が入らなくなりました。)

・文字が小さい、極端に薄いは不適です。しっかり読めること、明瞭さを重視しはっきりと書く。

・行書体ではなく、誰でも読める楷書体で書く。

・速く書くのである程度雑であることを許容し、読める文字を優先する。

・握力ハンドグリップで事前トレ-ニング、これに備える。(以外だが技術試験は書くこと対する筋肉量と忍耐力が必要である。

 5. イメ-ジトレ-ニングのくり返し

 試験本番では準備した論文と同じ出題は、ほとんどないと意識して下さい。このことは、自分の気持ちの余裕に繋がります。期待があるほど、そうでない現実は、「落胆」が大きくなります。ここで、私が申し上げたいのは以下の点において本番でいかに対応していくかということです。

・設問問題文は細かく区切って、何を問われているかを明確に掌握

・設問文には答の「ヒント」が潜んでいることに着目  ・書き出す前の5分間程度で骨子メモを作成、記述項目を整理

・事前準備解答文及びIC録音による「部分的パーツ」を脳内でカード化  

・設問(題意)に沿い、パーツを組み合わせ、解答文を構成

・100点満点を取る必要はない。ある程度の内容記述を優先

・紙面を埋め、ミスしても修正しやすい箇条書き記述を適用

 この時期、正に正念場ですが、試験本番で何とか乗り切るには、骨子法により準備した解答カードやパーツをパズル化、イメ-ジトレ-ニングの反復により、忍耐強く、最後まで書き続ける精神力の継続維持と時間配分計画に留意下さい。 (以上)

映画やドラマの構成は三幕構成。論文にも使える。

2018年07月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 20

三幕構成とは、ストーリーを3つのパートに分けて考える方法だ。

 

つまり、最初の幕では、主張したいことを明確に宣言し、読者(試験官)にもそうそうと共感できるようにする。第二幕は、その主張に対する各種課題を示す。メリットもあるけど、こんなデメリットもある。こんな注意点もあることを説明し、読者(試験官)がこれに感情移入できるようにする。なんとか解決する方法はないものかとやきもきさせる。そして、第三幕で、これらの課題に対する解決策を鮮やかに提案する。

 

日本では、論文の構成といえば起承転結が有名だ。特にこれを否定はしない。これはこれで使える。しかし、技術士の問題では、あるキーワードの特徴を説明し、その課題を説明し、その解決策を示せというパターンが多い。まさに三幕構成だ。

 

来週16日は、技術士二次試験の筆記試験だ。読者(試験官)の興味を引きつけて、ワクワクさせながら、最後はクライマックスでハッピーエンド。そんな風に展開する技を活用することができれば、読者(試験官)も満足(=合格!)するのではないでしょうか?

 

見事に栄冠を勝ち取るまで最後まで頑張りましょう。粘りましょう。あがきましょう。

技術士の部門紹介:船舶・海洋部門

2018年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 20

技術士の専門部門の中でも、造船や海洋開発に関する技術部門としてあるのが船舶・海洋部門です。

この部門は、技術士の中でも特に受験者が少ない部門です。

 

技術士 船舶・海洋部門の概要

船舶の設計や、油田や海洋資源の開発と言った海洋開発の技術部門を担当しているのが、船舶・海洋部門です。

専門分野も船舶の構造設計や船舶動力やエンジンの構造などを専門とする船舶と船用機器、海洋パイプラインや油田用の浮島などを設計することが出題される海洋空間利用に別れています。海洋大学や商船大学などを卒業した方にとっては馴染みの深い内容になると思います。

 

技術士 船舶・海洋部門取得後の活躍

船舶の設計や海洋開発などを行う会社に設計職として活躍することが可能です。

しかし、内容が専門的なことと、海洋開発などは海外となることが多く、日本の技術士資格と合わせてプロフェッショナルエンジニアなども取得している必要があると考えられます、

 

技術士 船舶・海洋部門の問題点

船舶・海洋部門は他の技術部門と比較しても特に受験者数が少ないことで有名です。

平成29年度の二次試験受験者数は15人でした。これは日本の造船事業が最盛期から大きく衰退していることや、海洋開発などでパイプラインを敷設するというような機会がほとんどないためと思われます。

沿岸の工事などであれば、技術士の建設部門での需要となりますので、技術的に専門分野を活用する機会が少ないというのが原因ではないかと思われます。

船の操縦であれば航海士などの資格が必要となるため、技術士として活躍できる分野が限られてしまっているということが原因と考えられます。

 

船舶・海洋部門は商船大学や海洋大学を卒業しても異分野の業種の会社に就職する人も多いように、専門性を活かして活躍するには、非常に狭き門をくぐる必要があります。

設計職として造船会社などの特殊な会社に就職する必要があります。現在、造船会社は大手企業しか残っていないため、非常に需要が限られています。

また、海洋開発を行う場合でも、日本国内の油田などがない限り需要を作るのが難しいと言えます。

 

 

技術士2次試験_口頭試験&筆記試験対策

2019年09月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 20

7月以降、7月に実施された筆記試験のことを振り返ることをしたでしょうか?

再現論文を書く際に振り返りますが、回答しなかった問題については振り返りましたか?

 

私が受験した際には、回答に選択しなかった問題に関する質問はありませんでした。

 

しかし受験生の中には、回答しなかった問題に対して意見を聞かれる質問をされた方もいるようです。

口頭試験は加点方式なので、質問に答えることができなかったとしてもスグに不合格になることはありません。

しかし、すでに題目があり、調べれば回答が得られるものに対してスルーしてしまっては勿体無いと思います。

しかも、回答しなかった問題の模範解答を作成することは、

たとえ筆記試験に合格できていなかったとしても来年度の試験対策になるのです。

勉強して無駄になることはありません。

 

「効率的な勉強方法は?」とよく聞かれることがあります。

人によって効率的という意味は異なるでしょう。

私が思う効率的とは、あらゆる事象に役立つものから勉強することです。

例えば、必須問題と選択Ⅲの問題は回答方法も出題内容も採点内容も非常に似ていることが技術士会のHPを見れば明らかでした。

その場合は、選択Ⅱの試験勉強よりも、選択Ⅲと必須問題の模範解答から作っていきます。

また、幅広い問題を考えるのではなく、まずは過去問です!

明らかに過去問と類似した出題が多いことは分析をすればわかるでしょう。

 

口頭試験まであと2,3ヵ月です。

長いようであっという間に来てしまいます。

やるべきことは何があるか?

その中で優先順位はどうか?

これらを考えて実行することも、技術士として大事な要素だと思います。

「やるだけ、やった!」

2025年07月12日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 20

「やるだけ、やった!」  

 いよいよ、試験が残り約1週間となりました。受験者各位にとって強いプレッシャ-や迫りくる緊張感はありませんか?今回はそんな状況をいかに自己コントロ-ルにより緩和するか、その方法について、参考までにお伝えしたいと思います。

 1. 気持ちに余裕を

  皆さんはこの試験に向け、相当の努力を重ねてきました。正にこのことは自分を奮い立たせる根源であり、逆に自信の証とも言えると思います。どうかこれまでの自分の努力を思い出し、そのことを自分としての自信と、気持ちの余裕に変えて下さい。皆さんのこれまでの努力すなわち「やるだけやった」ことに対する自己暗示により、達成感と高揚感、そして大いなる自信を気持ちの中に創り出して下さい。

2.本番でのアクシデントは想定内

 試験本番ではある程度のアクシデントは、想定内であることを予めイメ-ジして下さい。例えば交通機関の乱れや遅延、試験会場の空調、騒音、隣人の癖による影響(貧乏ゆすり等)などは、起こりうるものと想定しておいて下さい。仮に、想定外の設問や事が起きたとしても慌てず、想定内であることの冷静さから心に余裕を持つように意識して下さい。 予想外の設問の場合は、考え方を整理した上で視点を変化させ、まずは設問文章からその解答文のヒントを得ることを考えてみましょう。最近は設問文が長い傾向があり、記述に対するストリ-性やキーワ-ドヒントが潜んでいる可能性があります。 例えばそのような場合は、あえて自身の専門分野において、自らの条件付与した設定に基づき、言及する可能性を考えてみて下さい。解答文として自分の有利な分野へ誘導しながら記述していくことで、より実現性や説得力を強調できます。 想定内である意識を持つことは、余裕を持って柔軟に対応・記述できる非常に重要なキーポイントとなります。

 3.完璧を求めない

  試験では、例えば骨子法により記述項目を構想メモし、その後これに沿って一機に書き出す訳ですが、ここで重要なことは完璧を求めないことです。試験では記憶したキーワ-ドは1つ2つ、必ずといいほど忘れます。完璧であることは理想ではありますが、技術士記述試験は、各設問約7割得点できれば合格できる試験なのです。 ここでも想定内であることの心の余裕の必要性を理解した上で、題意に沿った解答文を原則に、ある程度の内容と質を維持、必要な文量で重要キーワ-ドを適度にちりばめて書き上げることを心がけて下さい。

 4.必ず最終チェック

  制限時間は以外にすぐやってきます。先述しましたが、予め記述時間配分を計画、事前の記述練習より、体得しておくことが重要です。 また、誤字チェックや若干の修正するための時間を必ず、確保しておいて下さい。専門用語の誤字は以外に恥ずかしいものですが、訂正すれば問題ありません。これも想定内として確認、修正する時間を予め配分しておいて下さい、以前も書きましたが、箇条書きにしておくことで修正、追加が短時間にできることも今一度、思い出してみて下さい。

 5.前日はリラックスして

 試験前日には以下を点検準備して、リラックスできる時間を作って下さい。

・試験会場までの利用交通機関(代替ルートも事前確認)と所要時間の確認(遅延発生による余裕を考慮、試験開始1時間前程度に試験会場に到着)  

・受験票の再確認、筆記用具と消しゴム(代替も含め複数準備)  

・汗拭きタオル持参は必須(会場が暑い可能性と手の汗対応。)  

・窮屈ではない服装(軽装)  

・昼食はどこで調達するかも事前決定(コンビ二等で事前購入、持参が良い)  

・水分補給用飲料の準備(ペットボトルの包装は、必ずはがしておく)  

・携帯電話の電源OFFの厳守   

受験準備に向けこれまで、「やるだけ、やった」ことを最大の自信として下さい。前日はできるだけ試験のことは何も考えずリラックスして下さい。自分の好きなことのみ考えるようにし、早めに就寝、しっかり睡眠時間を確保しましょう。 受験者各位の健闘による「夢の実現」を祈念しています。「受験者に栄光あれ」 (以上)"

技術士2次試験専門科目の出題範囲(電気電子部門)

2017年03月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 19

技術士2次試験の専門科目は、必修科目と選択科目に分かれています。

電気電子部門では、必修科目は20問中15問選択のマークシート方式の出題、選択科目は発送配変電、電気応用、電子応用、情報通信、電気応用の5分野の選択となり、記述式の出題となります。

それぞれの出題範囲について考えます。

 

必修科目の出題範囲

必修科目は15問選択のマークシート方式の出題となりますが、電気電子の中でも幅広い分野からの出題となります。

近年の傾向では、太陽光や電波環境など環境に関する問題が多くなっております。

電気工学専攻の方は、情報分野の問題や無線工学といった電気分野の中でも畑違いのような問題にも選択の関係上回答しなければならなくなりますので、過去問題の研究や、他の分野の問題にもさわりだけでも学習しておくようにしましょう。

 

選択科目の出題範囲

選択科目は、自分の得意とする分野の問題を選択するようにすればよいのですが、内容もより専門的なものとなります。

実務に即した設計を行う際の注意点や、今後政府が技術を活用して導入しようとしているものなどが出題されます。

これらはマークシートと違い、絶対的な回答というのがなく、満点回答をするのが極めて困難な内容となります。

また、問題中に前問題の説明に対して、考えられる対策などを記載するような問題もあり、前問題の回答が的外れなものとなっていると、対策についても全く得点できないといったことも考えられます。

問題文をよく理解し、正確な回答をする地道な訓練が合格への第一歩となります。

 

技術士の2次試験の専門分野は技術士と名乗るだけの専門知識があるかを問うものです。

幅広い知識が必要となり、難関となりますが、地道な学習、訓練が合格へのカギとなります。

 

 

総監の法律問題―直前期は目的条文の通読を

2017年07月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 19


法律で目的条文は、その法律のエッセンスです。
そのため、試験対策の締めくくりに目的条文を通読しておくことがおすすめです。

 

人的資源管理と安全管理にかかわる労働安全衛生法第1条(目的)を挙げてみましょう。

 

穴埋め形式にしてみましたので、まず、類似した用語を入れてみてください。
つぎに、選択肢から適切な用語を選んで解答案をつくってみてください。
そして、解説を読んでみてください。

 


労働安全衛生法は、( 1 )法と相まって、労働災害の防止のため、( 2 )の確立、( 3 )の明確化及び( 4 )の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を促進することにより職場における労働者の( 5 )を確保するとともに、快適な( 6 )の形成を促進することを目的とする。

 

選択肢
A.労働基準
B.労働者災害補償保険
C.危害防止基準
D.安全と衛生
E.安全と健康
F.自主的活動
G.責任体制
H.職場環境
I.作業環境

 

解説
1.(A)労働安全衛生法は、安衛法と略されます。昭和47年に労働基準法第5章(安全及び衛生)を分離独立される形で制定されました。労基法の知識は、5つの管理技術の「人的資源」で必須で、よく出題されます。

 

2.(C)
3.(G)
4.(F)


「危害防止基準の確立、責任体制の明確化、自主的活動の促進」がセットです。

ここで、責任体制の明確化は、情報の伝達や意思決定にもかかわる内容になります。そのため、5つの管理技術の「情報管理」に絡んできます。また、自主的活動の促進は、ISOの国際基準やPDCAサイクルとも関係してきます。

 

5.(E)安全と健康
6.(H)職場環境


このあたりは、知らないと空欄を埋められません。ですから、「ひょっとすると出題されるかもね」と気に留めながら、青本を読んでおくことで、本番で対応できる確率を上げておくとよいでしょう。

対策1)必須科目I(択一問題)への対応

2018年04月26日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 19

択一問題の傾向は、受験される部門や科目によって異なります。しかし、大切なことは、この択一問題で60点以上の回答をしないと記述式問題の採点をしてもらえないということです。決勝に進みたいのに予選で敗退するのは避けるべきです。

 

では、どうすれば、択一問題で合格ラインを突破することができるのでしょうか?それはズバリ過去の問題を完璧にマスターするということです。それは、単に過去問題を覚えるのではないです。過去問題を解けるように自分の苦手な分野を知り、不足する知識を得て、合格水準に自分を持ち上げるということです。

 

年度や部門、科目によって多少の変動はありますが、概ね過去の問題から半分から6割の出題があります。そして、合格水準が6割なので、過去問題をしっかりとマスターすれば、合格するはずなのです。でも、択一問題で不合格になる人は多い。それは何故なのか。そして、どうすれば良いのかについて3点ほど列挙します。

 

1)忘却期間を活用します。
2)過学習を避けます。
3)最後は丸暗記します。

 

1)忘却期間を活用します。
 人間は、忘れるものです。過去問題を解いてみましょう。そして、理解したつもりになります。そして、少し時間をおきます。1週間とか1ヶ月とか。そうすると、必ず人間は忘れる問題があります。それはその問題が求めている知識が不足しているか、理解していないかです。そして、周辺知識を補充して、理解したつもりになります。しばらく時間をおくと、また忘却する問題があります。そして、それを勉強することで、頭脳は忘れてはいけない認識して、記憶に定着するようになるものです。


2)過学習を避けます。
 択一問題の問題を何度も解いていると、内容は理解していないが、答えを思い出す場合があります。これを過学習と呼びます。本質的な理解をしていないのに、答えが出てくるのでマスターしたつもりになるのです。練習ではうまくいくが本番ではダメなケースはこの過学習が原因であることが多いのです。本質を理解しないで、上っ面だけを理解して、理解したつもりになっていないか。謙虚な姿勢が大切です。


3)最後は丸暗記します。
 何度調べても理解できない問題はあるものです。自分も過去5年分の問題を解いて、前項の過学習によって答えは分かるけど、なぜその答えか分からない。特に、専門分野であれば、突っ込んで調べるが、専門外の問題だと、調べれば調べるほど分からないことが増えてきて収集がつかないし、時間もない。そんな時は、割り切りも必要です。そして、実際そのような難解な問題は意外と再度出題されることがあります。試験の5分前に丸暗記したものが出題したこともあります。まあ、最後まで諦めない気持ちが大切なのかもしれない。

 

是非、過学習にならないように注意しながら、忘却機能をうまく活用しながら、自分の記憶能力と理解能力を試すつもりで勉強して欲しいです。

以上

 

使用する筆記具のおすすめ

2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 19

2019年度から、3時間30分の中で、3600字もの論文を記述しなければならないという技術士2次試験で、

満足のいく結果を生み出すためには筆記具にこだわることも大事です。
 限りある時間内で、芯が何度も折れるのは時間の無駄です。私の中で最も論述試験に適している筆記具は、

 

  • ZEBRA デルガード 0.7mm芯(B)のシャープペン

 

だと思います。「デルガード」は2014年に発売され、“どれだけ力を込めても折れないシャープペン”として累計1000万本以上売り上げています。

さらに今では、ペンのトップにある消しゴムに新しい機能が追加された「デルガード タイプER」というものが発売されています。

どのような機能かというと、逆さにするだけで消しゴムが出てきて、ロックされるので消している際に引っ込まない、そしてペンを元に戻すと自動的に引っ込むというものです。間違いに気づき、消す際にも時間短縮につながりますね。また消しゴムを落としてしまうといった失敗が無くなります。

デルガード以外にも、芯が折れないというシャープペンはいくつかありますが、あらゆる角度で強い筆圧がかかっても折れないというペンはコレだけだと個人的に思います。
 

筆記具売り場で、1本450円程度で買えると思います。 


この他に、論文の構成を考えるときに使う筆記具は、別に用意してください。少ないスペースに書き込むことになりますから、0.4mmか0.5mmのメカニカルペンシルがお薦めです。こちらは、個人が好きなペンで問題ないと思います。

 何事も、あなたのパフォーマンスを最大化するためです。3時間30分で3600字を記述するために必要な筆記具について、今一度考えてみてください。 

「技術士受験は自己変革実現のための根源」

2025年04月25日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 19

「技術士受験は自己変革実現の根源」

1.技術士を目指した理由

 地元で専門的な土木工事(シールド等)に従事したいと思い電気通信工事会社(NTT関連工事会社)へ就職、21年間勤務後、設計コンサルタント会社へ転職しました。転職理由は自分に力が備わったら、新しい世界と出会ってみたかったからです。 きっかけとなったのが技術士資格でした。ある技術士の方とお会いし、技術士であることと、そうでないことの大きな差に強い衝撃を受け、技術士受験を決意しました。 但し、私にとっては合格までは険しい道のりであり、10年間もかかりましたが、ようやく念願であった技術士になることができました。

 2.記述試験合格の極意(コツ)

 当時は8月中旬の暑い日に朝から夕方まで、ひたすら書き続けるのが技術士筆記試験でした。初めて受験した時はこんな過酷な試験、合格できる人がいること自体の凄さに衝撃を受けました。その後何度も不合格通知を受け取り、その度に深く落胆し、「合格は、自分の夢物語りでしかないか?」と嘆き、次のスタ-トに立つ勇気さえ湧かなかった日々を今でも深く記憶しております。 それを支えてくれたのは友人である先輩技術士でした。何回も繰り返し論文添削をしてもらい、記述試験の合格には「書かない」(正しくは書きすぎない。)ことが重要である。採点者が斜め読みして、理解しやすい記述方法こそが、その極意(コツ)であることを教えてくれました。まさに「目からウロコ」でした。採点者の視点での読みやすさを全く意識していませんでした。長く独りよがりの文章は誰も、読みたくないことを痛感しました。 結果、ようやく40歳にして建設部門(施工計画分野)を合格できました。その後、業務上で必要に迫られたこともあり、総監、建設環境、河川砂防、衛生工学(廃棄物管理)を取得するに至りましたが、この極意のお陰により、その後の不合格は一度もありません。

 3.技術士として受験者諸氏に伝えたい5つのこと     

 (1)人生には安泰はない。 自分を取り巻く環境は日々変化し、年齢や職位や立場で要求度も高くなり、避けることができないのが現実です。このため必然としてこれに追随する対応が求められ、人生には安泰はないと考えます。 

 (2)越えなければならない一里塚がやってくる。仕事、自己啓発、趣味等理由はともあれ、日常は目の前の越えなければならない課題や一里塚の連続です。技術士等のような資格試験もその一つかもしれません。

 (3)やり慣れることが重要である。そうであるならば、モチベ-ションを高く抱き、積極的にこれと向き合い、達成することで新しい試練との遭遇に対し、前向きにやり遂げ、やり慣れることが重要です。

 (4)新しい環境は自身に変化を与える。 私は転職したこともあり、取り巻く環境が一変しました。技術士であることは全く別の世界、様々な方々との出会の機会を得ることができ、厳しい試練を乗り越える強いバネと力を与えられ、自分自身に大きな変化を与えてくれましたと考えます。

(5)愚直さは貴重な経験知の蓄積となる。 日常は皆平等に忙しく、いかに効果的に研鑽を継続できるかが、目標達成の重要な鍵と考えます。一方で、愚直な努力や日常の蓄積はけっして無駄ではなく、技術的経験知の貴重なデータベースとして極めて有効であると思います。

 4.合格への道 は視覚的に見やすいことである。技術士(施工計画)を合格後、これまで学習していなかった建設部門の他分野の過去問題集を読み、ノートに記述論文の骨子を整理することを実践してみました。専門分野は当然違いますが、記述や論述方法には共通点があることがしだいに分かってきました。 論旨を明確にする骨子をイメ-ジ、キャッチ-な見出しタイトルにより、読み手の興味を引き、視覚的に読みやすい解答文にするトレ-ニングを行い、これを体得することが合格への道と確信します。

 5.自分で達成する自己変革 技術士を目指すあるいは、思案中の諸氏に申し上げたい。自己変革は自分にしかできません。他の人からの支援はあるにせよ、強い願望を抱き、いかにそれに向かって挑戦するかが、その後の人生に多大な影響を与えると確信します。その決意こそが自己変革実現の根源と考えます。 (以上)

イメ-ジ訓練により試験巧者となる

2025年07月05日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 19

イメ-ジ訓練により、試験巧者となる。」

  技術士試験の対策において、「骨子」や「キーワード」の整理は非常に重要です。これができること、それは存在することにより、説得力ある解答文を作成しやすくなります。今回は本番試験直前の時期において重要な再整理の具体的な方法とイメ-ジ訓練のくり返しにより、試験巧者となることを以下にご紹介したいと思います。

 1.過去問題・参考書・白書等からキーワードを再度チェック

 過去の筆記試験や自身で作成した準備解答文、模範解答、参考書から重要な用語や論点、トレンドキーワ-ドを再度チェック、重要なものを拾い上げておきましょう。 各専門部門の白書の最新版(例えば国土交通省白書、環境白書等)や専門雑誌の最近の特集記事等についても再度、確認しましょう。新しい制度や施策、全国各地での先進事例からトレンドキーワ-ドを今一度、チェックしましょう。特に関心があるもの、目についたものは、確実にメモ、記憶しましょう。 これらは口頭試問の準備資料となることも併せて、意識しておきましょう。この際、これらの技術的キーワ-ド項目はマインドマップや表に整理し、通勤途中等を利用し、どこでも確認できるようにしておくことが大切です。

2.骨子テンプレートを作成

 これまで準備してきた解答文は改めて、ICレコ-ダ-再生記憶と併用し以下のような骨子テンプレートを作成、そのロジック構成を整理しましょう。この作業はどんな設問に対しても、共通思考プロセスとして対応できるので、解答文骨子の作成が迅速となります。

 ① 問題提起(現状や課題の明確化)

 ② 技術的背景(関連技術や要素技術)

 ③ 対策案・提案(自分の技術者視点)

 ④ 期待される効果と新たな課題 ⑤ 技術者としての留意点(倫理・社会的影響)

 3.解答文のパタ-ン化

 本番試験ではどの設問(必須・選択・応用)においても、すぐに記述構成内容が思い浮かぶようにしておくことが理想です。出題傾向がある程度予想される項目(例:専門課題、応用課題、課題解決プロセス、リスク管理、法令対応、技術者倫理など)に対し、自分の実務経験に結びつけた解答をパターン化しておくと、本番で記憶の呼び出しがスム-ズとなります。 また、解答文は言うまでもなく「起承転結」が不可欠です。設問に対し、現状、 課題 、解決策 、 効果等の項目を、頭のなかでテンプレ-ト型の「1枚のカード」として、イメ-ジ化しておくようにして下さい。

4. 準備解答文の記述練習  

 試験本番前には必ず、本番を想定した記述練習を、一定時間を確保できる休日等を利用、以下に留意しながら行って下さい。 

①「時間内に書けるか」「字数が足りるか」「論理構成は一貫しているか」を確認。 

②実際に時間計測、数問記述、記述体得により制限時間へ不安を解消。

 ③解答文の再度自己添削により、誤字等の訂正、さらなる精度向上。 ・評価者視点で総合チェック。(着眼点、論理性、一貫性、専門性、倫理性)

 ④記述による手の握力の疲労度、耐久性の自覚

5.イメ-ジ訓練   

  試験本番を想定し、設問に対し短時間で記述骨子を構想するイメ-ジ訓練をとにかく繰り返し訓練して下さい。書き出すまでの数分間は焦らずじっくりと構想、構成メモを作成することを練習下さい。 私の経験においてもこれができれば、試験問題を見ただけで、合格できる自信が湧き出てきますし、気持ちの中に余裕が生まれ、試験巧者となることができます。このイメ-ジ訓練をくり返すことで解答文は書き続けることができると確信しています。  (以上)

技術士2次試験合格率の推移

2019年03月12日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 18

2018年度の技術士第2次試験の合格率が発表されました。

 

私の方で、独自に全部門について合格率と合格者数を抜き出してグラフ化してみました。

このグラフを一目見てわかることは、部門によって合格率が大きく異なるという点です。

また、合格者数を見てわかる通り、部門によって受験者数が異なるため、合格者数も大きく異なります。

この中でも建設部門の受験者数は全ての部門の中で圧倒的に多いことは、例年通りのことであり、珍しいことではありません。

 

しかし、2018年度は昨年度までと大きく異なった点があります。

それは、建設部門の合格率が大幅に減少したことです。

具体的には2017年度は12.8%だったのに対し、2018年度は6.3%と半分以下となっています。

しかも、全部門の平均合格率が約20%であるため、平均値の1/3程度となります。

この数値は過去最低を記録しています。

 

原因は、必須科目である択一問題の難易度が飛躍的に上がったことだと言われています。

必須科目は6割というボーダーラインが設定されているため、6割得点できていないと自動的に不合格が決定します。

ただ、問題を作成している側としては、問題の難易度と合格率がおよそ想像できます。

すなわち、建設部門のこの合格率は、意図的であると言わざるを得ません。

おそらく、2019年度から必須科目が無くなり、全て論文による試験となります。

必須科目(暗記問題)があることで、本当に技術がある方が合格できず、

比較的若い世代の方が合格しやすい試験だったという意見もあります。

 

合格された方々は、本当におめでとうございます。

しかし、不合格となった方々も落ち込んでいる暇はありません。

既に私の方に、業務詳細記述の依頼や論文添削の依頼がかなり来ております。

素早く行動できる人は、当然合格率が上がります。勉強に費やせる時間が増えるからです。

 

合格率が比較的高い部門を受験される方々も油断はできません。

どのタイミングで今回の建設部門のように合格率を操作されるかわかりません。

取りやすい時にしっかりと合格しておきましょう。

どんな質問でも構いませんので、受験を申し込む予定の方はご連絡いただければと思います。

 

技術部門

合格率

合格者数

機械

0.212

224

船舶・海洋

0.375

3

航空・宇宙

0.186

11

電気電子

0.129

187

化学

0.182

25

繊維

0.261

12

金属

0.465

53

資源工学

0.353

6

建設

0.063

886

上下水道

0.117

182

衛生工学

0.108

70

農業

0.138

131

森林

0.21

66

水産

0.211

31

経営工学

0.205

57

情報工学

0.065

28

応用理学

0.119

70

生物工学

0.41

16

環境

0.127

66

原子力・放射線

0.214

22

総合技術監理

0.064

209

AVE.

0.20

112.14

 

技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ第2弾

2017年06月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 18

好評だった「技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ」の第二弾です。

前回の記事は以下のアドレスです。

http://www.gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=50

 

まだまだ他にも技術士取得によって免除、一部科目免除となる資格がたくさんあります。

 

・労働安全コンサルタント

技術が関わる職場は一歩間違うと危険な事故につながることのある職場となります。そんな職場や工場などでは労働安全を監督する労働安全コンサルタントを配置することが義務づけられております。

学校卒業などでも所定の実務経験を積んで受験資格を得られるものですが、技術士の資格保有者であれば、実務経験がなくとも受験が可能です。

さらに、技術士の衛生工学部門の方であれば受験科目の「労働衛生工学」が免除となります。

 

・消防設備士

消防設備の工事、点検を行うための資格です。ビルや工場などでは消火設備やスプリンクラー、化学工場などでは特殊な消火装置などが設置されていますが、それにかかわる資格です。

技術士資格取得者であれば、受験資格となり、さらに各部門の取得者によっては科目免除ともなります。

 

・土木工事施工管理技士

官庁などから土木工事を請け負う際に、請負金額が一定以上の工事を受注する際に工事管理をする技術者として必要な資格です。

この資格は受験資格として、学校卒業後に実務経験が必要な資格ですが、技術士の建設、上下水道、森林、水産、総合監理の各部門の取得者であれば、1級土木工事施工管理技士の学科試験が免除となります。

 

 

・管工事施工管理技士

土木工事施工管理技士と同様に配管工事などのプラント設備の工事を請け負う際に必要な資格です。

こちらも同様に技術士の機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)、上下水道、衛生工学部門及び機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)から総合監理を取得した人は、土木工事施工管理技士同様に学科試験が免除となります。

 

・作業環境測定士

工場などの危険な環境の職場にて、有害物質の測定を行い、職場環境の安全を維持するアドバイスを行う資格です。

労働安全コンサルタントと同様に、学校卒業後に実務経験を経て受験資格を得るものですが、技術士資格取得者であれば受験資格を得ることが出来ます。

 

技術士取得することで、これだけ多くの資格への優遇が取られていることが分かります。

流暢性のワナにハマるな!技術士二次試験の論文添削が大切

2017年08月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 18

「勉強時間をたっぷりとって、過去問題を繰り返し練習したから試験はバッチリだ」と思っていませんか?油断大敵とは昔から言われますが、最近の脳科学の研究結果からしても油断で試験の点数が悪くなることがわかっています。

心理学者の間で「流暢性」と呼ばれる現象があります。「情報を適切に素早く引き出す処理能力」のことを流暢性と呼びます。同じ問題を繰り返し解いたり、公式を書いたりマーカーで線を引いたりすると、学習内容が記憶に残りやすくなり、流暢性と呼ばれる現象を実感できるはずです。勉強した内容をすぐに思い出せるのだから、勉強の仕方としては成功してると考えてしまいがちです。

ですが、流暢性を体験することで脳が「この情報はもう勉強する必要がない」と判断してしまう危険があります。つまり、復習の機会を放棄してしまうのです。試験当日、試験用紙に記入したり面接で解答したりする場面で記憶を引き出すためには復習が必要不可欠です。心理学者のネイト・コーネルも流暢性の影響で脳が「学習する必要はないほど完璧だ」と錯覚してしまい、復習を避けてしまうことで起こる試験結果のひどさを指摘しています。

流暢性の錯覚で復習を怠らないためには、定期的に過去問題の練習をするなどして記憶を引き出すテストを行いましょう。別の記事でも紹介したように、脳では「情報を保存する」「情報を検索する」という2つの行動が分けられています。流暢性とは情報を保存しただけで十分だと判断している状態のようなもので、適度に情報を検索しアウトプットできる練習が必要です。AXS技術士学院では過去問題の練習もできますから、復習とアウトプットの機会を増やしていきましょう。

青本の頒布終了下での総監対策

2018年01月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 18

総合技術監理部門の試験は、技術士会が発行する『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』を使って準備します。

この書籍は、表紙が薄い青色であることから、技術士受験業界では「青本」と呼ばれています。

 

従来、この青本は、技術士会から購入することができました。

しかし、平成28年に在庫がなくなったことと、内容が古くなったことから、増刷することなく、頒布されなくなりました。

 

ここで悩みのタネとなるのは、総合技術監理部門の受験生が、どのようにして、試験対策をするかです。

おおまかにわけて、次のいずれかで対応することになるでしょう。

 

1)知人等から青本(複写を含む。)を入手して対策する。
2)技術士受験対策会社のテキスト又は市販の参考書を利用して対策する。
3)青本や書籍に頼らずに対策する。

 

ここで、3)は避けた方が無難です。
なぜなら、総合技術監理部門で試されている能力は、青本の第1章を正しく読み込まないと、理解できないためです。

 

おすすめは、2)です。
なぜなら、対策会社は青本の内容に基づき、細部の情報をアップデートしているためです。

 

たとえば、人的資源管理の労働関係法について、青本では労働契約法を掲載されていません。
それは、青本が平成16年1月に発行されているのに対して、労働契約法が平成20年3月に施行されているためです。

 

働き方改革や長時間労働是正が重要テーマになっていますから、労働契約法は、押さえておくべき法律と言えます。

実際に、労働契約法に密接にかかわるセクハラ・パワハラ関連の出題は択一試験で頻出問題です。

 

もちろん、何らかの手段で、青本が入手できる1)の人が、2)の方法を併用した時には、さらに効果が高まると言えます。

 

 

キーワード:国土のグランドデザイン2050

2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 18

2014年7月4日に公表された「国土のグランドデザイン2050 〜対流促進型国土の形成〜」 を受け、その後具現化に向けた動きが、国交省総合政策のうち重点的政策の項にまとめられています。
 このうち、まち・ひと・しごとの創生〜「国土のグランドデザイン2050」を具体化し、国土交通省の組織・施策を動員,国土交通省重点政策2014については一読をお薦めします。
 鋼構造の視点からは、「4. 地域を支える産業の担い手の確保・育成等」 を実現するための技術的方策が問われそうです。これは、「国土交通省重点政策2014」の9ページ(資料2-37ページ)にも具体的な対策とともに掲載されているので、しっかりと読んでみて下さい。具体的には民間資本や人的資源を活用した維持管理や、PPPやPFIの利活用が考えられます。また、「省力化やロボット化」といったキーワードで担い手を確保し、人材の育成に関しては、BIM(あるいは土木版のBIMであるCIM)による技術継承の効果の側面をあげることができます。
 それにしても、2050年までに日本人は約9700万人まで減少してしまうのですね。しかも高齢者の比率が今以上に増加します。そのような状況では、これまで以上に効率化、省力化が求められるのは至極当然です。これらの課題と共に対策までまとめておきましょう。
 BIMについては、コスト縮減効果や維持管理局面での効率化,意思決定の迅速化が注目されがちですが、記録を継承するということは、同時に技術も継承できる意味を持つことに留意してください。

 

以下、参考URLです。

 

「国土のグランドデザイン2050 〜対流促進型国土の形成〜」 

http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk3_000043.html

 

国交省総合政策のうち重点的政策の項

http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/index.html

 

「国土交通省重点政策2014」

http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/sosei_point_tk_000018.html

技術士試験は時間との闘い

2019年02月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 18

受験生の皆様、すでに勉強を始めているでしょうか?

技術士2次試験は、2019年7月15日です。

あと、約150日しかありません。技術士2次試験の試験内容は容易ではありません。

いかに効率よく時間を作るか、これが合格のためには非常に大事なものになります。

通常のお仕事があり、休日はご家族のために時間を費やす必要もあるかと思います。

 

一例として、どのように時間を作るかについてご紹介致します。

 

まず、最も時間を多くとれる時間は、通勤時間です。

電車での通勤の方に限定されますが、片道1時間の通勤時間を勉強時間に充てることができれば、1日2時間を確保することができます。

月に20日間出勤すると月に40時間、2次試験までに200時間近く勉強時間を確保することができるのです。

ただ、車内でできる勉強に限られます。たとえば、キーワードについて調べることや、論文の構成を考えることはできると思います。

次は、休日の時間の使い方です。

休日すべてを勉強に充てることは難しいですが、

例えば午前中だけ、もしくは夕方以降など、少なくとも3時間は勉強時間に充てたいところです。

なぜかと言うと、通勤時間での勉強では「論文を書く」という勉強ができないからです。

2次試験では1800字を限られた時間で書き上げることが必要になります。

つまり電車の中でキーワードの「インプット」を行い、自宅で「アウトプット」を行うという方法です。

 論文を書く際には、試験時間と同じ時間をまとめて書き上げる訓練をしてください。

休日に3時間でも勉強に充てることができれば、2次試験までに120時間は確保できるはずです。

これでも合計で320時間です。合格を狙うためにはもう少し勉強時間を確保したいところです。

隙間時間に10分でも20分でも参考書を開くように癖をつけましょう!

技術士2次試験:心理学の観点から合格を目指す

2019年03月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 18

資格試験や受験などを控えた受験生にとって、一番の敵は自分の心だと思います。

勉強期間中はとてもつらいですし、焦りや不安、疲労感ややる気が出ないなど、負の心理にはまることも多いです。

 

こうした「良くない」傾向が出てきたら、心理学を思い出して原因を探ることで解決できることもあります。

受験生が陥りやすいパターンを心理学の法則からひも解いてみましょう。

①「パーキンソンの法則」:与えられた時間を全て満たすまで膨張すること

②「一貫性の原理」:無意識に行動や態度、発言について一貫性を保ちたいと思うこと

③「バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)」:今まで情熱的に注いできたことに、急に意欲が低下し、自己嫌悪やうつ状態になること。

 

①例えば、Aの議題について2時間会議をしましょう。といった場合に、2時間ギリギリまで時間を使ってしまうことはありませんか?

また、子供が夏休みの宿題を最初にやらずに最終日まで残ってしまうなどです。

これらの行動は全て受験生に当てはまります。

まだまだ資格試験日まで時間があると思っていませんか?

資格試験の試験日までまだ余裕があれば、勉強を今すぐ始める必要はないと考えてしまうのも、

「パーキンソンの法則」が働いているからです。

まずは自分の心理に「パーキンソンの法則」が働いていると自覚し、自分の心理にブレーキをかけましょう。

他の受験生はまだ取り組んでいないと優越感を持ち、自ら積極的に時間管理を行いましょう。

 

②すぐあきらめるような三日坊主の悪癖から抜け出して勉強を続けるために、この「一貫性の原理」を活用しましょう。

「一貫性の原理」は、自分一人で決意するのではなく、大勢の前で宣言すると強く働きます。

家族、友達、会社の同僚などに「勉強をやり続ける」、「合格する」と宣言するのです。

宣言することにより、ダメな人だと思われたくないという心理が働き、頑張ることができるようになるでしょう。

 

③元々は、医師や教師などにあらわれる「極度の疲労と感情枯渇の状態」が注目されて生まれた概念で、

心的エネルギーが過度に要求される職種であるのに人間が相手であるために努力しただけの結果が出るとは限らず、「目に見える成果」が得にくいことが原因です。

そのストレスから生じる状態を、アメリカの精神分析医、フロイデンバーガーが「バーンアウト=燃え尽き」と名づけました。

予防法としては、燃え尽きの兆候に早めに気づくことが大切です。

兆候に気づいた場合は、自身の生活様式を見直して、セルフケアを行いましょう。

リフレッシュも時には大事ですし、先月の自分よりも前進したとわかるように目に見える結果を残すことも大事です。例えば、予想問題を解いてみる、採点してもらうでも良いでしょう。

定期的に論文を添削してもらい、その都度コメントを真摯に受け止めて復習するということが大事です。

その時点での自分の実力を理解することもできるし、モチベーションにも繋がります。

是非、お手伝いをしたいと思っていますので、何でもお気軽にご質問してください。

技術士2次試験_C判定の要因

2019年06月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 18

受験生の皆さん、こんにちは。

試験勉強は順調に進んでいるでしょうか?

 

勉強をバッチリ進めて、自信を持って受けた試験。

受けた手ごたえも上々で、口頭試験の準備をしていた受験生。

しかし、届いた合格通知書には、C判定の文字。

 

このような受験生は、過去に数人見たことがあります。

 

C判定が出される場合とは、論文内容に十分な知識が見られない、というだけではないのです。

 

以下の2つは、一発不合格。いわば、論文を読んでもらえません。

①受験番号を書き忘れる

②問題番号を書き忘れる

 

こんなことする受験生なんていないだろう、と思いますよね?

実際、これら一発不合格の方は、全体の3~5%います。

 

なぜこのようなことが起こるのか?

それは、全ての解答用紙に受験番号と回答する問題番号を記入する必要があるから、です。

例えば、選択Ⅲの問題は、解答用紙が3枚あり、左上にホチキス止めされた状態で配られます。

そのため、「一番上の用紙にだけ」受験番号と問題番号を記入し、

満足して回答を始めてしまう受験生がいるのです。

「全て」の解答用紙に「まず最初に」記入すべきです。

 

どんなにたくさん勉強し、どんなに素晴らしい論文を書いたとしても

採点者に読まれなければ意味がありません。

 

マーク用紙で回答するセンター試験なども、

問題と解答が1つズレているだけで不合格となります。

それと同じことです。

私は、受験時、何度も何度も受験番号と問題番号を確認したことを覚えています。

とても基本的な事ではありますが、合否を大きく左右する事項でもあります。

 

誤字、脱字を気にするよりも、確認すべきことを頭に入れておいてください。

調達情報から二次試験(筆記)の問題を予想する

2017年02月14日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 17

建設部門、農業部門、環境部門といった官庁がクライアントになる部門は二次試験(筆記)の問題をある程度予想できます。

 

建設部門は国土交通省の、農業部門は農林水産省の、環境省の環境部門の調達情報を、各省庁のホームページでチェックします。

 

発注される業務の多くは、国の優先順位が高い業務です。

 

発注の担当者と、作問の担当者は、同じような業務に携わり、同じような立場で、同じような案件を重要と考えている可能性が高いでしょう。

 

そのように考えると、二次試験(筆記)で出題される問題は、調達情報のなかの仕様書に類似していると言えます。

 

この仕様書には、業務の背景が書かれています。

そして、現時点で何が悩み事かが書かれています。

そして、何をすべきかといった課題が書かれています。

 

その課題を成し遂げるための「問題点」が書かれている場合もあります。
この「問題点」は書かれておらず、それを絞り込むところから業務になっている場合があります。

 

課題・問題点が示され、対応策を示すことが業務の場合もあります。

 

もちろん、見出した対応策を実行することが求められている場合もあります。
近年では、想定される結果に加えて、生じうるリスクとその低減策まで提案させる仕様もあります。

 

いずれにせよ、

「現状分析」

「課題設定」

「問題点の絞り込み」

「対応策立案と選択」

「実行」

「期待される効果と想定されるリスク」

といった観点から仕様書の眺めてみるとよいでしょう。

 

きっと、仕様書と技術士試験問題の傾向の類似に気づくと思います。

複数回受験されている方へ~受験申込書の使いまわしはしていませんか?~

2018年03月25日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 17

3月も最終週となりました。

いよいよ来週4月2日には、技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まります。

 

今回は複数回受験されている方にアドバイスです。

 

平成30年度の受験にあたって、前年度までの受験申込書の内容をしっかり見直ししていますか?

複数回受験されている方の中には、業務経歴に書いている最新業務の年数等を1年分プラスしただけで提出しようとしている方が少なからずいらっしゃいます。

 

この1年間で、新たな「技術士にふさわしい業務」に従事しなかったのでしょうか。

業務内容の詳細で取り上げている業務も、1年間経った時点で新たな視点で評価すべき事項は無いのでしょうか。また、何年も同じ業務を取り上げていたら、年数を経てずいぶん前の業務になっている、あるいは技術的に陳腐な内容になっている可能性は無いのでしょうか。
 


また平成29年度に技術士第二次試験に合格されて、平成30年度に他部門あるいは他科目で受験される方も要注意です。

平成29年度までと、ほとんど同じ内容で受験申込書を提出しようとしていませんか?

 

部門や科目が異なれば、業務経歴や業務内容の詳細で取り上げるべき業務の種類、あるいは書き方は異なります。特に総合技術監理部門では、その他の20部門とは全く異なる切り口で試験に挑むことが重要です。既取得部門の受験とは違う「5つの管理」の切り口で業務経歴や業務内容の詳細を記述していないと、口頭試験では非常に厳しい質問が待っていると考えてください。

 

以上、複数回の受験経験がある方へのメッセージでした。

前年度までと同じ科目で受験する方も、一から受験するつもりで受験申込書を新たに作成しましょう。

新たな部門科目、特に総合技術監理部門を受験される方は、既取得の技術士とは求められている内容が異なることを認識したうえで受験申込書を作成しましょう。

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。


 

30分をワンセットにして技術士試験の勉強効率を劇的にアップしよう

2018年06月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 17

技術士試験に向けて勉強しなくてはいけないのに、集中力が続かないと困ったことありませんか? 30分のまとまりで、時間管理を行うと、集中力を維持しやすくなります。

30分間の内訳は、25分間を勉強にあて、5分間を休憩にあてます。この方法がよいところは、「もう少し勉強したい」という気持ちを持ちながら5分間休憩することで、次の30分を勢いよくスタートできることです。休日に時間がたっぷり取れたときのことを想像してみてください。2時間や3時間、ぶっ通しで勉強して、休憩を挟んだら、そのまま何時間も休んでしまったことはありませんか?
無理をして長時間勉強するよりも、細切れで休憩をはさみながら勉強を続ける方が脳への負担は少なく済みます。

この方法はポモドーロ・テクニックとしても知られていますが、25分間に固執する必要はありません。人によって集中力が持続するタイミングは異なります。25分間集中を続けることが難しいこともあるでしょう。25分が長いと感じた場合は、15分の勉強と3分の休憩にしてみるなど、ちょうどいい集中状態が作れるか試してみてください。継続していくことで、集中できる時間は少しずつ延びていきます。

短期間の集中をするためには、時計を見るのではなく、タイマーを利用してください。時間が来たら自動的にアラームで知らせてくれるので、勉強に集中することができます。タイマーの利用は、勉強中だけではなく、休憩時間にもセットしましょう。「あと何分かな」と時計を観るだけでも、集中力は簡単に途切れてしまいます。

細切れの時間管理とタイマー活用で、集中力をフル活用しましょう。勉強に没頭しやすくなるはずです。

技術士ってどんな資格?

2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 17

技術士を目指す方々を応援する内容になればよいなと思い書いていきます。

○「技術士」は、産業経済、社会生活の科学技術に関するほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わっています。
○「技術士」は、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。
○「技術士」は、「技術士法」により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっています。

~技術士会HPより抜粋~

 

キーワードは、生活上関わりがある分野をカバーしていること。科学技術の応用面で最も権威ある国家資格であること。

倫理感を備え、かつ継続的に資質向上する努力をしなければいけません。

口頭試験でも聞かれる部分ですからしっかりと理解しておきましょう。

 

さて、資格には業務独占資格と名称独占資格というものがあります。

技術士は、名称独占資格に当たります。それぞれの意味を示します。

 

<業務独占資格>

「特定の業務に際して,特定の資格の免許,免状等を有する者だけが業務を行うことができ,

資格がなければその業務を行うことが禁止されている資格のこと」とされています。

医師や税理士,弁護士,一級建築士などが当てはまります。

すなわち、特定の業務はその資格を持っている人しかできないという資格になります。

 

<名称独占資格>

「資格がなくてもその業務に従事する事はできるが,資格取得者のみ特定の資格名称(肩書き)を名乗ることができ,

資格を所有していない者が法律に定める特定の名称を名乗ることができない資格」とされています。

技術士は名称独占資格ですから、技術士という名称を独占できるというだけで,業務内容に関しては誰が行ってもいいのです。

 

しかし、誰が行ってもよい業務であったとしても、技術力が高い、応用力が高い人に業務を請け負って欲しいですよね?

技術士は国から技術力が高いですよと認められた人が保有できる資格です。

当然、社内外の方々と仕事をする際に多くのメリットがあるとともに責任も重くなります。

資格が持つ責任についてもしっかりと考えてみて下さい。

今、この時期にできること(2019年試験に向けて)

2019年01月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 17

初めて受験する方、これまで受験したことはあるが、不合格となってしまった方、おられると思います。

技術士試験の勉強方法って、特別なことをしなければいけないのでしょうか?
そんなことを考えている受験生もいると思います。

まず大事なことは、当然ですが、過去問を知ることです。

当たり前なのですが、意外とこのことが抜けている人が多数です。
過去問をキッチリ調べ、出題傾向を探りましょう。

毎年繰返し出題されている分野がありませんか?
問題内容や言葉は違っていても、求めている解答は同じではないですか?


このような問題は「必ず」勉強すべき内容なんです。

逆にこれを得意分野にできれば合格率は上がります。

回答方法は論文を書くことによって回答します。
つまり、わかりやすく、起承転結に留意し、現状・課題・問題点・解決策の順に書かなければなりません。
難しく感じる必要はありません。なぜなら過去問を見ると、問題の中で(1)、(2)、(3)と3つの問題を提起してくれ、

それぞれ(1)現状の課題を述べよ、(2)解決策を述べよ、(3)解決策の利点と問題点を述べよ、と順に問うているからです。

問題の順に従って回答すれば、論文の出来上がりです。

他の受験生と差別化を図るために1歩踏み込み、具体例が入っていると更に高得点となりますよ。

書ける問題(得意分野)を増やすことが大切です。

すべての分野を勉強する必要はない。それは時間的、物理的に不可能です。
過去問は出題確率が高いので、効率が良いのです。

私のニュースでは、過去問と解答例、そして出題に関係しそうな国の政策などもご紹介していこうと思います。

5つの業務経歴を書くときの注意点

2019年03月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 17

この記事は、はじめて技術士試験を受ける方に向けて書きます。技術士試験を受けたことがある方は、念のための確認として、読んでいただくと良いと思います。

 

業務経歴票を作り込むことは、たいへん重要です。

なぜなら、この経歴票をもとに、口頭試験の試験官が質問をしてくるためです。

このことから、720字の詳細論文が重要であることは、容易に想像できるでしょう。

 

そして、5つの業務経歴票もまた、重要です。

この箇所についても、試験官から質問されることが多いからです。

 

たとえば、「業務詳細に書かなかった2つ目の業務について、あなたが創意工夫した点はどのようなことですか?」とか、「その業務で、関係者との利害調整はどのようにしましたか?」とか、「その業務で、品質・コスト・納期のバランスをどのように取りましたか?」というようにです。

 

業務内容には、わずか50字程度しか書けません。

そこで、最低限守るルールは、「計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」のいずれかを書くということです。

 

なぜなら、技術士法の第2条の「定義」条文に、技術士とは、これら7つの業務を行うことと記されているためです。

ぜひ、次の条文を熟読しながら、業務内容を書いてください。

 

(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。

 

業務経歴票の作り込みは、とても重要ですから、時間に余裕をもって、取り組んでください。

 

試験に落ちやすい人

2017年03月15日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 16

技術士試験の指導をしていると、不合格になる人の傾向がわかります。


ほかの指導者も同じようなことを言っています。

 

不合格になる人は、ズバリ、つぎの3つの特徴があります。


1.試験に合格する理由が明確でない
2.対策の的がはずれている
3.繰り返し学習が足りない

 

そして、どれか1つでも該当すると合格できません。

 

3つの特徴を言い換えると、次のようになります。


1'.試験の目的・目標の設定が曖昧である
2'.努力の方向性が間違っている
3'.努力の量が不足している

 

つまり、
1''.なぜ技術士試験を受けて、技術士になるかが明確でないと、途中でモチベーションが下がってしまいます。

技術士試験の二次試験は、「受験の申し込み」→「択一試験(足切り対策)」→「筆記試験」→「口頭試験」の実質的に4つの関門をクリアしなければいけない、長丁場の試験です。

 

それぞれの関門で、それぞれの難関にぶつかるため、はっきりと目的・目標を定めることが、とても必要です。

サッカーで狙うべきゴールが定まっているように。

 

2''.一般に、記憶力を試すスピード重視の試験なのに、じっくりと問題を解く練習に取り組んでも、点数はあがりません。

逆に、二次試験の筆記試験の1800字論文の問題の場合、記憶力や知識量を試すテストではありません。

 

ですから、講師の意見を参考に、加点につながりやすい方法を取り入れることが重要です。

 

3''.「択一試験(足切り対策)」のマークシートは、記憶の正確さが必要なタイプです。過去問の繰り返し学習をして、本番に備えます。

 

受験生「覚えても、すぐ忘れてしまうんです・・・。」

 

いいじゃないですか、何回でも、繰り返せば(笑)。

 

わたしは、ひとつの問題について、10回やることにしています。

そして、10回やったのに、万が一不合格になったときは、「採点ミスがあったんだなぁ、そんな不運も、ときにあり」と考えています。

 

何回も繰り返せば、きっと、覚えられますし、合格しますよ。

暗記と暗唱の理想的な比率は?技術士システムを有効活用しよう

2017年08月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 16

学習の基本は「暗記」と「暗唱」の組み合わせですが、それぞれにかける勉強時間のバランスはとれていますか?暗記とは学習して脳に情報をインプットすること、暗唱とは覚えた情報を何らかの形でアウトプットすることを指します。もう少し技術士試験に照準を合わせて具体的に言うと、前者は教科書や参考書を開くことであり、後者は問題集を解くことです。この両軸によって私たち人間の脳は学習しているという意見に異論はないでしょう。

では、学習に欠かせないインプットとアウトプットのバランスはどの程度に保つと効果的なのでしょうか。どちらも大切であるし、わざわざバランスを考えなくても勉強の成果を上げることはできます。ですが、最適だと思われる時間の割り振りをすることで、短い学習時間をより充実したものに変えることができます。教育の現場でこのバランスについて研究した学者がいました。それが教育心理学の博士として歴史に名前を残したアーサー・ゲイツ(1890-1972)です。彼の名前は広く知られてはいませんし、日本語の書籍ではベネディクト・キャリー著『脳が認める勉強法』で紹介されるエピソードの一部として紹介されている程度ですが、重要な実験を行った研究者です。

ゲイツ博士はある学校のクラスを対象に暗唱の実験を行いました。文学作品に出てくる一説を暗記して、暗唱するというシンプルな実験です。その結果、学習効果を最大限に引き出すバランスが明らかになりました。全体の30%から40%を学習(インプット)の時間として使い、残りの時間を暗唱(アウトプット)の練習に使うことが最も適切だと発表しています。

ただし、ゲイツ博士の発見は学校の生徒を対象にした実験によるものです。高学年の生徒を対象にした実験ほど、インプットの時間は短い方が効果的だという結果になりましたが、成人の脳がまったく同じ学習バランスが最適とは証明されていません。また、個人差も当然あるでしょう。ですので、あくまでもインプットの学習時間が3割から4割を目安にして、自分に最適な学習時間を見つけていくとよいでしょう。

技術士システムでは過去の問題が用意されているので、インプットしたあとはストップウォッチや時計で時間を計りながらきちんと暗記できているかアウトプットの学習も行いましょう。インプットとアウトプットの両軸を鍛えることで、学習効果はアップします。

口頭試験の準備、まずは...(第2回)

2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 16

前回に引き続き、口頭試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。

 

第2回は、「業務内容の詳細の見直し」についてです。

 

★業務内容の詳細の見直し

このサイトをご覧の方は、皆さんいろんなところから口答試験の情報を入手していて、受験申込の時に提出した「業務内容の詳細」について説明させられることはご存知のことと思います。

しかし、初めて二次試験を受ける方の中には、受験申込時に、口頭試験のことまで考えて書かなかったという方も居られるのではないでしょうか。私が初めて二次試験を受けた時もそうでした。

口頭試験では、「自分は技術士としてふさわしい業務を行ってきた」ということをアピールしなければなりません。

では、「技術士としてふさわしい業務」とはどういうことでしょうか。

「技術士」は国家資格なので、その答えは、法律、つまり、技術士の資格について定めた「技術士法」に書かれています。

 

「技術士としてふさわしい業務」とは、第一条、第二条の条文より、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務であり、科学技術の向上と国民経済の発展に資するもの」ということになろうかと思います。

受験申込の際に作成した「業務内容の詳細」に、このような観点が抜けていれば、口頭試験の際に、それを補うような説明をする必要があります。

 

「業務内容の詳細」に書いたことは変えずに、「技術士としてふさわしい業務」であることをアピールできるような説明ができるようにしておいて下さい。

 

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

 

 

口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回) 説明した業務の振り返り」、もご参照下さい。

 

<ご参考>

技術士法

(目的)

第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。

(定義)

第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

 

筆記で一発で失格になる行為

2018年06月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 16

選択した問題番号を書かなかった場合、容赦なく失格になります。
救済、温情はありません。
一発で失格になります。

 

失格になった受験生を、実際、2名知っています。

 

平成30年度の試験では、総合技術監理部門以外の部門では、
Ⅱ-1は4問中、2問を選択します。
Ⅱ-2は2問中、1問を選択します。
Ⅲは2問中、1問を選択します。

 

ですから、問題文を見て、できそうな問題を選択して、そこで、必ず一息つく、こと。
「必ず」です。
そして、その番号を、すべての答案用紙に書いてしまいます。

 

さらに、できることなら、
Ⅱ-1の1つ目
→Ⅱ-1の2つ目
→Ⅱ-2
→Ⅲ
と順番を変えることなく、解答していきます。

 

番号違いを防ぐためです。

 

試験当日は、非日常の出来事の連続です。
そんなときには、思わぬミスをしてしまうものです。

 

問題番号を書き忘れるなんて、と思われるかもしれませんが、ふだん注意深い人が、忘れてしまう現実があるのです。

 

さて、つぎに挙げるものは、一発失格にはなりません。

 

・答案中の誤字(致命的ではない)
・専門用語の誤字(致命的になるときがある)
・汚い字、下手な字、雑な字、略字

 

これらのミスは、若干であれば、許されます。
なぜなら、技術士試験は、限られた時間で手書きをするためです。

 

しかし、それが度重なると、「この人は、こんなにケアレスミスをして、技術士に相応しい人物とは言えない。」と判断されます。

 

答案の内容以外で、不合格にならないようにしてください。

当日の持ち物の注意点

2018年07月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 16

当日の持ち物についての注意点は、「受験申込み案内」に書かれていますが、
緊張のあまり、「ついうっかり」をしてしまうことがあります.。

また、私は、このようにしたということも併せて書きたいと思いますので、ご参考に。

★電卓
技術士試験を受験するエンジニアの方なら、普段業務では関数電卓を使うことが
多いと思いますが、技術士試験では関数電卓は禁止です。
実際に試験会場で、「関数電卓は使用禁止なので鞄に入れておいて下さい」と
注意されているのを見たことがあります。ご注意下さい。

★時計
デジタルの腕時計は禁止されていませんが、知らない人が見るとウェアラブル端末に
見えるようなものもあります。
禁止されているものでなくても、試験官の方に声をかけられると、それでなくても
緊張しているのに、もっと緊張してしまうと思います。
試験官の方からいらない質問されないように、アナログの腕時計をお持ちなら、
アナログの腕時計を持って行かれた方がよいのではないでしょうか。

★鉛筆・シャーペン
マークシート式と記述式で同じ筆記用具を使用する必要はありません。
私は、マークシートは鉛筆、記述式ではシャーペンを使いました。
シャーペンは、0.5mmが主流ですが、製図用などで0.7mmとか0.9mmというものもあります。
どの筆記用具を使うかまだ決めておられないかたは、こんな選択肢もあります。

★消しゴム
消しやすいものを選ぶのは当然ですが、細かいところを消しやすいように新品を
持って行くことをお勧めします。「カドケシ」という、角がいっぱいある消しゴムも
よいかもしれません。
また、落としてしまうこともあるので、必ず2個以上持って行くことをお勧めします。

★雨具
少し重いかもしれませんが、折り畳み傘などの雨具を持って行くことをお勧めします。
雨が降りそうな天気になったらどうしようと要らない心配をしなくてよいようにするのが
肝要かと思います。
 

明日7月23日の早朝に択一問題の正解が発表されます。

2018年07月22日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 16

先週の技術士二次試験(筆記)にチャレンジした方へ

 

先週の月曜日はお疲れ様でした。外は暑くて、でも教室内は冷房が効いていて、温度調整が大変でしたね。私はあまりに会場が寒いので、係りの人に「温度調整はできますか?」と質問したら、調整してくれて助かりました。

 

試験も終わってホッとしている方、リラックスしている方も多いかと思います。

 

しかし、二次試験は筆記試験で終わりではありません。そう!12月に口頭試験があります。そして、これにチャレンジできる人は筆記試験に合格した人です。筆記試験に合格したかどうかは10月30日に日本技術士会のホームページで発表されます。

 

しかし、この筆記試験に合格したかどうかは、択一問題が第一ハードルです。だって、この択一問題で60%を正解していなければ、記述問題は採点さえしてくれない=不合格なのです。なので、明日の早朝(多分6時から7時)には択一問題の正解が同じく日本技術士会のHPに掲載されるので、まずはこれをチェックしましょう。

 

そして、もし、残念ながら合格ラインに達していなければ、謙虚に反省して、来年の受験に気持ちを切り替えましょう。一方、合格ラインに達していたら、やるべきことは記述問題の再現です。すでに再現論文を書き終えていれば問題ないですが、もしまだならすぐに着手しましょう。時間を置けば置くほど記憶は消滅します。私なんかビールを飲んで一晩寝たらほぼ消滅(笑)。

 

いずれにせよ、筆記試験の発表がある10月末までは、技術士試験のことは一旦忘れて、心身のリフレッシュを図りましょう。健康な精神は健康な肉体に宿ります。炎天下での
運動は慎重にするべきですが、涼しいところで散歩したり、ゴルフの練習にでも行ってストレス解消を図ったり、今までサボっていた家族サービスに頑張りましょう。

 

10月末になると合格発表が気になります。私の場合は、口頭試験に向けて、Q&AのQ出しだけを10月中旬ぐらいから始めて、合格を確認したら、一気にAを考えるように
しました。

 

この辺りは、また10月になったらコメントしたいと思います。

 

まずは明日のチェックを忘れずに。

 

以上

 

技術士の部門紹介:資源工学部門

2018年08月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 16

技術士 資源工学部門の概要

炭坑などで石炭を採掘したり、天然ガスや石油資源の採掘を行うためには多くの専門技術を必要とします。また、炭坑では、粉塵被害や落盤など労働者が危険にさらされるケースが多くあり、いかに安全に、効率的に採掘を続けられるかということが課題となってきました。そのための技術革新も行われてきました。

環境問題が大きな問題となってくると、石炭や石油、天然ガスなどは地球温暖化問題と直接的に関わることから、資源採掘の観点から環境問題に取り組む必要性が出てきました。

専門分野としては、固体資源の開発生産、流体資源の開発生産、資源循環及び環境の三分野からなっております。

 

技術士 資源工学部門取得後の活躍

資源工学での最も希望者が多い分野や資源循環及び環境になります。

こちらではリサイクルに関する分野で、循環型社会を作ることを目的に出題されます。

また、今、多くの温泉地で開発が進んでいる地熱発電に関するものも、資源工学の範囲となります。地熱発電による業務で技術士が必要となるなら、資源工学部門と言えるでしょう。

 

技術士 資源工学部門の問題点

石炭の採掘、銅の採掘するための鉱山や炭坑などは、多くの雇用を生み出してきた需要な産業に位置づけられてきました。しかし、炭坑や鉱山の閉鎖により、多くのその城下町として栄えてきた街の多くは衰退してしまっています。

また、石油や天然ガスといった流体資源も日本では、輸入に頼っており、自国で開発を行う機会がまずありません。

地熱発電に関しても、地質調査や資源の有効活用など総合的な内容としてのプロデューサーとしての立場であればよいのですが、地熱発電は、電気分野や機械分野といった資源工学以外の部分も重要となってきます。

資源工学部門の問題点は、他の部門とも同様の受験者数の少なさが挙げられます。

船舶部門などと同様で二次試験の受験者数が100人以下と、受験者数の少なさが深刻です。

さらに、その受験者数の多数が資源循環及び環境の分野を選択しています。

資源工学部門というよりは、リサイクル工学の色合いが強くなってきています。

 

技術士の部門紹介:上下水道部門

2018年11月17日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 16

技術士 上下水道部門の概要

日本の水道水は他の国と異なり、そのまま飲むことができるというのが特徴です。日本では当たり前でも、他の国では水道水は加熱しなければ飲めなかったり、ミネラルウォーターを飲み水に使うといったことが当たり前となっている国も多くあります。

下水道についても同様で、河川や湖、海岸の汚染が社会問題となったころから水質浄化に地方自治体が取り組み、世界でもトップレベルの水処理技術を開発するまでに至りました。

そんな世界的に見ても高い技術水準を持つ日本の上下水道事業を支える技術者が受験する部門が、技術士上下水道部門と言えます。

専門分野は、上水道と下水道、水道の維持管理を行う水道環境のみとなります。

水質浄化やろ過技術などは機械、電気、土木、化学などの複合的な技術力が必要となる場合が多いため、細かい区分はされておりません。

 

技術士 上下水道部門取得後の活躍

上下水道は生活におけるライフラインの一つであり、災害時などにも供給し続ける必要があります。需要は途切れるということはありませんので、技術士取得後の活躍の幅も広がります。

主に都道府県や市町村の上下水道部門や、自治体から上下水道工事を請け負う建設会社や設計コンサル会社など多岐に渡ります。

 

技術士 上下水道部門の問題点

比較的需要も高く、受験者数も多い上下水道部門ですが、上下水道工事は公共工事が殆どであり、民間工事が皆無であるということが今後、デメリットとなる可能性もあります。

現在、国会では水道事業の民営化なども協議されており、電話や郵政な同様の道を歩む可能性も十分あります。それだけ収益性が高く、公共性の高い事業であることは理解できるのですが、やはり公共工事に関わりたいと考えている人にとっては将来的には状況が変わっていってしまうということは十分に認識しておく必要があります。

下水道部門に関しても同様で下水道料金で運営ができるということで、地方自治体からの分離独立の動きもみられますので、その状況の動向に注目しておく必要があります。

技術士の部門紹介:農業部門

2018年11月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 16

技術士 農業部門の概要

美味しい野菜果物や肉を生産するためには、野菜の育て方や家畜の飼い方など、その分野の専門的な知識と技術が必要です。

現在、農業従事者が減ってきているとはいえ、人間は食べなければ生きていけないため、農業や畜産の分野の需要が途絶えるということはありません。

そんな農業の専門技術を扱う技術士部門が技術士農業部門です。

専門分野も牛や豚などの家畜の扱いを問う畜産、農薬や肥料の専門技術を扱う農芸化学、農業用水など農業に関する土木工事の農業土木、養蚕や農業全般を扱う農業及び蚕糸、農業に関する行政などを扱う農村地域計画、農業と自然との共生を考える農村環境、植物保護などがあります。

他の部門と比べても、専門分野が多岐に渡っているのが特徴です。

 

技術士 農業部門取得後の活躍

技術士として最も大きな需要があるのが農業用水の工事などを行う農業土木ですが、農業系のコンサル会社などで、灌漑用水の計画などを自治体などから設計コンサルを受注するような目的で取得します。

また、営林局などで林業の管理や肥料メーカーなどの工場で肥料の配合の研究開発などがあげられます。

農業は、TPP加盟などにより、今大きな転換期を迎えています。より品質の高い農産物を海外へも売り込むことも予想できますので、農業分野の技術革新が求められています。

 

技術士 農業部門の問題点

現在、農業部門の受験者は農業土木が約8割を占めるような状況となっております。

これは、やはり建設工事の影響で、土木工事のコンサル事業を行うために技術士が必要という流れを汲んでいるものと考えられます。

それ以外の分野では、受験者数も少なく、取得後の活用がなされていないという状況の表れであると言えるでしょう。

農業を行うのに技術士が必ず必要というわけではないということも大きく影響しています。農業でよい製品を作るのには経験が大きな武器になるため、知識だけでは太刀打ちできないというのが大きな理由と言えます。

しかし、経験の先にあるものは今の延長ですが、経験と知識を習得できれば、大きな力となるのは間違いがありません。

知識習得のために農業部門の技術士を取得してもよいのではないかと思います。

 

業務経歴票で差がつくポイント

2019年01月20日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 16

業務経歴票を作り込む利点は、2つあります。

1つ目は、口頭試験がスムーズに進むことです。

なぜなら、口頭試験では、試験官の手もとに業務経歴票があり、それを参照しながら、質問がなされるためです。

当然に、出来のよいの業務経歴票の場合にはやさしい試問となり、出来の悪い業務経歴票の場合には厳しい試問となります。

 

2つ目は、業務経歴票の作成作業そのものが、筆記試験の答練になります。

なぜなら、どちらも、「問題解決能力と課題遂行能力」や「技術士に相応しい能力」を試されているためです。

 

ですから、業務経歴票を十分に作り込むことが、技術士試験に、効果的かつ効率的に合格する秘訣です。

 

さて、できあがった業務経歴票の原稿の出来不出来を、どのようにチェックするかが悩みのタネになります。

もちろん受験対策会社の添削指導をうけるのが最善です。

経験豊富な講師陣が的確に改善ポイントを指摘するためです。

 

それができない場合には、『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を参考にして、点検するとよいでしょう。

とくに、「問題解決」の項を参考に、つぎの6項目を見ていきます。

 

まず、

〇「業務遂行上直面する複合的な問題」を取り上げているか?

〇その問題を明確にし、調査しているか?

〇その背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し、分析しているか?

を確認します。

 

つぎに、

〇複合的な問題に関して、複数の選択肢を提起しているか?

〇それらを踏まえて、解決策を合理的に提案できているか?

〇そして、改善できたか?

 

もしも、紙面の関係で、すべての記述しきれない場合には、口頭試験で試験官から質問がくるかもしれないと考え、準備しておくとよいでしょう。

コンピテンシーを意識した業務経歴票の作成が、他の受験生と差をつけるポイントです。

 

筆記試験の変更と時間配分について

2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 16

2019年度から筆記試験の出題が多少異なります。詳細は以下のHPを見て確認してください。https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf

 

簡単に抜粋しますと、

 

旧試験

新試験

選択科目Ⅱ-1

600字×1枚×2題

600字×1枚×1題

選択科目Ⅱ-2

600字×2枚

600字×2枚

選択科目Ⅲ

600字×3枚

600字×3枚

 

旧試験での選択科目Ⅱは、合計2400字を2時間以内でした。そして休憩を挟み選択科目Ⅲでは、600字×3枚(1800字)を2時間で書き上げる必要がありました。

 2019年からは選択科目Ⅱで600字×3枚と選択科目Ⅱで600字×3枚の合計3600字を3時間30分で書き上げる必要があります。選択科目Ⅱと選択科目Ⅲの間に休憩を挟みません。

これまでの受験生の様子を見ると、選択科目Ⅱでは時間が余るが選択科目Ⅲでは時間が足りないという方が多いように感じました。今年から休憩が無いことで時間を有効に活用できるようになったと前向きに捉えましょう!

 

 では、どのような時間配分で臨めば良いか?単純に文字を書くスピードは、24文字(1行)を1分として、600字の原稿用紙1枚を25分で書ききれるように練習をしましょう。できるようになれば、6枚を2時間30分で書くことができるようになります。残り1時間の使い方が重要となります。

 筆記試験は手書きです。一番怖いのは、一度書いた内容を消しゴムで消して書き直す時間です。書き直すことが無いように事前に書く内容をまとめておく必要があります(この部分は別途ニュースで記載します)。選択科目Ⅱ-1では、基本的に専門知識が問われるため、特に書き方について迷うことはないでしょう。選択科目Ⅱ-2と選択科目Ⅲでそれぞれ30分間、考えをまとめる時間が使えます。配点はおそらくⅡ-2が20点、Ⅲが30点となります。配点と文字数から1時間の準備時間を配分しても良いかもしれません。

 

①書く時間を短くする練習

②時間内に考えをまとめ、構成を考える練習

 

インプットの勉強だけでなく、アウトプットの練習も必要となりますよ。

技術士2次試験合格発表前日

2019年03月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 16

技術士2次試験を受験した受験生の皆さん、いよいよ明日は筆記試験の合格発表日です。

楽しみにしている方、ドキドキしている方、既にあきらめムードの方、色々おられると思います。

昨年1年間頑張ってきた努力は決して無駄ではありまえん。

不合格という結果が出てしまった方も、あきらめずにスグ行動に移してください。

 

なぜなら、今現在のあなたの実力が最大値です。

ここで力を抜いてしまうことで、来年の試験に合格することができるでしょうか?

 

少しでも上の実力を付ける必要があるからです。

 

がむしゃらに勉強を始めても意味がありません。

 

各項目でA,B,Cの判定が付いた合格不合格の通知書が自宅に届きます。

まずは判定から自分の実力に何が足りないのかを分析することも大切でしょう。

そして、7月までのスケジュールを立ててみてください。

いつまでに何を終わらせる、という大まかなものでも構いません。

 

そして、来年度の試験から変更される専門分野の試験対策をどうするのかも考えてみて下さい。

傾向と対策については、以下に以前書いたニュースがあるので参考にしてください。

 

技術士2次試験変更の傾向と対策(2019年度)

http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=412

 

また、そろそろ2次試験申し込みの時期となります。

申し込みには、今までの業務経歴とその中の1つについて720字で詳細に紹介する必要があります。

この業務詳細記述は、申請時にチェックされることはありません。

しかし、筆記試験が合格した後の口頭試験にて必要とされます。

口頭試験にて、ここに記述した業務について、数々の質問がされます。

その質問に耐えうる経験をピックアップするようにして下さい。

また、なるべく自分の役割、課題、解決策、その効果がわかるように書いてくださいね。

 

平成28年度 口頭試験合格率!?

2017年03月01日 作成 / 執筆:kody講師 / 閲覧数(月間): 15

日本技術士会が公表した平成28年度技術士二次試験筆記試験合格者名簿の合格者番号と平成28年度技術士二次試験合格者数から口頭試験の合格率を計算しました。

 

【総合技術管理部門を除く部門】

部門 筆記試験合格者数 二次試験合格者数   合格率

◆機械部門

機械設計 82人 62人 75.6%

材料力学 46人 34人 73.9%

機械力学・制御 25人 13人 52.0%

動力エネルギー 20人 18人 90.0%

熱工学 25人 23人 92.0%

流体工学 23人 17人 73.9%

加工・ファクトリー~ 30人 22人 73.3%

交通・物流機械及び~  32人 24人 75.0%

ロボット   4人      3人 75.0%

情報・精密機器   10人 10人  100.0%

◆船舶・海洋部門
船舶           3人      3人  100.0%

海洋空間利用   2人   2人  100.0%

舶用機器 0人   0人  0.0%


◆航空・宇宙部門

機体システム 11人   8人    72.7%

航行援助施設   4人   3人    75.0%

宇宙環境利用   2人   1人    50.0%

 

◆電気電子部門

発送配変電 22人     22人  100.0%

電気応用       27人     26人    96.3%

電子応用       36人     35人    97.2%

情報通信    58人     46人    79.3%

電気設備       77人     77人     100.0%


◆化学部門

セラミックス及び~     7人       7人 100.0%

有機化学製品        7人    7人 100.0%

燃料及び潤滑油       1人    1人    100.0%

高分子製品   12人     11人    91.7%

化学装置及び設備     6人       6人   100.0%


◆繊維部門

紡糸・加工糸の方法~   3人     3人    100.0%

紡績及び製布 1人     1人    100.0%

繊維加工 7人     7人    100.0%

繊維二次製品の製造~ 4人     4人    100.0%


◆金属部門

鉄鋼生産システム 2人     2人    100.0%

非鉄生産システム 0人     0人        0.0%

金属材料   10人   10人    100.0%

表面技術      10人       10人    100.0%

金属加工      14人    14人    100.0%


◆資源工学部門

固体資源の開発及び~  1人     1人    100.0%

流体資源の開発及び~ 1人     1人    100.0%

資源循環及び環境        2人     2人    100.0%


◆建設部門

土質及び基礎           164人     146人    89.0%

鋼構造及びコンク~  324人     292人    90.1%

都市及び地方計画   157人     145人       92.4%

河川、砂防及び~   197人     190人       96.4%

港湾及び空港    57人      57人     100.0%

電力土木    27人      23人       85.2%

道路      458人    427人      93.2%

鉄道              71人     63人       88.7%

トンネル           88人     81人       92.0%

施工計画、施工設備~  283人        264人       93.3%

建設環境   118人          98人       83.1%


◆上下水道部門

上下水道及び工業用~    81人          63人    77.8%

下水道   139人        127人       91.4%

水道環境      3人         3人  100.0%


◆衛生工学部門

大気管理   3人        3人   100.0%

水質管理   13人         13人   100.0%

廃棄物管理       17人         17人  100.0%

空気調和   25人     22人     88.0%

建築環境   13人     11人     84.6%


◆農業部門

畜産   2人        2人    100.0%

農芸化学      8人          8人    100.0%

農業土木     73人          73人     100.0%

農業及び蚕糸     12人       10人    83.3%

農村地域計画     15人          14人    93.3%

農村環境       8人            8人  100.0%

植物保護     15人              10人      66.7%


◆森林部門

林業     23人          22人    95.7%

森林土木     56人          54人       96.4%

林産     14人          14人   100.0%

森林環境     16人          16人      100.0%


◆水産部門

漁業及び増養殖   1人         1人    100.0%

水産加工   2人        1人         50.0%

水産土木       15人             14人         93.3%

水産水域環境   9人            8人         88.9%


◆経営工学部門

生産マネジメント    34人          29人      85.3%

サービスマネジメント   17人          17人       100.0%

ロジスティクス   4人        4人        100.0%

数理・情報   3人        3人        100.0%

金融工学   3人        3人        100.0%


◆情報工学部門

コンピュータ工学 11人          11人        100.0%

ソフトウェア工学    16人     15人          93.8%

情報システム~   24人     20人          83.3%

情報ネットワーク   19人      18人          94.7%


◆応用理学部門

物理及び化学 10人            8人          80.0%

地球物理及び地球化学    17人          17人        100.0%

地質    68人          49人          72.1%


◆生物工学部門

細胞遺伝子工学   7人        6人          85.7%

生物化学工学    14人            14人        100.0%

生物環境工学   5人        4人        80.0%


◆環境部門

環境保全計画   30人     28人          93.3%

環境測定   26人     23人          88.5%

自然環境保全     25人     23人          92.0%

環境影響評価    18人     18人        100.0%


◆原子力・放射線部門

原子炉の設計~     10人            10人        100.0%

原子炉の運転~      6人        6人        100.0%

核燃料サイクルの技術      3人        3人        100.0%

放射線利用       2人       2人        100.0%

放射線防護       8人       8人        100.0%

 

【総合技術管理部門】

部門 筆記試験合格者数 二次試験合格者数   合格率

◆機械

機械設計      3人   3人    100.0%

材料力学   1人 1人    100.0%

機械力学・制御   1人 1人   100.0%

動力エネルギー   4人 3人      75.0%

熱工学   2人 2人    100.0%

流体工学   3人 3人    100.0%

加工・ファクトリー~   2人 1人   50.0%

交通・物流機械及び~ 2人 2人    100.0%

ロボット   0人     0人       0.0%

情報・精密機器   0人     0人       0.0%


◆船舶・海洋

船舶        0人    0人       0.0%

海洋空間利用   0人           0人       0.0%

舶用機器 0人    0人       0.0%

 

◆航空・宇宙

機体システム   0人     0人       0.0%

航行援助施設   0人     0人       0.0%

宇宙環境利用   0人     0人       0.0%

 

◆電気電子

発送配変電   8人        6人         75.0%

電気応用      2人     2人       100.0%

電子応用         3人     0人           0.0%

情報通信    10人            10人    100.0%

電気設備      9人         8人       88.9%


◆化学

セラミックス及び~       0人 0人      0.0%

有機化学製品       0人 0人         0.0%

燃料及び潤滑油      0人 0人     0.0%

高分子製品    3人       3人       100.0%

化学装置及び設備    0人       0人     0.0%


◆繊維

紡糸・加工糸の方法~   0人     0人     0.0%

紡績及び製布 0人     0人     0.0%

繊維加工 0人     0人     0.0%

繊維二次製品の製造~ 0人     0人     0.0%

 

◆金属

鉄鋼生産システム 0人     0人    0.0%

非鉄生産システム 0人     0人        0.0%

金属材料 1人     1人       100.0%

表面技術     4人        4人       100.0%

金属加工     1人     1人    100.0%


◆資源工学

固体資源の開発及び~  0人     0人        0.0%

流体資源の開発及び~ 0人     0人        0.0%

資源循環及び環境        0人     0人        0.0%


◆建設

土質及び基礎        27人      24人      88.9%

鋼構造及びコンク~      47人      43人      91.5%

都市及び地方計画    25人      24人      96.0%

河川、砂防及び~    53人      49人      92.5%

港湾及び空港      6人          6人    100.0%

電力土木         3人          3人    100.0%

道路      72人         68人      94.4%

鉄道             13人        12人      92.3%

トンネル          14人        14人       100.0%

施工計画、施工設備~    47人          42人         89.4%

建設環境     16人       15人      93.8%


◆上下水道

上下水道及び工業用~    18人          16人      88.9%

下水道     21人          20人      95.2%

水道環境   0人          0人        0.0%


◆衛生工学

大気管理   1人        1人    100.0%

水質管理   3人        3人    100.0%

廃棄物管理      8人          8人    100.0%

空気調和      4人       4人    100.0%

建築環境      4人       3人      75.0%


◆農業

畜産   0人        0人        0.0%

農芸化学      2人              2人    100.0%

農業土木     10人             9人      90.0%

農業及び蚕糸   2人        2人    100.0%

農村地域計画      1人              1人    100.0%

農村環境     2人              2人    100.0%

植物保護     0人           0人            0.0%


◆森林

林業       1人            1人    100.0%

森林土木       2人            2人       100.0%

林産       1人            1人       100.0%

森林環境       0人            0人        0.0%


◆水産

漁業及び増養殖   0人        0人            0.0%

水産加工   1人        1人        100.0%

水産土木      4人            4人    100.0%

水産水域環境   0人        0人            0.0%


◆経営工学

生産マネジメント       7人              6人          85.7%

サービスマネジメント      3人              3人        100.0%

ロジスティクス   0人        0人            0.0%

数理・情報   0人           0人            0.0%

金融工学    0人        0人            0.0%


◆情報工学

コンピュータ工学    1人        1人        100.0%

ソフトウェア工学       3人       3人        100.0%

情報システム~       7人       7人        100.0%

情報ネットワーク      2人       2人        100.0%


◆応用理学

物理及び化学    0人        0人           0.0%

地球物理及び地球化学      2人              2人        100.0%

地質    10人          9人          90.0%


◆生物工学

細胞遺伝子工学   2人        1人          50.0%

生物化学工学        1人          1人        100.0%

生物環境工学   0人        0人            0.0%


◆環境

環境保全計画     2人       2人        100.0%

環境測定     1人       1人        100.0%

自然環境保全       1人       1人        100.0%

環境影響評価      1人       1人        100.0%


◆原子力・放射線

原子炉の設計~       0人        0人          0.0%

原子炉の運転~      1人        1人       100.0%

核燃料サイクルの技術      0人        0人          0.0%

放射線利用       1人        1人        100.0%

放射線防護       1人        0人            0.0%

 

平成27年度口頭試験合格率:https://kody-pe.jimdo.com/技術士受験生へ/技術士試験情報/平成27年度口頭試験合格率/


平成26年度口頭試験合格率:https://kody-pe.jimdo.com/技術士受験生へ/技術士試験情報/平成26年度口頭試験合格率/

 

口頭試験秒読みですね!口頭試験の1週間前までにやるべきこと!

2017年11月19日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 15

最後の頑張り
技術士の筆記試験(二次試験)で合格した人は、技術士の登録まであと少しです。過去の実績では分野に
よっても異なるが口頭試験に概ね9割程度は合格している。しかし、これは逆に言えば1割は不合格に
なっているということだ。その1割に入らないためにはどうするか!と考えるか、合格の5割に入るには
どうするか!を考えるか、それとも合格の上位に入るか!と考えるかによって、学習の戦略は異なる。
 

不合格の1割に入らないための戦略
筆記試験の記述問題の評価がA/Aではなく、A/BやB/Aの方は要注意だ。特に、口頭試験では、課題解決
能力を問う問題IIIも口頭試験の試験官の面接材料として配布される。したがって、なぜ評価がBだったのか
をしっかりと反省する必要がある。技術士の資質として、「フォローする」という能力が問われている。
このため、口頭試験でのツッコミは必然的に厳しくなることを覚悟すべきだ。これに対応するには、入念
な準備をするしかない。


合格の5割に入るための戦略
要は合格者の平均像を目指すということだ。技術士のセミナーやこのAXS技術士システムの先生が指摘する
ことを真面目にきちんとマスターすることだ。現在のパターンは25年度から5年目なので、口頭試験の
傾向と対策も多くの先生が指摘する通りだ。オーソドックスな質問を50問程度は用意して、それへの回答を
用意すること。模擬面接を最低でも3回程度は実施して、想定問答の見直しをすること。忙しい日常の中で
も、時間を捻出して、頑張れば、合格の5割には入れるだろう。


合格の上位に入るための戦略
記述問題がA/Aの人は、単に合格するだけではなく、今後の後輩の規範になるような受験姿勢と受験勉強を
しっかりとしてほしい。想定問題も100個程度は用意し、模擬面接も4-5回を目指そう。もしくは、用意した
想定問答をスマホに録音して、隙間時間に何度も何度も繰り返し聴きましょう。何度も自分の問答の様子を
聞いていると、ちょっと流れが悪いなあとか、冗長だなあとか、説明がロジカルではないなあとか気づく
ことがある。ぜひ、自分自身で一人ツッコミをして、問答内容をブラッシュアップしてほしい。また、
次のようなプレゼンスキルを試してほしい。


 1) 人の評価は最初の3つの印象でほぼ決まる
  技術士にふさわしいと試験官に感じてもらえることが重要。身なりや行動、最初の挨拶。
  受験番号や名前を述べるときが最初の勝負。試験官の方を向いて、相手の視線を感じながら
  ゆっくりと明瞭に落ち着いて受験番号と名前を伝えましょう。人物評価は、最初の印象と
  二回目の印象と、三回目の印象でほぼ決まるという。つまり、口頭試験前の書類による印象
  入室時の見た印象と、次の受験者が話す声の印象であなたの印象=評価はほぼ決まるのです。


 2)口頭試験は加点主義
  口頭試験の試験官は、筆記試験であなたの答案を見て合格と判断してくれた人です。つまり、あなたを
  合格させようとしている。その期待のそう努力をすることは当然の責務です。しかし、本番の口頭試験
  では、回答に困るような質問や、回答しにくい質問、質問の意味がよくわからない質問がある。
  そのような時にはどうすべきでしょうか?適当に答えるのはダメです。時間の無駄だけではなく、試験官
  の印象まで悪くなる。必ず質問の主旨を再確認して、相手の意図に合うように回答しましょう。
  また、本当に知らないことは「すいません。その点は不勉強でよくわかりません。」「うまく説明でき
  ません。この後しっかり調べて勉強します。」などと潔く降参して次の質問をお願いしましょう。


 3)試験官との論争は禁物
  優秀な受験者ほど、自分の知見や意見に自信を持っていることが多い。試験官が理不尽なことを言うこと
  もないとは言えない。そのような時に論争するのは厳禁です。これは座談会ではないし、議論の場でも
  ない。あなたは評価されている立場です。「へりくだる」必要はないし、自分の意見を曲げる必要もない
  が試験官に対する攻撃は最低です。そのような場合にも、「そのような見方があるのですね。勉強になり
  ました。」とか、「この件は議論の余地がないと考えていましたが、そのような解決法もあると気づく
  ことができました。ご指摘ありがとうございます。」など、要は相手の立場を理解し、試験官の意見を
  尊重
する姿勢を崩さないことが肝要です。


 4)PREP
  プレゼンテーションのスキルの一つにPREP法がある。このPREP法とはPoint、Reason、Example、
  Pointの4文字のイニシャルだ。つまり、まず結論を述べ、その理由を述べ、その例を示し、最後に
  結論をもう一度述べる。これと真逆なのは、背景→条件→考慮事項→理由→(最後に)結論。公務員が
  陥りやすいパターンだ。口頭試験では時間の制限がある。PREP法でまず結論を述べたら、試験官の顔を
  見て、「理由を詳しく説明した方がいいですか?」「この内容で詳しく説明してよろしいでしょうか?」
  とか聞いてから次に進むのがお勧めだ。試験官によっては、PREPの最初のPで「次の質問に移ります」
  と言ってくれることがある。その場合にはPREPの最初のPだけで回答になっているので、貴重な時間の
  節約以上に加点を繰り返せるという効果がある。


 5)イメージとロジックで人は納得する
  人は物事をイメージして、ロジックを理解できたときに納得する。これは人間の脳が左脳と右脳に
  分かれていることに起因する。これは、口頭試験の特に小論文(詳細業務)の説明のときに意識すべき
  だ。つまり、例えば「橋梁」の改善を説明するなら、どんな橋かを試験官にイメージしてもらうことが
  先決だ。幅員10mの橋なのか、100mの橋か、それとももっと巨大な橋なのか。どんな橋なのかの
  イメージがずれていたらこれは悲劇だ。何を説明しても質疑が食い違ってしまう。手振りをまじえなが
  試験官との間で同じイメージを共有できたら、次は冷静に端的にロジックを説明する。課題は3点です。
  目的はこれです。解決策は3つありますが、私はA案が最適と判断した。その理由は3つあります。この
  ようにマジックナンバー(=3)をうまく活用しながら説明すると、人は納得した気になるものです。


 6)沈黙を恐れない
  口頭試験で最悪なのは試験官の質問に対して回答できずに無言の時間が続くことだ。これは時間の無駄
  だけではなく、印象も悪くなるので最低の対応だ。分からなければ、「すいません。勉強不足です。
  また、勉強します。」等でなんとか切り抜けよう。口頭試験は加点主義なので、わからないことを
  わからないと回答しても何も減点されません。場合によっては潔ぎ良い態度として好感される可能性
  さえある。そのような受動的な沈黙は避ける必要があるが、能動的な沈黙(=間)を使えれば、プレゼンの
  上級者だ
。つまり、試験官の質問に対して、先のPREPの最初のPを説明する。そのあと、わずか1秒の
  沈黙、つまり間をおく。そして、その1秒間の試験官の反応を見極めて、PREPの理由に続くのか、
  それとも、先に行ったように「続けてよろしいでしょうか?」と試験官とキャッチボールをするのか、
  その後のプレゼンを微妙に起動修正させる。大切なことは話すことではなく、理解してもらうことだ。
  そのためには、間をおくことがとても有効だ。


口頭試験の目的は合格することだ。そのためには、不合格の1割に入らないという戦略でも、合格者の5割、
つまり平均的な合格者の戦略でもいいと思う。しかし、本当に合格して、技術士として活躍したいと考えるの
であれば、合格の上位者を目指して欲しいと思う。技術士試験に合格するのはゴールではなく、スタートだ。
技術士として活躍するには、物を書いたり、講演で話をしたり、経営者の相談に乗ったりすることがある。
そのようなことに対応できる能力を有するのかどうかを試されているのが試験だが、同時にそのような能力を
伸ばすチャンスでもある。単に合格するのではなく、上位者での合格を是非目指して欲しい。


サッカーに例えて言えば、1点差で勝利するのではなく、2点差で勝利を確実にするのではなく、3点差を
つけて、圧倒的な勝利を目指して欲しいと思います。そうすることで、相手に1点を取られても、2点を
取られても、勝利=合格できると確信します。


最後の一踏ん張りです。頑張ってください。

以上

令和元年度 技術士 2次試験 口答試験合格率!?

2020年03月08日 作成 / 執筆:kody講師 / 閲覧数(月間): 15

日本技術士会から公表された令和元年度技術士二次試験筆記試験合格者名簿の合格者番号と令和元年度技術士二次試験合格者数から口頭試験の合格率を計算しました。

【総合技術管理部門を除く部門】 

  部門   筆記試験合格者数 二次試験合格者数   合格率
◆機械部門
  機械設計       77人       63人  81.8%
  材料強度・信頼性   50人       33人  66.0%
  機構ダイナミクス~  42人       28人  66.7%
  熱・動力エネルギ~  38人       32人  84.2%
  流体機器       18人       15人  83.3%
  加工・生産システ~  26人       19人  73.1%
◆船舶・海洋部門
  船舶・海洋            4人            3人     75.0%
 ◆航空・宇宙部門
  航空宇宙システム       9人          8人     88.9%
 ◆電気電子部門
  電力・エネルギー~    32人          31人     96.9%
  電気応用           18人          17人     94.4%
  電子応用           13人          13人   100.0%
  情報通信           48人          33人     68.8%
  電気設備           59人          56人     94.9%
◆化学部門
  無機化学及びセラ~        8人          7人       87.5%
  有機化学及び燃料         6人        6人   100.0%
  高分子化学            8人        8人     100.0%
  化学プロセス         8人          8人     100.0%
◆繊維部門
  紡糸・加工糸及び紡~     3人          3人     100.0%
  繊維加工及び二次製~     5人          5人     100.0%
◆金属部門
  金属材料・生産シス~    6人           6人     100.0%
    表面技術            8人             8人     100.0%
  金属加工          12人          11人      91.7%
◆資源工学部門
  資源の開発及び生産     4人            3人      75.0%
  資源循環及び環境浄~    3人            2人        66.7%
◆建設部門
  土質及び基礎            40人            78人      95.1%
  鋼構造及びコンク~   180人         159人       88.3%
  都市及び地方計画    161人         150人       93.2%
  河川、砂防及び~    202人         197人       97.5%
  港湾及び空港        41人           36人       87.8%
  電力土木            7人             7人     100.0%
  道路              370人          291人      78.6%
  鉄道                  63人            58人        92.1%
    トンネル              54人            50人      92.6%
  施工計画、施工設備~    167人            161人       96.4%
  建設環境          101人                91人       90.1%
◆上下水道部門
  上水道及び工業用水~      80人            68人       85.0%
  下水道           111人           105人      94.6%
◆衛生工学部門
  水質管理            9人              9人     100.0%
  廃棄物・資源循環      16人               13人      81.3%
  建築物環境衛生管理       23人             23人     100.0%
 ◆農業部門
  畜産             2人             2人      100.0%
  農業・食品          10人                   8人        80.0%
  農業農村工学         60人               59人        98.3%
  農村地域・資源計画      8人               8人      100.0%
  植物保護           10人                 9人       90.0%
 ◆森林部門
  林業・林産          16人             16人       100.0%
  森林土木           40人               38人       95.0%
  森林環境             3人                 3人       100.0%
◆水産部門
  水産資源及び水域環境     7人             7人     100.0%
  水産食品及び流通       3人             3人     100.0%
  水産土木           14人              10人        71.4%
◆経営工学部門
  生産・物流マネジメ~   15人              15人      100.0%
  サービスマネジメント     23人              21人        91.3%
◆情報工学部門
  コンピュータ工学       3人                3人      100.0%
  ソフトウェア工学         7人              6人        85.7%
  情報システム~        21人              18人        85.7%
  情報基盤             7人              3人        42.9%
◆応用理学部門
  物理及び化学         6人                6人      100.0%
  地球物理及び地球化学     10人              10人      100.0%
  地質             73人              66人        90.4%
◆生物工学部門
  生物機能工学         6人              2人        33.3%
  生物プロセス工学       10人                8人        80.0%
◆環境部門
  環境保全計画         17人            17人      100.0%
  環境測定           17人            14人        82.4%
  自然環境保全         28人            26人        92.9%
  環境影響評価         25人              21人        84.0%
◆原子力・放射線部門
  原子炉システム・施~   12人                    11人        91.7%
  核燃料サイクル及び~       5人              5人      100.0%
  放射線防護及び利用          1人              1人      100.0%

【総合技術管理部門】 

  部門   筆記試験合格者数 二次試験合格者数   合格率
◆機械
  機械設計            9人          9人    100.0%
  材料強度・信頼性      4人        4人    100.0%
  機構ダイナミクス・~    11人          11人    100.0%
  熱・動力エネルギー     8人        8人    100.0%
  流体機器          2人        2人    100.0%
  加工・生産システム     6人        5人      83.3%
 ◆船舶・海洋
  船舶・海洋               0人          0人       0.0%
 ◆航空・宇宙
  航空宇宙システム      2人          2人    100.0%
 ◆電気電子
  電力・エネルギーシ~    7人              4人      57.1%
  電気応用            9人          8人      88.9%
  電子応用                6人          4人        66.7%
  情報通信            8人                6人        75.0%
  電気設備            10人            8人        80.0%
◆化学
  無機化学及びセラミ~      2人       2人     100.0%
  有機化学及び燃料        0人       0人       0.0%
  高分子化学           0人       0人       0.0%
  化学プロセス        1人           1人     100.0%
◆繊維
  紡糸・加工糸及び紡~    1人           1人     100.0%
  繊維加工及び二次製~    0人           0人         0.0%
◆金属
  金属材料・生産シス~    1人           0人       0.0%
  表面技術            2人             2人       100.0%
  金属加工            1人           1人       100.0%
◆資源工学
  資源の開発及び生産     0人         0人         0.0%
  資源循環及び環境浄~    0人           0人         0.0%
◆建設
  土質及び基礎            19人           19人        100.0%
  鋼構造及びコンク~     58人           51人          87.9%
  都市及び地方計画      29人           28人          96.6%
  河川、砂防及び~      55人         51人          92.7%
  港湾及び空港        11人             11人        100.0%
  電力土木            5人             5人        100.0%
  道路                54人           50人        92.6%
  鉄道                13人             12人        92.3%
    トンネル              13人             11人        84.6%
  施工計画、施工設備~    41人             36人        87.8%
  建設環境          11人             11人        100.0%
◆上下水道
  上水道及び工業用水~    20人           19人        95.0%
  下水道           28人             27人        96.4%
◆衛生工学
  水質管理          1人           1人      100.0%
  廃棄物・資源循環      1人               1人      100.0%
  建築物環境衛生管理     3人             2人        66.7%
◆農業
  畜産            0人           0人          0.0%
  農業・食品           0人             0人          0.0%
  農業農村工学        11人                 9人         81.8%
  農村地域・資源計画     1人           1人       100.0%
    植物保護            0人               0人            0.0%
◆森林
  林業・林産         1人                1人     100.0%
  森林土木            3人                3人     100.0%
  森林環境            0人                0人           0.0%
◆水産
  水産資源及び水域環~    0人              0人           0.0%
  水産食品及び流通      0人              0人           0.0%
  水産土木            0人                0人       0.0%
◆経営工学
  生産・物流マネジメ~      7人                7人        100.0%
  サービスマネジメント      6人                6人        100.0%
 ◆情報工学
  コンピュータ工学     1人               1人        100.0%
  ソフトウェア工学         7人               6人        85.7%
  情報システム~        5人               5人        100.0%
  情報基盤           2人               2人        100.0%
◆応用理学
  物理及び化学       6人               5人        83.3%
  地球物理及び地球化学     4人                 3人        75.0%
  地質               11人                 11人        100.0%
◆生物工学
  生物機能工学       1人               1人        100.0%
  生物プロセス工学       1人                 1人        100.0%
◆環境
  環境保全計画         6人               6人        100.0%
  環境測定             1人               1人        100.0%
  自然環境保全         1人               1人        100.0%
  環境影響評価         2人               2人        100.0%
◆原子力・放射線
  原子炉システム・施~   3人               3人        100.0%
  核燃料サイクル及び~   2人               2人        100.0%
  放射線防護及び利用        0人               0人            0.0%

 

出典:技術士のすすめ https://kody-pe.jimdo.com

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